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  • 一期一花 その時だけの物語

    先週訪問した野草園の花を少し整理。もう何年もの間、なんども.歩いているのに、今この園地で出会っている花とは初めてとの出会い。だから「一期一会」よろしく「一期一花」の花たちだ。いや「花」だけではなく、この園地で出会う「鳥」も「虫」だって、去年もおととしも生きていないものたちであるから、足を運ぶたびに新鮮な驚きがあるのだろう。これは、見れば見るほど不思議な葉っぱ、いや、葉っぱの上に花を咲かせるハナイカダ(花筏)。水に浮かべるとまるで筏に載っている花のようだ、という理由で名付けられたのだろう。雌雄異株、つまり雄花の株と雌花の株があるということだが、写真は複数の花をつける雄花の方だろう。葉っぱの縁のトゲトゲもどうしてそんなつくりになったのか不明だし、見れば見るほど時間をかけて調べたくなってきた。図鑑には、「若葉は...一期一花その時だけの物語

  • 野生ランとの出会い旅へ

    「いやぁ、シュンランってこんなに色彩豊かだったか・・」野草園で、今年初めてとなるシュンランの花と巡り会って、おもわずこんなセリフが脳内をめぐった。この二、三年青葉の森では逢えずじまいに終わっていたので、シュンランをしげしげと見つめるのは久々であった。カメラの記録をアップしてさらに感動する。「黄色と緑ばかりではなく白やクリームや朱や紅色の濃淡が複雑ながらも調和している謎めいた美しさだ」昨日、野草園では「ラン科」の花として、このシュンランのほかアツモリソウの仲間であるクマガイソウとエビネの仲間に出会えた。礼文島で見たあの清楚なクリームのレブンウスユキソウ以外は内地の山であるアツモリソウの仲間やエビネには出会っていないが、長い山歩き歴の中でラン科の仲間には数多く出会っているが、総じて「美しく妖しい」存在だ。今年...野生ランとの出会い旅へ

  • 山の幸たち息を吹き返す

    スマートフォン亡失から3日でほぼ原状回復にいたる。端末は、同種の端末が家にたまたま存在していたので購入せずに済んだ。おサイフケイタイ系のチャージ済金銭も新しい端末に引き継いだし、サブスク契約の地図アプリや購入済み英単語帳などは、これも難なくひきついだ。電話帳は親せきや一部の知己の分を手動で引き継いだ。また、これを機会にとかく知らぬ者からの受信が多い米国メタ系のSNSやXといったヒトへの悪態が大半のSNSは引き継がないことにした。おかげでなんか、日常が軽くなった。高齢期を安らかに過ごしたい。(イヌブナの新緑)昨日、黄砂にかすむ大気をものともせず1週間ぶりに青葉の森を歩いて驚いた。冬樹の芽という芽が葉を広げ始めている。林床のスプリングエフェメラルたちは早くも役目を終えようとし、初夏に花をゆだねる後塵の草たちが...山の幸たち息を吹き返す

  • 好事魔多し・・・・〈刈田郡蔵王町遠刈田七日原〉・・・でもヒメさま永遠に生きてくれ・・

    晴天予報の4月15日。昨年は蔵王山ろくで4月12日に満開のカタクリとヒメギフチョウさまに出会ったが、今年は、カタクリの開花が少し遅いと判断し、遠刈田行きは昨日15日になった。それにしても何とよい天気だったのだろう、平地では25℃をこしている。南蔵王の山々もくっきりと仰ぐことができた。雪解けが進み、あとひと月もすればあの稜線も快適に歩けるだろう。そんな快適な気候の下、遠刈田温泉から歩きだし、青麻山周辺にいたる林道沿いを快適に足をすすめた。南蔵王の山なみが望める伐採跡地に至るとあちこちにタラノキの幼木も伸びており、その先端に形のいいタラの芽が伸びていたので、ちょっと道草を食う覚悟で、そんなタラノメほしさに藪の中に入る。タラノキのトゲトゲもさることながら、そこに至る数メートルの藪にはトゲトゲのバライチゴの枝が縦...好事魔多し・・・・〈刈田郡蔵王町遠刈田七日原〉・・・でもヒメさま永遠に生きてくれ・・

  • ばっけ味噌(ふき味噌)をいただくことから山の幸の季節が始まる

    暖かくなった週末、南面白山の山麓に春の山の幸を求めに出かける。お目当ては、雪解けが終わった草地に生え出るフキノトウ。これで当地ではバッケ味噌と呼んでいるふき味噌をつくるため。フキノトウは蕗の花。蕗は雄花と雌花とに分かれているが、フキノトウはまだ苞葉にくるまれたツボミのままでは雄花か雌花か分からないが、山菜としてはまだ花が現れないツボミの収穫を良としている。が、ある程度花の姿を現しても、茎の伸び切らない柔らかいうちは十分いただける。ばっけ味噌の作り方は、苦みをいただくため生のまま味噌で和えるのを通としている向きもあるが、オイラは、大方のレシピがそうしているように、30分ほど水にさらしてあく抜きをして、細かく刻んで素早く油で炒め、みりん・さとう・みそを入れて熱をくわえながら和えている。これでも十分苦いので、ご...ばっけ味噌(ふき味噌)をいただくことから山の幸の季節が始まる

  • コブシ咲いて、木の花たちも踊りだす

    落葉樹たちの春は、コブシの白い花が青空に向かって咲き誇ることから始まるようだ。ハウチワカエデの真っ赤な花。クロモジの薄緑の花。チョウジザクラの清楚な白色の花。それぞれが、春を待ちきれなかったように元気に顔をのぞかせ始めた。チョウジザクラのうつむき加減な花たちにクロマルハナバチがやってきて、一花一花丁寧に蜜を探り当てていた。いろんな花の蜜を味わって人生を終えるハナバチやチョウたちは、短い命ではあるが、幸せ者なのかもしれない。カタクリの葉になにものか卵を産みつけたのか。黄色い粒々の.刻印のように見える。カタクリの葉はすぐに地中に融けて消えてしまうので、その後どうなるだろう。不思議なことばかり。ルリタテハやミヤマセセリ♂が地面で翅を広げて体を温めていた。このミヤマセセリは、図鑑で調べると成虫でいられるのはこの一...コブシ咲いて、木の花たちも踊りだす

  • 桜色に染まる数日

    山裾のヒメギフチョウさんも気になるが、街にサクラの花が咲いている数日間は、心も体も桜色に染まりたくてそわそわしてしまうのは、この国に生まれたどうしようもない性なのだろうか。昨日は薄曇りのうえ暖かく絶好のお花見日和だったので、スーパーの酒類コーナーで家飲み用にと秋田の「爛漫」一升パックとお花見用にこれも一合紙パック酒を2個とイカのおつまみを買って、河原の桜の木の下のベンチで、一合カップ「お一人様花見」を楽しんだ。「爛漫」は名前に引かれ、この花の時季だけの酒としている。そして酔いながら聞く音楽は、たいていモーツァルトのピアノ協奏曲なのだ。9番から23番あたりまで、彼の円熟期(といってもまだ20代)の作品群が、どういうわけか桜の季節のこころに染みてくる。ウィーン生活で自作自演のピアノ協奏曲の予約演奏会が評判とな...桜色に染まる数日

  • ヒメギフ記念日の今日、また逢えてよかったね

    昨年2023年4月5日は、目の前でヒメギフチョウさんに逢えた人生初の日であったから、その日を個人的に「ヒメギフ記念日」と制定した。今年は、カタクリの開花が昨年より1週間程度遅れていて、昨年であった太白自然観察の森の目撃場所のカタクリ開花が遅れていたため、少しあてにはできなかったが、今日もう一度この自然公園に出かけて行ったら、カタクリの花を行き交うヒメギフチョウさんに逢うことができた。一頭か二頭交互にやって来ていただろうか。少し離れていて、上半身がカタクリの花に隠れていたため♂♀の区別がつかなかったが、たしかにヒメギフチョウさんだった。ただ、昨年出会った日は、満開のカタクリに加えて食草のウスバサイシンもしっかり葉を伸ばしていて、出会ったヒメギフチョウさんは、カタクリに加え、ウスバサイシンの葉にも時々立寄る気...ヒメギフ記念日の今日、また逢えてよかったね

  • 春の野はスィーツだらけ

    週一の割で野草園を訪ねることにしている。季節のシグナルを感じるため。ただ、この園地は周囲が住宅地にぐるりと囲まれているため、青葉の森と比較して野生の度合いは少し劣るものと推察する。たとえば、ここにはいくらカタクリが咲き誇って、食草のウスバサイシンが生えているとしても、ここには「ヒメギフチョウ」さんはやってこないのではないか。なぜかというと、食草の量が自然の割合からして少なすぎるので卵を産みつけにくいのではないかと思うからである。また、この園地以外の地に巣を設けるハチやアブはこの園地の中の花の匂いを感じるセンサーが住宅地に邪魔されて機能しないので、花の授精を媒介するハチやアブや個体種は限られるのではないか、などの疑念も生じている。ただ、巣をつくらないチョウは、卵を産みつける食草だけ十分にあればこの園地だけで...春の野はスィーツだらけ

  • 古い桜たちには曇り空がよく似合う

    サクラの開花が告げられて二日、東北大学片平の桜たちは、もうずいぶんと花を開かせていた。ここの花はさまざまな種がありそうだが、いちいち名を言い当てることはできない。ソメイヨシノは少ないようで、サクラの古来種やウバヒガン、シダレなどもう旧制二高時代の明治からだから100年以上の時を生きてきた古参たちだろう。この古参たちは、一世紀もの間、花の下を生きかうさまざまな学生や市民を目撃してきたのだろう。今は、とうにこの世に存在しない者たちの映像を撮りためながら生きてきた老木たち。空一面に咲きはじめた花もさることながら、この花の時季、オイラは、花たちを生かし続ける水脈ともいえる黒く偏屈にくねった太い幹や枝ぶりを下方から眺めるのが好きだ。なにか一株一株に人間的な意思や熱情といったエネルギーを感じて不思議に圧倒されるのであ...古い桜たちには曇り空がよく似合う

  • MY SUMIRE HANDBOOK

    あったくなって絶好の自然観察どきだというのに、昨日少し歩きすぎたせいか体調を崩した。ここ数年、パターンは似ている。まず目がチカチカして焦点が定まらない兆候、そのあと右の鼻の奥のあたりに鈍痛を感じ、しばらくして悪寒がしてしばらく寝込む状態にいたる。鎮痛剤か葛根湯のような軽い風邪薬を飲んで、半日も横になれば、何事もなかったかのように回復する。ワンパターンだ。年に数度。悪化するわけでもないし、熱や血圧にも影響がないので、医者に行くとかの心配はしていないが、原因不明なだけすこしは気になっている。昨日、青葉の森にはやくもスミレの花が数株花を咲かせていた。青葉の森だけでもスミレの種類は、10種ほどありそうだが、まだ彼らを分類、仕分ける能力がない。そこで、今年は、出会ったスミレの名前を特定し、写真やスケッチで収集するこ...MYSUMIREHANDBOOK

  • 待ち人来たらず

    弥生四月に入る。いくぶん風は冷たいけれど、ウインドブレーカー姿では山道を歩いていると少し汗ばむようになった。今週から来週、晴れていれば二日に一度の割合で、太白自然観察の森まで足を延ばし、ヒメギフチョウさんとの出会いを求めることとする。今日は、その場所に足を進める途中、空を切る二種の「うすむらさきいろ」を目撃した。そのうちの一種は、笹の葉にとまってくれたのでルリタテハさん(♂♀不明)と分かった。越冬種なので、もう少し早い時期に出会えると思っていたが、四月になった。いつも感じるのだが、このチョウ、翅裏は枯れ葉色の全くの保護色なので、翅を開いてその美しい瑠璃色の翅表をみせてくれないと誰なのか分からずじまいなのだが、お日様が照ると翅を少し開いてくれるので、そのチャンスを待つしかない。今日のは、ちょっとだけ開いてく...待ち人来たらず

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