猫舌
ナオキはヒリヒリする舌を持て余し、所在無げに部屋のなかを行ったり来たりしていた。右に行っては本棚を眺め、そこから一冊を取り出して読み始めたかと思うと、左に行ってパソコンに向かうと電源を入れるという訳でもなくただワーキングチェアに腰掛けて大義そうにため息を吐き出すだけであった。ナオキは立ち上がると今度は階下に降りていきキッチンで蛇口を捻った。当然、水が流れ出た。ナオキはそれを不思議そうに見つめていた...
2024/05/27 21:44
2024年5月 (1件〜100件)
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