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  • 4月1日

    杉咲花、学生から老後まで。 東ソー企業CM https://youtu.be/1TY_fh3qVRk?si=DRLe--pHZpVJ0Wfq

  • 3月31日

    ユーロスペースで清原惟『すべての夜を思いだす』。 初夏の多摩地区の空気感が本当に素晴らしい。 彷徨った先に訪れた家には、もう誰も住んでいない。亡くなった友人が撮った写真は、写真屋の保管期限を終え、何が映っていたか知ることは出来ない。 たとえば『ひとつのバガテル』で、お婆さんをはじめとする、他者性の強い他者たちが醸成していた不穏さ、異邦感がここにもある。 この映画はしかしまだ終わらず、その先の道筋、救いのようなものとして、この土地の、知らない誰かのホームビデオ(を見聞きすること、想像を馳せること)が示される。

  • 3月30日

    ピカデリーでドゥニ・ヴィルヌーヴ『DUNE part2』。 マヤ・デレンの『午後の網目』のような闘技場のシーンが素晴らしい。 白黒の画面の中で、レア・セドゥの顔を昼間の強い光線で照らすこと。 それはオレンジ色の光で人物たちの顔を照らすこととどう関係するか。

  • 1月4日

    夜、テアトル新宿で戸田彬弘『市子』。

  • 12月30日

    吉祥寺オデヲンで北野武『首』。 河を渡るために男たちが担ぐ御輿に乗せられる秀吉(北野武)。 河を渡る秀吉の顔は仰瞰で撮られる。 秀吉は嘔吐する。

  • 11月15日

    Netflixで『TOKYO VICE』4話まで見る。 1話監督はマイケル・マン ジョーク、あるいは皮肉が伝わったり伝わらなかったり。それは外国語のよう。 一貫しているのは、「皮肉を受け入れられるか、入れられないか。または皮肉を言われたら言い返すか」というのが、任侠の、あるいは新聞記者や刑事の、生き方の秘密に関係しているような感覚。 2話で終電を逃したジェイクが駆け込んだのは、恐らく都心の官公庁のあたり、丸ノ内線のどこか。 「明朝新聞」はその近くにあり、1話で飲み屋の2階にあることが明かされた彼の部屋は、新中野や東高円寺あたりなのではないかと期待される。 そうやって、地理的な距離感のイメージが…

  • 11月3日

    吉祥寺アップリンクでデヴィッド・フィンチャー「ザ・キラー」

  • 8月7日

    仕事中、このライブの「君はそう決めた」を何度も聞いている。 坂本慎太郎のライブのベースを担当するAYA、 「ベーシストとして活躍するうえでの座右の銘は?」の質問に対しての答え Practice, practice, practice and all is coming. www.youtube.com

  • 8月6日

    このシリーズの醍醐味は、毎回作った料理を食べる際に、 彼女が何か思い切った食べ方をする瞬間。 第3話でそれは、パンを味噌汁につける瞬間だし、 このときもちろん秋風が吹き彼女の髪が揺れているのが良い。 何かを予期させる「宣言」のようなものがまずあり、 それがあっけなく実現・実行されてしまうことの感動。 この本質的ななにかは一体なんだろう。 www.youtube.com

  • 7月12日

    男は心に オーデコロンを つけちゃいけない わかってくれよ 坂本慎太郎の野口五郎「グッド・ラック」のカバー https://youtu.be/ZaMBiv035KU

  • 7月5日

    吉祥寺アップリンクでホン・サンス『小説家の映画』。 メリエスの『月世界旅行』で、 月から落下するロケットが着水するのを待つ、静かな水平線の「待ちポジ」。 ここでは既に、映画では「待つ」ということが、本質的で、 何か凄まじい力をはらんだものだということが示されている。 やはりキム・ミニは映画を見る。 そしてその間、屋上でキム・ミニが映画を見終わるのを待ち、 小説家はタバコを吸い、男女は小説家がタバコを吸い終わるのを待つ。 ここに何か凄まじいことが起こっている。 映画を見終わったキム・ミニは、エレベーターで屋上に上がるが、 そこでどのような会話がなされたのか知るまで、 我々は永遠に待ち続けなければ…

  • 6月20日

    帰り、千駄ヶ谷でうつらうつらしていると(稲川淳二) 女の人が乗って来て前に立った。 ドレスが薄い黄色で 柔らかい布の素材 ボディラインがはっきりと 乳房と腰と 尻は見えないが尻 そしてすぐに腹があり 腹の起伏はどれだけ見ても見尽くすことはできず 唐突にフィクションが立ち上がり 夏の歌があり 映画の中でマギー・チャンが着ていそうと思った 目を閉じて 眠った演技をして 黄色をもう一度思い出し 人が服を選び 買い それを着て街へ出ることの喜びを悟った 新宿で人々が降り 女の人は隣に座った うつらうつらして 窓に反射するドレスの形を 片目で時折追った 何もいらないし 何もあげられないが このドレスで …

  • 6月19日

    デヴィッド・フィンチャーが監督したルーニー・マーラ主演のCalvin KleinのCM。 46秒、ルーニー・マーラの瞳は右から左へ移動し、口角が上がる。 すぐに顔面がカメラのフラッシュで白く光る。 www.youtube.com

  • 6月18日

    新宿ピカデリーでシャーロット・ウェルズ『アフターサン』。 武蔵野館で二ノ宮隆太郎『逃げきれた夢』見る。

  • 5月23日

    チョコレートのCM、 杉咲花の表情のバリエーションに驚く。 まだ分類されたことのない表情、 名付けられていない感情。 https://m.youtube.com/watch?v=txWgNP0G5_g

  • 5月14日

    朝、外から、中島みゆきの『ヘッドライト・テールライト』の ピアノを練習する音が聞こえる。 風呂に入って朝食を食べて出かける。 高円寺「ドラマ」で閉店セールをやっていて、 会社で働き始めた頃に毎週金曜日の夜、「ドラマ」の2Fで、 アダルトDVDをレンタルして帰る週課があった。 5枚で¥1000なので、6枚目以降は1枚¥200だから、毎週6枚選んでレンタルした。 インターネットやホームページが発達したので、コンピューターがあって、 レンタルする必要がなくなった。 閉店セールで本が30%オフになっていて、柳美里の「交換日記」を買って帰る。

  • 4月4日

    Netflixで『機動戦士ガンダム ユニコーン』を見る。 バナージがフルフロンタルに、 「その仮面は何なんですか?」と聞く。 フルフロンタルが「プロパガンダのようなものだ」と言う。

  • 8月8日

    久しぶりに在宅ワークで朝ファミリーマートでご飯を買って、高校野球を見る。日が落ちた頃サンマルクカフェに行きゆっくりする。

  • 7月17日

    イメージフォーラムでバーバラ・ローデン『WANDA』。 なぜこれほどまでに金銭を手に入れたい、手に入れようとするのか。冷静に考えると、金銭で買いたいものなどこれと言って特にないはずなのだが。 金銭を手に入れようとすること、彷徨うこと。 つねにこのことが謎であり、ものすごく共感しながら見た。

  • 7月15日 省略される時間 森井勇佑『こちらあみ子』

    新宿武蔵野館で森井勇佑『こちらあみ子』。 前半、小学生時代は、『お引越し』の田畑智子のあの捉えどころのない「おめでとうございます!」をただひたすら見ているようだ。 あくまであみ子(大沢一菜)が主導権を握り、あみ子のフィクションによって形作られる映画。だからこれは、これまで見たことのない凄まじい映画になる。 そして、小学生時代から、中学生時代へ。 中学生のあみ子もまた、明らかにサイズのでかい制服を着た大沢一菜自身が演じる。笠智衆のように。 ここに、省略される時間、フレーム外の時間の残酷があり、この映画の重力となる。さらにそれが現実の中学校=暴力や実人生の時間の残酷にあまりに似ているので、戦慄する…

  • 7月10日

    新宿TOHOでタイ・ウェスト『X』見る。 映画内ポルノ映画は、監督の思い通りにはならない。 ガソリンスタンドのシーンは、主演女優の助言(「ガソリンのノズルのアップから撮った方が、ペニスを挿入しているように見えるのでは?」)によって変更され、 また、監督の彼女である音声スタッフが「私も映画に出たい」と言い出し、プロットの変更を余儀なくされる。 並行して、この映画自体もまた、編集によって壊れそうになる。 何もない草原のロングショットが持続する時間。 部屋に侵入したお婆さんの主観カット、バカ殿のようだ。 カットに先行して、あるいは遅れて短く2度はさまれる、その次のカット、あるいはすでに終わったはずの…

  • 7月9日

    netflixで柯孟融『呪詛』、『ストレンジャー・シングス4』見る。 避難所の体育館で、ロビンが同級生と一緒にピーナッツバターサンドを作るシーンがいい。彼女の早口が素晴らしい。 シーズン2のスノーボールのシーンと同じく、何かが決定的に変わってしまった後の親密な時間。濱口竜介映画のような。

  • 7月3日

    新宿TOHOでポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』。

  • 6月12日

    吉祥寺オデヲンでジョセフ・コシンスキー『トップガン マーヴェリック』。

  • 5月27日

    新宿、Ksシネマで『MADE IN YAMATO』。 清原惟の短編『三月の光』、河川敷の2人のシーンが素晴らしい。 紫のジャンパーを着た女子高生、オレンジのパーカーを着た自転車の男子高校生。 クローネンバーグ『ザ・ブルード』の子供たちのようだ。 男子高校生は、河川によって水際にできた地形を渡ったりして戯れる。 男子高校生は女子高校生にそれを「見てくれ」と言う。 女子高生は土手に座って彼を見下ろし、眺める。 川に落ちないように土から土へと飛び移り、土の地形の上に男子高校生が立つとき、 「地図が作られている」という感覚がある。「概念が発明されている」。 このとき最小のものは最大のものになる。

  • 4月30日

    後輩と池袋「楽園」に行き、パチンコを教えてもらった。 パチンコ「ベルセルク無双」で、当たりは出ず。 赤色のテロップで、「夜が明けるまで死に続けろ」という言葉が出、 これはガッツの有名なセリフと知っていた。 家に帰ってYoutubeでアニメ版の「蝕」を見、 「夜が明けるまで死に続けろ」が一体どんな文脈で言われたのかを知りたくなり、 漫画を読み始める。 9巻まで読んだが、「夜が明けるまで死に続けろ」はまだ出てきていない。 www.youtube.com

  • 4月24日

    新宿、TOHOシネマでマイク・ミルズ『カモン カモン』。

  • 4月23日

    イメージフォーラムでラドゥ・ジューデ『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』。

  • 4月16日 「歓待」の正面ショット– マイケル・マン『TOKYO VICE』

    丸の内ピカデリーでマイケル・マン『TOKYO VICE』(第一話)。 視線でできた映画。視線のクリスタル。 『東京画』への、『珈琲時光』への、小津への返答。 複数の視線によって、もしくはジェイクの声、ジェイクの文字によって? 「外国人の視点から見られた数奇な東京」というクリシェは、 日本人の視線と等価に、相対化されフィクションとなる。 試験官「これは日本語の試験ですよ」ージェイク「日本語わかります」 「見て生きる」とは、ヴェンダースが『東京画』で語った言葉だ。 東京。あらゆる視線は偶然性の中にあり、等価にある。 すれ違う匿名の人物を見るとき、その人物もまた何かを見ている。 バスに乗る小学生、す…

  • 4月11日

    バルト9でジュリア・デュクルノー『チタン』。

  • 4月4日

    ベイビー・アネットは瞬く間に有名になり、世界各国を縦断する。 歓声を上げ、熱狂する人々。 2日経って、あの空虚さは一体何だったろうかとふと思い出す。 ここにもやはり、 「私たちは何を見ているのか」あるいは「なぜ見ているのか」という問いがあり、 体の芯から凍えるような笑いと恐怖があり、映画館を出た後に続く疲労感と感動がある。 『アネット』を見ながら思い出していたのは、 『Sans Titre(無題)』のこと。大歓声の中、バレエを踊る女性のこと。 www.youtube.com

  • 4月2日

    池袋、グランドシネマでカラックス『アネット』。 10年前、ユーロスペースの舞台挨拶は、最後尾で立ち見だった。 再び、マイク越しに聴こえる低音の声と駅前ロータリーにいそうな風貌に震えた。 「男性の俳優を撮りたい、と思うことはめったに無いが、 アダム・ドライバーは撮りたいと思った。 ドニ・ラヴァンとアダム・ドライバーは似ているところがあり、 (言い方悪いが)二人とも猿に似ている。 昔自宅で猿を飼っていて、なので猿が好きだった」

  • 3月19日

    シネマカリテでアピチャッポン『メモリア』。 www.youtube.com

  • 3月13日

    ピカデリーでマット・リーヴス『ザ・バットマン』。 ラストカット、バイクで疾走するブルース・ウェインの顔を仰ぐカメラは、 高速で震える。『汚れた血』のラストカットだ。 父の死から始まる息子の物語。 重力に逆らおうとする男の映画。 幸福は同時に絶望であり、アレックスがそうであったように、 ブルース・ウェインは無表情で涙を流す。 www.youtube.com

  • 2月27日

    吉祥寺オデヲンでウェス・アンダーソン『フレンチ・ディスパッチ』。 窓や格子からこちらを覗き込む顔のカットがいい。 監房の2人の会話を覗き込むレア・セドゥ、 少年を覗き込む青い目のシアーシャ・ローナン・・・

  • 2月26日

    夜、吉祥寺アップリンクで清水祟『牛首村』。 坪野鉱泉からはミラージュランドの観覧車が見える。 オウガのヘリオスでのライブ映像「朝」を見る。 6:40あたりからいつも笑ってしまう。この笑いは何だろうか? www.youtube.com

  • 2月11日

    渋谷、イメージフォーラムでタル・ベーラ『ダムネーション/天罰』。 窓外の貨物運搬用のリフトを映し出すカメラ。 左にパンすると、室内の無表情の女の顔。 さらにカメラは左へ、 女は裸で、男と対面座位で抱き合っていることがわかり、 たがいに剥き出しの脚のみをゆっくりと動かしている。 カメラはそのまま男女をフレームアウトさせたかと思うと、 再び鏡台の中に抱き合う2人を示す。鏡台の傍に置かれた1枚の写真。 画面に淫靡な匂いが充満している。 そしてさらに左へ、ベッドルームの奥にある無人の部屋。 2つの椅子が置かれており、誰も座っていない。 親戚の家の仏間のようだ。

  • 2月5日 片山慎三『さがす』

    新宿テアトルで片山慎三『さがす』。 冒頭、疾走する楓(伊東蒼)に並走するカメラは、 恐らく彼女とは反対車線を走り、かなり引いた画角で彼女を画面におさめているので、 通行人や車両が画面手前を横切る。 やがて楓は横断歩道を渡って、こちらのカメラに向かって走って来るのだが、 通行人たちはカメラを避けるようにして歩いて行く・・・ 間もなく、通天閣、そして職業安定所が映し出され、 この映画が大阪・西成を舞台とし、 それだけでなく、実際に西成で撮影されたことがわかる。 職安では、画面手前で窓口に向かう伊東蒼に対して、画面奥では喧嘩が始まっている。 彼らがエキストラなのか、ほんとうにこの職安に来ていた人々な…

  • 1月29日

    新宿武蔵野館で塩田明彦『麻希のいる世界』。 『女優ナナ』のようである。 舞台挨拶で、『さよならくちびる』に出演した2人に惹かれ、 当て書きで脚本を書いたと塩田監督が話す。 新谷ゆずみは何かを見つめる時の強い眼差しに、 日髙麻鈴は目の奥になにがあるのか判らず、吸い込まれそうになる目。 アテネ・フランセの講義で、 「増村保造『曽根崎心中』の梶芽衣子は一体なにを見つめているのか?」ということに ついて、塩田明彦は「死だ」と語っている。 そして、「映画が歌い出す瞬間」はそこにある、と。 夜、六本木、「楳図かずお大美術展」を見る。 『わたしは真悟』の続編『ZOKU-SHINGO』、 101枚の絵(コマ)…

  • 1月28日 森田剛、生きたままミイラになった男 - 岸善幸『前科者』

    新宿TOHOで岸善幸『前科者』。 森田剛、ただ物体がそこにある。 例えば、ある時期からの塩見三省がそうだったように、 森田剛は『ヒメアノール』で唐突になにかの塊となってスクリーンに現れ、 わたしたちを戦慄させた。 ある時期に固まってしまった顔面、後頭部。 笑いや涙や何かの最中に、灰に埋もれ、ミイラとなってしまった男。 顔面には深い深い皺が刻まれている。 顔面はもはや何かを言い表すため、表情をつくるためのものではなく、 それ自体が場、画面の中のもうひとつの画面となる。 だからこそ、固まってしまった顔面には、あらゆるすべての表情が可能。 この映画の中では、森田剛だけが真実のようである。 有村架純「…

  • 1月27日

    Bish幕張ライブ『THE NUDE』の映像演出を調べると、山田建人監督。 1992年東京生まれで、Suchmosや宇多田ヒカル『忘却 featuring KOHH』のMVなど 監督している。 好きな映画監督はデヴィッド・フィンチャーという。 アイナ・ジ・エンド『誰誰誰』のMV。 カメラは低い位置にあり、人物を見上げる。 黒い女たちは皆顔がある。 www.youtube.com www.youtube.com

  • 1月25日

    YoutubeでBishのライブ映像を見る。 人物の顔面は頭部を切断されたサイズで撮られ、ワイドスクリーンのようになる。 手だけを撮ることを指示された固定カメラがある。 そして、スイッチングの動体視力が凄く、カットの終点が予期するよりも必ず3~5フレーム速い。 人物が振り返るとき、どこでカットを終わらせるか。 特に「stereo future」のスイッチングはなにか特別な論理で行われている。 www.youtube.com www.youtube.com

  • 1月16日

    先日深夜に目を覚ますとNHKでたまたまダイジェストをやっていて、Netflixで『進撃の巨人』全話見る。接続詞「ので」は単独で改行され、演劇のように、詩のようになる。サシャが初めて海鮮を食べるシーンがいい。中山11R京成杯、オニャンコポンはそれで気にしていたが、入れていない。ヴェローナシチー、ロジハービン、オニャンコポン。

  • 1月15日

    ポレポレ東中野で杉田協士『春原さんのうた』。新宿でイーストウッド『クライ・マッチョ』見る。冒頭、コーヒーを注ぎ、マグカップを持ちながら会話するだけで映画がある。声はより一層しゃがれている。ここ最近の塩見三省のようだ。画面は暗く、顔は半分しか見えない。たけしや志村けんのこと、お爺さんになってもそれを自分でやること、やりたいと思うこと、やらなくてはいけないことについて考える。

  • 1月4日 ジェームズ・ガン『スーサイド・スクワッド2』

    冒頭、上陸作戦へ向かう機内での隊員たちの会話はひたすら素晴らしく、 この映画の出発点を示している。 かつて会話とはこうであった。 想起するのは、たとえばルノワール『浜辺の女』での男女の会話。 男「ここで何を?」 女「薪を集めているの。悪い?」 男「やめた方がいい」 女「なぜ?」 男「その木は・・・」 女「幽霊が怖いならなぜ救命着を?」 男「幽霊って何のことです?」 女「幽霊が怖いんでしょ」 かつて、地域から寄せ集められたクラスメイトとの中学校時代の会話。 親戚の伯父との会話・・・。それらをふと思い出す。 かつて会話は、このように荒唐無稽で暴力で、ときに愛があったと。 つまり、全く異なる文脈にい…

  • 12月29日

    荻窪、veloceで東京大賞典のレース映像を見る。 楽隊の映像が切り替わると、すぐにゲートが開く。 中盤、画面はやはり、上が上位集団のグループショット、 下が全馬が映ったロングショットの2画面に切り替わる。 それまで先頭を走っていた馬たち(アナザートゥルース、ミューチャリー)を、 上がり3Fでめちゃくちゃ速い馬(オメガパフューム、クリンチャー)が 俄に「外から」一挙に押し寄せ、追い越す。 まずはここに競馬のスペクタクルがあるなと思う。 下馬したデムーロ兄が、白い馬を満面の笑顔で抱擁する。馬は首を上下する。 渋谷、イメージフォーラムでドライヤー『ゲアトルーズ』。

  • 12月26日 veloce

    荻窪、veloceで有馬記念。 喫煙ルームのある2階に上がると、競馬の人人が蝟集している。 お爺さんは「4月15日は娘の誕生日だから(4-1-5)」と、友人と話す。 今日の7Rでは3連単640万が出ており、より一層皆が昂っている。 思考や諦め、望みの気配が混ざり合う。 それらがフロア中に澱溜して、veloceがwinsになる。 低い場所から高い場所へ、高い場所から低い場所へ。 人人の何かが激しく上昇と下降を繰り返す。 各々が自分の過去現在の時間の中に、「これはもしかすると」という、 象(しるし)を見る。 お爺さんにとってのメロディーレーンはグニャグニャの魂の形をしている。 夢を見て私も13番人…

  • 12月25日

    渋谷、イメージフォーラムでドライヤー『奇跡』。 パンフレットの『ゲアトルーズ』についてのデプレシャンの文章ー 人は愛する相手を誤ってしまう、しかしそのことで真実を見出す。 ゲアトルーズも同じです。ゲアトルーズは、音楽家を愛する、愛する相手を誤る、 しかし彼女はそのことを一瞬たりとも後悔はしません。 そのことで彼女は真実を見出すのですから。ギリシャ語は話さないのですが、 『あの頃エッフェル塔の下で』でヒロインがギリシャで「出会い」という 言葉を口にします。そこには「つまづく」と言う意味も含まれています。 『ゲアトルーズ』で美しいのは、 なにかにつまずいてこそ、真実の愛が訪れることです。

  • 12月23日

    「屋築のサンライズ」の従兄弟ブログ、 「Before Sunrise」を開設いたしました。 http://singo-yachiku.tumblr.com ここでは一先ず完成と言える何かを完成させることは諦めて、 取り敢えず手を動かすことによって、 かけ離れた断片はいかにして歌い出すのか、 暴力とは誠実さとは何か、 などの試行錯誤の場としています。

  • 12月19日

    コインランドリーで洗濯物を乾かす間、「ぎょうざの満州」へ。 中京7R、出馬表を見ると「ブラインドデート」の名前が。 学生時代、派遣のアルバイトで久しぶりに気になる女の子に会ったときのこと、 喫煙所で釣りの話をしたこと、帰りの川崎市営バスのことを思い出す。 花を買うように、(あるいは牧場で山羊の餌を買うように?)「ブラインドデート」の単勝に賭ける。 「ブラインドデート」は8着。「満州」を出て、洗濯物を回収。 夜、新宿へ。TOHOでラナ・ウォシャウスキー『マトリックス レザレクションズ』。 上映前、山崎紘菜の引退挨拶が流れる。 Blind Date 作者:志賀 理江子 T&M Projects A…

  • 12月18日 「ありがとう」 濱口竜介『偶然と想像』

    渋谷、ル・シネマで濱口竜介『偶然と想像』。 教授室での瀬川(渋川清彦)と学生(森郁月)の会話(精確では無いが)。 教授「理由などなく、生きているだけで誰かから嫌われることもある」 学生「ではどうすればいいのですか?」 教授「わからない。自分を変えることはできない」 「ただ、自分の価値を、自分だけは、自分で抱きしめなければならない」 そして別れ際に、(「さようなら」ではなく) 学生「ありがとうございました」 ボリス・バルネットの『帽子箱を持った少女』のキスシーンが感動的なのは、 アンナ・ステンが自分で唇に付けた傷によって、キスが交わされることになるからだ。 古川琴音はアンナ・ステンのようである。…

  • 12月14日 花言葉は「大器晩成」

    川崎12R、蔓梅擬(つるうめもどき)賞。 買わずにレース映像だけ見る。 出走前、3歳の1番「ゼンノミチザネ」が抵抗しゲートに収まろうとしない。 父ディープインパクト、母イーデンズコーズウェイ。 帰ろうとする馬の手綱を複数の男たちが引っ張る。 少年野球チーム「タイガース」の山本監督は、 相手チームの子どもたちのことを「連中(れんちゅう)」と呼んでいた。 出走時刻の20時50分を2分ほど過ぎ、 ゼンノミチザネがゲートに収まると、川崎競馬場のロングショットに、 スパーキングナイター 蔓梅擬賞 花言葉は「大器晩成」 と今日も美しいテロップが出る。 ゲートが開くと同時にゼンノミチザネは上位4頭集団の最後…

  • 12月13日 花言葉は「祝福」

    川崎12R、葉牡丹賞。10番人気、単勝オッズ73倍の「シルヴァーイーグル」に。出走前、「葉牡丹賞」ライブ映像のサブタイトルに、「花言葉は「祝福」」と美しいフォントのテロップが出る。「これはもしや」と思ったが、シルヴァーイーグルは最下位に。ナイトレースのライブ映像はタイタニックのようである。川崎競馬場の場所をgoogle earthで調べると、堀之内のソープランド街、第1京浜を挟んだ向い、多摩川の側にある。そして目と鼻の先には羽田がある。もしシルヴァーイーグルが勝っていれば、そのままL.A.にだって行くことができたわけだ。学生の頃、派遣のバイトで知り合った斎藤さんに、チーズ工場の帰り、ラーメン二…

  • 12月12日 スクリーンプロセス ロシアンエンペラー

    夕方、高円寺ドトール、喫煙所でおじいさんに話しかけられる。 彼は60過ぎてから早稲田の大学院に入り、先日首席で卒業したという。 専攻は「認知心理学」。ある問いを出され、うまく聞き取れなかったが、「大学では教授は木だ。森の中に入り、奥へ進んでいくと何があったか?」というもの。 「湖ですか?」と答えると「違う。自分自身の背中だ」という。彼によるとこれが「メタメタ認知」であると。 中京9R、出馬表に「スクリーンプロセス」という3歳騸馬を見つける。 バルネットの『騎手物語』を想い出す。 こういったやばい名の馬を見つけると、その馬の如何に関わらず、買わずにはいられない。結果は14着。 シャティン8R、香…

  • 12月11日

    新宿『達磨』で炒飯、坦々麺。 昼食後、ウインズへ。 動物性の古紙の臭いがする。少し酸っぱい。一言でいうとゾンビの臭いである。 「・・・この臭いをどこかで」、というか定期的に嗅ぐことがある。 遭遇頻度はちょうどキンモクセイと同じくらいで、臭いの一つのジャンルとしてある。 例えばどこだったか。記憶をたどると、一つは野毛山の横浜中央図書館であった。 横浜中央図書館も確か裏にウインズがあった。 マークシートの記入台と『ラルジャン』のATMのような払戻機以外、椅子ひとつなく、皆黙っている。 自動販売機は「使用禁止」の貼り紙が貼られ、モニターにはレース映像も流れていない。 試験官のような事務員が立ち並び、…

  • 12月9日

    大井12R、13頭唯一の牝馬、4番人気の「レイナブローニュ」に。 ブレッソン『ブローニュ森の貴婦人たち』の主人公の名前は何だったかと調べると「イレーヌ」。 レイナブローニュの母の名は「レイナカスターニャ」、そして母方の祖父はキングカメハメハである。 1着は騸馬(去勢された馬)のキャノンバローズ、2着6歳のマイネルアーリー。 レイナブローニュは3着に入る。 UNIQLOでヒートテックのタイツを買って帰る。

  • 12月5日

    夕方、会社のテレビでおじさんとチャンピオンズカップ見る。 おじさんの指示に従い、5番エアスピネル、6番テーオーケインズ、13番チュウワウィザード、そしてルメールのカフェファラオに賭ける。 「外国人騎手を買っておけば間違いない」と言って、おじさんはルメール、デムーロを毎回勧める。友人は黒島結菜のインスタグラムにどんな写真であろうが必ずいいねをつける。 1着テーオーケインズ、2着チュウワウィザード、そして3着に14番人気の「アナザートゥルース」が来る。おじさんが「ルメール!なにやってんだ!」と叫び、沈黙の後、各々自席に戻る。 帰り、吉野家でキムチカルビ丼かきこむ。 さらば、競馬よ 作者:寺山 修司…

  • 12月4日

    昼、麹町「ラ.タベルナ」でリーネア(牛すじと野菜のミートソース)大盛り。 中京9R、9番人気の牝馬「ブラインドデート」に賭けるが9着。 夜、バルト9でアンディ・サーキス『ヴェノム』。すごく良かった。 リーネアがまだ腹に残っている。

  • 11月27日

    夜、高円寺「火の鳥」で味噌ラーメン。 僕の他には4人家族がいて、ラジオで日本シリーズ「ヤクルト対オリックス」が流れている。 帰宅し、テレビで日本シリーズの続きを見ながらうつらうつらとする。 深夜、目を覚ますと高津監督が10回、胴上げされている。 自家製麺 火の鳥73〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-25-9 800円(平均)800円(ランチ平均)03-3312-1239地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび[{"@context":"http://schema.org","@id":"http://r.gnavi.co.jp/58n251fu0000/","@type":…

  • 11月23日

    夕方、荻窪「スシロー」で4皿。 学生の頃、工場のバイトでレーンリーダーの老人は 就業中ひたすらオリジンの幕内弁当の話をした。

  • 11月20日 ラ.タベルナ

    昼、麹町「ラ.タベルナ」でミスキアーレ。 「ラ.タベルナ」の料理はすべてが初めて食べる味で、なにもかも旨い。 イタリアの家庭料理のようでありながら、すべての料理が二重化され、数式がある。 夏は、鰯のフリッター(もしくは生ハム)とアボカドやトマトの酸っぱいマリネが入った冷製パスタ、 冬は、鮟肝(もしくは牡蠣)、大葉ののったあたたかいパスタ。 特に夏、冷製パスタのマリネの酸っぱさ、そして鰯の苦み、脂のとろけるうまみは思い出すだけで口腔に涎が溢れる。 毎年6月ころになると、「今年の冷製パスタはまだか」と毎日店前のメニューをのぞく。 ここにはまだまだ未知の料理があり、何度通っても食い尽くすということが…

  • 11月15日 INA『つつがない生活』

    友人がtwitterで紹介していたINA『つつがない生活』読む。 「10年後自分が何をしているのか」あるいは「10年前何をしていたか」、をふと想起させてくれる作品は偉大である。 主人公イナヲと妻ユウ、そしてユウの歳の離れた妹カナミの親子のような3人暮らし(ユウとカナミの父親は不在である)の日々の生活が描かれているが、ここには何かダイナミックなものがある。 イナヲに勉強を教わっていたカナミは、勉強に飽き中断して、イナヲと2人で「絵しりとり」を始める。 「絵しりとり」は、相手に伝わるかもしれないし、伝わらないかもしれない。誤って受け取られるかもしれない。それでも、確固たるものがあるわけでもない自分…

  • Super Dry

    これまで聞いたことはあったけれども、そんなものは都市伝説だと思っていた。7日目、私は光と複数の図形の前に正座していた。 それまで私は「これが見えるようになったらまた来なさい」と告げられたクラピカであった。 ウイング先生によると「習得できたとしても3年から4年はかかるし、一生習得できない人間もいる」という。 私は7日目に習得した。 都市伝説とは、「dry orgasm(ドライオーガズム)」のことにほかならない。 7日目、ヘッドフォンでテリー・ライリーを聞きながら、今日もまた、いただきものの「aneros(アネロス)」を挿入し、過去のなつかしい記憶のフラッシュバックと「しかしもう戻れないのだ」とい…

  • Squid Game

    Netflixで『イカゲーム』見る。 チョン・ホヨンとイ・ユミのビー玉の回が最高だろう。 感情はどこにあるのかというと、イ・ユミの落すビー玉にある。 映画とは、このビー玉のことにほかならないのだと、思い出させられる。 Hoyeon Jung Notebook: Perfect Diary for Fans - Great for Christmas / Birthday Gifts 6" x 9" inches : Soft Matte Cover and 120 Premium Paper, ideal Gif 作者:notes, fans,notes, fans Independently…

  • 2020.09.20

    夜、新宿ピカデリーで『TENET』 一番好きなのはマスクを着けたボスが逆走する車の窓から顔をだし、指で「3・・・2・・・1・・・」とやるところだった。TENET テネット [Blu-ray]ジョン・デイビッド・ワシントンAmazon

  • 8月20日

    夜、渋谷、ヒューマントラストで変態アニメーションナイト。

  • 8月19日 野毛「万里」

    昼、桜木町、中川君に会う。2年ぶりの横浜だ。 野毛「万里」でチャーハン、鳥そば、えびととうふのうまに、餃子食う。 ブルク13でエドガー・ライト『ベイビードライバー』見る。 大船からモノレールで江ノ島へ。 オッパーラでJintana&Emeraldsのライブ。 去年も夏の終わりに訪れた食事処でアラ煮定食を食う。ベイビー・ドライバー (字幕版)アンセル・エルゴートAmazon

  • 7月23日 カレン

    滝沢カレンのinstagramが生き甲斐のひとつだ。 詩である。空港で彼女(カレン)から手紙を受け取り、飛行機に乗りこむ。もう会うことはないかもしれない。途中、飛行機は事故にあい、上空3万フィートから墜ちる。扉が外れ、轟音を立てて凄まじい気流が機内になだれ込む。シートベルトを外すことなく、席に落着いて彼女からの手紙をポケットから取り出し、なんとか読もうとする。紙を持つのがやっとである。だが、轟音と高速の光のなかで、字から字を視線を這わせながら辿ることで、かろうじてそれがラブレターであることが一瞬わかる。カレンの台所作者:滝沢カレンサンクチュアリ出版Amazon

  • 7月22日

    夕方、北千住、中川君に会う。 ブルースタジオで相米慎二『お引っ越し』見る。 「フライパン」でソースかつ丼食う。お引越し (HDリマスター版) [DVD]中井貴一Amazonキッチンフライパン〒120-0034 東京都足立区千住1-23-18 03-3881-4304地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび[{"@context":"http://schema.org","@id":"https://r.gnavi.co.jp/jute5up50000/","@type":"LocalBusiness","address":{"@type":"PostalAddress","addre…

  • 7月8日

    夜、ポレポレ東中野で堀禎一『草叢』。草叢 KUSAMURA [DVD]速水今日子Amazon

  • 7月2日

    夜、ポレポレ東中野で堀禎一『夏の娘たち〜ひめごと』見る。夏の娘たち~ひめごと西山真来Amazon

  • 7月1日 手巻き寿司

    夜、日暮里、小崎君宅で手巻き寿司パーティ。 中嶋君や可愛君も来ていて、久しぶりに会う。 将棋の藤井君の話やプロ野球の話で盛り上がる。すごく楽しかった。

  • 6月25日 ジャコメッティ展

    昼、六本木、国立新美術館でジャコメッティ展。 全裸の異性と直立して向かい合ったことが数度、ある。 この瞬間。この向かい合った瞬間こそが素晴らしい。というのも、乳房の垂れ下がり具合であったり、繁みや腹、特に下腹部の起伏などが、自らの腹やペニス、胸板と同じくらいに、ただひたすらに凡庸であり、凡庸であるという点で似すぎているという事実に驚き、感動するほかないからだ。 幼少の頃、思いもかけず従姉妹の性器を目撃してしまったときに強烈に驚き、子供ながらに狼狽するほかなかったのは、それが自分と「違う」からではなく、「違う」はずだが、それ以上にあまりに「ふつう」で「似ている」からではなかったか。 そこにはどん…

  • 6月24日 カラオケ映画

    昼、原宿vacantで志賀理江子『ブラインドデート』トーク。 『螺旋海岸』のテキストにもたしか載っていて、今日もプロジェクターに映し出された、志賀理江子が自らの制作の方法論とし、スタジオにつねに貼っているという地図。中心に「うた」が配置されているこの地図を初めて見たときゾッとしたのは、中学2年のとき、「職業体験」の感想文集にマキノさんという女の子が書いていたものとそっくりだったからだ。それはまず「時の声が聞こえる」やいくつかのマークが書かれていて、たしか「そして私は歌いたい」で締め括られていた。 夜、新宿、中川君に会う。 「豚珍館」でトンカツ食う。 武蔵野館でマーレン・アーデ『ありがとう、トニ…

  • マイク・ミルズ『20センチュリーウーマン』

    昼、ピカデリーでマイク・ミルズ『20センチュリーウーマン』見る。 ジェイミーが卒倒したとき、奥で遊んでいたエル・ファニングが一目散に画面手前の彼のところまで疾走してくる。エル・ファニングは、彼が卒倒したと同時に、ほとんどテレパシーで察知したかのように、ノータイムで走ってくる。しかも彼女の走りはコマ数が減らされ早送りとなり、無音となる。このワンフレームの中の、反射的で、「無媒介的」と呼びたくなるような運動の連鎖は、黎明期の映画のそれのようである。 エル・ファニングは、すべてに先立って走り出す。ジェイミーが「倒れたこと」は置き去りにされる。彼女はジェイミーが倒れたから走り出したのではなく、それより…

  • 6月10日

    夕方、有楽町、中川君に会う。 築地「文化人」でとうふそば、だし巻き卵食う。 角川シネマでロメール『モンソーのパン屋の女の子』『シュザンヌの生き方』見る。モンソーのパン屋の女の子/シュザンヌの生き方/紹介またはシャルロットとステーキ/パリのナジャ (エリック・ロメール コレクション) [DVD]バルベ・シュレデールAmazonつきじ 文化人〒104-0045 東京都中央区築地1-12-16 1F5,000円(平均)1,500円(ランチ平均)03-6228-4293地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび[{"@context":"http://schema.org","@id":"ht…

  • 6月3日

    夜、新宿TOHOシネマでジェームズ・マンゴールド『ローガン』。ただただ素晴らしい。LOGAN/ローガン (字幕版)Hugh JackmanAmazon

  • 5月21日 ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』

    昼、代々木上原、「按田餃子」で水餃子定食。 夕方、新宿TOHOシネマでドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』見る。 「私は自転車をこぐ」という状況を人間の言語は並列的にしか記述できない。映画(映像)は、しかし、「私」「自転車」「こぐ」に加え、「湖」「波」「娘」「石」「風」「鳥」「飛ぶ」「死」・・・を一挙に、「同時に爆発的に」(平倉圭「ゴダール的方法」)示すことができる。 ヘプタポッドの図形のような言語は、その点で映画的である。そこには過去も未来もなく(あるいは人間の知覚を超越した過去と未来だけがあり)、ただ現在だけがある。決して見尽くすことができない、あらゆる光の飽和状態。時間のクリスタル。メッセ…

  • 5月20日

    ピカデリーで神徳幸治『ピーチガール』。ピーチガール山本美月Amazon

  • 5月14日

    夜、新宿、ピカデリーで石井裕也『夜空はいつでも最高密度の青色だ』見る。映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ石橋静河Amazon

  • 5月13日

    昼、下北沢、中川君に会う。 「みん亭」で麻婆豆腐、チャーハン、ラーメン食う。 日比谷、シャンテでシャマラン『スプリット』見る。 ATJがすごくいい。スプリット (字幕版)ジェームズ・マカヴォイAmazon

  • 4月23日

    昼、神保町、中川君に会う。 「はちまき」で天丼食う。神保町シアターで相米慎二『東京上空いらっしゃいませ』見る。 夜、テアトル新宿で瀬田なつき『PARKS』見る。 『5windows』の黄金町がそうであったように、映画館を出てからも映画で見た光景が広がっており、そして彼女を探しに、井の頭公園やサンロードに赴かずにはいられない。映画が立ち上がる瞬間、映画が歌い出す瞬間が次から次へと押し寄せ、あまりに瑞々しい。 この映画を「奇跡」についての、あるいは「恋」についての映画と呼びたくなるのは、自分自身によって、予め言ったこと、書いたこと、また見たことが、現実化する瞬間がいくつもあるからだ。まずひとつの「…

  • 3月18日 前野健太「百年後」

    夜、新宿、中川君に会う。 台湾小料理『香城』でビール、空芯菜炒め、角煮ごはん、パーコー飯、スーラタンメン食う。 ピカデリーでジョン・マスカー、ロン・クレメンツ『モアナと伝説の海』見る。 高円寺の本屋で前野健太のエッセイ「百年後」買って帰る。寝る前にちょっと読む。最高に面白い。すべてが本当かどうかはわからないが、生活の強度がすごい。百年後作者:前野健太スタンド・ブックスAmazon

  • 3月5日

    日比谷シャンテでジェフ・ニコルズ『ラビング』見る。 シャンテは落ち着くし、最高である。ラビング 愛という名前のふたり(字幕版)ジョエル・エドガートンAmazon

  • 3月4日 パク・チャヌク『お嬢さん』

    帰り、TOHOシネマ新宿でパク・チャヌク『お嬢さん』。 最高に面白い。鈴木清順、ベルトルッチ、タランティーノを思い出す。ホン・サンス『今は正しくあのときは間違い』のキム・ミニが主演なので、「同じことを2回繰り返す」ことのホン・サンスとの違いについて考えずにいられない。同じ回に成海璃子も見に来ていた。 新しくできた歌舞伎町のツタヤに寄って帰る。雑居感、異邦感がすごい。かつての新宿ツタヤにあったビデオの在庫がちゃんと受け継がれているのかどうかといった疑問はとりあえず置いといて、レンタルビデオ屋はやっぱりこうでなければならない。 無責任なエレベーター。冬から春への変わり目ということもあって、一層不安…

  • 2月6日 ヌマエビ

    帰り、新宿東口の地下街の熱帯魚ショップで、ヌマエビを10匹買う。ミナミヌマエビ 100匹 エビ 飼育用・餌用にも 【生体】emuwaiemuwaiAmazon

  • 2月5日 肉屋、ゴールデンレトリーバー

    昼、ユーロスペースでキン・フー『侠女』見る。 夜、中野のシマチューホームで、花か魚か迷った挙げ句、水槽と金魚3匹買う。やはり同じ部屋や同じ家に、同居人の生を押し退けて生きようとしてきたり、同居人がいなければ生きていくことができない存在がいることは、つまり何らかの他者がいることは、とても重要なことに思う。かつてくわがた虫やこがね虫、カマキリ、かにやかめやゴールデン・レトリーバーを飼っていた時期は、人生でもっとも刺激的で幸福な時期であった。つねにそれらは、ふとんに入って電気を消し寝静まろうというときにも、「いる」という感覚を与え、生を主張してきた。彼らとともに過ごすことは、その都度奇跡のようなもの…

  • ティム・バートン『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

    夜、ピカデリーでティム・バートン『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』見る。 「夢の中で一輪の花を受け取り、目覚めたとき手の中のその花に気付いたとしたら、何と言ったらよいか」という『映画史』のラスト、ゴダールの言葉を思い出す。 『ビッグ・フィッシュ』でわけがわからないほどに嗚咽してしまうのは、そこにあらゆる映画的瞬間があるというだけでなく、『ビッグ・フィッシュ』が映画についての映画、映画を見るということについての映画だからだ。夢や虚構が現実のものになるという、映画を見るということについての最も偉大な経験を、そこに見出だすからだ。 『ミス・ペレグリンーー』の冒頭数分で、いや、今朝の王様のブランチ…

  • 2月1日 横浜、夢精

    imagecluvのサイト、『LUVRAW』に寄せたVIDEOTAPEMUSICと鶴岡龍自身のコメントを読む。素晴らしい。 http://store.imagecluv.com/blog/2016/12/01/151207 横浜を離れて2年経つけれど、ヨコハマ文化とかオッパーラ文化とかいった、容赦のない、どこか肝の座った文化がそこには確かにあって、もっと親しんでいれば別の人生があり得たかもしれないと、今になって強く意識する。 『LUVRAW』を聞いていて絶えず喚起されるイメージに近いのは、夢精や死のイメージだ。そこでは決して主体的ではあり得ず、つねに受動的で自動的であるしかない。アンコントロー…

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