御岳のロックガーデン。散策路を少しそれて絶好の樹木を見つけた。倒木か、と思ったけれど、よく見ると、幹と同じくらい太い根っこがずんずん伸びている。みごと。静寂の森に、岩と木々の歴史が広がる。根っこ(F10)
昨年春の退職を機に、水彩画を始めました。 もっぱら地元の山や川、近場の渓谷などに出 かけて描いています。週に2回ほどをめどに 画像をアップしています。山と木々、川と岩 など、自然な風景が中心です。
山梨・昇仙峡の奇岩「石門」のトンネルをくぐって向こう側から眺める。寸止めの口づけのように、ほんの少し両者は離れている。#watercolor#水彩画石門の向こう(F4)
昇仙峡の仙娥滝を背景に、流れの手前から「引き」の構図で眺める。この川、てっきり笛吹川かと思っていたけれど、調べると荒川水系。どちらでもいいけれど、水はすみ、マイナスイオンが飛び跳ねている、気分。これまでに、たしか3枚描いている。#watercolor#水彩画滝を背景に(B4)
昇仙峡・滝上バス停から滝を横目に坂道をくだると、巨大な花崗岩に囲まれた「石門」が遊歩道をさえぎる。すきまから向こう側に抜けられるのだけれど、圧倒的な威圧感が心ゆさぶる。かぶさった先端はほんのわずか離れていて、寸止め♪花崗岩の石門(F6)
五月、久しぶりに2日の休みが取れたから、石和温泉に一泊。温泉を堪能した翌日、バスで昇仙峡まで。滝の入口の茶屋を脇目に坂道をくだると、そうそうこの光景。以前も描いた千ヶ滝に再開。どうどうと落ちる滝音を聞きながら、下流までゆっくり歩く♪#水彩画#watercolor昇仙峡・千ヶ滝(F8)
多摩川河原沿いの草むらの広場。神社までの散歩の途中に立ち寄ると、丸太がごろごろ転がっている。ひそひそ語らっているように。#watercolor#水彩画丸太ころがって(F6)
JR青梅線から歩いて10分ほどの釜の淵公園。「水の公園」の別名があり、湾曲した多摩川の河原で川遊びも楽しめる。川に張り出した桜と、流れの水音をききながら桜吹雪をあびる♪#水彩画#awtercolor青梅・釜の淵公園(F6)
JR青梅線、青梅駅のすぐ近くのお寺、梅岩寺。数年前から、桜の季節には頃合いをみはからって、撮影、スケッチに出かけている。今年もいい塩梅でしだれていた♪#watercolor#水彩画梅岩寺の枝垂れ桜(F10)
多摩川に向かう散歩道。坂道をおりると奥多摩街道。上水を渡る橋の手前に、ケヤキの大樹がそびえている。東京都指定天然記念物の案内板に、樹齢は四百年から六百年、幹周りは7.2メートル、樹高25メートルと書かれている。でもさすがに高齢の影響がほうぼうにうかがえて、特に根本。大きなうろがあり、一部はコンクリートで補強されている。それでも初夏、青々とした葉をしげらせて、元気♪#水彩画#watercolor奥多摩街道のケヤキ(F6)
国立新美術館で開かれている「マティス展」に出かけた。久しぶりの美術館。併設されている公募展などもひやかしながら、半日近く楽しむ。マティスは、晩年の切り絵に焦点をあてた展示が充実し、ヴァンスのロザリオ礼拝堂も再現されていて、圧倒的な空間を疑似体験。切り絵中心の絵葉書を10枚ほど買い込んだ。画像は先日スケッチに出かけた高尾山の山道。ここをすぎればじきに山頂なのだけれど、けっこうきつい。うむ。#watercolor#水彩画山頂へ続く道(F6)
暴徒、ではなく昭和記念公園の手漕ぎボート。天気もいいのに、何故かこの日は無人のボート乗り場。池に向かって集結したボートが、息をひそめているようで、ぶきみな昼下がり。手前の枯れた樹の枝がボートをからめとろうとするクモのようにも見えて。#水彩画#watercolorボートの群れ(F6)
今年は多摩地域にもよく雪が降る。さほどの大雪にはならないのだけれど、みなれた散歩道の雪景色はうれしい。左手に玉川上水が流れる、往復50分ほどの道程のなかばに、こんもり盛り上がった林が目印で、ひといきいれながら雪を見ていた。#watercolor雪の散歩道(F6)
雪の朝。待ちかねて、厚木で散歩道。折り返し点の「かに坂公園」から、林の裏を流れているはずの多摩川を覗いても、雪でかすんで何も見えない。でも、それが雪だから、としばらくたたずみ、ぶるぶるっと帰路に向かう。#水彩画#watercolorかに坂公園から(F4)
久しぶりに高尾に登った。といっても途中まではぶらぶらリフト。それでも薬王院を経て山頂まで歩くと、いやあ体力低下を思い知らされる。茶屋のわきの展望スペースから、遠く眺めると、ぼんやり富士山♪はかなげにそれでも威風堂々とそびえている。高尾から富士(F6)
JR国立駅近くの画廊・コートギャラリーで、今日から20日まで開催のグループ展に8号作品2点を出品。出身高校美術部のOB展として始まって、今回で何度めになるだろう。今年のお題は4つの三角に決めた、自宅近くの博物館を中景に、手前の木々と遠景の山を取りこんで季節の変化を味わったもの。実は「桜の三角」もできていて、この夏に「夏の三角」を描いて、四季の三角を完成させるつもりだけれど、さて。4つの三角
多摩川に続く散歩途中の坂道。そろそろ日が落ちる時間帯。木々のすきまから、黄昏の光の粒が落ちてくる。#watercolor#水彩画たそがれ(F4)
暮れに歩いた、久しぶりの玉川上水散歩道。左手に上水が静かに流れ、道程のなかばほどに、こんもり盛り上がった小さな丘、その斜面を冬の光が照らしている。この斜光がなにやらポエム。かな。#水彩画#watercolor上水散歩道(F4)
冬枯れの河川敷。向かいの岩肌と、手前の枯れ枝を画面におさめたら、どうだろう、と思いながら構図を考える。わずかに残る草の緑がアクセントになれば、と。#水彩画#watercolor草のみどり(F4)
晩秋の昭和記念公園。ボート池のぞむ湖岸に鮮やかな黄葉。ときおり水鳥のはばたきが聞こえて、また静寂がもどる、そんな秋の終わりのゆっくり散歩。#水彩画#watercolor黄葉の向こうに(F6)
晩秋の昭和記念公園。ボートの池の隅に回ると、紅葉が水面に映り、ゆっくり時を刻んでいる。まだ暖かい冬のはじまり。#水彩画#watercokor公園の池(F8)
前作(海の洞窟)とほぼ同じ場所から、目を水平線に転じて、空と海のさかいを見つめる。「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」と、好きな牧水の歌を脳裏に描いてみる。白鳥はいなかったのだけれど…。#水彩画#watercolor空と海のあいだに(B3)
熱海の錦ヶ浦。いかにも絵になりそうな断崖。どれほどの歳月、打ち寄せる波に侵食されたのか、海に突き出た巨大な岩がうがたれて、ぽっかり隙間ができている。小舟で通れそうな空間を描く。#水彩画#watercolor断崖・錦ヶ浦(F8)
熱海のシオサイト。相模湾をのぞむ断崖、錦ヶ浦に建つホテルの夕暮れ。彼方には初島や伊豆大島。宿の温泉近くの喫煙室から、ぼーっと眺めて、打ち寄せる波音を聞きながら、缶ビール♪#水彩画#watercolor熱海・錦ヶ浦(F8)
多摩湖の堤から振り返る(東側)と、狭山公園が眼下に広がる。広大な雑木林だ。多摩湖周辺の散策で時間をとられたから、園内をゆっくり歩く時間がなくなって残念だったけれど、次回、もう少し紅葉が進んだらまた、是非、とそっと誓って多摩湖駅い向かう。#watercolor#水彩画狭山公園(F8)
多摩湖の堰堤をぶらぶら歩きながら移動。湖面に目をうつすと、ドーム屋根の取水塔。レンガ造りの、圧倒的な存在感に見入る。小学生の遠足で一度訪れたような、そうではなかったような、でも記憶の底に残る風景が広がる。#水彩画#watercolor多摩湖の取水塔(F8)
西武球場駅の手前、多摩湖で下りて斜面を登ると、東側が狭山自然光園で反対側に多摩湖(村山貯水池)が広がる。あれ、ずいぶんと水位が低いなぁ。雨期にはまんまんと水をたたえていたのだろうけれど、いくつか島が姿を見せている。少しずつ水がさがって、そのたびに侵食されたのだろうか、階段上の縞模様がういている。でもそれが面白いから、じっと眺める。#水彩画#watercolor多摩湖・初秋(F8)
聖蹟桜ヶ丘「ゆうひの丘」の真昼。高台のベンチの後ろから、駅のまわりの町並みを眺める。やがて日が沈み、夜景にいろどられる頃が「ゆうひの丘」の真骨頂、なのだけれど、そこまで待てないし、とまひるの丘で一息いれる。#水彩画#watercolorまひるの丘(F6)
東京・多摩市の「都立桜ヶ丘公園・ゆうひの丘」は夜景スポットとして知られていて…、という記事を見つけて、わりあいと近場だし、と出かける。京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」を下り、何度か道をたずねながら歩く。文字通り夜景向きなのかもしれないけれど、まだ昼間だし、遠景の町並みよりも、斜面の木々や草むらに目を向ける。#水彩画#watercolorゆうひの丘(F8)
宮沢湖。白い灯台のような塔を見つけた帰り、高台の道を歩きながら湖を眺める。画面をしゃきっと分割するように一本の木が。前回と比べて湖面や奥の木々の表情を、別のタッチで描く、と…。#水彩画#watercolor湖畔の木が(F8)
東飯能からバスで宮沢湖に向かう。ただ、宮沢湖というバス停はなく、ムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」(メッツァ)が、観光地としてにぎわっている様子。はとバスも何台か駐車している。湖じたいは想像していたよりも小さかったけれど、陽射しを浴びた湖面のきらめきに、心落ち着かせて。湖面の光(F8)
蓮の花を探して不忍池をめぐると、外周の隅に小さな滝と、石垣に囲まれた植え込みを見つけた。向こう側には九月の陽を映した池。蓮の葉が小さく見えて、ちょっとした光景に頬がゆるむ。#水彩画#watercolor不忍池をめぐると(F8)
上野の不忍池。広い池をぐるっとめぐると、いくつか残った蓮の花を見つけた。これから開くぞ、まだまだ、と蕾の姿形がやはり絶妙で頬がゆるむ。#水彩画#watercolor九月のハス(F4)
東京都美術館の帰り、不忍池の回りを歩く。ほんの少しだけ、池には少し花が残っていたけれど、ほとんどが実をつけたり、さらに実も落とした「殻」が無数に枝をのばしている。包みこむような薄紅色の花もよいけれど、この実(花の中心部の花托)やその形が気に入っている。六月頃、多摩川近くのハス畑で、まだ青い実をみつけて、ひとつくりぬいて食べたことがある。多少青くさいけれど、クリの実のようなほくほくした食感が、けっこういけた。#水彩画#watercolor不忍池のハス(F6)
東飯能からバスにゆられて45分。「せせらぎキャンプ場」近くのバス停で降りる、と浅瀬が広がる名栗川。ここがなかなかのポイントだぞ、と聞いて流れにつかりながら、心地よい水の圧力を感じてさすらう。苔むした岩を囲んで水音が、夏の終わりをつげるようにざわめく。名栗川(F8)
年に何度か出かける御岳渓谷。軍畑(いくさばた)駅で下車して、青梅街道から渓流の散策路に出る。上流に歩いて行くと御岳。その途中、巨大な岩を回りこむように木製の小さな橋がかかっている。振り向いて、岩と流れと遠くの森をながめる。御岳の大岩(F8)
ほぼ毎年、夏の楽しみだった清里旅行。うーむ、久しく出かけていない。吐龍の滝を少しさかのぼると、巨岩の間を清冽な水が流れる、絶妙なスケッチポイントが。この秋にもう一度とねらっている♪#水彩画#watercolor岩にしみいる(F10)
この日は、海賊船には乗らずに、箱根園に。ぶらぶら歩きまわってから岸辺に向かう。日暮れ間近の芦ノ湖。湖面を微風がわたり、ゆったりと小さな波をたてる。手前の木の形が、なにやらふざけているみたいで、楽しい。暮れなずむ芦ノ湖(F8)
JR南武線と京急を乗り継いででかけた城ヶ島。三崎口駅からバスで30分ほどの海。「三浦半島の最南端から南へ約200m、周囲は約4㎞、東西は約1.8㎞という小さくて横長の島」だ。島の周囲は、三浦層群と呼ばれる基板の岩で、くねくねと断層が露出していて、青い海との対比が面白くて、周囲をぐるっとまわった。海の断層(F8)
奥多摩駅近くの日原川(にっぱらがわ)の河原に降りる。上流をずっと進むと日原鍾乳洞。その昔、車で訪れた時は、せまい道に往生したけれど、この時期の涼しさは格別だった。川面を強い陽射しが包み、水音が心地いい。日原川(F8)
中央高速の「諏訪インター」から市街地を抜けて、ビーナスラインに。もう何年も前だけれど、夏は山梨の清里か長野の車山高原霧ヶ峰まで脚をのばしていた。美ヶ原高原から王ヶ頭ホテル。夜明け、朝日をあびて朝露にぬれながら、遠く山並みを…。元気なあいだに是非もう一度♪青空に(F8)
御岳渓谷遊歩道を、ずんずんさかのぼって歩くと、せせらぎの里美術館。陽光がきらめき、木々の葉がゆれて、水面に影を落とす。美術館の下に下りて、さらに上流を眺める、夏。喉を鳴らして、水筒の麦茶をごくごくごく、と。御岳渓流(F8)
JR青梅線、奥多摩駅からバスで15分。「奥多摩湖は、東京都西多摩郡奥多摩町と山梨県北都留郡丹波山村・小菅村に跨る人造湖。正式名称は「小河内貯水池」。東京都水道局が保有・管理する小河内ダムで多摩川上流部を堰き止めて、1957年に完成」。山々の緑と湖の青が清々しくて、ほぼ毎年、夏に訪れるスケッチポイント。青の奥多摩湖(F8)
何度も訪れた夏の白丸湖。隣の鳩ノ巣駅で下車して、えっちらおっちら急峻な山道を歩く。気に入ったスケッチスポットは何度か描いたから、少し場所をずらして、岸辺近くのカヤックを画面に入れてみる。エメラルドグリーンの湖面に赤いカヤック。かすかに風わたる。赤いカヤック(F8)
前回の払沢の滝。滝壺からさらに下がって、仰ぐ姿勢でじっくり眺める。滝壺から3段目だけれど、流れの勢いはまだとまらない。ここでも充分に涼しく、大きく深呼吸♪来週、白内障の手術があるから、今月はこれが最後になるかもしれない。描きかけの一枚が間に合うかどうか。ともあれ、術後の変化に期待と不安。下から払沢の滝(F8)
縦長の用紙を選んで、水量の多い払沢の滝を狙う。滝壺を超えて岩をつたい、さらに水音を、しぶきをあげて清流が走る。毎年、完全氷結の日を当てるクイズがだされ、残念ながらまだ目にしたことはないけれど、これが凍ったら、と想像して涼をとる。まだまだ払沢の滝(B3)
檜原村の払沢の滝。水量の増えた今こそ、と出かけて、滝壺にいたる山道をそぞろ歩き。滝の全景も捨てがたいけれど、今回は少し下った川の流れをじっくり観察。清流の底の岩、ひっそりと身をひそめて動かず。清流(F8)
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御岳のロックガーデン。散策路を少しそれて絶好の樹木を見つけた。倒木か、と思ったけれど、よく見ると、幹と同じくらい太い根っこがずんずん伸びている。みごと。静寂の森に、岩と木々の歴史が広がる。根っこ(F10)
前回に続いてロックガーデンの岩と小流れ。小路を離れて、小さな流れと岩と木々がエックス型の構図になった場所を見つける。手前の岩から奥の散策路までの空間がうまく表現できるか、どうか。静寂の森が見つめている。ロックガーデン(F8)
御嶽神社の前を左折し、ずんずん進むと、巨岩天狗岩に突き当たる。今度はそこを右に曲がりさらに道をくだる。苔むした岩と小さな流れ、そして広葉樹が広がる「ロックガーデン」があらわれる。昨年の5月にも訪れたけれど、今回は休憩所をぬけて、ぐるっと岩山を一周するルートを選んだ。まさにロックな巨岩に倒木がもたれて、静寂をつくっている。#watercolor#水彩画ロック(F8)
春の昭和記念公園。ボート池の端の島に大きなケヤキが1本。季節ごとに何度か描いたけれど、来るたびに池のほとりで見つめてしまう。画面上部のぎざぎざ葉っぱが印象的なモミジバスズカケノキと、やわらかな陽光をはじく、ケヤキのやわらかな葉の対照が面白くて、今回もそそられる。孤高のケヤキ(F6)
春爛漫、立川の昭和記念公園には爛熟のチューリップ。手前に花をいれた構図で眺める。で、君の和名は、と調べると鬱金香(うっこんこう)、その匂いがウコンに似るから、と。鼻を近づけてくんくん。うーん、どうだろ。ともかく一面の鬱金香を目で味わう。君の名は(F6)
立川の昭和記念公園。今年も満開時期にぶらぶらと散策に。手前に色とりどりのチューリップを、池をはさんで向こうにもチューリップ。さらに奥にチューリップ花壇。おなかいっぱいのチューリップ、春の昼下がり。チューリップの池(F6)
ちょっと遅いかなぁ、と思ったけれど、今年も青梅の梅岩寺まで枝垂れ桜を見物に。案の定、はらはらはらと小さな花びらは散りぬれど、これも風情と枝の先を見つめる。イメージをふくらませて画面にむかうと、なにやらアクションペインティングのような、ちょっと抽象的な構成になったけれど、これはこれでと筆を置く。散る桜(F6)
新青梅街道、瑞穂町の交差点角の「エコパーク」がいいらしい、という話を聞いて出かけてみた。いい、というのはボケやレンギョウの春の花が咲きほこり、なにより枝垂れ桜がみごとだという。昨年描いた、青梅・梅岩寺の枝垂れ桜と見比べると、ちょっとあれだけれど、枝垂れぐあいは悪くないし、風に舞う花びらが春ごこち♪枝垂れ桜(F8)
なんだかこのところ、水と岩ばかり描いている。前々回に続き、これも払沢の滝ちかくの神戸岩(かのといわ)下の小さな滝の流れ。まだ水量が少ないのがあれだけれど、水音と風の流れがここちよい。この次は枝垂れ桜や新緑のきらめきを、と考えているけれど、水が豊かな鳩ノ巣渓谷や御岳もすてがたいし…。小さな滝壺(F6)
冬の終わりの鳩ノ巣渓谷。落石の影響だろうけれど、上流の白丸方面には行かれない。うーむ、と唸って、吊り橋から下流を見ると、これまで見過ごしてきた大岩と小さな滝の流れが。夏場にくらべると水量がだいぶん少なくて、流木が何本も岩場にひっかかっている。よし、と狙いをきめてスケッチ。思ったほど寒くもなくて、じっくり観察できる。鳩の巣の流木(F6)
昨年11月にスケッチした神戸岩の小さな滝。どうにも気に入らず、2月下旬に再び訪れた。陽射しの暖かい日だったから油断して、薄手のコートで出かけたのだけれど、うむ、やられた。日なたはともかく、滝のある洞窟の中はしんしんと冷え込んで、手がかじかむ。指に息を吹きかけながら、ポットのほうじ茶で暖をとる。にしても寒さがまさり、何とか2枚だけスケッチして退散。以前より水量は少なかったけれど、雰囲気は、少し出たような、もうひとつだったような…。真冬の小さな滝(F8)
青梅線、奥多摩の手前、鳩ノ巣駅を降りて長い坂道をくだると、鳩ノ巣渓谷。御岳渓谷とは異なり、川底が深く、水は青みをおびてゆっくり流れる。鳥も鳴かず、ひとけもなく静寂に包まれるひとときを過ごす。岩と水と(F6)
国立駅近くの「コートギャラリー」で18日まで開かれている高校のOB展に、今回は「三角シリーズ」の春、夏バージョンを出品。昨年の秋、冬編とあわせて、四季が完成した。いわば定点観測の風景で、そこんところがちょっとした自慢。さて、来年は…と思案どころだけれど、なんとなく構想だけはできかけていて、うーむ、どうかなぁ。三角完成
御岳渓谷。特にどうという眺めでもなかったけれど、寒々しい流れと、びくともしない岩肌のコントラストがいいな、と渓流の散策路で足を止めて眺める。水音に耳をすませる。#watercolor#水彩画冬の渓流(F6)
JR軍畑(いくさばた)駅を降り、坂道をくだるとじきに散策路の入り口。御岳の渓流を左手に眺めながらさかのぼると、やがて玉堂美術館、さらに上流にマス釣り場、もっと進むと、せせらぎの里美術館の下で路は終わる。何度もおとずれた場所だけれど、ここではカワセミも大型のトンボも目にする。そしてさらに奥に目をやると、ゆったりした流れに最後の紅葉が映える♪初冬の御岳(F6)
藤沢周平の短編「静かな木」は、老年になり引退し、釣り竿を肩にかついだ主人公が、ふと見上げたケヤキの大木に、過ぎし人生を重ねて…、という趣向の物語。そのケヤキに遭遇したのは、JR国分寺駅近くの「殿ヶ谷戸庭園」だった。師走にはいったのに、まだカエデの紅葉にはやく、うーむとうなりながら園内を歩き、出会った静かな木。もう少したつと茶褐色に色変わりして葉を落とすのだけれど、その直前の錦の輝きに目をうばわれて。#watercolor#水彩画見上げれば(F6)
昨年12月の井の頭公園。紅葉が遅く、年末でもまだなかなかの景色を見せる池のまわりの散策路を、ゆっくり歩く。向こう側のモミジが水面に錦を浮かべて、風情♪#watercolor#水彩画井の頭公園(F8)
12月初めの休み、久しぶりに井の頭公園まで出かける。終わりかけの紅葉がなかなか、という知らせを聞いていた。公園口から入り、外周の散策路を歩き、カエデと背景のメタセコイアをのぞむ。手前の枯れかけた葦原がいいアクセント、と笑みがうかぶ。#watercolor#水彩画12月の井の頭公園(B3)
前作、神戸岩(かのといわ)の滝の鎖場を抜けて、さらに奥に進むともうひとつ、小さく3段ほどの滝があらわれる。水音が静寂を呼び、ふうっと息を吐く。さらに奥の滝(F6)
檜原村の払沢の滝バス停からさらに奥に進むと「神戸岩」(かのといわ)。川下から見て右の岩は高さ100メートル、左は80メートルの硬質なチャート層で形成されている、という案内を確認してから、せまい岩窟をくぐってずんずん進む。鎖場にしっかりつかまってさらに奥に向かう。おお、巨岩をうがって滝の音♪奥の滝(F8)
山梨・昇仙峡の奇岩「石門」のトンネルをくぐって向こう側から眺める。寸止めの口づけのように、ほんの少し両者は離れている。#watercolor#水彩画石門の向こう(F4)
昇仙峡の仙娥滝を背景に、流れの手前から「引き」の構図で眺める。この川、てっきり笛吹川かと思っていたけれど、調べると荒川水系。どちらでもいいけれど、水はすみ、マイナスイオンが飛び跳ねている、気分。これまでに、たしか3枚描いている。#watercolor#水彩画滝を背景に(B4)
昇仙峡・滝上バス停から滝を横目に坂道をくだると、巨大な花崗岩に囲まれた「石門」が遊歩道をさえぎる。すきまから向こう側に抜けられるのだけれど、圧倒的な威圧感が心ゆさぶる。かぶさった先端はほんのわずか離れていて、寸止め♪花崗岩の石門(F6)
五月、久しぶりに2日の休みが取れたから、石和温泉に一泊。温泉を堪能した翌日、バスで昇仙峡まで。滝の入口の茶屋を脇目に坂道をくだると、そうそうこの光景。以前も描いた千ヶ滝に再開。どうどうと落ちる滝音を聞きながら、下流までゆっくり歩く♪#水彩画#watercolor昇仙峡・千ヶ滝(F8)
多摩川河原沿いの草むらの広場。神社までの散歩の途中に立ち寄ると、丸太がごろごろ転がっている。ひそひそ語らっているように。#watercolor#水彩画丸太ころがって(F6)
JR青梅線から歩いて10分ほどの釜の淵公園。「水の公園」の別名があり、湾曲した多摩川の河原で川遊びも楽しめる。川に張り出した桜と、流れの水音をききながら桜吹雪をあびる♪#水彩画#awtercolor青梅・釜の淵公園(F6)
JR青梅線、青梅駅のすぐ近くのお寺、梅岩寺。数年前から、桜の季節には頃合いをみはからって、撮影、スケッチに出かけている。今年もいい塩梅でしだれていた♪#watercolor#水彩画梅岩寺の枝垂れ桜(F10)
多摩川に向かう散歩道。坂道をおりると奥多摩街道。上水を渡る橋の手前に、ケヤキの大樹がそびえている。東京都指定天然記念物の案内板に、樹齢は四百年から六百年、幹周りは7.2メートル、樹高25メートルと書かれている。でもさすがに高齢の影響がほうぼうにうかがえて、特に根本。大きなうろがあり、一部はコンクリートで補強されている。それでも初夏、青々とした葉をしげらせて、元気♪#水彩画#watercolor奥多摩街道のケヤキ(F6)
国立新美術館で開かれている「マティス展」に出かけた。久しぶりの美術館。併設されている公募展などもひやかしながら、半日近く楽しむ。マティスは、晩年の切り絵に焦点をあてた展示が充実し、ヴァンスのロザリオ礼拝堂も再現されていて、圧倒的な空間を疑似体験。切り絵中心の絵葉書を10枚ほど買い込んだ。画像は先日スケッチに出かけた高尾山の山道。ここをすぎればじきに山頂なのだけれど、けっこうきつい。うむ。#watercolor#水彩画山頂へ続く道(F6)
暴徒、ではなく昭和記念公園の手漕ぎボート。天気もいいのに、何故かこの日は無人のボート乗り場。池に向かって集結したボートが、息をひそめているようで、ぶきみな昼下がり。手前の枯れた樹の枝がボートをからめとろうとするクモのようにも見えて。#水彩画#watercolorボートの群れ(F6)
今年は多摩地域にもよく雪が降る。さほどの大雪にはならないのだけれど、みなれた散歩道の雪景色はうれしい。左手に玉川上水が流れる、往復50分ほどの道程のなかばに、こんもり盛り上がった林が目印で、ひといきいれながら雪を見ていた。#watercolor雪の散歩道(F6)
雪の朝。待ちかねて、厚木で散歩道。折り返し点の「かに坂公園」から、林の裏を流れているはずの多摩川を覗いても、雪でかすんで何も見えない。でも、それが雪だから、としばらくたたずみ、ぶるぶるっと帰路に向かう。#水彩画#watercolorかに坂公園から(F4)
久しぶりに高尾に登った。といっても途中まではぶらぶらリフト。それでも薬王院を経て山頂まで歩くと、いやあ体力低下を思い知らされる。茶屋のわきの展望スペースから、遠く眺めると、ぼんやり富士山♪はかなげにそれでも威風堂々とそびえている。高尾から富士(F6)
JR国立駅近くの画廊・コートギャラリーで、今日から20日まで開催のグループ展に8号作品2点を出品。出身高校美術部のOB展として始まって、今回で何度めになるだろう。今年のお題は4つの三角に決めた、自宅近くの博物館を中景に、手前の木々と遠景の山を取りこんで季節の変化を味わったもの。実は「桜の三角」もできていて、この夏に「夏の三角」を描いて、四季の三角を完成させるつもりだけれど、さて。4つの三角
多摩川に続く散歩途中の坂道。そろそろ日が落ちる時間帯。木々のすきまから、黄昏の光の粒が落ちてくる。#watercolor#水彩画たそがれ(F4)
暮れに歩いた、久しぶりの玉川上水散歩道。左手に上水が静かに流れ、道程のなかばほどに、こんもり盛り上がった小さな丘、その斜面を冬の光が照らしている。この斜光がなにやらポエム。かな。#水彩画#watercolor上水散歩道(F4)
冬枯れの河川敷。向かいの岩肌と、手前の枯れ枝を画面におさめたら、どうだろう、と思いながら構図を考える。わずかに残る草の緑がアクセントになれば、と。#水彩画#watercolor草のみどり(F4)
晩秋の昭和記念公園。ボート池のぞむ湖岸に鮮やかな黄葉。ときおり水鳥のはばたきが聞こえて、また静寂がもどる、そんな秋の終わりのゆっくり散歩。#水彩画#watercolor黄葉の向こうに(F6)
晩秋の昭和記念公園。ボートの池の隅に回ると、紅葉が水面に映り、ゆっくり時を刻んでいる。まだ暖かい冬のはじまり。#水彩画#watercokor公園の池(F8)