何やら無性に猫の絵が描きたくなった。彼らの世間に縛られない自由さ、奔放さが眩しく映った。僕の世の中に縛られたしがらみを彼らは容易く、奔放に無視する。そこには何もなく、ただ縛っているのは自分自身だという自嘲。ただ何もせずに眺めていた僕を意に返さず己を突き進み行動に移す生き様。愛らしさの中にまるでこちらを見透かしたかのような彼らを描けばそれらが手に入るのではないか。何か掴めるのではないかと一心不乱に描いている。 獲物を捕まえる仕草。猫が獲物を捕まえる時、尻尾をピンとたて、身体を縮める。身体のバネを生かして飛び掛からんとしている様子。 猫の歩く様。必ず4足が別々に地面に設置するように歩いているように…