祇ヒコーキに乗って

祇ヒコーキに乗って

一月は往ぬる,二月は逃げる,三月は瞬く間に去ってもう四月。長かったコロナによる行動制限も無くなった今,思い出の詰まったトランクを積み込んで飛び立つ。引き籠もった街を眼下に,ゆっくり一回り,さらに大きく一回りして一気に飛び立つ。このまま此処で,枯れた老人には成れないしならない。このコロナ禍の数年ずーっと思っていた。逢いたい逢いたいと思っていた。逢えなかった時間の長さは,痛いほど胸の奧を締付け苦しめた。想いは日が経つごとに深く大きくなった。「好きなんだ。大好きなんだ」。電話じゃ駄目,メールも駄目,手紙は良かったけど,やっぱり逢わなきゃ駄目。目を見て,手を握って,温もりを感じながら伝えたい。「大好きだよー」って。想う心ときめく気持ちはQOL(Qualityoflife=生活の質)を向上させるという。♪この素晴ら...祇ヒコーキに乗って