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義母の短歌 https://okamura920.hatenablog.com

義母が98歳で永眠いたしました。義母が書き溜めた2,000首以上の短歌を少しづつ公開いたします。コメント願えたら幸いです。

定年退職後気ままな半農半X生活をしています。今年傘寿を迎え半農も少しずつ調整中です。

okamura920
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福知山市
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福知山市
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2022/01/18

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  • #1996-2000 「カァー」と啼く・・・

    福知山市三和町千束 大歳神社 <義母の短歌>#1996-2000 #1996 「カァー」と啼く鴉に「カァー」と応えやる鴉応えず首ふるばかり #1997 胸はりて歩むつもりをウィンドの意地悪硝子が猫背を映す #1998 来春は野に咲くがよい引き抜きし犬のふぐりの花をコップに #1999 仏壇のうす暗がりに声かける「今日はご飯を炊かない日なの」 #2000 墓地移転の重き心に比ぶれば失う山など愚に小さし <365人の生き方> ■山中氏 マラソンペースで 研究も■稲盛氏 僕は違うと 経営は いつも全力 短距離走 (山中伸弥 京都大学IPS細胞研究財団理事長 稲盛氏との対談で) <管理人のつぶやき> …

  • #1991-1995 悲しみに・・・

    福知山市三和町芦渕 王歳神社 <義母の短歌>#1991-1995 #1991 悲しみに忘却の帽被せしは歌知り初めし平成四年 #1992 起き出でて真夜に水呑む音立てるさびしきものか咎めるものなし #1993 晴天が三日続けばうかうかと全たき春の中に遊べる #1994 二度芋は向かいの山の雪見て植えよ亡母の声もはるかな風塵 #1995 枝打ちし幹のごとくに生きたかり避けうるかぎりの雑事を削ぎて <管理人のおまけ> 被(かぶ)せし咎(とが)める全(まっ)たき・・完全な二度芋(にどいも)・・じゃがいも <365人の生き方> ■人間は 信念により 若くあり 疑惑と共に 老いていくのだ(小山五郎 三井銀…

  • #1986-1990 みっしりと・・・

    福知山市三和町芦渕 王歳神社(2016年正月) <義母の短歌> #1986 みっしりと闇を抱ける藪椿弾き出すごと花首落とす #1987 半日の畑仕事に満たされし心に疲れし脚がもの言う #1988 訃報欄真先に目をやる年令のあな痛ましや五十代あり #1989 思い出の中に絹着て眠りいる人には価値なきひとつ事あり #1990 此の家に戻る他なし冷えし身は真先に薬湯沸かさむとする <管理人のおまけ> 藪椿(やぶつばき) <365人の生き方から> ■点字から 文字の獲得 光さす(藤野高明 元大阪市立盲学校教諭)

  • #1981-1985 幻の・・・

    福知山市三和町芦渕 王歳神社 <義母の短歌>#1981-1985 #1981 幻の花となりゆく山百合を咲かせ続けるかそけき吉事 #1982 詠むことも花の手入れも絵空事斯かる虚ろな刻よ疾くゆけ #1983 足裏に隠るる程の溜まり水空青ければ青きを映す #1984 さりげなくケーキ下げ来し男の友よ今日ひなの日と知りてか知らずか #1985 福寿草の花に足止め用忘れ蕾数える虹色の刻 <管理人のおまけ> かそけき・・薄い、淡い 絵空事(えそらごと)・・ありもしない嘘 疾(と)く・・はやく <365人の生き方から> ■高い塔 建てれば見える 地平線 未だ来ない 未来を見るため(川口淳一郎 宇宙航空研究…

  • #1976-1980 激しさを・・・

    福知山市三和町芦渕 霧窓山廣雲寺 <義母の短歌>#1976-1980 #1976 激しさを隠さんとして色も香も失せたる語彙の木乃伊に付き合う #1977 華写すことなき姿見凝然と冷やけき部屋の一角に光る #1978 コーヒーはブッラクが好きトーストには少し焦げ目を七十三歳 #1979 ケーキ皿取り上げるなと手に囲う老い人あわれ甘味制限 #1980 彩保つ弥生の枝の残り柚子口惜しかるべし徒に朽ちるは <管理人のおまけ> 語彙(ごい) 凝然(ぎょうぜん)と・・じっとして動かない 弥生(やよい)・・旧暦の3月 徒(あだ)に・・おろそかに <365人の生き方から> ■リーダーが 諦めたとき 組織壊れる…

  • #1971-1975 母此処に・・・

    福知山市三和町芦渕 霧窓山廣雲寺 <義母の短歌>#1971-1975 #1971 母此処に痩せることなく冬越すと吹く風ならぬ電話で子等に #1972 植え替えて忘るるわれの目に見えて伸びいる水仙春の驚き #1973 梢隠すひと葉も持たぬ裸木の泰然自若ゆらぐともせず #1974 長月に見落としいたる野仏が岸の窪みにひっそり在す #1975 時折に空耳ならぬ耳鳴りの何伝えんと突き抜けゆくか <管理人のおまけ> 梢(こずえ) 泰然自若(たいぜんじじゃく)・・落ち着いた様子 <365人の生き方> ■材料は 命ですから 寝かします ブランディや ウイスキーの様に(矢入一男 ヤイリギター社長)

  • #1966-1970 残りしが・・・

    福知山市三和町芦渕 霧窓山廣雲寺(ドローンで撮影) <義母の短歌>#1966-1970 #1966 残りしがわれで良かりしあの人が米研ぐ姿思うだに痛まし #1967 病む人の苦しみ焦りに較べぶれば物の数にもあらずひとり居 #1968 「小母ちゃんの顔見に来たよ」青年の黄金で買えぬ笑顔可愛ゆし #1969 水槽の魚の目玉に見えるかと問えばかすかに瞬きにけり #1970 休日の母に甘えて躁ぐ声届く限りの峡路明るし <管理人のおまけ> 焦(あせ)り 小母(おば)ちゃん 躁(さわ)ぐ <管理人のつぶやき> ■生き方の 1日1話を 読んでいく(1日1話読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書)

  • #1961-1965 一円玉・・・

    福知山市三和町芦渕 霧窓山廣雲寺(臨済宗) <管理人の写真> このブログの頭には、かって訪れた関西花の寺25ケ寺と丹波古刹15ケ寺の写真を掲載してきましたが、昨日で終わりました。 義母の短歌はもう少し続きますので、今日からはかって訪れた福知山市内のお寺やお宮さんの写真を掲載いたします。 トップは我が菩提寺の霧窓山廣雲寺です。 <義母の短歌>#1961-1965 #1961 一円玉ひとつが欲しや公の銭勘定の堅苦しきに #1962 諸もろのもやもや歌に詠み固めさばさば午後に向かわんとする #1963 ハーモニカほろほろ吹けば届かんか庭の小鳥に聴く耳あらば #1964 白昼は人語を少し下されたし夜は…

  • #1956-1960 無料にて・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第15番 観音寺 <義母の短歌>#1956-1960 #1956 無料にてお掃除させて下さいなど何を企む電話の向こう #1957 あの時に斯うして置けばと悔ゆる程ゆるゆる生きて来しと思わず #1958 咲くことを秋より告げて一向に変わらぬ水木の蕾目覚めよ #1959 境遇の相似る友より哀愁の文字連ねたるハガキ届けり #1960 求めねば失うこともなかりしを置きし電話にもの申したき <管理人のおまけ> 水木(みずき)・・落葉高木 <管理人のつぶやき> ■初雪や 朝日に光る 薄化粧

  • #1951-1955 大いなる・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第15番 観音寺 <義母の短歌>#1951-1955 #1951 大いなる煙突の吐く白煙の羽衣と見ゆまで空澄みわたれり #1952 人を焼く煙は斯くまで白からず火力発電の白煙切なし #1953 水槽に食足り動かぬ海魚どちそれで足りるか命の自在 #1954 水槽の魚を孤独と視つめるは人間われわれの驕りならずや #1955 海猫はいたくのどかに波みに乗り人間どもに目もくれざりき <管理人のおまけ> 羽衣(はごろも)斯(か)くどち・・ども、達 <管理人のつぶやき> ■今日は冬至 明日から少し 日が長く

  • #1946-1950 瀬戸大橋・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第15番 観音寺のご朱印とご案内 <義母の短歌>#1946-1950 #1946 瀬戸大橋渡る約束果たせずに逝きたる人よ時効は来たらず #1947 枝たわむ沈丁花の雪払いやる後は自立に立ち上がるべし #1948 長大根ひょろり伸び立ちわたし等も花を咲かせて見せようかいな #1949 十年後も今の私のままでいるそんな気がする晴天の日は #1950 残雪は真白でありし日を偲び差す木洩陽に身を細らせる <管理人のおまけ> 偲(しの)び差す 木洩陽(こもれび) <管理人のつぶやき> ■80の 当面の壁は コロナ越え

  • #1941-1945 花の歌・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第14番 天寧寺 <義母の短歌>#1941-1945 #1941 花の歌読めば花咲く春畑に一足跳びにゆきて立ちたし #1942 石楠花の莟重たげにたゆたえりルーズベルトと名は付けられて #1943 石垣は頑と残れど石寄せし夫も積みし石工も亡き人 #1944 一丁の金槌に石垣積みくれし匠の技を継ぐもの世になし #1945 宮福線尻尾の切れしとかけのごとちろちろトンネル抜けてはもぐる <管理人のおまけ> 石楠花(しゃくなげ) 莟(つぼみ) たゆたえり・・ゆらゆら揺れる <管理人のつぶやき> ■W杯 次回は4年後 北中米

  • #1936-1940 抵抗もなく・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第14番 天寧寺 <義母の短歌>#1936-1940 #1936 抵抗もなく捨ててゆく夢幾つ生きゆく荷物は軽きがよろし #1937 繰り返す電光文字に飽きし頃待人現る慌てるでもなく #1938 テレビに見る竜の落とし子可愛ゆくて丹後の海のまたぞろ恋おし #1939 立ち直る力の失せしアカシアに今年ばかりの花穂垂るる #1940 人間の通らずなりし山道は笹に権利を奪われにけり <管理人のおまけ> またぞろ・・またもや花穂(かすい)・・穂のように咲く花 <管理人のつぶやき> ■W杯で PK戦って きびしいな(アルゼンチンPK戦でフランスを制して優勝)

  • #1931-1935 中天に・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第14番 天寧寺 <義母の短歌>#1931-1935 #1931 中天に支えもあらず照る月をわたしの外にもひとりやふたり #1932 うどん打つ己が姿を夢に見つ打ってみようか昔の杵柄 #1933 片割れの夫婦茶碗も湯呑みの疵も一切過去へ葬るべきか #1934 久びさに聴く嫁の声明るかり終いの日預けるに足りる強さに #1935 眼裏に黄なる花咲く薬湯の効くも効かぬもハーブの香に足る <管理人のおまけ> 疵(きず) 眼裏(まなうら)・・目の奥 <管理人のつぶやき> ■日本も 普通の国に 早くなれ(安保3文書)

  • #1926-1930 落とし湯の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第14番 天寧寺のご朱印とご案内 <義母の短歌>#1926-1930 #1926 落とし湯の仄かな湯煙溝をゆく用足りし後を汚水となりて #1927 自動ドア人を選ばず入れしめる感情なきもの又頼りなく #1928 今の世に厠を外に持てるゆえ夜空愉しむ特権もあり #1929 杉の吐く白き息とも霧昇る峡ならではの景せつなかり #1930 工事ポールに道阻まれて目に留めし木肌の芯まであかき紅梅 <管理人のおまけ> 仄(ほの)かな 厠(かわや)・・トイレ 景(けい)・・景色 阻(はば)まれて <管理人のつぶやき> ■寒いはず 最低気温は 氷点下 最高気温も 3~5℃

  • #1921-1925 近道の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第13番 長安寺 <義母の短歌>#1921-1925 #1921 近道のつもりの山道怖かりき枝揺らせしは魑魅ならずや #1922 甘辛く煮上げし冬の茄子の味誰も居らぬに「おいしいねえ」? #1923 テレホンに契約なせしウォーカー三日坊主に終わらすまいぞ #1924 野良猫がねずみを咥え見せに来し貧しく遠き平和な日のこと #1925 野良猫の出入り自由に許されて風も落ち葉も床下に棲みき <管理人のおまけ> 魑魅(ちみ)・・山の中のばけもの、すだま 咥(くわ)え 棲(す)みき <管理人のつぶやき> ■最近の 若者志向は フリーランス ■フリーランス 人気の仕事は 「せどり」…

  • #1916-1920 侘助の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第13番 長安寺 <義母の短歌>#1916-1920 #1916 侘助の外の椿の名は知らずいずれか美女の名を持てるらし#1917 遠くみる稜線の向ういまははや近くて遠き故里の雲#1918 嫁たりし日の忙しさの去来する夢に疲れて昼を眠れり#1919 かなしみを知らぬ黒髪夜毎洗う汝れが長き世慎ましくあれ#1920 式台に腰掛けゆっくり靴を脱ぐ塵か芥か洩るる吐息は <管理人のおまけ> 侘助(わびすけ)・・椿の一種 嫁(か)たりし・・嫁に来た 汝(な)れ・・おまえ 塵(ちり) 芥(あくた)・・ごみ <管理人のつぶやき> ■大相撲 初めて生で 観戦す (13日観戦してきました)

  • #1911-1915 横穴の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第13番 長安寺 <義母の短歌> #1911 横穴の乾ける土を塒とし出で入る小鳥の土色の羽根 #1912 埃被る辻堂の前車停め憩うに良けれ合掌はせず #1913 冬と春の移ろい交錯する中を疑うとせぬ花の一心 #1914 聞いているつもりが他事思いいて誤魔化し笑いの後味悪し #1915 いま少しゆっくり手指動かせと言われし掌いまやわらかし <管理人のおまけ> 塒(ねぐら) 埃(ほこり)被(かぶ)る 憩(いこ)う 掌(てのひら) <管理人のつぶやき> ■ワクチンの 副作用は 何もなし ■このBlog 明日、明後日と 休みます ■ワクチンの 副作用では ありません

  • #1906-1910  幾とせを・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第13番 長安寺 <義母の短歌>#1906-1910 #1906 幾とせを変わり映えせぬ庭に遣る視線の遊び長くは続かず #1907 物好きに橙の実をなめてみてその酢っぱさに刺されたり舌 #1908 花桃の枝嫋やかにしだれ伸び稚苗くれにし婆様逝けり #1909 冷蔵庫のドア開けるごと入りゆく四季の移ろい消えしスーパー #1910 電線に鴉の止まらぬ戻り寒咲き初めし梅蕾閉ざしぬ <管理人のおまけ> 遣(や)る 橙(だいだい) 嫋(たお)やか 逝(い)けり・・亡くなる <管理人のつぶやき> ■5回目の コロナワクチン 打ちました

  • #1901-1905 日照は・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第13番 長安寺のご朱印とご案内 <義母の短歌>#1901-1905 #1901 日照は狭き車中に集まりて冬の上着を脱がせて戯れる #1902 春一番雪巻き上ぐる壮観を声持て現す言葉を知らず #1903 子の去りし後に残れる惣菜を昨日の夢の続きのごと食す #1904 口ずさむ軍歌に遠き日見え隠れ冷えたる雲を掴む心地す #1905 疾駆なす野のなき檻の猛獣の孤独も俱に飼い慣らし得るか <管理人のおまけ> 俱(とも)に <管理人のつぶやき> ■Qatarで 8強の壁 越えられず まだみぬ夢は 次回4年後に

  • #1896-1900 薄情な・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第12番 清薗寺 <義母の短歌>#1896-1900 #1896 薄情な女と言うて下さるな忘れな残り世生きてはゆけぬ #1897 白蝶の舞い下りるかと思わせて牡丹雪降る恍惚と降る #1898 吊されしままの冬服はんなりと疲れを見せて二月逃げゆく #1899 蕗の薹も少しは欲しと行きし野の戻りの径の意外に遠し #1900 人の目を惹く艶持たぬまんさくの花とつくづく初老の女 <管理人のおまけ> 白蝶(シロチョウ)・・白い蝶はんなりと・・華やかに、上品に蕗の薹(ふきのとう)まんさく・・花の少ない早春に黄色の花が咲く庭木 ... <管理人のつぶやき> ■W杯 さむらいブルー 涙す…

  • #1891-1895  往復の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第12番 清薗寺(せいおんじ) <義母の短歌>#1891-1895 #1891 往復の歩数千と四十歩に動くと見しもの春のぼた雪 #1892 血止め草地を縛る草引き千切る端より芽吹きゲリラのごとし #1893 三人子は三人でひとり便りなき息子の占める部分の暗闇 #1894 湿り持つ枯れ木を寄せて虚しさも俱に燃す火の高くは上がらず #1895 かたばみの赤く芽を吹く土分けてスゥッと引き抜く根の末端まで <管理人のおまけ> 俱(とも)にかたばみ・・黄色い花 <管理人のつぶやき> ■今日の日は 農作業の 「事納め」 もうとっくに 納めています

  • #1886-1890 再建の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第12番 清薗寺(せいおんじ) <義母の短歌>#1886-1890 #1886 再建の商店街を隠しいるビニールシートの包むもろもろ #1887 深刻な会話は要らぬ母と子が炬燵に向き合う此の世の浄土 #1888 続くものなければようやく温もりし風呂場の窓ゆ湿気を逃す #1889 手に触れし鉢に溢るる花ひと株黙って戴くお許しあれな #1890 遠住む子とドラマの終焉語り合う平和の使者のごときか電話 <管理人のおまけ> 溢(あふ)るる終焉(しゅうえん) <管理人のつぶやき> ■大雪や そろそろスノー タイヤかな

  • #1881-1885 否応もなく・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第12番 清薗寺(せいおんじ) ご朱印とご案内 <義母の短歌>#1881-1885 #1881 否応もなくすすみゆく用地買収斯かる事態にこそ欲しき夫 #1882 免許証バックに確かめ腰上げるガソリンは満タン空は快晴 #1883 安売りの卵幾百並びたち主婦の手を持つスーパーの朝 #1884 半額の落とし紙買うゆきずりの人に会釈を投げる軽さに #1885 子連れなる母鬼の像ふたつ程建てて下され大江町長殿 <管理人のおまけ> 斯(かか)かる <管理人のつぶやき> ■W杯 壁は高く 厚かった さむらいブルー 次は4年後

  • #1876-1880 実現性・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 白像寺 <義母の短歌>#1876-1880 #1876 実現性先づはなけれど窓側の席占めてゆく空の夢旅 #1877 象ある些細も残さず夜の来て昼と異なる安らぎにいる #1878 人ならば怒り出すべし自販機の戻すコインを再び三たび #1879 満天の星のごとくに列並める冬苺の種視つめてひとり #1880 人魂の彷徨うごとく近づけり夜光塗料のふたつのペタル <管理人のおまけ> 並(な)める・・並べる 冬苺(冬イチゴ)・・晩秋から冬に実をつける野イチゴ 人魂(ひとだま) 彷徨(ほうこ)う・・さまよう <管理人のつぶやき> ■20歳で 五つのタイトル 藤井君

  • #1871-1875 人間に・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 白像寺 <義母の短歌>#1871-1875 #1871 人間になりたき鴉枝ゆらし十羽十色の声を降らせり #1872 怺え切れぬ泪のごとき露浮かせはらりこぼせし終の山茶花 #1873 零余子うましうましと読めば試食してみたくもあるか黒き粒つぶ #1874 枯れ葉舞う軽さに跳び交う鳥の名を「菊戴き」としっかり覚ゆ #1875 少女期の吾が匂い持たぬ友と居て橋なき流れ飛沫てやまず <管理人のおまけ> 怺(こら)え零余子(むかご)・・むかごご飯菊戴(きくいただ)き・・秋の季語、日本最小の鳥 <管理人のつぶやき> ■大江山 ここから少し遠いけど 初雪降ったと 寒いはず

  • #1866-1870 目前に・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 白像寺 <義母の短歌>#1866-1870 #1866 目前に山あり川あり花あれど声持たざれば満たさるるなし #1867 笑い声不意に聴こえて振り向けば携帯電話に戯れる若者 #1868 白と黒はっきりさせねば進めざる性に疲れて深める孤独 #1869 つづら折りのカーブに入れば我が庭を走るに等しきハンドルさばき #1870 爪を噛むくせ無意識に甦る落ち葉を潜る水のごと居て <管理人のおまけ> 甦(よみがえ)る 潜(くぐ)る <管理人のつぶやき> ■もしあした 死すとしたなら 誰と過ごす(本の帯から)

  • #1861-1865 鉢に咲く・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 石像寺のご朱印とご案内 <義母の短歌>#1861-1865 #1861 鉢に咲く白梅水泡と溢るるを友が家に見つ土欲るとみつ #1862 歌捨てなば何処に宿らむ吾が心冬蛍ひそけく息整える #1863 もがざりし柚子の実朽ちつつ草むらに汚れぬ粒子数多残せり #1864 去年今年葉のみ繁れるさねかずら答えてくれぬか実のなき理 #1865 閑居なす老女二人の尽くるなき饒舌湿りを帯びゆく黄昏 <管理人のおまけ> 宿らむ・・やどる ひそけく・・ひそかに さねかずら・・赤い実をつける木 <管理人のつぶやき> ■Qatarに 次があった スペイン戦 サムライブルー 健在なりし

  • #1856-1860 漬物に・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第10番 白毫寺 <義母の短歌>#1856-1860 #1856 漬物に白きご飯の美味しかりし過去を美化なす母恋いの泪 #1857 楽しむと来たりし街の四半刻耳が真先に帰路をうながす #1858 散り初めし紅梅仰ぎ思うなり滅びなき生きあらずと読みしを #1859 抱きしめるやわらかきもの時に欲しさりとて猫を飼う気もあらず #1860 ゆるやかに冬はゆくらし溜め水の氷溶けざる寒き日もなく <管理人のおまけ> 四半刻(しはんとき)・・現在の30分 <管理人のつぶやき> ■早いもの 今日から師走 寒くなる

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