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義母の短歌 https://okamura920.hatenablog.com

義母が98歳で永眠いたしました。義母が書き溜めた2,000首以上の短歌を少しづつ公開いたします。コメント願えたら幸いです。

定年退職後気ままな半農半X生活をしています。今年傘寿を迎え半農も少しずつ調整中です。

okamura920
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福知山市
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福知山市
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2022/01/18

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  • #2086-2090 杉山に・・・

    福知山市三和町中出 梅田神社 <義母の短歌>#2086-2090 #2086 杉山に闇溜りいて青白き山葡萄の花妖しげな #2087 地を這う風踏み越え走る野良猫が何思いしかはたと振り向く #2088 物置の古びし農具にどくだみが戸の隙間から夏を告げいる #2089 湯上がりの赤子のような歌が好き泣くも笑うも天衣無縫に #2090 たじろげるわれに微動もせぬ墓は瞼ゆっくり開きてとざす <管理人のおまけ> 山葡萄・・野生のぶどう 妖(あや)しげ 天衣無縫(てんいむほう) 瞼(まぶた) <365人の生き方> ■会社が おかしくなる 要因は 一番マンネリ 二番が油断(永森重信 日本電産社長 会社がおか…

  • #2081-2085 谷深き・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2081-2085 #2081 谷深き一軒家の老い恙なくあるらし今日も煙が上る #2082 鍵穴にカギさしまま友は留守風のどかなり静けさはます #2083 乳牛と共に餌食む仔狸に罠仕掛けるなと嘆く牛飼い #2084 農繁期過ぎたる野辺に人気なくどこかで杭を打つ音がする #2085 小鍬もて耕し終えし荒畑の土の温もり手に掬いみる <管理人のおまけ> 恙(つつが)なく <365人の生き方> ■プロとは 寝ても覚めても 仕事のみ (相田一人 相田みつ美術館館長 プロとアマチュアとの絶対差(父の言葉))

  • #2076-2080 かなしみが・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2076-2080 #2076 かなしみが沁み入るような春の雨新芽つたいて幹濡らしゆく #2077 肩よせる肩が欲しいと思う日の心機一転さくら見にゆく #2078 ひとりなるわれに今日あり明日あり花の開くを待つばかりなる #2079 鍵っ子に似たる思いのひとり食納豆いつまで掻きまわしいる #2080 府道逸れ谷川一キロさかのぼる何もなけれどわが桃源郷 <管理人のおまけ> 逸(そ)れ <365人の生き方> ■人間の 力は出し切らないと 増えない それがお金と 違うところだ(平尾誠二 神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー 先生の言葉)

  • #2071-2075 小屋代り・・・

    福知山市三和町中出 顯龍山興雲寺 <義母の短歌>#2071-2075 #2071 小屋代り物置代わりの廃車バス錆びてほろほろ過去を消しゆく #2072 昭和七十四年に満期の保険ありそれまで私の昭和は続く #2073 飽食の寺の黒猫金いろに光る目細め煮干をまたぐ #2074 「人生は渋くて辛くていやなもの」頷きうなずき鴉が歩む #2075 三分咲き五分咲き満開花吹雪一気に春が駆け抜けてゆく <365人の生き方> ■品質管理 もっと大事は 人質管理 ■製品を 抱いて寝たこと 君あるか 抱いて寝たなら ものをゆうんや ■赤字とは 血を流すこと 体から (谷井昭雄 パナソニック特別顧問 松下幸之助会長…

  • #2066-2070 かまどの火・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2066-2070 #2066 かまどの火燃えぬ焦りに泪ぐむ夢は十九の花嫁のわれ #2067 テレビ消し灯りを消していまひとつ消さねばならぬ昼の雑念 #2068 坪庭を耕し俺が育てしと京より甥がねぎ提げて来る #2069 父の墓京都に建てると甥は告げ人を恃まぬ男の目なり #2070 もしかして郵便受けを探る指釣れぬ釣り糸手繰るに似たり <管理人のおまけ> 焦(あせ)りに 坪庭・・小規模の京風な庭 恃(たの)まぬ <365人の生き方> ■うぬぼれて 負けるのは 人のせいに (大橋秀行 大橋ボクシングジム会長 ここ一番で負ける理由)

  • #2061-2065 子等去りて・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2061-2065 #2061 子等去りて畳は広き寒の入り霧降るごときうすら寒き孤 #2062 回礼の和尚の足許軽やかに白足袋ならぬ白スニーカー #2063 巣立ちたる孫に貰いし年玉の袋楽しむ老いとなりけり #2064 古びたるでんでん太鼓に残る玉片割れながらわれも弾めり #2065 職につく乙女の如く淡々と嫁ぎしわれよ十九の春に <管理人のおまけ> 孤(こ)・・独りぼっち 回礼(かいれい)・・年賀に回る 弾(はず)めり <管理人のつぶやき> ■晴れてよし 今日のインフラ 異常なし

  • #2056-2060  幾曲り・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2056-2060 #2056 幾曲り曲るも車の正面に新生児のごと赤き満月 #2057 トラックに頭を垂れて牽かれゆく眠れる獅子かユンボの巨体 #2058 積まれいる廃車のミラー耳に似てそれぞれの過去聴きいる象 #2059 男なら屋台の酒に憂さ晴らす夕べをきこきこ鍋磨きいる #2060 半熟の卵のような気だるさを吹き飛ばしたり冬の晴天 <管理人のおまけ> 牽(ひ)かれ <管理人のつぶやき> ■今日の雪 予報通りの 40cm 明日の気温は ー6℃

  • #2051-2055 もの言わぬ・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2051-2055 #2051 もの言わぬ石に腰かけ体熱を奪われているだぁーれも来ない #2052 ひそやかに呟くごとき煮豆の火闇にしんしん冬迫りつつ #2053 「ありがとうよくぞ丈夫な歯を呉れて」突然息子が真顔を向ける #2054 乳牛の滝なすゆまりに仰天し奇声を上げる街の子供等 #2055 サングラス外せば童顔の孫なりきナナハン駆りて墓参に戻り来 <管理人のおまけ> 呟(つぶや)く ゆまり・・小便 <管理人のつぶやき> ■寒波来る 今の積雪 0cm 明日の朝は 何センチかな

  • #2046-2050 生きものを・・・

    福知山市三和町中出 顕龍山興雲寺 <義母の短歌>#2046-2050 #2046 生きものを飼わぬひとりのつれづれに鴉の歌を今日も詠みける #2047 用済みの壜の大小それぞれの分限の空気溜めて煌く #2048 ジョギングの男霧分け現れて濃霧の壁を額で押しゆく #2049 壺の中の小さな闇の囁きをそのまま閉し買うことにする #2050 見るまじき鴉の秘密か開けし口喉の奥まで赤く妖しき <管理人のおまけ> 壜(びん) 煌(かがや)く 囁(ささや)き 妖(あや)しき <365人の生き方> ■父いわく 酒を飲むのも 芸のため 千鳥足を 体で覚える (七代目 中村芝翫 歌舞伎俳優・人間国宝 人の3倍や…

  • #2041-2045 椿の実・・・

    福知山市三和町草山 天満神社 <義母の短歌>#2041-2045 #2041 椿の実捥ぐには惜しき艶持てり椿の意思に任せ置かん #2042 現実が夢に続きて握りいる双の拳のままに醒めゆく #2043 紅葉を急ぐまゆみよ陽は高しそれ程急いで先があるのか #2044 雑草に混るトレニア今少し背伸びして咲け思いを遂げ #2045 打ち返す芽生えしばかりの草の根の白く長きがほぞの緒に似る <管理人のおまけ> 捥(も)ぐ 醒(さ)め まゆみ・・落葉樹 ほぞの緒・・へその緒? <管理人のつぶやき> ■この寒波 ー5℃と 報道に 大寒過ぎねば 春はこないか

  • #2036-2040 野良猫に・・・

    福知山市三和町草山 天満神社 <義母の短歌>#2036-2040 #2036 野良猫になりきれずいる迷い猫生きる道問う生きものの声 #2037 宿命のあごまだ稚きかまきりのすんなりたたむ羽美しき #2038 抵抗もなく捨ててゆく夢幾つ生きゆく荷物は軽きがよろし #2039 定着の土を選ばぬ風媒のバーベナ空地に自が春謳う #2040 海越えて来たるバナナの値の安さ東南アジアの汗が臭えり <管理人のおまけ> 風媒(ふうばい) ・・花粉を風が運んで受粉を媒介 <365人の生き方> ■一遍は 谷に降りねば 次はない (宮本 輝 作家)

  • #2031-2035 見の限り・・・

    福知山市三和町草山 天満神社 <義母の短歌>#2031-2035 #2031 見の限り人影のなき野に聴けり谺とかえる鴉の声を #2032 恙なく生きて生ごみ捨てにゆく髪乱す風なまぬるき夕 #2033 思い出は仄かに白き帆を張りて眠りに落ちん狭間にゆるる #2034 存在を示すがごとき古き杭わが触れし瞬ころり倒れき #2035 山鳩の真夜ひとしきり啼きたつるは子鳩に死なれし母かと思う <管理人のおまけ> 谺(こだま) 恙(つつが)なく 仄(ほの)かに 狭間(はざま) <365人の生き方> ■言うときは 大きなことを 言いなさい (比屋根 毅 エーゼルワイズ会長 ソニー創業者・森田昭夫から教わった…

  • #2026-2030 枯茎の・・・

    福知山市三和町草山 長渓山久法寺(天台宗) <義母の短歌> #2026 枯茎の二尺に足りぬを登りつめ下りられなかった毛虫の木乃伊 #2027 親子とて言いたき放題言えもせず完熟トマト潰されいたり #2028 前の世は仲間であったかも知れぬわれを見ている魚の目玉 #2029 みみずにも生きて楽しき瞬ありや目も耳もなく闇をうごめき #2030 わが脛を樹木と紛うや蟻ひとつ登り下るを暫しは許す <管理人のおまけ> 紛(まが)う <365人の生き方> ■指揮者とは 楽譜を見ないで 顔を見る (小林研一郎 指揮者 指揮者は楽譜を見てはいけない)

  • #2021-2025 吹く風に・・・

    福知山市三和町草山 長渓山久法寺(天台宗) <義母の短歌>#2021-2025 #2021 吹く風にけしの実悠々ゆれいたりもはや人の目惹く色持たず #2022 突然死のごとく知られず枯れいたるもみじのさみしさ他人事ならず #2023 脱走の本能はげしくゆるる午後茹でいる卵の音痛ましき #2024 乳母車押して子供を遊ばせし思い出持たぬ母なりわれは #2025 返事して呉れる人なら誰方でもとはゆかなくて酒の座を立つ <管理人のおまけ> 惹(ひ)く 誰方(どなた) <365人の生き方> ■男なら 一つの道を 極めろと (鈴木宣之 ビー・ティ・アール社長 我が子イチローへの教え)

  • #2016-2020 鈴つけし・・・

    福知山市三和町草山 長渓山久法寺(天台宗) <義母の短歌>#2016-2020 #2016 鈴つけし猫よりひもじさ怺えいる媚びることなき野猫親しき #2017 わが野良着につき来し虫よ群離れ生きると言うもたやすくあらず #2018 「いのししの見残す筍食ってる」と里人のどかに呵々と笑えり #2019 世に立たん鎧を脱げば飄々と吹かるる落葉の軽さにいたり #2020 てのひらを持つ風が吹く柿の葉は触られたくてざわめきやまず <管理人のおまけ> 怺(こら)え 媚(こ)びる 筍(たけのこ) 呵々(かか)と 鎧(よろい)を 飄々(ひょうひょう)と <365人の生き方> ■目標は ライバルよりも チョッ…

  • #2011-2015 媚びるなく・・・

    福知山市三和町草山 <義母の短歌>#2011-2015 #2011 媚びるなく振り返るなく冬野ゆく老い猫まさしくわが影宿す #2012 水族館の魚の孤独に逢いたくてひとりゆくなり尾鰭なきわれ #2013 大空に向かい指にて描きみる隙間だらけの空と言う文字 #2014 風は初夏残り椿の一輪が北にむかいてぱっちり開く #2015 風が啼く高きに低きに風が啼く声を掛け合ういち人欲しき <管理人のおまけ> 尾鰭(おびれ) <365人の生き方> ■練習は 常に試合を 念頭に (野村忠宏 柔道家 真に強くなるための練習)

  • #2006-2010 猫が貌を・・・

    福知山市三和町草山 長渓山久法寺(天台宗) <義母の短歌> #2006 猫が貌を洗うと人の言うなれどたまには泪を拭くかも知れぬ #2007 水餃子ぷくりぷくりと浮き上がり参りましたと掬われている #2008 「ギャッ」と啼く狐の鋭きひと声に刺されし野径日昏れのおどろ #2009 直角に流れの変わるひと処水も憩いのひと時を待つ #2010 泥のつく軍手ずぼっと脱ぐ指の軽さよ魚のごとくに動け <管理人のおまけ> 掬(すく)われて野径(やけい)・・野の道 <365人の生き方> ■ 打ち克て 自分の中の 感情に (山崎直子 宇宙飛行士)

  • #2001-2005 纏うもの・・・

    手作り短歌集(八) 昨日までに、義母の手作り短歌集(七)に蒐集された266首を掲載いたしました。 今日からは手作り短歌集(八)に蒐集されている短歌378首を順次掲載していきます。 義母は平成4年から短歌を作り始め、綾部の『樵 短歌会』に入会し、久後先生のご指導を受け、平成9年に馬場あき子氏主宰の『花林の会』に入会いたしました。 この短歌集(八)に蒐集している短歌は、『花林の会』発行、月刊誌『かりん』に掲載された378首です。 引き続き、今後ともこのBlog(義母の短歌)のご愛読をお願いいたします。 <義母の短歌>#2001-2005 #2001 纏うものなべて脱ぎたる真裸の夕陽みずからの茜に浮…

  • カテゴリー:亡夫・夫(七)

    福知山市三和町寺尾 三柱神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、十一番目のカテゴリー【亡夫・夫】に分類した短歌(8首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:亡夫・夫(七) #1751 雨漏らぬ屋根下に住む安らぎを夫ある日は思わざりしよ #1818 わが脚に合わせくれたる夫との旅ゆ気楽さに替わるものなし #1849 喜びを将悲しみを声に出し告げたかりしが鉦叩くのみ #1881 否応もなくすすみゆく用地買収斯かる事態にこそ欲しき夫 #1943 石垣は頑と残れど石寄せし夫も積みし石工も亡き人 #1946 瀬戸大橋渡る…

  • カテゴリー:街・町(七)

    福知山市三和町寺尾 三柱神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、十番目のカテゴリー【街・町】に分類した短歌(10首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:街・町(七) #1772 今少し喜寿には間のあり降る雪を吹き上げ弾ける花火をみたし #1783 冬に花火を並松河畔に轟かさば丹波綾部の名も轟かん #1796 町住みの友に貰いし白菜を蒔かぬ山住み漬け菜に仕込む #1814 忘らるる死者のごときか毀たれし店舗の軒並定かに覚えず #1844 本を読む鬼の像あり大江町細面にてなかなか美男 #1857 楽しむと来たりし…

  • カテゴリー:家族(七)

    福知山市三和町寺尾 三柱神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、九番目のカテゴリー【家族】に分類した短歌(11首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:家族(七) #1739 花園に姫のあそべるような過去持たぬ三人子すこやかに中年 #1769 うから居て孤独深める人もありひとりの孤独の甘き逃げ水 #1825 簡単な大根なますの調理法母を認める子の声が問う #1839 ふた部屋の掃除機かけ終え膝をつく此の衰えを子に見すまじく #1840 汚るること先ずはなけれど男子用便器もたまに水流すなり #1887 深刻な会話…

  • カテゴリー:時代・時(七)

    福知山市三和町寺尾 三柱神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、八番目のカテゴリー【時代・時】に分類した短歌(13首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:時代・時(七) #1777 過ぎ来しを淡たんと語るのど塞ぎ声を曇らす泪を憎む #1831 侘しきは何ありとしもしおらしく泣きて縋りし記憶なきこと #1832 役たたぬ教育勅語覚えいて辞典なくては漢字の書けず #1834 たかがズボンの裾上げなれど指抜きは昔乍らの役目を果たす #1847 磨り減りし三組の石臼遠き世の女の汗の沁みてしあらむ #1848 繋がりし…

  • カテゴリ:暮らし・田舎(七)

    福知山市三和町寺尾 三柱神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、七番目のカテゴリー【暮らし・田舎】に分類した短歌(14首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:暮らし・田舎(七) #1773 見送るも見送らるるもさびしくて噛むひとひらの紅の山茶花 #1788 寒卵つるりのみどを辷らせて辿る夢路よなめらかにあれ #1813 チェーンソーの命を削る音たつを半日聞けば穏やかならず #1823 味のなき空気と言えど安らかに吸う息吐く息我が家の空気 #1846 境木の桧太りて直ぐなるを麒麟棲むかと思うことあり #1853…

  • カテゴリ:自然・季節(七)

    福知山市三和町寺尾 三柱神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、6番目のカテゴリー【自然・季節】に分類した短歌(14首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:自然・季節 #1737 半熟の卵のような気だるさを吹きとばしたり冬の晴天 #1747 背戸開ける腕すり抜けわれよりも先に日暮れの風が吹き込む #1795 どのあたりを境となして空と呼ぶ冬野を渉る風に言問う #1812 気紛れな春の訪れ封印を解かれしごとく明るき数日 #1828 雪の匂いありとしなくも手に掬いないものねだり雫なすまで #1830 闇を裂く冬の…

  • カテゴリー:独り・老い(七)

    福知山市三和町寺尾 妙見山実相寺(日蓮宗) 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、5番目のカテゴリー【独り・老い】に分類した短歌(15首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:独り・老い #1755 朝毎の茶湯まことに干されなばおそろしかるべし一人では住めぬ #1756 格別に何を昂ぶることもなし竹の節にも似たるか正月 #1757 与えらるる刻はみずからゆかさねば視るともなしのドラマ三篇 #1768 物陰の器の水のごとくいて誰の邪魔にもならねばいいか #1770 疎まるる長き体を石垣にひそめるものも孤独なるべし #…

  • カテゴリー:風景・景色

    福知山市三和町寺尾 妙見山実相寺(日蓮宗) 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、4番目のカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌(17首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:風景・景色 #1736 夕陽いまもっとも美しく輝けり眼蓋閉じて沈むまで見ず #1744 ポリバケツずらせば湿る円のあり己が置かれし跡をとどめて #1815 側溝の落ち葉掻き上げ逃がしやる水は低きを指す他なくて #1850 春の雪降るも又良し人生の引き算巧みに齢がこなす #1891 往復の歩数千と四十歩に動くと見しもの春のぼた雪 #1906 幾…

  • カテゴリー:人・子供(七)

    福知山市三和町寺尾 妙見山実相寺(日蓮宗) 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、3番目のカテゴリー【人・子供】に分類した短歌(39首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:人・子供(七) #1741 やわらかき他人の赤児を抱き上げてあやしいるのかあやされいるにか #1746 屋根屋来て樋屋も来たり口ぐちに人の弱味を掻き回し去ぬ #1761 膝に馴れ足踏みたてるみどり児に遠き胎動さまされていつ #1767 三隣亡のひと日の終焉ドアロック開けてくれたり白皙の青年 #1771 生活の匂い隠さず割り勘の主婦等去りたる後の…

  • カテゴリー:動植物(七)

    福知山市三和町千束 大歳神社 手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された266首の内、2番目のカテゴリー【動植物】に分類した短歌(58首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:動植物(七) #1742 挿し木より育ちしエゴの木高速路の設置を知らず花の季を待つ #1749 媚びるなく振り返るなく冬野ゆく老い猫まさしくわが影宿す #1762 朝戸繰る音に跳び立つ小鳥どち此の霜畑に何を求めて #1763 小鳥どち千両万両みなつつけ鴉も啼けよ春遠からず #1764 啄めと許せしものの万両の実のなき葉の揺れげにみすぼらし #1765 何鳥の胃…

  • カテゴリー:自分・生活(七)

    福知山市三和町千束 大歳神社 <短歌集(七)の掲載を終えて> 昨日までに、義母の手作り短歌集(七)に蒐集された、平成九年一月から三月に詠んだ266首の掲載を終えました。今日からは、短歌集(七)に掲載された266首の短歌を11のカテゴリーに分類し掲載していきます。 短歌集(七)に掲載された266首の内、1番目に多く(67首)含まれるカテゴリー【自分・生活】に分類した短歌です。 <義母の短歌>カテゴリー:自分・生活 #1735 まとうものなべて脱ぎたる眞裸の夕陽みずからの茜に浮けり #1738 花苗が甘えた声を出しそうな久方ぶりの土との対面 #1740 すこやかに今日を生き伸び思うなり一病持つ故心…

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