わたしは小さい時から 人と比べて走るのが遅くて、運動が下手だった。 運動会や球技大会のクラス対抗戦での 消えてなくなりたくなるような申し訳ない気持ち 体育の授業で規定通り出来ないと 呆れられ、叱られ、出来るまで残されること そして なにをどうしても良くならない成績。 体育の授業が本当に大嫌いで それはいつの間にか「運動が大嫌い」になっていた。 だけど十数年前 遠足以外で初めて山を歩いた時、 もちろん 超初心者向けのハイキングコースを選んだのに 20年以上全く運動をしていなかったわたしには それはそれは辛くてものすごーくきつくて 「やっぱりわたしには無理なんだ」「もう帰りたい」と何度も思った。 …