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義母の短歌 https://okamura920.hatenablog.com

義母が98歳で永眠いたしました。義母が書き溜めた2,000首以上の短歌を少しづつ公開いたします。コメント願えたら幸いです。

定年退職後気ままな半農半X生活をしています。今年傘寿を迎え半農も少しずつ調整中です。

okamura920
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福知山市
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福知山市
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2022/01/18

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  • カテゴリ:暮らし・田舎(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第6番 達身寺 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、7番目のカテゴリー【暮らし・田舎に分類した短歌(13)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:暮らし・田舎(六)> #1506 魂の此処はまほろば変哲もなき奥山に住み古りて足る #1527 土色の土が見たくて除草剤まきし畑に傘さして立つ #1529 里人に混ればいささか叛逆の匂い放つとみずから思う #1532 此の奥へ車で入ってゆけるかと聞く女あり灰色の風 #1543 いのこづち風媒恃めぬ鋭きのぎのズボンに袖に所嫌わず #1581 山住居一寸…

  • カテゴリー:風景・景色(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第六番 達身寺 ご朱印と案内 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、6番目のカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌(17)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:風景・景色(六)> #1497 謎めきて丹波の朝霧山を呑む孤独あながち侘しと思わず #1538 埋めたての斜面ずりゆく姿見が怨みのまなこのごとく光れり #1540 倒木の柚子のひこばえ勢い伸び古木のねばり芯まで透る #1542 紅葉は遠く眺めて嘆ずべし落葉散り積む城跡の寂 #1544 丘ひとつ越えて変わらぬ山里で思いがけなく夕陽に出遭う…

  • カテゴリー:時代・時(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第5番 石龕寺 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、5番目のカテゴリー【時代・時】に分類した短歌(20)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:時代・時(六)> #1501 スーパーに荷物を提げる男達当然と思わぬ古さ嗤うな #1511 食べ終えし寿司殻前にいたずらに寂しむ峠越えて久しき #1512 うつつには無き生れ家に物言わぬ父母いて囲炉裏燻りたり #1520 前の世は海の魚族にあらざるか塩分濃ゆきをことさら好む #1533 十中の八まで渋き今年柿世の中そんなものかも知れぬ #1537 容赦…

  • カテゴリー:自然・季節(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第5番 石龕寺 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、4番目のカテゴリー【自然・季節】に分類した短歌(20)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:自然・季節(六)> #1504 水仙の芽を研ぐような細き雨鴉も目白も今日は影なし #1508 やんわりと傘開かせる秋の雨ここな空間ひとり占めゆく #1510 秘め言を囁くような雨音の次第にたかまり山茶花叩く #1525 晩秋の日輪するする沈みゆく戻る家あり何をか言わん #1560 冬の陽はおぼろにかすみ人曳きて若き犬ゆく息荒げつつ #1563 裸木の…

  • カテゴリー:動植物(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第5番 石龕寺 ご朱印と案内 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、3番目のカテゴリー【動植物】に分類した短歌(28)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:動植物(六)> #1498 実をつけしことなき枇杷の木年毎に徒な蕾の思わせぶりに #1518 暫くを姿見せざりし野良猫がいたく痩せたる頭を垂れてゆく #1519 大小の幾匹率きゆく真鯉の背逞しかれば何やら羨し #1549 霜月になお咲かんとする夏百合の生きえの執か孤高の花びら #1550 蟻が蟻を曳きゆくを見し夏の日を炬燵の中で思い出しいる…

  • カテゴリー:人・子供(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、2番目のカテゴリー【人・子供】に分類した短歌(36首)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:人・子供(六)> #1503 居心地の良さについつい長居せり友は今頃慌ているべし #1554 もたもたと何言い淀むわたくしの耳はせっかちも少し急げ #1561 千円の価値は千円タレントは億の借金抱えて笑う #1566 淋しげな女は居らず文化祭余興に甘酒うどん屋賑わう #1572 無軌道な少女の素直さ取り戻すドラマの終焉見届けやらな #1573 西鶴の…

  • カテゴリ:自分・生活(六)

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 <短歌集(六)の掲載を終えて> 昨日までに、義母の手作り短歌集(六)に蒐集された、平成八年十一月から十二月に詠んだ238首の掲載を終えました。 今日からは、短歌集(六)に掲載された238首の短歌を11のカテゴリーに分類し掲載していきます。 短歌集(六)に掲載された238首の内、1番目に多く(87首)含まれるカテゴリー【自分・生活】に分類した短歌です。 <義母の短歌 カテゴリー:自分・生活(六)> #1499 夢とても嬉しき夢あり世に出せぬ宝持つごと唇ゆるむ #1500 わが触れて花首折れし一輪のダリヤよ許せと小皿に浮かす #1502 「身障者ですか」「のよ…

  • #1731-1734 冬畑を・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 <義母の短歌>#1731-1734 #1731 冬畑をひとり黙もく打つ老いにやきたてのパンそっと差し出す #1732 海も湖も視界に遠き山住居水皺も立たぬ沼の暗さよ #1733 父母ありて吾が子の子が子を持つ事実生きて良かりし煙りにあらず #1734 わが逝けば滅ぶ外なき此の家への愛着探し命長かれ <管理人のおまけ> 水皺(みじわ) <管理人のつぶやき> ■幸齢者 誘われたなら のってみる 無邪気になれるは 老いの特権 (80歳の壁から)

  • #1726-1730

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 <義母の短歌>#1726-1730 #1726 愚痴泪一切こぼさぬ隣人に我が苛立ちのさらに深まる #1727 皺伸ばしのクリームひと瓶五千円裡なる女が一瞬迷う #1728 陽の下に晒せば他愛もなき心昨日の欝に羽つけやらむ #1729 「二度童子」と人思わずや野水仙一花手折りて野に立つわれを #1730 遠景に雨降る径あり無口なりし少女老いつつ華かざさむとす <管理人のおまけ> 泪(なみだ)裡(り)なる・・内側の欝(ふさぎ)二度童子(にどわらし)・・認知症 <管理人のつぶやき> ■登り坂 あれば下りも あるウオーク

  • #1721-1725 昔むかし・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 <義母の短歌>#1721-1725 #1721 昔むかしわが欲しかりし腕時計今幾つ持つとて埋められぬ洞 #1722 蕗の薹萌ゆるを待つが愉しみとは思いみる程に侘しきものか #1723 裏山より土掘る気配の音降るに白昼構えて耳そばだてる #1724 三歳児の耳愉しませしラッパの音抑揚のある「玄米パンのほやほーや」 #1725 守り来し畑の広さにくたびれてどうでも良くなる消えてなくなれ <管理人のおまけ> 洞(うろ) 蕗の薹(ふきのとう) 萌(も)ゆる 侘(わび)しき <管理者のつぶやき> ■幸齢者 杖をつくのも良しとする 見栄を張らない 生き方をする (80…

  • #1716-1720 はたとせの・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 <義母の短歌>#1716-1720 #1716 はたとせの昔の忙しさ思い出で疲れ覚ゆる師走の曇天 #1717 紐ひきてひと呼吸置きともりいず蛍光灯の古きを愛す #1718 山と川いずれも目の友小やみなく動きて止まぬ川の親しき #1719 人居らぬ冬の細径夕あかり鳴かずに遊ぶ小雀数羽 #1720 軒外に踏み出す用なく日は落ちぬそれで事足るわが生きくち惜し <管理人のおまけ> はたとせ・・二十歳(二十年) 細径(さいけい)・・小道 惜(あたら)し・・もったいない <管理人のつぶやき> ■見上げれば 天空一面 ウロコ雲 この雲出ると 近日に雨と

  • #1711-1715 心中に・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 <義母の短歌>1711-1715 #1711 心中に丹波の小霧降りやまず呆けほけ唱う小狐の歌 #1712 燗徳利冷えてほろ酔う女男の群ゲートボールに上げる歓声 #1713 歌を詠む無援の淵に身を沈め刻を忘るる先ずはすこやか #1714 うたよみのまなこひきよせ澄む藍のゆくとも見えぬ流れ妖しき #1715 疲れ曳く娘の声の届き来る電話に蒼き眠りを醒ます <管理人のおまけ> 藍(あい) <管理人のつぶやき> ■幸齢者 やめたら老いる学ぶこと(80歳の壁から)

  • #1706-1710 亡骸と・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺 ご朱印と案内 <義母の短歌>#1706-1710 #1706 亡骸と戻りし底のなき寒さ思い出させる雪の連山 #1707 不景気の波をまともに被りいる若き世代のくらしも厳し #1708 巻き戻しの利かぬ歳月稼ぎし日履きたる利久の黒漆光る #1709 前後不覚に酔う人いかなる世に遊ぶ暫時覗き見したくもあるか #1710 引き出せばきりなく続くティシュの箱と遊べる老い叱られぬか <管理人のおまけ> 亡骸(なきがら)厳(きび)し稼(かせ)ぎし、履(は)き、黒漆(こくしつ) <管理人のつぶやき> ■久しぶり 気温18℃天気晴れ 今日のウオーク 9.5km

  • #1701-1705 のしの付く・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌>#1701-1705 #1701 のしの付く清酒一本届きたり男に近き寡婦住む玄関 #1702 肉魚の臭いを持たぬわが厨焼き立てのパンの匂いが踊る #1703 最高のわが喜びはすんなりと心に沁みる歌詠みし瞬 #1704 リンゴの皮丸く剥くこと稀にもなく先ず八分の一を頬ばる #1705 よみさしの頁押えてくしゃみひとつ吐きたる後の寒き双肩 <管理人のおまけ> 剥(む)く <管理人のつぶやき> ■ボケた人 不幸そうなひとはなし(80歳の壁から)■ボケるのは 神様くれたプレゼント(80歳の壁から)

  • #1696-1700 心根も・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌>#1696-1700 #1696 心根も口も乾ける静けさに馴れて平気にいる気味悪さ #1697 人恋うる心いやます隠沼のわが宿訪いませさわりあらずば #1698 叩いても死なぬと言いしが呆気なく喜怒哀楽を忘れし人よ #1699 多年草枯るるにあらず前向きに古葉を落とすそれだけのこと #1700 詠む歌のたとえへぼでもみっちゃでも手染めの彩の小さき勲章 <管理人のおまけ> 心根(しんこん、こころね)・・心底 隠沼(こもりぬ)・・隠れたところ 呆気(あっけ)なく みっちゃ・・あばた <管理人のつぶやき> ■幸齢者 朝令暮改結構だ(80歳の壁から)

  • #1691-1695 あり余る・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌> #1691 あり余る私の時間そちらから盗みに来る人芯から欲しい #1692 昨日見しコバルト色の冬の川きょうは暗かり水の表情 #1693 暫くを棒立ちとなりおもむろに老眼鏡の店舗に向かう #1694 「婆ァ抜き」「粗大ゴミ」将「濡れ落ち葉」などなどの言葉吐く人を蔑す #1695 病院はわが別荘と妻見舞う男の抱える黄のばら数本 <管理人のおまけ> 将(はた) <管理人のつぶやき> ■幸齢者 不良高年になるが良い(80歳の壁から)

  • #1686-1690 何がどう・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌>#1686-1690 #1686 何がどう変わるにあらねど圧覚ゆ「師走が何だ」と雀がはねる #1687 うらぶれの野猫よ来世は人間に生れて来よとも吾が言いかねる #1688 丈低く萌えて刈られて石を這い地下に根を張る凄さよ芝生 #1689 一様に流れに向きて傾ける川岸の樹木揺れてやまざり #1690 芒穂の揺るるをみても涙腺のゆるびし頃はも絵の如く浮かぶ <管理人のおまけ> 芒穂・・すすきの穂 <管理人のつぶやき> ■病院は かかりつけ医を決めておく 自宅に近い内科の医者を (80歳の壁から)

  • #1681-1685  息絶ゆる・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌>#1681-1685 #1681 息絶ゆるごとく灯は消え人声の闇に吸われて酒宴終れり #1682 狼籍のままに灯を消し夜半さめてまさぐりいるはテレビのリモコン #1683 夢に聞きし一方的なる饒舌は消し忘れたるテレビにありき #1684 ゆく蟻の数程喪の服集い来るスターの葬り祭り染みいる #1685 ぬばたまの闇に屋根打つ雨音の乱れて激し荒ぶは何神 <管理人のおまけ> 狼籍(ろうぜき)・・取り散らかして 葬(はぶり、ほうむり)り・・葬送 ぬばたま・・黒い物ににかかる枕詞 <管理人のつぶやき> ■話すほど 仲良くなれる幸齢者 (80歳の壁から)

  • #1676-1680 梅に来て・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌>#1676-1680 #1676 梅に来て動かぬ鵯よ短かる花の命をついばむでない #1677 走るバイクの後ろ姿に亡夫見き振り向く勿かれ一瞬の夢 #1678 「アー」と鳴く今日の鴉の声重し鳥語知らねばその裡知らず #1679 夕昏れの空に浮かべる雲に問うどこまで流れて眠りにつくや #1680 持ちつけぬ供連れゆくごと杖持ちて忘れて戻る友が家の背戸 <管理人のおまけ> 鵯(ひよ)勿(な)かれ裡(うら) <管理人のおまけ> ■ウオーキング 我が地区一周 5.3km

  • #1671-1675 ささやかな・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 <義母の短歌>#1671-1675 #1671 ささやかな期待はずれる郵便受喪中欠礼の届く年末 #1672 塒指す鳥ふたつ三つ点となり白山茶花に闇の集まる #1673 スーパーの軒借り過去を売る男誰ぞ買わんか古本の魂 #1674 東京へひとりし行かむは若者の海越えゆくより遙か大ごと #1675 結局は歌詠む外なし冬籠もり毛糸はあれど編む手は持てど <管理人のおまけ> 塒(ねぐら) 山茶花(サザンカ) <管理人のつぶやき> ■幸齢者 脳トレよりも楽しい事を (80歳の壁から)

  • #1666-1670 珍しき・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺 ご朱印と案内(左の慧日寺をクリック) <義母の短歌>#1666-1670 #1666 珍しきのみにて人は瞬かずグラジオラスの冬に咲くとも #1667 野のすみれ鉢に移すに貰われ子の翳りあらわに衰えしるく #1668 斑猫とは横洞に跳びいし猫虫か糺す人なくひとり頷く #1669 逝きてわれ世に魂魂の残るなら必ず無限の愛そそぐべし #1670 桶三っつ洗いし事実と花の種蒔きしを含めて今日の収穫 <管理人のおまけ> 瞬(まばた)かず 翳(かげ)り しるく・・はっきり見える 斑猫(はんみょう)・・昆虫の一種 糺(ただ)す 魂魂(こんぱく)・・死者の霊 <管理人のつ…

  • #1661-1665 日昏れには・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1661-1665 #1661 日昏れには必ず戻ると鐘叩き仏と家に留守を告げいる #1662 径に遊ぶ鳩の人みて驚かぬ平和と言うか秘境と言うか #1663 毀れても惜しからぬ値の半端皿求めて埋める心のひずみ #1664 「こんなとこによう住んどるなァ」二キロ程口に住むとて「何言うとるか」 #1665 わが動く範囲の狭さ走行指数一万キロに二とせ費やす <管理人のおまけ> 径(けい)・・細道毀(こわ)れ <管理人のつぶやき> ■ぬるめの湯 つかる時間は10分以内 (80歳の壁から)

  • #1656-1660 歌は斯く・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1656-1660 #1656 歌は斯くあるべき筈のヘルメット脱ぎっ放しの放埓詠また #1657 買いしは何時テレビの画面薄れゆく「くたびれました貴方の守りに」 #1658 裸木の秀に膨らめる木蓮の莟を包む和毛に拍手 #1659 あら草に人の付けたる名のあれどいとしまるるは百にひとつも #1660 注ぎこむなべての水を拒まずば膨れて速し雨後の峡川 <管理人のおまけ> 斯(か)く 放埓(ほうらつ) 莟(つぼみ) 和毛(にこげ)・・やわらかい毛 いと・・大変 なべて・・すべて <管理人のつぶやき> ■いつの間にか 季節は変わる寒露かな ■この月…

  • #1651-1655 慈雨あれば・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1651-1655 #1651 慈雨あれば溢れ流るる折あらむ我がにはたづみ乾からびずあれ #1652 ありてなき人との距離感むっつりと電話器見つめ友を思えり #1653 燈明のいましつきなむさゆらぎに骨の溶けゆく侘しさ漂う #1654 新装の商店街に車停め消えし店舗の行方あれこれ #1655 半日をしゃべり通してまだ足りぬ夫在る友送る夕暮れ <管理人のおまけ> にはたづみ・・雨が降って地面にたまり流れる水 いまし・・ちょうど今 さゆらぎ・・かすかな揺らぎ 侘(わび)しさ <管理人のつぶやき> ■昨日今日 この温度は12月

  • #1646-1650 夜昼の・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1646-1650 #1646 夜昼のけじめおぼろに冬の川薄闇湛えて暗き音たつ #1647 現役の女匂える八十歳日毎異なるイヤリングの光 #1648 容赦なく夢に入り来ておどろなす木枯らしの音うつつ世の音 #1649 アクセルを踏めば全き密室に声に出だして吐露せり心 #1650 車降りるたまゆら溢るる感情の哀の部分よ散れ空中に <管理人のおまけ> 吐露(とろ) たまゆら・・一瞬 溢(あふ)るる 哀(あい) <管理人のつぶやき> ■幸齢者 「なんとかなるさ」を口癖に やる気ホルモン 出てくるという (80歳の壁から)

  • #1641-1645 怺えるとう・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1641-1645 #1641 怺えるとう力の失せてこぼし過ぎ泪の枯れて仕舞った女 #1642 寒冷前線居据わる空の飛行音重く響けり夜の冷え厳し #1643 行く末の杖にもならぬ孤を抱き視界心界累累と歌 #1644 丸太一本転がるさまに寝てみたし伸ばし折り曲げくぐまりて眠れず #1645 幼きより得がたきものを求めしか母のかなしき目に責められし <管理人のおまけ> 怺(こら)える据(す)わる孤(こ)・・みなしご <管理人のつぶやき> ■幸齢者 闘病よりも共病を(80歳の壁から)

  • #1636-1640 雪煽る・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1636-1640 #1636 雪煽るいかずちどどっと鳴りし音昼の炬燵に思い出す耳 #1637 フェンスに積もれる雪の傾きて落ちゆく先の池を覗ける #1638 金の成る木やたらと殖やす老婆いてもの言わざれば声掛けそびれる #1639 わがものにあれども心ままならず照る日曇る日みなもと知らず #1640 冬田鋤く人憚りつ二度三度車走らせ傷付きしはこなた <管理人のおまけ> 煽(あお)る いかずち・・雷 鋤(す)く 憚(はばか)り <管理人のつぶやき> ■この斜面 草刈なくす石積し

  • #1631-1635 平がなに・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 <義母の短歌>#1631-1635 #1631 平がなに書くべしうつの字余りにもうっとうしきに総身が軋む #1632 嵩高き毛布と思いし炬燵より小さな爺様這い出て笑まう #1633 積む雪の白きに誘われ残りいる夏のソーメン湯でたくなりぬ #1634 簡単に死ぬの逝くのと言う勿れまこと迫れば怖しき闇 #1635 突然の雪に慌てる鵯の来てピラカンサの実を陣取れる <管理人のおまけ> 勿(なか)れ 怖(こわ)しき <管理人のつぶやき> ■幸齢者 好きなことのみやるが良い 嫌いなことは 全てパスする (80歳の壁から)

  • #1626-1630 湯呑み置く・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺 ご朱印と案内 <義母の短歌>#1626-1630 #1626 湯呑み置くすき間なきまで書をひろげ八十媼の学び魂はや #1627 カーデガンのぼたんは下よりはめるべし残るひとつを造らぬ為に #1628 八年のひとりぐらしに磨り減りし見えぬ心に凹ありかなしむ #1629 うつつ世のひと揺れ毎に均されて辿りつきたる終生の席 #1630 真っ直ぐに伸ぶる外なき葉鶏頭雪被きつつまだ立ちいたる <管理人のおまけ> 媼(おうな) 均(なら)され 辿(たど)り 被(かずき)き・・かぶる <管理人のつぶやき> ■付き合いは 肩がこらない関係を(80歳の壁から)

  • #1621-1625 靴履かぬ・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第1番 龍蔵寺 <義母の短歌>#1621-1625 #1621 靴履かぬ日は続くべしわが歌を敲いてくれるコンピゥーター欲し #1622 ある時は明るく濃ゆくあるときは靄に紛るる人間模様 #1623 月隠す雲の狭間をくぐり抜け洩れくる光歪みて届く #1624 忽然とこの身煙と消ゆるならそれも又よし美しからむ #1625 ひとりごと聞かれし男己が貌つるりとなでてふっと消えたり <管理人のおまけ> 敲(たた)いて 靄(もや) 紛(まぎ)る <管理人のつぶやき> ■幸齢者 テレビをすてて外に出よ(80歳の壁から)

  • #1616-1620 頰被りの・・・

    丹波古刹15ケ寺霊場 第1番 龍蔵寺 <義母の短歌>#1616-1620 #1616 頰被りの男ふらふら歩みいてもっと降らねば家に居られぬ #1617 それなりにあんたも老けたと言われたりどっしり太れる婆さん小憎い #1618 コーヒーを淹れるか淹れぬか一瞬を迷いて止める用なき客人 #1619 母生れし土地にひとりの従兄弟あり逢い久しくもひとすじの糸 #1620 常ならぬ熟睡さめて透かしみる時計はいまだ今日を指しいる <管理人のつぶやき> ■晴れてよし 今日から10月雲はなし

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