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点の記録 https://achelou.hatenablog.com/

点と点をいつか線で結びたいと思っているが、一向に線を引くことができないでいる男の書評と日常。映画、音楽についてもこっそり。

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2021/05/07

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  • 年越しそば

    腹が減ってしまったので、年越しそばのつもりで買った何色かのたぬきを、21時くらいに食ってしまった。 やけに平べったいお湯で戻るそばに、科学の力がふんだんに使用されたケミカル出汁が絡まる。普通にうまい。文化祭の飾り付けのゴミみたいな見た目なのにしっかりと玉ねぎの甘い味がして美味い謎天ぷらに、ぜったい七種類以上、何かが入っている七味をふりかけて、後乗せサクサクを台無しにしながら、ずるずるぺろりである。 これで「大晦日もオツなもんだ」なんて思っている28歳だ。こんな大人になるなんて思っていなかった。絶望するほどの不満点は無いが、小学生の自分には、残念ながら誇れない。来年からはもう少し、マシな暮らしが…

  • 衝動性と先延ばしのカンケイ──『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』(CCCメディアハウス)

    ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか 作者:ピアーズ・スティール 発売日: 2016/07/08 メディア: Kindle版 この時期になると、翌年1年間どのようにしたいか?というテーマが、世間話からガチトーンな飲みの席にまで頻出する。 「来年は痩せる」「来年は仕事を変える」「来年は貯金をする」「来年は彼女作る」「来年は英語の勉強をする」などなど。来年は……来年は……と夢想するのはとても楽しく、日々の辛くうだつの上がらない人生が、もしかすると来年チャラになるかのような錯覚を覚える。 しかし、上に列挙したような中・長期的な目標というのは、残念ながら達成確率が低い。理由は様々あるが、あえて厄介なもの…

  • 笑いは分析可能だが、再現性は無い──『ウケる技術』(新潮文庫)

    ウケる技術 (新潮文庫) 作者:水野 敬也,小林 昌平,山本 周嗣 発売日: 2007/03/28 メディア: 文庫 小学校のころ、「こないだのM1のさぁ、あのボケに対するツッコミの”○○だろー!”ってやつがさぁ、めっちゃ面白かったよな!!」という話をされると、猛烈におもんなくて、どうやってこの会話を切り抜けようかなと思ってしまっていた。 要するに、「お笑い芸人がやっていたネタの話」は、僕にとっては苦痛でしかなかった。 お笑いのネタを話してくれている友人は、まるでその芸人になったかのように、モノマネも添えて、再現度高くやってくれるし、おそらく話しているのと同時に、芸人が脳内で再度ネタをやってい…

  • 僕は文章を書いてもいい人間だと思えるようになった

    今日気がついたのだけれど、こちらの記事、著者の三宅香帆さんに読んで頂いたみたい。三宅さんのTwitterに、リンクを貼って頂いていた。 achelou.hatenablog.com 【書評書いてくださってる方が!いる!】すごーく丁寧な書評かいてくださってる方がいる…!ありがとうございます😭😭伝えたかったことが伝わってて本当に嬉しいです。https://t.co/eMTgx15bAe — 三宅香帆 (@m3_myk) December 15, 2020 ちょっとドキドキしている。ただ、少しでもこの本が多くの人に読んでもらえるように書いたつもりだったので、お役に立てているかもしれないと思うと、嬉し…

  • 生きていくために毒を持つ──『毒々生物の奇妙な進化』(文春文庫)

    毒々生物の奇妙な進化 (文春文庫) 作者:クリスティー・ウィルコックス 発売日: 2020/03/10 メディア: Kindle版 図書館で目に入ったので読んでみたら、かなり面白かった。 この本を発見したときには、すでに他の書籍を借りるためにパラ見を何冊分もしていたので、中味を確認する気力が残されていなかった。背表紙にかかれているタイトルに惹かれ、小学校の頃に読んだ図鑑の中に出てくる、ギトギトな配色のリアルなイラストが表紙を飾っているのを見て、借りた。 まず一言で説明すると、この本は、「生存戦略の中で”毒”を用いる生物の生態と、進化について解説している本」だ。 毒を保有する生物の生態、どのよう…

  • 解釈違いを恐れずに──『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』

    (読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 作者:三宅香帆 発売日: 2020/10/02 メディア: Kindle版 小説を楽しく読めるようになる本 白状する。書評を読んで、その本を「面白そう」と思うことが、あんまり無い。 大体は「こんな捉え方があったなんて!」という平凡な感想か、「この評者のフレームワークを取り入れたい」というできそうもない向上心を持つばかりである。 つまり、「その書評自体が面白い」と感じてしまって、本に手が伸びたりすることが、あまり無い。 だがこの本は凄い。 筆致軽やかに、やらわかに、寄り添うように、読みやすい文章で名作解釈を摂取でき、つい…

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