遊園地
隣室の灯りがドアの僅かな隙間から暗い部屋に漏れている。僕は、その暗い部屋の中で、ベッドに横たわり身体を硬直させて緊張していた。暗闇は、部屋の中すべての物の輪郭を曖昧にして一色の漆黒に同一化している。その暗闇の部屋では、僕自身も同一化された物のひとつで、僕という存在はひどく曖昧な物で、僕が周りに溶け出し、僕が僕で無くなってしまうような、僕という物の存在の危うさを感じながら、僕は、小さく呼吸をし、身を...
2024/08/25 11:46
2024年8月 (1件〜100件)
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