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  • 満開の京都(2) 知恩院、円山公園

    清水寺から、法然が開山した浄土宗総本山の知恩院へ行った。まず驚かされるのは強大な三門。三門前のサクラ近づいても蕾がほとんど見えない満開状態。御影堂などが居並ぶ高いところに登るのは、三門正面の急階段を登る男坂と、右にあるなだらかな女坂がある(男女差別?)。私は当然、意地でも男坂。男坂を上からパチリ。一段の高さが私の長い脚でもようやっとで、半端じゃない。御影堂、阿弥陀堂、方丈庭園、大鐘楼などが並ぶ大寺だ。9年に及ぶ修理を2020年に終えた国宝、巨大な御影堂。軒下から見上げると、大きく張り出した庇(ひさし)を支える多段構成の木組みが芸術品だ。なぜか女坂を下ってきて、三門へ戻った。どもこかしこもサクラ、サクラ、サクラと、サクラでなければ花でない状態。おっと三門横に、ツバキがあった、もちろんサクラも。知恩院から歩い...満開の京都(2)知恩院、円山公園

  • 満開の京都(1) 近江神宮、清水寺

    26日(土)朝早く家を出て、京都へ。京都から湖西線で大津京駅へ。駅前は意外とにぎやか。ここで息子一家と待ち合わせて、近江神宮へ。天智天皇は大化の改新の理想実現のために、人心を一新しようと近江大津京を作った。近江神宮はこの天智天皇を祭る神社。朱塗りの楼門をくぐり、外拝殿へ。写真右端の枝垂れサクラも見事だが、その左のサクラの花がモコモコとしてカワイイじゃない。外拝殿を通り抜けると内拝殿がある。アセビ(馬酔木)の巨木。どんな馬でも酔っぱらいそう。天智聖徳文教財団による「近江勧学館」へ。孫娘が目下熱中の百人一首の殿堂らしい。途中、天智天皇御製碑があり、百人一首1番の歌「秋の田の刈穂の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」と刻んであった。「近江勧学館」は、競技かるた題材の少女漫画、末次由紀作「ちはやふる」一色で、グ...満開の京都(1)近江神宮、清水寺

  • 角田光代『タラント』を読む

    角田光代著『タラント』(2022年2月25日中央公論新社発行)を読んだ。中央公論新社の特設ページにはこうある。片足の祖父、不登校に陥る甥、〝正義感〟で過ちを犯したみのり。心に深傷を負い、あきらめた人生に使命―タラント―が宿る。著者五年ぶり、慟哭の長篇小説周囲の人々が意義ある仕事に邁進する中、心に深傷を負い、無気力な中年になったみのり。実家に届く不審な手紙、不登校になった甥の手で祖父の過去がひもとかれるとき、みのりの心は、予想外の道へと走りはじめるーあきらめた人生のその先へ小さな手にも使命(タラント)が灯る慟哭の長編小説みのりの話(東京のケーキ屋「山下亭」で働き、「麦の会」でボランティアし、実家に戻り等)の合間に、祖父・清美の軍隊時代の話が少しだけ挟まりながら進展する。多田(山辺)みのり:主人公。実家は香川...角田光代『タラント』を読む

  • 須賀敦子『須賀敦子の手紙』を読む

    須賀敦子著『須賀敦子の手紙1975―1997年友人への55通』(2016年5月28日株式会社つるとはな発行)を読んだ。須賀敦子の最初の著作が出版されたのは61歳の時、8年後に他界、生前の書はわずか5冊。しかし、没後に書簡、日記などを含む全集8巻が刊行された。最期を看取った妹さんも知らなかった心を許した親友がいた。イタリアで最愛の夫ペッピーノを亡くしてのち、帰国後に知り合ったスマ・コーン(大橋須磨子)、ジョエル・コーンの二人だ。須賀敦子が1957年から亡くなる前年1997年まで二人に書いた55通の書簡を二人は長く保管していて、2014年に妹さんに送られてきた。本書には、その書簡すべての他に、須賀敦子の全集未収録のエッセイ「おすまさんのこと」、須賀敦子の妹・北村良子、コーン夫妻へのインタビュー、作家、批評家の...須賀敦子『須賀敦子の手紙』を読む

  • 井の頭公園に春の訪れ

    七井橋を渡ったボート乗り場の前の高い木の上の方に鳥の巣(緑の矢印)と、止まる鳥(赤い矢印)がいて、木も、その下も白い糞だらけだ。下には糞よけのテントが張ってある。裏から見上げる。赤印が鳥、茶色が巣。七井橋から弁財天へ向かう途中のコブシが満開。青空をバックに無数の白い花が映える。弁財天から南へ出る階段の両脇は、無数のツバキの花に囲まれている。御殿山へ登る道は植物園のよう。いまや珍しいかたくりの花があった。話しかけてきた女性が「例年より早いですね」と教えてくれた。女性に「マムシグサ」と教えていただいた。コブラの鎌首のような花が不気味。「ヒトリシズカ(一人静)」との看板があった。「二人静」ならお菓子も花も知っているのだが。可憐なニリンソウ(二輪草)公園事務所の前にアセビ(馬酔木)が何株も並ぶ。御殿山遺跡の看板「...井の頭公園に春の訪れ

  • 京王井の頭線・吉祥寺駅のスタバで紅茶

    京王線井の頭線の終点・吉祥寺駅、改札を出て左にベンチが並ぶ待ち合せスペースがある。さらに左の奥にはキラリナの1F~9Fへのエレベータがあり、その手前に、スターバックスのキラリナ京王吉祥寺店がある。このスタバは、コーヒーもあるが、ティーに特化した店だ。席の後ろの壁の装飾。模様替えが簡単だ。注文したのは、私が右の「マジェスティック・チャイ・ウーロン」で、相方が左の「」さくら・アリュール」。このカード、表がきれい。ここ駅に密接したスタバも、一時の憩いを求める我々のような客の他、パソコンを持ち込んで長尻でねばる客、3,4人で喋り捲る客など他店の客層と変わらないようだ。京王井の頭線・吉祥寺駅のスタバで紅茶

  • 井の頭公園花便り・3月20日

    3月20日10時前、三鷹台駅から神田川沿いをさかのぼって井の頭公園へ。小さな桜の木が並んでお出迎え。井の頭線が通っても、小鳥はびくともせず。ユキヤナギの大株、けっこう派手じゃない。三角広場のこちら側、コブシが満開。公園に入り、定点のひょうたん橋のたもとのサクラは満開。公園は、ほぼ満開のサクラと、7,8分咲のサクラが点在。このサクラはどう見ても満開だ。池の対岸も満開に近い。七井橋の手前の定点観測地点のサクラは遅く、まだ開花していないと言えそう。しかし、スマホを左に振ると、7分咲き?七井橋から東を見ると、全体として満開とは言い難い。日曜日と休日に挟まれた3月20日、けっこう人出が多い。10時となるとボートが次々と出ていく。公園のサクラは全体として8分咲きと言ったところだったが、今後雨が降り、冷え込むと、満開は...井の頭公園花便り・3月20日

  • 辻堂ゆめの略歴と既読本リスト

    辻堂ゆめ(つじどう・ゆめ)1992年生まれ。神奈川県藤沢市辻堂出身。東京大学法学部卒業。大学在学中に書いた『いなくなった私へ』(『夢のトビラは泉の中に』に改題)で第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2015年デビュー。2021年『十の輪をくぐる』で吉川英治文学新人賞候補2022年『トリカゴ』で大藪春彦賞受賞他に『コーイチは、高く飛んだ』『あなたのいない記憶』『今、死ぬ夢を見ましたか』(宝島社文庫)、『悪女の品格』(創元推理文庫、ミステリ・フロンティア)、『片想い探偵追掛日菜子』(幻冬舎文庫)、『お騒がせロボット営業部!』(文春文庫)、『二重らせんのスイッチ』、藤石波矢との共著『昨夜は殺(や)れたかも』辻堂ゆめの略歴と既読本リスト

  • 辻堂ゆめ『悪女の品格』を読む

    辻堂ゆめ著『悪女の品格』(創元推理文庫、Mつ7-1、2020年8月21日東京創元社発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。どうして私がこんな目に?めぐみはここ一週間、連続して危険な目に遭っていた。まずは監禁事件。次は薬品混入事件。犯人は、めぐみが三股をかけた上に貢がせている男性たちの誰かなのか。さらに彼女自身の過去の罪を仄めかす手紙まで届き、危機感を募らせためぐみは、パーティーで知り合った大学准教授とともに犯人を捜し始める。「悪女」による探偵劇の顛末を描く長編ミステリ。光岡めぐみ:生命保険会社営業29歳。大女優・蓮見沙和子と社長の一人娘だが親とは連絡をとっていない。小学校の時、金内、秋庭、玉村、樋口と、有希子、香織を従えて、真木良輔をいじめていた。現在、美しく強欲なめぐみは大病院院長の息子・秋庭、不動産王御曹...辻堂ゆめ『悪女の品格』を読む

  • 千早茜『しろがねの葉』を読む

    千早茜著『しろがねの葉』(2022年9月30日新潮社発行)を読んだ。新潮社による内容紹介男たちは命を賭して穴を穿つ。山に、私の躰の中に――。第168回直木賞受賞作。戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!第168回直木賞受賞作。著者初の時代小説で、単行本でp314と大部ではない。10年以上前、著者は旅行で訪れた石見銀山で、過酷な採掘現場で働く男は短命だという言葉「銀山の女は三人の夫を持つ」を聞いた。時を経て、シルバーラッシュで勢いづく戦国末期から...千早茜『しろがねの葉』を読む

  • 井の頭公園の花便り・3月16日

    3月16日の井の頭公園の花便り水門通りを南へ行って、井の頭線の踏切を越える。私だけの定点観測点、ひょうたん橋のたもとでパチリ。7分咲きくらいだろうか、桜がけっこう咲いているのでびっくり。そういえば確か、例年この桜は早く咲くのではなかったか?公園からの花見の注意書き。コロナ関連では、「短時間、少人数でのお花見をお願いします」のみで、その他は、宴会は22時まで、火気使用禁止など例年通りの注意。「お!サクラが満開か?」と思ったら、コブシの花だった。ほとんどのサクラはまだ一輪も花が咲いていない。咲いている方で、この写真。七井橋の北側の定点観測地点からパチリ。花は一輪も咲いていないが、蕾はほどけて来ていて、今にも弾けてほころびそう。七井橋からも桜色は見えない。帰り際、ひょうたん橋付近で空師?が高いところの木を伐採中...井の頭公園の花便り・3月16日

  • 3月(1)の花

    3月6日に届いた花翌日、花が少し開き始めてからパチリ。3日後、ラナンキュラスはかなり大きく開いたが、この写真では引き立て役のタマシダが目立つ。薄紙のような繊細な花びらが重なりあうラナンキュラスが4輪と、巨大化した白一輪。スカビオサ。松虫が鳴くころに咲くので和名はマツムシソウ。スカビオサの蕾たち。細い茎から、高原で風に揺れる花々がイメージできる。5日後、紫のラナンキュロスは花びらがバラバラ落ちて散り、白はだらしなく広がって、もはや末裔と言った様子の花々。3月(1)の花

  • 3月(1)の散歩

    クリスマスローズというと濃い紫のイメージだが、淡い桃色もまた良い。草むらに隠れるようにキンギョソウ(リナリア?)が可憐。赤いジンチョウゲ(沈丁花)。地味だけど、白もあるで~。満艦飾のツバキ。松庵梅林公園には梅が満開。空に広がる梅の大木。かなりご高齢の梅。こちらにも梅。道路に覆いかぶさる木。鈴なりのミモザ。拡大すると房に鈴なり。3月(1)の散歩

  • 2月(2)の散歩

    何回かこのブログに登場した見事なミモザの大木。GoogleLensによるとエリカ属とのおつげ。幹をみても梅、紅梅だ。紅白が混じる梅。一斉に沸き立つような白梅。葉が小さいが、大きな花はツバキに見える。よく道際に植えられている「オタフク南天」。日が充分当たらないところでは黒ずんだ色になる。「キンカン塗ってまた塗って」じゃない方のキンカン。甘く煮ると美味しいのに!井の頭線吉祥寺駅改札出口に「実証実験中」の看板を立てて5,6人の人が退屈そうにしていた。「10分間サポーター外出支援サービスドコケア」とあり、「階段の上り下り/荷物の持ち運び/お手洗いのご案内その他何でもお手伝いしますお気軽にお声をかけてください」と書いてあった。私はベンチで約40分人待ちをしていたのだが、依頼してくる人は誰もおらず、係りの人が通りがか...2月(2)の散歩

  • 「Whole吉祥寺」で一休み

    部屋の真ん中に木が生えている喫茶店「Whole吉祥寺」ができたというニュースを読んで行ってみた。場所は、東急やユニクロ前の吉祥寺通りを南へ、井の頭通りとの交差点を過ぎて最初の信号、横断歩道の西側にある。住所は武蔵野市御殿山1-5-5島崎ビル1F。写真の「営業中」の膜の所だ。「Whole」の立看板のところを入る。入って突き当りのカウンターでまず注文と会計を済ます。入口を振り返ってパチリ。左の壁は草一杯。地下へ降りるというより潜る感じの急階段。70歳以上の方は手すり利用をお勧めする。中央にいくつかのランタン?をぶら下げた大きなシンボルツリー。足元にはウッドチップが敷き詰められている。壁にはたくさんの草花が吊り下げられている。さすが、オーナーが木造建築会社。突き当りにも部屋があって、十数人が座れるスペースがあっ...「Whole吉祥寺」で一休み

  • 井の頭公園花便り(3月8日)

    東京の桜開花は3月18日で、満開は25日(気象庁3月9日)との予想。井の頭公園は都内よりいくらか遅いことが多い。だとすると満開は26,7日頃だろうか。例年より少し早くなりそうだ。3月8日様子見にブラブラでかけた。三角広場に隣接する超高級マンションの広い庭の、2月21日に咲き始めだったサクラ(?)がほぼ満開。こちらのツバキも2月21日からほぼ満開を続けている。写真中央の木が井の頭公園で一番高い木、ケヤキ35mだろう。例年、桜が咲き始める前に唯一明るさを添えるコブシの花。染井吉野は寿命約60年といわれるが、ここの桜は既に70年。根元を保護するなど養生しているが老齢感はぬぐえない。ちなみに私は80歳と2か月少々。いずれの桜も倒れこむように池に覆いかぶさっているが、光を求めて必死に生きた結果なのだ。接ぎ木で生まれ...井の頭公園花便り(3月8日)

  • 丸井吉祥寺店1階でランチ

    丸井吉祥寺店1階の多くの店が変わったとのニュースを読んで、ぐるりと回ってみた。鮮やかなタルトをケースの中にずらりと並べた「宝石のようなフルーツタルトtartotte」に若い女性が行列していたが、並ぶのは苦手でパス。クリスベーカリー運営の「し~くんのベーグル屋さん」の商品は、14時とあってほとんで売り切れていた。ということで、北品川のプリン専門店「POPOCATE(ポポカテ)」で、クロッフル、プレーン・ワッフル(上)と、柔らかいプリン(下左)とクラシックなプリン(下右)を注文。さすがプリン専門店、プリン好みの相方の評価も上々で、私めも、ほっ。飲み物も欲しいので「chalochalo!chaibreakチャロチャロ・チャイブレイク」で、私はスパイス(チャイ)で、相方は煮出しミルクティー(チャイ)。私は、その他...丸井吉祥寺店1階でランチ

  • 2月(2)の花

    2月20日に届いた花2日後、開き始めた。黄色と緑のグラデーションと、オレンジのラナンキュロス。みっちり花びらが詰まった紫のラナンキュラス。キンセンカ色も形も様々なアネモネ。お手入れ方法には「アネモネは光や温度に反応して花が開くので、暗くて涼しい場所に飾ると長持ちします。茎は腐りやすいため、こまめに水替えをし、浅めの水に飾りましょう。」とあった。まったく逆のことやってたじゃん!レースフラワー麦3日後、最盛期。アネモネは、葉が固まってあって、茎が伸びた先に花が咲いている。2月(2)の花

  • 和田秀樹の略歴と既読本リスト

    和田秀樹(わだ・ひでき)1960年大阪生まれ。東京大学医学部卒。精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。東京大学精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科勤務。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。著書、『震災トラウマ』、『「がまん」するから老化する』、『こころの強い男の子の育て方』、『60代からの心と体がラクになる生き方』、『70歳が老化の分かれ道』、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』、『70歳からの老けない生き方』、『80歳の壁』。その他、『心と向き合う臨床心理学』『富裕層が日本をだめにした!』『精神科医は信用できるか-心のかかりつけ医の見つけ方-』『困った老人と上手につきあう方法』『医者よ老人を殺すな!』『...和田秀樹の略歴と既読本リスト

  • 和田秀樹『80代から認知症はフツー』を読む

    和田秀樹著『80代から認知症はフツーボケを明るく生きる』(2022年10月15日興陽館発行)を読んだ。このところ和田さんの書く刺激的題名の本が年寄りに売れていて、ひねている私は読んでやるものかと思っていた。ふと見ると、我が家のテーブルにこの本が置いてある。相方が図書館から借りたらしい。何故???80代になった私には『80代から認知症はフツー』と言われても、嬉しくもないし、慰めにもなってないのだが、相方がそれとなく置いた本だ、一応読んでみた。表紙裏にはこうある。認知症とともに幸せに生きる脳の老化は誰にも止めることはできない。85歳を過ぎれば、誰もが“フツー”に認知症になり得る。認知症にたとえなっても、少しでも自分らしく生きられるノウハウや姿勢を伝える。私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五...和田秀樹『80代から認知症はフツー』を読む

  • 伊岡瞬『白い闇の獣』を読む

    伊岡瞬著『白い闇の獣』(文春文庫、い107-3、2022年12月10日文藝春秋発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか?朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが――。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!滝沢朋美の小学校の卒業式の翌日は誕生日で、母・由紀子、父・俊彦と家族パーティーを予定していた。朋美は傘を持って俊彦を迎えに行こうと家を出たが戻らなかった。朋美は多摩川の河川敷で、暴行死体で発見された。知らせは先日まで朋美の担任だった北原香織にも届く。捕まったのは3人の少年だったが、少年法に守られ、...伊岡瞬『白い闇の獣』を読む

  • 生兵法は大けがのもと

    椅子に座ってテーブルに肘をついて、ボーッとリビングを眺めていた。「この部屋も年寄りじみて、いや年寄りらしく地味な色が多いな。赤色はないのか?赤は?」改めて室内を眺めて、赤色を探してみた。テーブルの上の目の前に多少黒みがかった深紅の湯沸かし器がある。目立ちすぎると思ったのだが、いつでも目の前にあると、見ているはずだが少しも目に入らない。私の後ろにある明るい赤色のエスプレッソマシンは、コーヒー好きの私へのお嫁さんからのプレゼントだ。当初は毎日数回使っていたが、女房が飲まなくなってからは、午前中に一杯飲むだけで、ほとんど今では存在を意識することはない。リビングの中心にある小さな台に生花がいけてある。黄色いバラ3本、ピンクのバラ2本、蘭の一種の白いデンファレ、パラパラとごくごく小さな白い花が広がるカスミソウ。そう...生兵法は大けがのもと

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