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一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える https://hanasakutarou.hatenablog.com/

ツイッターやヤフコメのなどのネット心理の分析、 いじめ・差別問題などに対して、 書籍や論文紹介などを通して、 ブログを読んでくれた方が、 優しく、強く、他人に煽られない考え方に つながるといいなあ、と考えているブログです。

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2021/09/24

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  • ヤフーも、ヤフコメ民も、そろそろ目を覚まそうよ【日経記事からの考察】

    0.はじめに ポータルサイトのヤフージャパンのニュース記事で、 読者コメントの欄が、通称ヤフコメ、 投稿を重ねるヘビーユーザーがヤフコメ民と呼ばれています。 あらゆるニュースに対してコメントが並びますが、 いわゆる民度が低いコメントが多く並ぶので、 度々問題視され、一部対症療法的な対策が始まりましたが、 運営側も、広告媒体としての収益がPV数に基づいたものとなり、 PV数(閲覧数)がヤフコメ民に支えられていることもあって、 炎上商法に乗っかっているような側面からも、抜本的な対策は 打っていません。 ヤフーは、ポータルのトップにニュースが並ぶ仕組みなのは、 よく知られているかと思いますが、 ちょ…

  • なぜ戦争ってしたいのだろうか【日本会議 戦前回帰の情念】

    0.はじめに 12月8日は開戦記念日でした。 終戦記念日は有名ですが、開戦の日って終戦よりは取り上げられなかった 印象でしたが、今年は、結構テレビ番組でも取り上げられたいた印象です。 取り上げられていた内容として見られたのは、 ・軍内部でも反戦の為に動いている人たちがいたこと (やれば負けることがわかっていたいた人たちが少なからずいたこと) ・開戦する人たちに、途中休戦や、敗戦のシナリオ戦略がなかったこと ・反戦を意図した資料が、別の侵略戦争に曲解されてしまったこと ・民衆は往々にして、都合のいい情報を信じて開戦ムードだったこと ・最初は軍人だけが闘うと思って賛成していた民衆が、 徐々に自国内…

  • マイノリティの世界を素敵な切り口で【マイノリティデザイン】

    0.はじめに 2021年に開催された東京パラリンピックは、 自国開催なこともあって、多くの競技、選手が注目されました。 今まで知らなかった競技、知らなかった選手が 練習と熱意を実らせて活躍する様子を見るのは、 無観客のテレビ越しでも、十分に感動させていただきました。 ゴタゴタの中、滑り込んだ感の多かったオリンピックに対して、 その陰になって地道に準備ができていたおかげか、 開会式から閉会式まで、とても充実していたのではと感じます。 個人的には、パラリンピックの見方が大きく変わりました。 よく知らずに、オリンピックの障害者版だと偏った見方をしていましたが、 純粋にスポーツとして面白く、スリルと興…

  • 少子化問題でのタブーを意識しながら、問題を直視する【[続]少子化論】

    0.はじめに 国の人口が減少する「人口問題」の解決は、大きく分けると ・移民、外国人を国内に増やす ・国内の出生率を上げる の2つの手段での解決策があります。 ヨーロッパでは、様々な問題に直面しながらですが、 移民を受け入れている為、人口は保てています。 実際のところ、日本は移民を忌避する傾向が強いので、 出生率の向上しか手段が残りませんし、 移民を受け入れるとしても、自国民の減少は食い止める必要性からも、 出生率の向上は必須という意見は多く見受けられます。 先日、2021年の日本の人口が発表されましたが、 日本人が約37万人、外国人が約5万人減って計42万人減少しました。 よく、極論好きの人…

  • 誰のための「おもてなし」なのか【「おもてなし」という残酷社会】

    0.はじめに 「おもてなし」ということばが注目されたのは、 2013年の東京オリンピック誘致の為のプレゼンテーションで 優雅で魅力的だったので、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。 その年の流行語大賞ともなり、海外でも知られることばとなりました。 ホスピタリティということばも一般化されたと感じます。 ただ、そのころから、「感情労働」ということばも 見受けられるようになってきました。 海外では2000年代初頭から使われ始めたことばの様ですが、 日本では、2010年代に入って使われる様になったといわれています。 感情労働とは、 感情が労働内容の不可欠な要素であり、 かつ適切・不適切な感情がルー…

  • 日本の人口問題は「やってるふり」の典型か【パンデミック以後】

    0.はじめに エマニュエル・トッドさんは、フランスの文化人類学者で、 これまでにも、ソビエト連邦の崩壊、 イギリスがEUから離脱した「ブレグジット」などを予測し、 世界的知性との評価も高い人物です。 特徴的なのは、人口統計や家族のあり方などから独自の分析を行う 「人口学者」として著名な方でもあります。 日本では、人口問題は30年以上前から問題とされていましたが、 具体的な対策は打たれないまま、年々深刻化するばかりで、 有効な解決策が示されないことは、 若い世代にとっては、未来に対する不安感から絶望感に変わりつつあります。 今回紹介させていただくのは、人口問題に詳しい エマニュエル・トッドさんが…

  • 日本学術会議問題の検証【学問の自由が危ない】

    0.はじめに 2020年9月からはじまった、日本学術会議の会員の任命拒否の問題は、 それまであまり知られていなかった、学術会議という組織の、 成立の背景から役割、運営、任命人事に関することが明らかになりました。 ネットやマスコミは、会議が一種の既得権益となっていること、 いわゆる「御用学者」が雇い主のお上にたてつくな、という視点が目立ち、 任命をしなかった理由の公開を望まれていたのに、 学術会議そのもののあり方に論点がすり替えられた形になっています。 問題とする側は、今の日本国内の政治運営に 都合の悪いコメントや研究をする人を任命していない、 という問題を挙げましたが、人事の事につき、 公開で…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 ネット心理編④

    0.はじめに このブログでは、SNSやニュースのコメント欄で見られる 一方的な批判や、文句ばかりの意見であったり、 思い込みの強い意見が、なぜ生まれてくるのかを 読み解いていきたいと考えて、主に書籍紹介を行っています。 今回は、そんなネット民の心理につながるのではと、 個人的にカテゴリー分けさせていただいた書籍をまとめています。 今までのネット心理編①、②、③と合わせてご参考いただけたら嬉しいです。 今回の目次です。 0.はじめに 1.「科学と非科学 その正体を探る」(講談社現代新書) 2.「「上から目線」の時代」(講談社現代新書) 3.「不倫」(文春新書) 4.「コーネリアス炎上事件とは何だ…

  • 一億総中流から向かう先はどこなのか【上級国民/下級国民】

    0.はじめに 2019年に、東京で起きたいたましい自動車事故を機に、 「上級国民」ということばはよく聞くようになりました。 特徴的だったのは、単純に経済的な格差を表現するだけではなく、 何か悪いことをしても、社会的に高い地位があると、 本来強く罰せられることでも、見逃されるという特権的な扱いに 大きな不満を感じさせる意味合いを含むことでした。 今回紹介させていただくのは、 上級国民、下級国民に代表される格差について論じている書籍になります。 現政権でも、「分厚い中間層」ということばが使われて 「一億総中流」と呼ばれた社会はもう過去となったことが、 より明確になっています。 経済格差に始まり、ネ…

  • 平等な社会と政治とは何か【不平等を考える】

    0.はじめに この記事を書いている2021年11月中旬現在、 ネットでは、コロナ対策の10万円の給付金について、議論に沸いています。 誰に、どのような線引きで渡すべきなのか、 また渡すべきでないのかが議論の内容ですが、 一つは給付に対する、政治的な目的を果たしているかという点、 もう一つ、よく出てくることばが「不平等」ということばです。 平等なら全員だろうとなるのですが、 既に10万円の価値が人によって平等ではありません。 年収1000万の人の10万円と、年収100万円の人の10万円は 使い方は大きく変わるでしょう。 10万円の緊急性も平等ではありません。 10万円の財源はもちろん税金から出さ…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 ネット心理編③

    0.はじめに このブログでは、ネットでの心理状態を考察する書籍の紹介を 多く行っていますが、今回は、今まで紹介させていただいてきた 書籍を5冊まとめさせていただきます。 ネットのコメント欄、SNSなどでは、人間の心理がより増幅されたり、 匿名性ゆえの独特な心理が働きます。 その心理を読み解くことにつながる書籍・記事を「ネット心理」と カテゴリー分けをして、紹介させていただいています。 ネットでの感情がエスカレートしていたり、悪意のあるコメントや 意見の応酬を見て、モヤモヤしてしまった時に役立つ知識に つながるといいな、と考えて記事を書いています。 今回の目次です。 0.はじめに 1.「デジタル…

  • ネットで見られる極論のテンプレートが分かる本【日本を蝕む「極論」の正体】

    0.はじめに SNS、YouTubeでは、社会批判に関して、 とにかく極端な意見やコメントがよく見られます。 また、それに影響されていると思われるコメントも さらに多く見られます。 一般的に、多く見られる批判のテンプレートは、税金を用いた批判です。 もちろん、税金を適切に透明性高く使ってほしいですが、 税金を払っているから、「納税者は神様」といわんばかりに、 思い通りに使わないことに文句を並べるパターンです。 納税者は税金の使い方に絶対的な正義を持っているから、 何を言っても正当化される、いう感じでしょうか。 言い続けることも大事なことを理解した上でも、 記事を読みながらコメントが想像できてし…

  • 生きづらさを減らすために、なぜ宗教が必要なのか【宗教の本性】

    0.はじめに 今、特に日本国内で、はっきりと宗教を信じている人は、 どれくらいの割合なのでしょうか。 また、信じている人は何を求めて、信じてない人は、 なぜ宗教を必要としていないのでしょうか。 そもそも、宗教にはどんな意味があるのでしょうか。 どうしても、万能の神仏が世界の全てを作ったという 宗教の様々なはじまりの定義は、確かに信じがたくなりました。 「科学的に証明できないこと」「非科学的」 ということが、国内では信じられない理由ではないでしょうか。 それでも、海外では教会に通う人、礼拝を行う人など、 宗教を持つ人の方が多数だと感じます。 今回紹介させていただくのは、 そのような中での宗教の意…

  • ヤングケアラーと貧困、孤独【子ども介護者】

    0.はじめに 「ヤングケアラー」ということば、聞いたことがありますか? 近年明らかになってきた、子どもが親、祖父母の介護の為に、 進学や就職などに大きな制限を受けるケースです。 家庭環境上、手伝いの範疇を超えてしまい、 場合によっては、通学すらもできなくなり、 将来についての希望を失い、悲観してしまうこともあり、非常に深刻です。 経済上の格差、孤独などももちろん大きく関連してきます。 今回紹介させていただくのは、ヤングケアラーの実態を解説し、 考察を重ねている数少ない書籍になります。 その実態は、かなり厳しく、また珍しいケースでもないことが 明らかになります。 今回の目次です。 0.はじめに …

  • 個食、孤食、共食、そして「縁食」【縁食論 孤食と共食のあいだ】

    0.はじめに 「孤食」ということばが問題になることがあります。 子どもが一人で寂しくご飯を食べる様子を想像させるこのことばは、 子どもの社会的なつながりが失われてしまう危機感を感じてしまいます。 一方で、「孤独のグルメ」など、一人メシを楽しむ マンガ、テレビ番組も劇場版になるほど人気です。 コロナ禍で、忘年会・新年会などビジネスの飲み会・宴会は激減しましたが、 逆に望まないつきあいの会食が減ったことを歓迎する風潮もあります。 どうしても、食文化は、どんな素材をどう料理して食べるのか、 それはどんな味でおいしいのか、おいしくないのか、 に注目が集まります。場合によってはどんなお店で食べるかも重要…

  • なぜネトウヨは朝日新聞が嫌いなのか【朝日ぎらい】

    0.はじめに SNS、ネットのコメント欄で、 とかく朝日新聞は嫌われます。 ついでに、テレビ朝日もアエラも嫌われています。 記事の発信元が朝日だと、偏向報道だと決めつけ、 記事の内容に対しても揶揄されます。 今回は、その「朝日ぎらい」が何故起こってしまったのか、 分析をしている書籍を紹介させていただきます。 よく、「朝日新聞が捏造記事を書いた」という話は、 様々な記事、書籍で検証をされています。 このブログの別記事で紹介させていただいた書籍でも、 ある記事捏造騒動の検証にふれられています。 多くの書籍で明らかになっていますが、大きな声で捏造を訴えた政治家などは、 訴えたトーンで自信の発言を訂正…

  • 奪われた自分を取り戻す、必読の一冊【障害者差別を問いなおす】

    0.はじめに 一言で、障害者差別といっても、 その内容は、とても広く、多岐に渡ります。 思い浮かびやすいのは、社会参加、就業面の問題、 都市インフラのバリアフリー化などで、もちろんこれらの改善も大事ですが、 そこに根差す、差別されたと感じる人の心の面に フォーカスを当てて、知ることは、とても重要です。 差別は、差別をされたと感じる人がいなくならなければ、 なくならない現実があるからです。 今回紹介させていただくのは、 障害者差別を考える書籍なのですが、その視点の取り方が、 とても優れていると感じられます。是非読んでいただきたい一冊です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2.内容…

  • 人文科学の力を感じる一冊【マイノリティ問題から考える社会学・入門】

    0.はじめに 主に高校から、文系、理系の専攻は始まって、 文系は人文科学、理系は自然科学と分類されていますが、 どうしても、日本国内では理系重視の傾向で、 人文科学の研究は注目されにくいと感じるのは私だけでしょうか。 今回は、様々なマイノリティ問題を考える書籍を紹介させていただきます。 分かりやすく、多面的に考察を重ねていて、 現在の人文科学の力を感じさせてもらえる一冊です。 どうしても未来はテクノロジーの進化が切り拓いていくと思いがちですが、 人文科学の力も人類の問題を解決してくれる大事な力になります。 きっとそんな力を実感される書籍です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2…

  • ネットの炎上事件と、無差別殺傷事件の発生時期が極めて近いという考察

    0.はじめに 今回は、書籍や記事の紹介ではなく、 個人的な一つの考察になります。 実に勝手な内容なので、読まれて荒唐無稽と思われましたら 前もって申し訳ないです。 といっても、深い考察ではなく、 タイトルで出オチのような内容になることも、 前もって記しておこうと思います。 無差別な殺傷事件はあとを絶たず、 社会に混乱と不安が増していきます。 以前は、加害者のパーソナリティや、家庭環境などを批判する報道に 終始する傾向が多く見られました。 てっとり早く加害者を徹底的に否定をして、 「普通ではありえない、異次元の悪」にして、 不安と許せない感情を、どこかで整理しないと、 ニュースの落としどころがな…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 いじめ・差別問題編④

    0.はじめに 今回は、今まで紹介させていただいた、書籍のうち、 いじめ・差別問題にカテゴリー分けをしている書籍紹介の記事を まとめさせていただきます。 今回は、主に民族や人種の差別を取り上げている書籍紹介の記事を選びました。 日本では、大きく顕在化しているのは、民族差別になり、 在日コリアンの方が差別の対象となっていることが多く見られます。 海外では、特定の民族差別というよりは、 移民系の人たちに対する全般的な差別となるようで、 今回紹介させていただく書籍には、日本人が海外で実際に遭遇する、 実体験的な差別の実情が書かれているものもあります。 ただ、いずれの書籍も、単に差別の紹介にとどまらず、…

  • 子どもに読んで欲しい、いじめを考える書籍3作

    0.はじめに 子どもとって、学校でのいじめの問題は、 いたずらの範囲でおわってしまうものも少なくありませんが、 時に生死につながる事件となってしまう事件も後を絶ちません。 まわりの大人が、子どもの全ての出来事を把握することは 実際には難しいですし、 自分の子どもの時を考えても、必ずしも周りの大人に、 何でも話すわけでもないのではないかと思われます。 思春期な場合もあるかもしれませんし、 子ども自身が、自分のことを上手く話すことができなくて、 話しそびれてしまっている場合もあるかもしれません。 親が忙しくて聞くことが出来ていない場合もあるでしょう。 今回は、子どもがそんな時に自分でも読めて、 い…

  • 大人が読んでおきたい、いじめ関連のおススメ書籍3冊

    0.はじめに 大人が子どものいじめに遭遇してしまうのは、 教員など関係者以外の方の場合、 大体の場合、突然になってしまうと思います。 ・子どもがいじめられてるのを知った時 ・いじめていることを知った時 ・傍観者となっていることを知った時 ご自身が子どもと直接関わってなくても、 親戚の子どもの話を聞いたり、近所でなどで見てしまったり、 また、会社など、大人同士の集団でも同じことはあるかもしれません。 これまで、いじめを考える書籍を紹介させていただきましたが、 その中でも、今回は大人が読んでおく、おススメの書籍を紹介いたします。 事前に読んでおければベストですが、 タイトルだけでも覚えておいてもら…

  • 北京オリンピックの前に、スポーツの力を考えてみよう【フィギュアスケートとジェンダー】

    0.はじめに 東京オリンピック、パラリンピック開催は、 当初の反対意見の嵐を乗り越えて開催された形となりました。 無観客となり、表彰式の形式も変わるなど、 様々な変化がありながらも、 アスリートの活躍は、感動と元気を国内外に広げたのでは、 と感じています。 炎上の様になっていた反対運動が 今のところ、当初懸念されていた海外からの、選手、関係者が 大量に入国することで、感染の拡大を招いた また、オリンピック開催で、人手が連動して増えることで、 感染拡大が大きくなってしまった、という総括は、まだ見られないので、 これから出てくるのかもしれません。 2022年には北京オリンピックが開催されますが、そ…

  • なぜ、ネットニュースでウソを信じてしまう人が多いのか

    0.はじめに 複数の人気女優が、週刊誌での報道に対して、 強い抗議の声を上げて、話題になっています。 抗議の内容は、事実ではない内容の雑誌掲載をされていることへの 大きな不満を挙げています。 なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか。 今回は、その業界のライターの方が、きちんと名前を出して、 「忖度なしで」と書かれた記事を紹介させていただいて、 読み解きたいと思います。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する記事 2.内容まとめ ①今回、抗議を行った女優さんの抗議文の原文 ②問題の背景 ③雑誌の内容をそのままウェブに掲載してしまう。 ④筆者の問題提起 ⑤抗議を行った女優さんの追加メッセ…

  • その意見、自分で考えてますか?【自分の頭で考える日本の論点】

    0.はじめに 日本の様々な社会問題に対して、色々な議論、意見が交わされます。 ただ、正しい議論を行う為には、論理的な思考が不可欠ですが、 論理的な思考の為には、その思考の基となる、根拠が必要になります。 ただ、実際には、根拠に説得力が薄く、 主観的な「~であるべき論」だけを論じる、 感情的な意見の応酬となってしまうことが多いのが現実です。 意見に主観が入るのは悪いことではないのですが、 感情や願望に基づいた意見では、論理的な議論は成立しません。 今回は、日本の代表的な諸問題に対して、 その論理的な思考力を深めるための考え方と、 基礎知識もつけさせてくれる、非常に秀逸な一冊を紹介させていただきま…

  • コロナ禍報道の怒りの検証【コロナと無責任な人達】

    0.はじめに コロナ禍における報道の検証がはじまりました。 未知への事柄の対処なので、 憶測が出てしまうことは仕方がないのかもしれませんが、 テレビでは、ほぼ毎日、毎時間、憶測が流れ続けました。 ワクチンが普及し、飲み薬も出そうな中で、 アフターコロナ、ウィズコロナへの兆しを感じます。 そんな中でコロナ禍の主に報道面の検証は始まっています。 今回紹介させていただくのは、 そんなコロナ禍での報道での主にコメンテーターの方々の検証本です。 ちょっと語り口が過激なので、 好き嫌いが分かれてしまうかもしれませんが、 コロナ禍の様々な検証本の一つとして、 読み込んでいきたいと思います。 今回の目次です。…

  • アフターコロナの大学教育とは【コロナ後の教育へ】

    0.はじめに コロナ禍で、教育関係はダメージを受けました。 もちろん、飲食、観光など、ビジネスとして非常に大きな ダメージを負った業界も多岐にわたりますが、 教育の問題は、働く人と同時に、 教育を受ける側にも大きな問題に突き当たりました。 今回は、コロナ禍の大学教育を振り返り、 これからの大学教育を論じている本を紹介させていただきます。 この約1年半、大学生は非常に可哀そうな状況で、 ニュースなどでも多く報道されていたので、ご存じの方も多いと思います。 特に2020年入学の人たちは、ほぼ完全に大学1回生を 失ってしまったといってもいいでしょう。 「大学生が学校で授業を受けることは不要不急なのか…

  • ヤフコメ民のプロファイル(ヤフーニュースコメント欄(ヤフコメ)関連記事まとめ)

    0.はじめに 皇室の方と、一般の方の結婚問題は、一部の掲示板で炎上し、 ネット投稿のあり方に大きな一石を投じました。 ポータルサイトのヤフージャパンのコメント(通称ヤフコメ)は、 投稿内容のチェックにAIを導入して、炎上の火消しに躍起でした。 対象のニュースに対するコメント欄が封鎖されると、 あげくの果ては、関係ないお天気のニュースにまで、 今回の結婚問題の批判を書き込む人まで現れて、 かなり異常な状態になりました。 また、結婚の記事に対して、 「離婚を望む」「自分の子どもならあり得ない」など、 個人の感想というには、かなり余りある 悪意の強い表現も多く見られました。 この様子は、以前の記事、…

  • オッサンが劣化できないのは社会不安の一因か【劣化するオッサン社会の処方箋】

    0.はじめに 「オッサン」「ジジイ」は、 ネットで、書籍で、そして会社で批判され続けています。 以前の記事でも、「ジジイ」を批判する書籍紹介をさせていただきました。 もちろん、「オッサン」も「ジジイ」も、 中年男性、高齢男性そのものではなく、 その奥の、ある特定の考え方、行動に対する批判であることは、 読めば簡単に理解出来て、十分に承知していますが、 色々な差別の原因である、 「ステレオタイプ」が中年・高齢男性に対して生まれてしまっているのも 想像に難くありません。 確かに、ある程度長く続けていれば、 ある程度のポジションを得られる、という時代は終わって、 能力・成果重視の評価に変わってきてい…

  • 男性が自身の男性性を読み解く、鋭い感性の一冊【さよなら、男社会】

    0.はじめに このブログでも多数のジェンダー問題を論じた書籍を 多く紹介させていただいていますが、 ジェンダー問題の書籍の多くは、 いわゆるフェミニズム(女性解放思想)に基づいた書籍が多く、 女性が男性社会と戦う構図が描かれている傾向が感じられます。 ちなみに、ジェンダーとは、 概念としての性差のことを指し、生物的な性別とは異なり、 「男らしさ」「女らしさ」を示します。 LGBTQのあり方も絡まってきて、 ジェンダー問題は、非常に複雑な問題になっています。 ただ、今まで多く見られたのは、先にも述べたように ・女性が男性社会を批判する ・LGBTQの当事者が自分たちの在り方を発信する というのが…

  • ネット民の実像と「ジジイ」化とは【他人をバカにしたがる男たち】

    0.はじめに 他人をバカにするコメントは、 ネットでもリアルでもよく見られます。 ツイッターでも、上から目線だけではなく、 はっきりと文字で、「こいつバカなんじゃないの?」と書かれているコメントが 色々な話題に対して飛び交います。 文字で直接書いていなくても、相手を見下してるコメントは非常に多く、 いつもどんな人が、どんな心理で書いているんだろう、というのは、 このブログのテーマの一つで、 多くの書籍やネット記事を使って読み解こうとしています。 今回も、その実像や原因に迫っている書籍を紹介いたします。 ネット内で飛び交う、特に経済や企業活動に対する 偉そうなコメントなどを読み解くのにつながる書…

  • ハーフの方の面白く、まじめな話(今週のお題「読書の秋」)

    0.はじめに ハーフの方、と聞くと、 うらやましいと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。 イケメンで、もしくは美人で、バイリンガルで、 とテレビで出ているハーフのタレントの様な方を想像してしまいます。 まさにステレオタイプというやつです。 ネット上でもそれを補強するような情報にあふれています。 ハーフは優性遺伝だからイケメン、美人になりやすい、と解説されて いるサイトなどもありますし、 かわいいハーフの赤ちゃんがほしいなら、○○人の方と 結婚しようみたいな書き方のサイトまで・・・ ただ、ちょっと考えれば、そんなはずないだろうと気づくと思います。 あくまで、ハーフの方の顔立ちがいい、という…

  • 昔は本当に良くて、今は劣化ばかりなのか?

    0.はじめに テレビのワイドショー、ネットで良く出てくる、 「日本はだんだん悪くなっている」「昔は良かった」の話ですが、 もともとは、ご年配の方が、 自分の若く元気でハツラツとしていた時代を思い返して 回顧するコメントなのだと私は思っていました。 しかし、近年は若い人、中年の人たちも 日本の経済成長が他国に比べて進んでいない事などに組み合わせて、 「良かった昔を成長、維持できなかった責任」という論理で、 形を変えた「昔はよかった論」が展開されています。 教育制度の改革から生まれた「ゆとり世代」を揶揄したのは、 主には、年配の方ではなく、 その世代の少し上の世代が多かったとも言われます。 昔はよ…

  • ポピュリズムとは何か、今の日本は古代ギリシャの再現か?

    0.はじめに ポピュリズムってご存じですか? 今回の選挙でも、この言葉が散見されます。 私は、世界史の授業で、古代ギリシャでの 「衆愚政治」という意味で習いました。 古代ギリシャのアテナイという国(今のギリシャの首都アテナの古い名前) での衆愚政治は、民衆から議員をくじ引きで決める制度で、 リーダーシップや専門知識の無い人が政治に関わった為、 民主主義が成立しなくなった。とあります。 今の利権政治や汚職も問題だと思いますが、 これはこれで、公平ならば民主主義、という訳ではないことはわかります。 この後、疫病が原因でアテナイはスパルタとの戦いに敗れ、 民主主義は、一部の人に政治地位を独占された形…

  • 最新のジェンダー史を学ぶ

    0.はじめに ジェンダー問題はLGBTQを除いても、 男性対女性の二元論では済まない、 多様性を認め合う必要が大きな分野だと考えています。 理由として「ジェンダー」と「セックス」の違いが挙げられます。 セックスは、生物学上、また生殖機能・役割の違いの事で、 この違いは、人間有史変わっていません。 比べて、ジェンダーは、「社会的・文化的な性差」を指し、 いわゆる「男らしさ」「女らしさ」の違いで、 こちらは、歴史、文化に基づいたものなので、常に変化を続けています。 また、概念的なものなので、個人の認識の差も生まれる為、 なかなかすり合わない部分が生まれます。 いわゆるジェンダー問題です。 ジェンダ…

  • 不登校は必ずしも引きこもりではない

    0.はじめに 2020年度の不登校と、子どもの自殺者が過去最多だった ニュースが上がりました。 いじめの件数も去年は過去最多件数となりました。 自殺者が多くなるのは、本当にやるせないし、子どもが気の毒になります。 www.asahi.com いじめ、不登校は学校が報告するようになった、 という側面もあると思います。 また、今回の記事にさせていただく、不登校は、 昔は、それこそ首に縄付けてでも、みたいな雰囲気がありましたが、 最近は、「嫌ならば無理して学校に行かなくてもいい」 という考え方も広まっている部分があると思います。 学校は、どうしても学校の運営や管理から制度ができている側面もあり、 必…

  • 「コーネリアス炎上事件とは何だったのか」を読んで

    0.はじめに 東京オリンピックの開催直前に起こった、 小山田圭吾さん(コーネリアス)の 過去の雑誌インタビュー記事で書かれていた、 自身がいじめに関わっていたことからの批判、 オリンピックの音楽担当からの辞任に至った問題は、 ネットとワイドショーでの炎上から、当面の活動も休止され、 オリンピックも開催に至り、 報道とネットはいったんの収束を見ました。 今では、オリンピック、パラリンピックの選手の活躍の余韻を 楽しみ、当時の炎上騒動は忘れられはじめています。 あれだけ起こっていたオリンピック反対運動を検証や総括する 動きも待たれるところです。 個人的には、この件には総括、検証の記事や本が出て、 …

  • ヤフコメ民の依存度を見る方法 「スーパーヤフコメ民」を探そう

    0.はじめに ヤフーニュースのコメント欄(通称ヤフコメ)は、 たびたび、一方的な批判や誹謗中傷が問題となり、 10月からは、AIによる、不適切発言の自動削除などもはじまり、 ちょっと、この傾向は下火になるのかな、と思ったり、 いやいや、やはりコメントの多くは、 正義感に基づいて、「許せない」を振り回しているな、 というコメントが並んでいるように見受けられるので、 自分こそは、正しいコメント欄の使い方だろう、 という人はまだまだ多そうだな、とも感じます。 自動削除導入のきっかけになったのは、 もちろんAIが導入しやすくなったことなどもあると思いますが、 皇室の方と、一般の方との結婚問題だと言われ…

  • ヒューリスティックとバイアス

    0.はじめに 何だか、外国の映画か、アニメの登場人物か、 みたいなタイトルになってしまいましたが、 いずれも心理学の用語です。 人間の錯覚や思い込みの原因となる認知行動での書籍で出てきます。 バイアスについては、以前の記事でも 紹介させていただきましたが、 多くは「認知バイアス」を指すことが多く、 先入観や思い込みを生み出す原因となる認知に伴う行動です。 ことばそのものは、偏りや偏見と示す意味で使われます。 今回紹介するヒューリスティックは、 「必ずしも正しい答えではないが、経験や先入観によって直感的に、 ある程度正解に近い答えを得ることができる思考法」と解説されています。 「経験則」と同義で…

  • 不倫バッシングがいつまでも止まらないワケ

    0.はじめに ネット民もワイドショーも、不倫バッシングは大好物です。 最近は、不倫が原因で離婚した俳優に、新しい恋人ができた記事が、 一日のヤフーニュースでの一時的なコメント数一位になっていたのを見て、 日本は平和だな、と思うと共に、何でこんなに 不倫にまつわる内容は標的になりやすいのだろうと感じました。 他に気になるニュースはないのかな、 スポーツニュースや、政治の話よりも 不倫の方がコメントが集まるのはなんでだろう、 離婚など、何らかの当人同士での決着がついた話まで、 報じられて、一定の注目を集めるのだろう、 当然、ゴシップ誌などは「売れる記事」を書いて発信します。 不倫に関わる話って、あ…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 メンタルヘルス編

    0.はじめに このブログでは、ネット心理、いじめ・差別問題を 取り上げていますが、リラックス、メンタルヘルスに つながる本もありますので、テーマとして5冊まとめてみました。 いずれも、メンタルヘルスそのものをテーマにしている本ではなく、 関連するテーマから導かれて、メンタルヘルスにもつながっていく、 という書籍です。 このブログで紹介させていただいている本は、 実は、いずれも読むことで精神的な補強に何らかでつながって、 ネットでの悪意あるコメントや、 実生活での差別やいじめに向かい合う力になるといいな、 という点からは、全ての本がメンタルヘルスにつながる本なのですが、 その中でも、その要素が大…

  • 上から目線 を国語から考える

    0.はじめに 以前の記事で、「ヤフコメ 偉そう を読み解く」という ネットのコメントが偉そうなことが気にかかる、 という記事を書きました。 なぜ偉そうなのか、という感じ方の一つに、 上から目線で物事が書かれている、という理由があると思います。 匿名なので、どのような方がコメントやツイートを 書かれているのかはわかりませんが、 立場が上であったり、命令調であることから、 「何で匿名の掲示板で、偉そうに書いているんだろう」 と内容よりも書き方に気持ちが奪われてしまって、 書いてあることが受け付けられなくなってしまいます。 これは双方に損なことだな、といつも思ってしまいます。 せっかく伝えたい内容が…

  • 科学的ではないものとは

    0.はじめに 科学的な議論をしよう、科学的ではないものは信じられない、 など、コロナ禍では、「科学的」という言葉も、 非常に多く聞かれたり、見られたりしました。 科学的、という言葉は、 「ある事物に対する説明や行為が科学の方法に合っているさま」 と定義されています。ちょっと論理的に似ている感じです。 では、何を科学と呼び、何を科学ではないと呼ぶのか、 の境界線は実は、科学者の方にもあいまいな部分があり、 今日、紹介させていただくのは、 染色体やウィルスなど、ある意味今一番ホットなジャンルを 最先端で研究されている生物学者の方が書かれたエッセイ本です。 「科学」の見方が深くなる、興味深い一冊です…

  • ヘイトスピーチの背景を理解するために

    0.はじめに ヘイトスピーチは、差別思想に基づいた発言や行動を指す言葉ですが、 日本では、多くは在日コリアンの方、在日中国人の方に (今回紹介させていただく著書の表現に合わせています) 向けられることが多く、その様子がメディアに上がることがあります。 実は、私は京都と東京で、ヘイトスピーチを昔に 遠くで通りがかりですが聞いたことがあります。 まだ、今の様なヘイトスピーチを禁止する法律も、 ヘイトスピーチによる刑事罰も行われていない時だったのですが、 遠くで、注意せずに通過してしまったせいもありますが、 後で、報道を見て文字で見て何を言ってるのかを確認するぐらい、 怒鳴り騒いでいた、というのが第…

  • 批判的思考(クリティカルシンキング)とは

    0.はじめに ビジネスの中で重視されている思考で、 ・論理的思考:ロジカルシンキング ・批判的思考:クリティカルシンキング という言葉がよく出てきて、 コミュニケーション能力と並んで、 必要なビジネススキルと取り上げられています。 ビジネス本などでも、たくさん取り上げられている用語になります。 クリティカルシンキングという言葉も、 ゲームのクリティカルヒットみたいに、必殺技的な印象を感じて、 目を引く言葉ですよね。 以前の記事で論理的思考については、 わかりやすく解説されている書籍を紹介させていただきましたが、 難しそうと思われていますが、あまり意味の誤解は少ないと思われますが、 一方の批判的…

  • ニーチェの哲学をメンタルヘルスに活用

    0.はじめに 今回紹介するニーチェに限らず、 哲学は、どうしても難解で一種の「教養」と捉えられている方は、 多いのではと思います。 どうとでも取れるような言い回しがあるので、 占いや予言のような印象を受けたり、 哲学が他の人文・自然科学の様に、新発見を繰り返して、 新しい社会や技術に反映されている側面も見えにくいからかもしれません。 「哲学的」の意味は、 「生命に関する深遠な疑問、人の基本的信条、観念、姿勢に関係する」 と検索結果が出ます。 遠回しであったり、すぐには役立たない、という印象が 持たれているのでは、と思います。 今回紹介させていただく書籍は、 哲学を図解化してわかりやすくしている…

  • 怒っている人の、脳の状態を知る

    0.はじめに 今日も、テレビやネットでは、 色々な人が世の中に怒っています。 以前の記事で、ネットでの誹謗中傷は、 脳への自傷も伴う危険性があることを紹介しました。 hanasakutarou.hatenablog.com 今回は、脳が怒っているときに、どのような状態になっているか、 また、怒りにくい脳の使い方について、わかりやすく 解説されている書籍を紹介させていただきます。 怒られることが、脳に良くない影響が出ることは、 広く知られるところになってきました。 特に子どもの発育時に受ける影響は、かなり深刻であるという 専門家のデータも出て、それを受けて育った子どもたちの 発達の影響などが紹介…

  • 諦めるというメンタルヘルスとイノベーション

    0.はじめに 諦める(あきらめる)ということは、 一般的にはネガティブな言葉です。 今回紹介する本でも触れていますが、 諦めることは意志が弱い、努力を続けないなど、 既存の価値観の中では、良くない印象を感じてしまいます。 諦めずに続けることで、成果にたどり着いた成功例、 諦めないためのメンタルについて論じている本は非常に多いと思います。 そのような中で今回、紹介させていただく本は、 「あきらめること」にアプローチしている本です。 諦めることについてふれている書籍ももちろんありますが、 ただ、よくある 「いったん別のこと考えてリラックスしよう」 「三日坊主でも、また続ければ大丈夫」 「頑張らない…

  • やさしく、読みやすい差別問題にふれた書籍のベストセラー

    0.はじめに 差別問題の書籍は、その解消にせまるほど、 差別の現状に向かい合って、他者の悪意や、 自分自身の差別感情にも向き合うことになるので、 良書ほど、読むのにエネルギーを使うことも多く、 なかなか読みやすい差別問題に関する書籍って少ないな、と思います。 その中で、今回紹介させていただくのは、 読みやすい、差別問題のノンフィクション作品になります。 壮絶なノンフィクションルポタージュというよりは、 海外在住の方が直面している日常的かつ深刻な差別問題について、 小説の様に読みやすく描いている作品、となるでしょうか。 海外の話と捉えてしまう書評などもありますが、 決して外国の話とはいいきれない…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 情報・マスコミ編

    0.はじめに 情報は、その時間経過や取材の深さによって、 得るべき情報や、情報への向かい方が変わります。 特に、発生から時間が経ち、 考察やコメントが加えられた情報は見る時に注意が必要です。 特にネットニュースは、 ・新聞 ・週刊誌 ・ゴシップ誌 ・エッセイ ・インタビュー ・検証記事、論評 などがヤフーなどのポータルサイト上に混在しています。 手に取る際に既に区別されている紙媒体とは違い、 見る側で情報の違いは区別しなければいけません。 また、テレビはコメンテーターのコメントなどが ニュースに加えられることも多いので、 情報が偏ることがないか、注意が必要です。 残念ながら私たちは、自分たちの…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 いじめ・差別問題編③

    0.はじめに 今までの記事で行っている書籍紹介のうち、 いじめ・差別問題で取り上げている書籍を 5作、まとめさせていただきます。 優しく、読みやすい本から、厳しい現実を突きつけられる書籍まで、 ありますが、いじめ・差別問題の書籍は、 心に一種の負荷をかけるような面もありますので、 とにかくどんどん読みましょう、というよりは、 読むときの心の状態と相談して読まれた方がいいと思います。 いじめ・差別問題の書籍は、 できるだけ他人事にせずに、「自分事」にできるような 書籍が理解を深める上で効果的だと思うので、紹介の際のポイントにしています。 今回の目次です。 0.はじめに 1.「この国の不寛容の果て…

  • いじめを減らす方法本の、ベストバイの一つ

    0.はじめに いじめがなくなるといいな、ということは 多かれ少なかれ、みんなが考えています。 真剣に考えている人、めんどうだからなければいいという人、 遭うのが嫌だから、見るのが嫌だから、理由は様々でも、 なくなればいいことだとは思う人がほとんどだと思います。 今回、紹介する方法と書籍は、 タイトル通り、いじめを減らす具体的な方法が書かれた本では、 ベストバイの一つになると思います。 今までも、個人的な見解ながらも、 読んだ方が得になると思う本しか紹介していませんが、 今回は、その中でも一押しの一冊になると思います。 ただ、この本で書かれていることは、 確かにいじめの扱い方としてと、伝え方をま…

  • 生きづらさの一因、「パーソナリティ障害」とは何か

    0.はじめに タイトルのパーソナリティ障害という言葉、ご存じでしょうか? 2000年代前半から、人格障害という表現から切り替わってきた 経緯があるそうです。 ことばの変化と共に、だんだん広く知られる様になってきていますが、 一般的には、性格や行動がかなり極端な傾向を示す症状、 と扱われていることが多いと認識しています。 広く知られてくると同時に、それなりに多くの人に見られる ある意味一般的な症状でもあることも知られ、 現代人の生きづらさの結果の一端が、 このパーソナリティ障害であるとも言われています。 今回紹介させていただくのは、 どちらかというと、パーソナリティ障害の古典本になりますが、 一…

  • マスコミ批判をニュースの現場から

    0.はじめに ニュース全般を見ていて、マスコミの報じ方に、 違和感を感じてしまうことは、少なくないと思います。 特にテレビの報道などは、 ・ニュースなのか、誰かの意見なのか ・論評なのか、取材に基づくものなのか ・行政の発表の数字なのか統計なのか、また引用先は何か などがごちゃ混ぜになってしまっていることが多いこと、 また、情報に「空気」「雰囲気」をつけてしまって、 見る人に、印象をつけて伝えてしまっていることがあります。 ワイドショーやコメンテーターがいるニュース番組では、 必ずしも専門的ではない見解が、ニュースに付随して放送されるので、 見る人の判断をゆがめてしまう危険性は感じます。 新聞…

  • 自分を許す方法を知り、ネットの悪意からの防御法も知る

    0.はじめに ネットで他人を許せない人が、非難や誹謗中傷を繰り返してしまう、 「正義中毒」という話については、他の記事で紹介させていただきました。 今回は、「自分を許せない」という症状から、自分を解放する方法に ついてふれた書籍の紹介です。 自責、自己嫌悪、罪悪感、無力感など、自分への責めが厳し過ぎると、 生きることが非常につらくなります。 また、他人を許せない原因が、自分を許せないことに、 端を発しているケースもあると言われています。 この書籍では、他人の怒りから身を守る考え方にもふれています。 ネットでの強い社会批判や、エスカレートしてしまった 非難、誹謗中傷への解決につながり、 巻き込ま…

  • 統計のウソを見破る方法

    0.はじめに ニュース、ビジネスプレゼン、議論の場で、 内容、主張に論理的な根拠や信頼性を高める為に、 統計やグラフなどの数字を用いた資料をよく用います。 文章だけでは、思い込みの主張と感じられてしまうことも あるため、もはやデータの提示は必須で、 信ぴょう性がないプレゼンや議論だと思われてしまうぐらいです。 しかし、資料としているデータが適切かどうかについての 検証はあまり行われることなく、鵜吞みにされてしまうことが少なくはなく、 結果、間違った主張が信じられてしまったり、 間違った議論が行われてしまっている現実もあります。 今回紹介するのは、統計のトリックを紹介している書籍になります。 ロ…

  • 「無理ゲー社会」著者による、皇室問題へのヘイトコメント批判

    0.はじめに この記事を書いているのは2021年10月初旬ごろになりますが、 ネットでは、皇室の方の結婚問題で沸いています。 多くは、結婚相手の方の母親の金銭問題が解決できて無い為、 皇族の方との結婚が適切ではない、との問題からの結婚反対に 端を発したコメントで、エスカレートが続いていて、 批判からヘイトスピーチに変わってきています。 今回は、ベストセラーの「無理ゲー社会」の書籍紹介ですが、 著者の橘玲さんは、ツイッターで、 今回の問題への行き過ぎたネットでのコメントに、 ツイートしています。 皇族結婚問題の本質は、東京五輪のキャンセルカルチャーと同じで、「公にかかわる(自分より幸福そうな)者…

  • 取り上げている書籍まとめ5冊 ネット心理編②

    0.はじめに SNSを中心とするネットで見られる「ネット心理」は、 どうしても架空の世界での出来事にされがちですが、 実際には、リアルの世界と同じ、人間の心理作用が反映されます。 ただ、顔が見えない、匿名のネットの環境により増幅されてしまう 側面もあります。 今回は、これまで紹介させていただいた、ネット心理につながる、 書籍紹介記事のまとめの、第二段をまとめさせていただきます。 今回の目次です。 0.はじめに 1.ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言 (光文社新書) 2.フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書) 3.「正義を振りかざす「極端な」人の正体」(光文社…

  • 仲良くなくても、協力はできる

    0.はじめに 今の生きづらい社会の原因の一つに、 コミュニケーションの不足を理由に挙げる人は少なくないと思います。 いじめ問題の解決にも、コミュニケーションは欠かせません。 コミュニケーション能力の必要性が社会的に高まっている傾向は、 もう随分長い年月が経ってきたと思います。 企業が社員に求める能力のトップにコミュニケーション能力が挙がって、 もう十年以上が経つそうです。 じゃあ、そのコミュニケーション能力ってなんですか? となると、その解釈は企業だけでなく、日本語としても あいまいな現状があります。 質問を質問で返すと失礼になってしまうかもしれませんが、 「その必要なコミュニケーションってな…

  • いじめとの距離の置き方

    0.はじめに いじめ問題を難しくしているところに、 「いじめを受けている人へ周囲の対処」があると思います。 一番最悪なのは、被害者と加害者を仲良くさせようとして、 いじめをエスカレートをさせたり、 いじめの状況を軽く見たり、隠ぺいをしてなかったことにしてしまい、 その間にエスカレートして、最悪の結果を招いてしまう。 マスコミはこぞって非難し、新しい隠ぺいを生み出す土壌を作る、 という悪いスパイラルを生み出す一方な気もします。 大人だったら、相性が悪い人が会社にいたらどうしますか? まずは、「距離を取る」「近づかない様にする」のではないでしょうか。 ただ、同じ教室で、行動の自由もない上に、 同じ…

  • ネット民の本質を当てている本

    0.はじめに ネット、Webなどの関係の本は、 技術革新に伴って、陳腐化が早いジャンルになります。 新しいハード、アプリ、プラットフォームなど、 最新のものを理解し、活用するための本が、 本屋さんのコーナーには並びます。 そんな中で、今回紹介するのは、 約10年前のネット関係の書籍です。 ネット関連で10年前だと、古い本になってしまうことは 間違いないのですが、 読み返してみると、かなり本質は突いていた本だったことを 再認識させられたので、紹介させていただきます。 10年前だと、ネットは確実に普及していましたが、 まだガラケーの人も結構いる時代です。 SNSのプラットフォームも今とは異なる部分…

  • 取り上げている書籍まとめ5冊 ことば・コミュニケーション編①

    0.はじめに ネットの世界でも、リアル世界でも、 依然としてことばがコミュニケーションの 重要な手段であることは変わりません。 動画や、音声などのSNSも発展を見せていますが、 この先、どうなっていくのかはちょっと置いておいて、 ことば、コミュニケーションに関する知識や考察を重ねることへの、 疑う必要はないでしょう。 今回は、今までの記事の中で、ことば・コミュニケーション関係で、 紹介させていただいた本と記事をまとめます。 どうやって、相手の話を聞いて、自分のことを伝えて、 適切なコミュニケーションをとることができるか、 主張を正しく伝えて、相手の主張を聞くことができるか、 に少しでも近づくこ…

  • 相対的剥奪(はくだつ)とは何か

    0.はじめに 2021年8月に、小田急線の走行中の車内で若い男性が、 「勝ち組の女性を殺したいと思った、相手は誰でもよかった」と 刃物を振り回し、殺人未遂を起こした事件がありました。 原因は、自分の社会的な評価と、自己評価との差から生まれる ストレスから生じたものだとされています。 今回紹介させていただく書籍は、 韓国の女性学者の方が書かれた本になりますが、 韓国の状況もかなり似た状況で、 この事件以前にも韓国で、動機も含めて 同じような事件が起きていることが書かれています。 そのことに驚きながら読み始めた本ですが、 非常にわかりやすく差別について、書かれている本だと思います。 難しいテーマな…

  • みんなでいじめを「自分事」にする やさしい本

    0.はじめに いじめ関係の書籍は、どうしても 加害者、被害者、傍観者、両親・教師・行政などの関係者、 の関係性と、はっきりした事例を揃えて、 白黒つけて、しっかり検証するような傾向はあります。 極端な事例がニュースになって、 報道もよりセンセーショナルになったり、 その反応もより過激になっていきます。 事件や、被害のエスカレートもあるかと思いますが、 報道が興味本位をくすぐる構成に走っていることも一因だとも思います。 考えてみると、まだまだ私の不勉強かもしれませんが、 いじめの入門書的に、 いじめてる人も、いじめられてる人も、そうではない人も、 みんなで読める本は、結構少ないと思います。 そん…

  • ヤフコメ 偉そう を読み解く

    0.はじめに yahoo検索で「ヤフコメ」と打ち込んでみると、 その先に続くキーワードの自動選定に 「ヤフコメ民」 「ヤフコメ 偉そう」と出てきます。 ヤフーコメント(通称ヤフコメ)に並ぶ、 上から目線の、偉そうなコメントにモヤモヤして、 つい検索してしまった、という方の履歴が積みあがったの だろうと考えます。 私も、このブログを書こうと思ったり、また書き続けている 動機の一つは、ネットでのコメントにモヤモヤ・ザワザワが 湧き起こったことです。 私は、人を非難したり、誹謗中傷しているコメントが 一番気になりますが、上から目線で偉そうなコメントも 確かに気になるのは理解できます。 なぜ偉そうなの…

  • アンケートの数字を疑ってみる

    0.はじめに ニュースでは、世論調査など、アンケートの数字が溢れています。 数字から、世の中の傾向の変化を報じたり、 社会問題を浮かび上がらせて、その問題を論じたり、 数字を根拠にして、情報を組み立てていく現象は、 ニュースだけではなく、バラエティ番組ですら、日夜目にします。 私がよく使うアマゾンの評価も一種のリサーチデータになり、 ある意味、私たちは数字に、日常でもかなり影響されています。 今回は、その数字を見る時に、その見方について、 非常に参考になる本を紹介します。 読むことで、ニュースを見る目は随分変わると思います。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2.内容まとめ 3.…

  • 「スマホ脳」の前に読みたい本

    0.はじめに 「スマホ脳」という本がベストセラーとなり、 タイトルが一種のバズワードになっています。 内容がセンセーショナルだったり、 確かに、スマホを常に見続けている現代の生活が、 心にも身体にも、良いと思われるはずはなく、 その不安に、見事に上手くハマったな、と思います。 確かに、スマホ開発者の子どもが スマホ使用を制限されてた、なんて話があったら、 切り取って使いたいし、大好きですよね。 今回紹介するのは、 国内の脳科学者が書いた、ネットが脳機能に与える 様々な影響を解説している本です。 「スマホ脳」に比べて、 センセーショナルな内容を振り回すわけではないので、 タイトルや目次などは、地…

  • 良い議論、ダメな議論

    0.はじめに 一定の理解の共通性を求める議論や交渉には、 論理的な思考が有効ですが、 論理的思考は、字の割に難しくはなく、 立場の違いを平等に理解し合う為には、有効な手段である、 ということは、以前の記事で紹介させていただきました。 (記事末の関連記事で紹介しています) 今回は、論理的な思考を元にして、 良い議論、ダメな議論を考えてみようという本を紹介いたします。 議論の場は、ビジネスの場や、テレビの討論番組だけではありません。 SNS上でも、様々な議論がなされています。 ツイッター上では、色々な議論が行われています。 このブログでも、ツイッターで意見の応酬が多い、 ジェンダー問題について取り…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 いじめ・差別問題編②(マンガ作品あり)

    0.はじめに このブログで紹介させていただいている、 いじめ・差別問題の書籍まとめの2回目をさせていただきます。 このブログでは、いじめは誰でもが行ってしまうきっかけを 持ってしまっていて、加害者が加害者になってしまう、 また、いじめがエスカレートする仕組みを知ることで、 少しでも加害者が出ないことで、いじめ・差別問題が 減ったり、解消することを考えています。 一番は、今起こっているいじめの被害者の心が 少しでも楽になることが最優先です。 ただ、今回紹介している本は、被害者の方に向けての対処は、 要素としては少ないと思います。 3.の本の一部に攻撃的な人への対処法が出ている部分がありますが、 …

  • 論理的思考は、難しくなくて、役に立つ

    0.はじめに 議論や説明をするときに、 「論理的に」という表現がでます。 おおまかには、筋道立てて話すさま、が論理的という捉えられ方で、 何となく賢そうに説明していれば、論理的に見えてしまいます。 最近は同じ意味の「ロジカルに」、がよく使われています。 「ロジカルシンキング」という言葉は、たくさん出てきます。 最近は、自民党の総裁選や、総選挙も近いので、 政策の議論をするテレビやネットの番組が多く見られますが、 どれがどの意見が論理的で、どの方が論理的に話されて、 論理的だと、説得力があるのか、論理的だと論破できるのか、 そもそも論理的って何だろう?と考えます。 なんで論理的が良いことのような…

  • 人間の生産性と不寛容

    0.はじめに 相模原事件は、いたましい事件であったと共に、 加害者の発言と、それに対する社会の反応に、 二重のショックがもたらされた事件だと捉えられています。 今でも、毎年事件の前後の日には、 事件後の社会と被害者の周辺を検証するテレビ番組が放映され、 社会の関心の高さがあらためてうかがわれます。 かけがいのない命がたくさん、一方的な誤った認識で、 失われてしまったことが何に変えても、あってはならないのですが、 同時に、加害者の事件の動機と、それに対するそれなりの数の賛同が、 大きな社会問題となりました。 誰もが持ってしまっていながらも、良くないと思っている 優生思想感に向かい合わされました。…

  • 声が小さい人の発信に向かい合う

    0.はじめに 「声が大きい人」という表現が使われます。 大きな声で喧伝してまわる人、発信力がある人、 強い立場を利用して、自分の保身を強くはかる人、 という人たちを表現している言葉で、 あまりいい意味ではない受け取り方をしてしまいます。 今回紹介するのは、「声の小さい」側の人たちを 取材されてる方を取材されたノンフィクションです。 声が小さい理由は様々です。 ・いいにくいデリケートな問題である。 (伝えたいこととは別の部分が興味本位で見られてしまう) ・声に出すことで、自分も傷つけてしまう。 ・少数派である。 ・声が大きい人の主張にかき消されてしまう などですが、この様な場合は、情報の見方を …

  • ネットと読書の違い

    0.はじめに 読書そのものに関する図書は、 ネット時代でも、多く出版されているものの、 ・情報がネットの方が早い ・本代がもったいない ・著者が印税が欲しいからだろ ・出版社や書店、広告代理店の思惑だろう ・ネットについていけない年配の懐古主義だろう ・ネットで必要な情報はすぐにアクセスできるから本は要らない ・読むのに時間がかかる ・ウィキペディアで十分知識は得られる など、読書批判ももちろんたくさん見られます。 つまらない結論ですが、個人的には、 「メディアの違いの特性を理解して、ネットと読書を併用するのがベスト」 だと考えています。 ただ、こんなブログを書いてるぐらいなので、読書は好きで…

  • 差別感情のタブーと矛盾を直視する

    0.はじめに ネットでの差別感情について触れている記事は このブログでも多く書いてきています。 差別の加害者感情が起こる仕組みに積極的に触れている著書は、 いじめ同様に少ないのが実情だと考えています。 いじめ同様に、差別は「悪いこと」「存在してはいけないこと」 自分は、自分の家族は、自分の属する組織は、 「差別 =(イコール)悪いことはしていない」 として、明らかにならなかったり、 なかったことにされてしまっていることも問題だと思っています。 今回紹介する本は、差別をする側の感情や仕組を論じて、 その矛盾やタブーに踏み込んでいる本です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2.内容…

  • 思考の偏りを改善する良書

    0.はじめに 人間の思考の偏りについては、 様々な記事で解説してきましたが、 今回は、総合的にその思考力を改善する本を紹介します。 バイアスや、科学的な思考への理解は、 単にマスコミの情報や、ネットを読み解くだけではなく、 ビジネスや身近な人とのコミュニケーションにも非常に有効です。 教科書的な本という位置づけですが、 本の展開のバランスが優れている本です。 トピックも多く、専門書を読む苦痛も感じません。 無駄や蛇足に感じるところも少ないと感じます。 私個人は、趣味的な読書での知識だけなので、 なかなか、哲学書の原書や、専門書を読んでも、 読んだだけで、理解が正しくできたのか、読み解くことがで…

  • いじめた経験に向き合う

    0.はじめに いじめ問題がなかなか改善しない原因は、 ・もともと相性が合わない人たちを同じ集団(クラス)に入れながら 「仲良くすること」を強要して、ストレスを生んでしまうこと ・加害者を生むメカニズムに焦点を当てないこと だと考えて、書籍や映画の紹介を行ってきました。 今回紹介させてもらうのが、 はじめてのジャンルで、マンガ作品になります。 人気作品で、読んだことがある人もとても多いかと思いますが、 いじめの加害者、被害者、傍観者、加担者、周囲の人間、 関係性や心情がよく考えられ、表現された作品だと思います。 いじめ問題の一つに、いじめを悪いことと規定してしまうあまり、 悪いこと(タブー)に向…

  • 「普通」のワナから抜け出そう

    0.はじめに 「普通でいい」「普通がいい」「せめて普通に」 「フツーそうだろ」「普通じゃない」 「普通」という言葉は非常に多く使われ、 使う人はあまりに簡単に使ってくるのに、 どうしてもその感覚とずれてしまい、 この言葉の難しさに悩んだり、 苦しめられている人は非常に多いと思います。 かといって、 普通以外が全て自分らしさや個性と 簡単に言い切ってしまえるものでもなく、 極端な言葉より、難しい時も多い表現です。 笑い話で、婚活サイトで女性が考える、 「普通」の男性像の条件を絞りこみ、 探してみたところ、なんと0.1%しかサイト内には存在しなかった、 なんて話もあります。 普通を定量化してしまっ…

  • 取り上げている書籍まとめ5作 いじめ問題編①(DVDもあり)

    0.はじめに いじめ問題は、このブログでのメインテーマの一つなので、 たくさん書籍を紹介してきました。 整理も含めて、まとめて紹介いたします。 紹介する書籍を選んでいる基準は、 ・いじめが起こる原因を客観的に解説している ・加害者の心理や脳作用の解説をすることで、加害者の発生防止を意図している 点になります。 今回の目次です。 0.はじめに 1.ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館) 2.「許された子どもたち」(DVD) 3.「いじめを本気でなくすには」(KADOKAWA) 4.「同調圧力の正体」(PHP新書) 5.「いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか」(講談社現代新書) この記事の最後に…

  • ツイッター上の意見の応酬の構図

    0.はじめに 今までの記事では、ヤフーコメント(ヤフコメ)関係の 記事を上げていましたが、 今回は、ツイッターでの非難、誹謗中傷について、 取り上げている書籍を紹介します。 ヤフコメは、一つのニュースに関して、 基本一つのコメント、 それに対する返信はいくらかやりとりされていきますが、 あまり長期戦に及ぶことも少なく、 すぐ次のニュースに移っていきます。 現在は気に入らないコメントやコメント投稿者の個人に対して 「そう思わない」を集中的につけにくいシステムになったこともあり、 意見の応酬みたいなことはあまり見られません。 ツイッターも匿名が可能であったり、一人で複数のアカウントが 取得できるの…

  • 同感から共感へが、多様性を認めるカギ

    0.はじめに ネットのコメントを見ていると、 ジェンダー問題や、LGBTQなどの 社会の多様性への対応に関するコメントは、 否定的なコメントが多く見られます。 これは、社会的な風潮と逆行することもあり、 差別的なコメントのマイナスイメージと、 コメント欄が寄与する閲覧数の数字の効果に、 ヤフーコメント(通称ヤフコメ)を運営するヤフージャパンも 閲覧数とマイナスイメージのせめぎ合いが 悩ましいところがあると考えている、という記事を 以前に紹介させていただきました。 hanasakutarou.hatenablog.com ただ、ヤフコメやツイッターに顕著なのは確かですが、日本では国内全体で、 世…

  • 「攻撃行動」を知り、被害の軽減やネットを読み解く

    0.はじめに 他人から、不本意な悪意を向けられている時、 どうしても、冷静な感覚を失ってしまいます。 また、それが長い期間続いていると、異常な状態が恒常化して、 心身に悪い影響が出ます。 今回は、その不本意な悪意が、 「攻撃」の形で出てしまうケースを、詳しく説明している本になります。 相手コメントの一方的な否定や、自論の押しつけ、社会全体の否定など、 ネットのコメントやそこに隠されている心理を読み解く際にも とても参考になる書籍です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2.内容まとめ 3.感想とまとめ 関連記事 1.紹介する本 「他人を攻撃せずにはいられない人」(PHP新書) 著…

  • いじめは仕組を知らないと解決につながらない

    0.はじめに いじめを本当になくしたい、と思った時、 被害者の保護と、加害者の非難を中心にしてしまっている、 現在の報道などに疑問を持っている、という話は、 以前の記事で書かせていただきました。 確かに一番は、今、つらい人を何とかするのが、 最優先するのは大事なことだと思います。 ただ、加害者を非難して、マスコミやネットが成敗しても、 いじめはなくならないと考えています。 実際に、いじめ問題をワイドショーで、ニュースで、特集番組で報道しても、 いじめのニュースは後を絶ちません。 ただ、いじめの解決に取り組む人たちの中では、 加害者が発生する仕組みを誰もが理解することで、 加害者発生を抑止する考…

  • 同調圧力の変化を知り、ネット社会やいじめを考える

    0.はじめに 同調圧力という言葉は、このコロナ禍でよく知られた言葉です。 自粛警察、マスク警察などは極端な例かもしれませんが、 みんなが守るべきことの空気・雰囲気を生み、 その空気を読んで、守らざるを得ない状況になってしまう、 というものです。 日本での、新型コロナウィルス感染での死亡者数、死亡率が、 海外の他の国に比べて低いのは、 この同調圧力のおかげ、という評価もあります。 同調圧力に功罪があることは、 冷静に知るべきことだと思います。 同調圧力は、言葉として広く知られたのは、新しいかもしれませんが、 昔からずっとあることだとも理解されています。 今回紹介するのは、 いじめ、パワハラを生み…

  • 正義のエスカレート

    0.はじめに ネットでの非難・誹謗中傷に対して、 侮辱罪が厳罰化される検討がされている報道がありました。 言葉や、ネットに書いた文字でも、 対象となった人のダメージはとても大きく、 時に命の問題ともなっていますので、 法の厳罰化や書き込みを行った人の 特定の短縮化などは、とても有効だと思います。 思いとどまるブレーキは、いくらでもあった方がいいと考えています。 一方で、ネットでの非難・誹謗中傷やデマが 一種の正義感に基づいたものであったり、 道徳心の価値転換から起こってしまうことでもあるので、 「悪いこと」と思わないまま、事が起こってしまったり、 エスカレートしてしまうので、 厳罰化もはかりな…

  • 承認欲求は、ネット民だけを表す言葉ではない話

    0.はじめに 「承認欲求」という言葉は、随分有名になりました。 ただ、若い人がネットで注目され、「いいね」をもらう為に、 常軌を逸した行動をしてしまう、 若いネット民を表す言葉、という捉え方をされてる向きも見られます。 「承認欲求が強い、イタイやつ(残念な人)」 というような表現で、使い方は限定的に感じます。 ただ、承認欲求はネット以外でも非常に広く見られる現象で、 年配の人にでも、承認欲求を満たすために、家族や、 会社の部下などに、悪い影響を及ぼしてしまっていることも 大変多く見られます。 確かに、SNSは承認欲求を「いいね」「そう思う」などで、 数値化してくれる為、わかりやすい例にはなった…

  • 取り上げている書籍まとめ6冊 ネット心理編①

    0.はじめに いつも記事で紹介している書籍が多くなってきたので、 後から読まれた方、紹介している本だけ知りたい方用に、 ジャンル別に数冊ずつ、記事の簡単な振り返りと一緒に まとめます。 今回は、「ネット心理編」です。 ネットのコメントの心理を読み解く助けになる本を紹介します。 人を否定したり、知ってることでマウントを取るのではなく、 非難や誹謗中傷を読んでも、できるだけ心がざわつかなかったり、 自分が同じ状況になった時に、状況を理解して、 コントロールしやすくなるために知識を重ねるのが 理想だと考えています。 ちょっと本を読んだぐらいの知識で、 ネット上のコメントを一方的に決めつけるのは、 ネ…

  • ネットの不平等を知る(読書の自由を知る)

    0.はじめに インターネットのスタート当初は、 誰もが等しくたくさんの情報にアクセスできる、平等な社会の実現、 新しい時代の到来、と捉えられていました。 確かに、SNSの発達は、 大規模な設備と資力を持ったマスコミ以外でも、 情報発信を可能となり、情報に対する考え方は、 随分変わったのは事実だと思います。 ただ、時代は進み、実は自由なはずのインターネットも 経済の論理が大きく働き、GAFAMに代表される 大企業が寡占する状態になってしまっています。 アプリの利用ができるなら別に構わない、 特に不自由は感じないなら、すなわち自由だ、 お金がかからない範囲の利用で満足しているから、 特に不平等だと…

  • シャーデンフロイデとは

    0.はじめに 他人の不幸を喜んでしまうコメントは、 ネットでのコメントで多く見られます。 芸能人の離婚や、エリートの社会的な転落の話、 一流企業の経営悪化の話などは、 コメント数が伸びてるニュースになります。 ネット時代の心の荒んでしまった部分なのかと思いがちですが、 実は、昔から、人の不幸は嬉しいニュースなのです。 しかも、日本人だけの話ではなく、世界共通の話、 というのが今回の記事内容です。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する本 2.内容まとめ 3.感想とまとめ 関連記事 1.紹介する本 「シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感」 著者:中野 信子さん(幻冬舎新書) シャー…

  • バイアスに気づく

    0.はじめに バイアスとは、先入観や偏りを示す意味合いが多く使われて、 「バイアスがかかっている」とは、 先入観が入っている、というニュアンスで使われています。 今回は主に「認知バイアス」いう心理学用語で使われる内容に ついて、わかりやすく説明した本について紹介します。 人間の認識力は、全てを体験や実感していては、 多分、昔の時代には生命の危険にさらされてしまうので、 ある程度の情報から先入観を持ってガードしてしまうことが 知られています。 ただ、情報のやりとりやコミュニケーションにおいては、 この認知バイアスが歪みを引き起こしてしまって、 お互いに上手く伝わらない、 果ては、そもそも聞いても…

  • フェイクニュースと陰謀論

    0.はじめに ネットでニュースのコメントを見てると、 しばしば、フェイクニュースや陰謀論という 言葉に出会います。 2020年のアメリカ大統領選挙の時に、 トランプ前大統領が、フェイクニュースだ、 都合の悪い報道を流すように陰謀が仕掛けられている、 というのが、近年では印象的です。 最近では、コロナウィルスのワクチンに対して、 様々な情報が本当に氾濫している状態です。 何が本当で、何が嘘かわからない、 コメントやリツイートしてる人ですら、確証はないまま、 情報の発信、再発信を繰り返すから、さらに混乱します。 メディアの特性を掴み、 情報と上手く付き合う必要がある、ニュース・リテラシーについては…

  • いじめをなくしたい

    0.はじめに いじめを減らしたい、なくしたいと どれくらいの人が思っているのか、 いじめの報道を見た時、感じてしまうことが多くあります。 いじめも一つのニュースであり、単なる出来事であり、 ネタの一つであり、 「本当にひどいいじめですね、加害者は悪いやつですね、 被害者はかわいそうですね、 さあ、次のニュースは・・・」 と流れていくと、本当に無くそうとは思ってないだろうなあ、 ととても残念な気分になります。 もちろん、世の中にはいろいろなニュースがあり、 私も、いじめのことばかりずっと考えている訳にはいかず、 仕事などももちろんしていますが、考えられる時は、かなり本気で考えています。 このブロ…

  • いじめをきちんと両面から考える

    0.はじめに いじめについてのニュースを見る時、 いつも加害者側の情報の不足を感じます。 何で、いじめを行ったのか、 いじめをする心理状態や、前提となる条件などはあまり明かされず、 いじめ被害のひどさを、ある意味、テレビや雑誌が盛り上がるように、 加害者を悪、被害者を善として、 成敗感情を全開にして、ある意味「いじめ返し」を行います。 残念ながら、いじめを本当に無くす為ではなく、 社会問題を考えるフリをするネタの一つとなってしまっています。 結果、いじめは犯罪、悪だから発覚次第成敗する、という繰り返しで、 加害者が発生しない為の検証が行われない、 本当は、加害者心理の発生を防がないと、いじめは…

  • ヤフコメのトップに上がる為の攻略法を知ると、「ヤフコメ民」を知るヒントになる

    0.はじめに ヤフーニュースのコメント欄、通称ヤフコメを見てる時、 オーサー(専門家)の次に出てくるコメントって、 数万の「そう思う」がついていたりして、 すごい数の人が見ているのだと感心します。 コメントの並び方で、「おすすめ順」または「そう思う順」 で並び替えた時、上位に上がる為にはどうすればいいのでしょうか。 その方法を知ることで、 コメントの書き方、ニュースのチェックの仕方が、 どのように行われているかがわかります。 理解することで、ちょっとコメントの見方も変わったり、 コメントを見て、心がざわつくことも減るかもしれません。 この記事の目次です。 0.はじめに 1.紹介する記事 2.内…

  • ニュースの作られ方を知り、ニュースを読む

    0.はじめに ネット記事に対するコメントで、 マスコミが信用できない、フェイクニュースだ、 操られた情報だ、マスゴミ、など、 ニュースそのものと、マスコミを批判するコメントは、 非常に多く見られます。 ネット時代になり、情報発信の手段に、大きな組織や設備が 要らなくなり、誰もが情報の受信と発信が簡単にできるようになりました。 情報の量が多くなってくる中で、 読む側の情報の適切な識別と、取捨選択が重要になります。 今回紹介するのは、 ニュースの作り手側だった著者が、ニュースの作られ方、 またニュースの在り方、作る側の様々な事情などを、 これからのニュースを発信することを目指す若者に向けてわかりや…

  • ヤフコメはどのような人で構成されているのか

    0.はじめに 昔からの「ネット民」のステレオタイプとして、 ・中年男性 ・引きこもり ・無職、ニート などのイメージが強くあり、現在でも その様な人をネット民として揶揄されていることも多いです。 シンクタンクがヤフーと協力して、 ヤフーのコメント欄に投稿する人、 いわゆる「ヤフコメ民」はどんな人たちで、 どのようなニュースに反応する傾向があるのか、 などの調査を行いました。 匿名掲示板なので、職業、年収などはわかりませんが、 顔が見えず、多数の人間なはずなのに、ある一定の傾向を持つ ヤフコメ民の傾向やコメントする人たちの実態は、とても興味深かったので、 是非ご覧ください。 今日の目次です。 0…

  • ネトウヨとレイシズムの検証

    0.はじめに ネトウヨについては、 以前の記事「ネトウヨとパヨク」で紹介させていただきました。 hanasakutarou.hatenablog.com 簡単におさらいすると、 ネトウヨは、「ネット右翼」、パヨクは「ネット左翼」のそれぞれ略語ですが、 単純に右翼、左翼のネット活動という訳ではなく、 ネット民の特徴があること、 また、紹介させていただいた本の中では 簡単ではないが、対話での解決策などが挙げられていました。 今回は、ネトウヨのノンフィクションものの本を 紹介させていただきます。 政治的な思想は、このブログでは考えていないのですが、 ネトウヨの定義や活動の中に、 ・自分と考えが合わな…

  • 「一言」の違和感を知る

    0.はじめに よく、他人の一言に違和感を感じてしまう時があります。 たまに、その一言や言葉の使い方が気にかかってしまって、 その先の話に集中できなることもあります。 会話で流れていく言葉でも引っかかる場合も多いのに、 文字化されている、ネットのコメントだと、 余計に違和感を感じやすくなってしまうことはよくあると思います。 ネットコメントへの返信でも、言葉の使い方に対するツッコミのコメントは、 結構多く見られます。 コメントの内容よりも、言葉に対するコメントばかりになってしまった場合、 せっかく伝えたいことがあって書いたはずなのに、 うまく伝えられなかったことになってしまって、残念だな、と思って…

  • 批判と非難、誹謗中傷の違い

    0.はじめに このブログでは、 ネットでの一方的な批判、非難・誹謗中傷についての 原因、心の流れ、また防止策などを、 様々な書籍、引用から読み解いていますが、 前提となる、 「批判」「非難」「誹謗中傷」 の違いは何か、 どこに問題があるのか、 を一種の前提条件としての定義の意味合いも含めて、 確認してみたいと思います。 今回の目次です。 0.はじめに 1.紹介する記事 2.内容まとめ・言葉の定義 3.適切な批判は必要 1.紹介する記事 日本語学者からの言葉の違い 弁護士からの法的な定義 の2つで比較をしてみたいと思います。 www.huffingtonpost.jp best-legal.jp…

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一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える
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