連休はオリンピック三昧とうかれていたら、ロジが食欲不振に陥った。ロジは、かかりつけ医の休診日を知る猫である。病院とはほぼ縁のないロジだが、いざ体調を崩すとなると、それは決まって休診日に起こる。病院嫌いも甚だしい。もしくは、休日前の追い込みにかまけるわたしから、変なオーラが発散されるのか。明けて連休中日の土曜日
暑くなり、床にのべ~っと寝転ぶことが増えたロジ。ロジは、硬い寝床を好む猫である。寝苦しい夏の夜、通気性の良い寝床も必要だろうと、夏用のベットを購入してみた。入念に匂いを嗅いだだけで、去っていった。ロジが我が家に来て以来、慣れ親しんできたのは、フローリング、畳、絨毯、段ボール、タオルのたぐい。からだを包みこむ
梅雨が明けた。途端に猛暑日がやってくる。ロジは、草取りを手伝う猫である。梅雨を言い訳に、怠けていた草取り。我が家の庭は、壊滅の兆しさえ見せている。ヤブガラシが好き放題に蔓を伸ばす。その名の通り、ヤブを覆って枯らすほど生育が旺盛なこの蔓草は、どこへでも出現して、手当たり次第絡め取り、庭の草木をがんじがらめに
いつもの時間に起きたものの、なんとなくけだるい朝。ロジは、催促が上手な猫である。ロジの朝食と水を用意し、とりあえずソファーに横になった。浅い眠りがやって来る。やがて、垂らした手にサワサワッと触れるものがある。ロジのヒゲだ。遊びの催促に来たのだろう。ソファーの脇に寝転んだロジは、前足を伸ばし、遠慮がちに
おもちゃをくわえてウロウロ。「あとであそぼ」と隠そうとするロジ。ロジは、考える猫である。走り回るのが大好きなロジは、張り切っておもちゃを追いかけまわした終盤、それをくわえて、家の中をあちらこちら歩き回る。途中、立ち止まり、おもちゃをくわえた口元を前足で押さえたり、横取りされないようにガードしながらくわえ直し
我が家には通称「ニャンレジ」というレジスターがある。というか、いる。ロジは、食品庫を管理する猫である。ニャンレジは、食品庫の扉を閉めるタイミングに姿を現す。運び出される食品を、確認する責務を自認しているらしい。匂いをチェックしていただき、スリーッと許可のひと擦りをいただかないと、キッチンへ運び込めない。
捨て活で空いたスペースに、本棚を移動した。思いのほか部屋がスッキリとした。ロジは、ひとり遊びも得意な猫である。いつもの追いかけっこ。ソファーの肘掛けに飛び乗ったロジの動きが、ピタリと止まった。飛び移るはずの本棚がない。しばし躊躇するロジだったが、ソファーの背もたれに移動し、床の様子を観察する。試しにおもちゃを
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