川口マーン惠美『メルケル 仮面の裏側』を読む
川口マーン惠美著『メルケル仮面の裏側ドイツは日本の反面教師である』(PHP新書1254、2021年3月30日PHP研究所発行)を読んだ。メルケルは好ましいと思う私は、ちょうちん持ちの本より、あえてメルケルに否定的な本書を読んでみようと思った。表紙裏にはこうある。ドイツ国民の多くは、「世界で一番影響力のある女性」アンゲラ・メルケル首相を誇りに思っている。民主主義・人権・環境――彼女は魔法のように、ドイツ人の思考を変えてしまった。しかし、その副作用としてドイツは自由を失いつつある。かつてのライバルCDUとSPDは連立が長期化し過ぎて呉越同舟、野党・緑の党は信条的にメルケルと一番フィーリングが合うという不思議。唯一のコアな野党AfDには極右のレッテルが貼られ、叩くか無視する以外は許されない。ドイツ社会は、異なった意見...川口マーン惠美『メルケル仮面の裏側』を読む
2022/01/30 05:00