これはすごい。 https://toyo.repo.nii.ac.jp/record/2750/files/enryocenternenpo11_037-05…
お釈迦様は如来と言われるけれど、 仏教は、菩薩を如来にする法を説くということなら、 お釈迦様がどのようにして如来になれたのかを説いている、それが仏教と言える。…
微生物の崩壊やミドリムシなどの死を顕微鏡で撮影した動画がある。 生命の終わり。 生命と外界を隔てる膜がなくなってゆき、動きがなくなってモノへと変化してゆく様は…
報恩講ご法話から。〜あなたは仏様に成りたいですか〜 静的な生命と動的ないのち。 生命は大事。生きている、けれど私のモノとしてしまうと固定的な所有物のようになっ…
一艘の船で、海原をゆくというのと、 海原をゆく一艘の船があるというのは、 同じであるけれど、仏教的には違うらしい。 一切は生じたものではない、全ては縁起したも…
歎異抄の第一条に 「弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて」 とある。誓願と本願はたいてい同じように捉えられるけれど、 厳密にいえば、時間の扱いが違うという指…
僧侶になりたいという人がいるのに、自分には、 それほど情熱的にも、使命感的にも僧侶になりたいと思えていなかった。 人を救いたい、仏の教えを伝えたい、悟りを開き…
人間、とかくシロクロをはっきりさせたがる。グレーを放って置けない。 あなたは頭がいいか?と聞かれたとき、どういう返事をするだろう。 良いです、悪いです。という…
坐禅も写経も、マインドフルネスにとても良いとされている。 生活の中で、あまりこれらをする機会がないけれど、個人的には、 読経はいつでもどこでもできるので、続け…
無量寿経といえば「我聞如是」から始まる。 サンスクリットの「SUKHĀVATĪVYŪHA」(幸あるところの美しい光景)には この我聞如是の前に次の言葉がある。…
阿弥陀仏の本願とされる第十八願の中でも、この12文字の重大さ。 至心信楽 欲生我国 乃至十念至心に信楽して 我が国に生まれんと欲して 乃至十念せん サンスクリ…
浄土は寂静の世界であるという。天国とかパラダイスのイメージとは程遠い。 サンスクリットではबुद्धक्षेत्र(buddhakṣetra)となるらしい。清…
似て非なる存在。 誰かが言っていた。 神社にお参りするのは、自分の願いを神様に聞いてもらいにいく。 お寺にお参りするのは、仏様の願いを自分が聞きにいく。 仏様…
小さくまとまってしまうな、と。 安定するのはいいことだろうし、 悟りの境地に達するのもいいだろう、 世の中の愚かさを看破するのもいいだろう、 そういうあなたは…
心境の記録として。 「合格です。」やはりこの言葉をいただくと、心境が変わる。 真宗大谷派の得度考査。導かれるままに臨んだという感が強い。 何も緊張していなかっ…
そうか、私の浄土などないのだ。 「私の」浄土などない。 私の家はある、私の家族もある、この世ではあらゆるものに私の、と思っている。 そのまま、私の命が終わった…
三十数年ぶりのサグラダファミリア。 建設もだいぶ進んでいたけれど、修繕もありつつ工事現場の感が変わらない。 壮大でありつつも、芸術性のはたらきが唯一無二の存在…
バルセロナ出張時の機内で観た。宮澤賢治と彼の父親を中心に描かれる物語。 妹が荼毘に付される時の、賢治と父親の姿が印象的。 この世の生命を終えて送り出す側からす…
人間は、とかく比較をしたがる。 自分の方が知っている、自分の方が価値がある、自分の方が優れている。 自分そのものでなくとも、の帰属するもの、自分の持ちもの、自…
どれだけ仏教を理解したと思い込んでも、 どれだけ悟ったと実感が持てたとしても、 自分というのは、そのままの人間を続ける。 死を超越することもできなければ、老い…
母から表情がなくなった。 意識が薄い状態でいることが増えて、 食事も理解できていない様子で、少し痩せきたように思う。 アルツハイマーになって実家の一人暮らしが…
転生とか輪廻とか、ほとんど興味がないけれど、 生命である以上、DNAを引き継いで生きている。 直近であれば親のDNA。その親もまたその親もDNAを引き継いでい…
武田先生のご法話から。 1.死について 人間誰しも死という現象を認識している。これは人間だけであり、動物やその他生命には死の認知がない。 現象として死というこ…
人間は死ぬ。けれど人間は死ぬことを考えて生きていない。 当たり前だ。 死を実感した時、それを超越したくなる。 どういう考え方をすれば、どういう儀式をすれば、ど…
毎年元旦はここから始まる。 星がまだ残る藍色の空が、東の水平線からオレンジに変わってゆく。 低く棚引いた一朶の雲が、下から赤く照らされはじめ、徐々に雲そのもの…
「ブログリーダー」を活用して、ぼんぶうさんをフォローしませんか?
これはすごい。 https://toyo.repo.nii.ac.jp/record/2750/files/enryocenternenpo11_037-05…
兵庫県の作用というところに播州一の宮大工といわれたお爺さんがいた。 姫路城昭和大修理の棟梁として、大仕事を成し遂げ名を残した一職人。 昨年の夏、作用に行ってお…
この人にとっては、「真実(まこと)か真実でないか」だけが全てであった。 正しいかどうかではない、利益があるかどうかでもない、助かるかどうかでもない。 真実なの…
歎異抄のすごいところは、真宗の信者でなくとも、国内外の別宗教や無宗教の人でさえ 多くの知識人に極めて高い評価を受けている事実があって、むしろ自分自身はおそらく…
真宗聖典にある親鸞の声は、古今多くの人々が語り継いできたし、 ご法話でも何度も聞くことであり、知識としても断片的ながら理解した気でいる。 それが良いも悪いもな…
12月31日、神社にゆく。お祈りも、お願いもしない。 ありがとうございました、とだけ小さく柏手を打ってお礼を言う。 1月1日。初日の出を拝みに桟橋にゆく。いつ…
全ての結果には原因がある。例外なく因と果が連綿と続く、と。 だが、結果になって初めて原因と言われる。 今の状態も原因があっての結果であるのだ。 今の自分という…
信じると言っても、かなり意味が違う。 お金を信じる、他人を信じる、組織を信じる、仲間を信じる、 何を信じるかで、自分が決まる。この時の信じるというのは、信用す…
なんぞ、目当てがあって仏教だの念仏だのに縋るのは、それは違う。 それは全部、自己都合や。解決とか救済とかの秘法にあやかろうという根性では 当てが外れたら、別に…
ご法話で「あんた、南無阿弥陀仏て何て聞かれてどう答える?」と問われた。 阿弥陀仏に南無します、では答えになっていない。 だから南無は、信じるとか、難しく言えば…
200年ほど前の山口県の小島に「おかる(阿軽・於軽)」という妙好人がおられたという。 こうも聞こえにゃ 聞かぬがましよ 聞かにゃおちるし 聞きゃ苦労 今の苦…
推しの仏様を選ぶようなことをしてはいけないよ。 大日如来より阿弥陀如来が良いとか、いやいや釈迦如来が一番偉いとか、 人間レベルで決めることではないよ。 例えば…
昨日は報恩講に出仕して面白い話を聞かせていただいた。 日本の幽霊の絵は、たいていパターンがあって子供が絵を描いても 手を前に垂らし、足はなく、長い髪が後ろに伸…
本願寺派の梯先生のご法話で紹介された鹿児島の正覚寺さんが サイトに「輝くいのち」を公開してくださっていた。 https://www.syougakuji.co…
アニメ化した「チ。ー地球の運動についてー」には、宗教というものの恐ろしさを 天動説を絡めて描写しているが、リチャード・ドーキンス教授は、そういう集団心理は 中…
念仏する、という。 見た目は、自分が「南無阿弥陀仏」と言うという行為に他ならない。 けれど、念仏は、出るもの。 自分が言うのではない、念仏がこの業にまみれた人…
薪を焚べて焚き火をする。 静かな時間。 雑念がなくなり、正信偈が出てくる。 理由もない。 自然に触れて分かること。
僧侶なら、悟るための修行をするのでしょう?と聞かれることがある。 していない、全く。 他宗のご法話でも、私たちは悟るために仏教をしているのだとかいうのを聞いた…
鴨長明「方丈記」を読んでいると、 方丈の庵に住む究極の生活は、自然に溶け込む生き方の達人のようであり 現代人が忘れがちなある種のASMR体験と想像するが、 精…
当たり前のことだけれど、宗教があって阿弥陀仏があるわけでもなければ 教団があって阿弥陀仏があるのでもない。念仏は宗派の専売特許でもない。 阿弥陀仏があって自我…
仏国土は星の数ほどあると言われていて、阿弥陀仏の仏国土は浄土とも言われる。 では、この世は何という名の仏国土かといえば「娑婆(Saha)」というが、 浄土のよ…
大経と呼ばれる無量寿経は、康僧鎧訳(魏訳)において、17,421文字の漢字で書かれている。 この漢文では、サンスクリット文からいくつかの加上が見られるが、 中…
分かることと、できることは違う。これは誰でも理解はしている。 個人においても、組織においても、 今、どういう状態に置かれているのか 周囲環境はどう動いているの…
昔から言われているように、仏教は道徳とちがう。 それは道徳を排除することではないし、何らのコンフリクトもない。 人に優しく、救いの手を差し伸べ、柔和に接し、き…
日曜礼拝のご法話を聴聞して、思わされた。 介護、うつ病、壮絶な人生を生きる人がいる。思わされるのは、 自分には、誰の真似もできない。小学校に入りたての子供を轢…
無量寿経巻下を読経中、浮かんだ。 「因位の自覚を持ちなさい」 因位とか果位というのは、仏の世界で他人事のように、そうなのですかで聞くなと。 たとえ5年先のこと…
人智を超えたところに仏智がある。 説明ができることではない。 釈迦が覚者となって人に法を説いたが、 例えば、お経の内容を見るに、後年の加上があるにせよ、釈迦以…
僧侶、と一言でいうが実に多彩なのだと今更ながら思わされる。 別に国内に限ったことでもなく、現代に限ったことでもない。 自分にとって、明らかに違うと思うのは、 …
繰り返し、くりかえし現れる「あさましい」という言葉。 現代でも、あらゆるところで見聞きする。教義のことではなく人間性なのだ。 歎異抄の十八条、 まことに、われ…
歎異抄のような伝聞形式で伝わる「蓮如上人御一代記聞書」。 内容は316条と膨大な伝聞が伝わっているが、御文とはまた違った角度でその教えを味わえる。 むしろ現代…
南無阿弥陀仏の後に、阿弥陀仏と噛み締める。 同じではない。日々、読経や勤行を続けているとこの感覚になる。 理屈ではなく、音の違いでもない、明らかな違いと言える…
「アンタの南無阿弥陀仏は平和な時代の念仏やな。」 確かに、歴史を紐解くに現代ほど恵まれた時代はない。 人権のない時代に生きた人もいる、戦争に駆り出され異国で斃…
いつも、南無阿弥陀仏て言いよるな。なんでですかいな。 ワシも、よう分かりまへんねん。気がついたら口に出とるんですわ。 阿弥陀仏て、ほんまにおってですんかいな。…
無量寿経の最後あたりに慈氏(弥勒)が釈迦に尋ねるシーンがある。 阿弥陀仏の浄土で、他の仏国土から生まれてきた者たちを見たという。 蓮華の蕚(うてな)に跏趺(か…
日頃のインプットを変えてゆきなさい、と聞こえる。 一般的にいう生活習慣を改善しましょう、とかと同じなのだろうか。 日頃、見るもの、聞くもの、食するもの、飲むも…
三帖和讃浄土にある「現世利益和讃」15首には、 「南無阿弥陀仏をとなうれば」が10回現れる。 これに続く言葉に、神、鬼、龍、天、王、祇などが登場する。 不思議…
BY AGE 40 YOU SHOULD BE SMART ENOUGH TO REALIZE THIS:40になる前に気付いておくべきこと 1. Some…
昔から、戒というのがあり、戒律ということも作られてきた。 人間社会でも法律や規則はあるが、むしろ自戒という意味合いが強い。 禁止事項というよりは、十善戒という…
昔から大乗非仏説と言われ、さらに浄土教はその最たるもので、 浄土とか他力とかいうことは加上(後付け)に過ぎず、釈迦が語ったことではない 江戸時代の富永仲基をは…