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  • 小説―新天地を求めて-64

    死の報告「こんばんは、お久しぶりです、李さんですよね」「偶然ですね、良く会えました、びっくりです」「実は李さんへ、ある人から頼まれた事があります」「キムヨンジャさんは工作員に殺されました、最後に李さんへ、幸せだったと伝えてくれと」「えーそうで

  • 小説―新天地を求めて-63

    再会「中国へ行かれる事があれば、姉にあって伝えてください」「私は幸せだったと、三国さんありがとう、、、、。」「キムさん、しっかしして!」これだけ言うと、キムヨンジャは息を引き取った。「やっと死の淵から生還して、これから幸せを掴もうとしていたのに、、、、」

  • 小説―新天地を求めて-62

    キムヨンジャの死「三国さん、ありがとう、私は幸せになります」二人が立ちあがったその時、微かに何かの音が、瞬間キムヨンジャが芝生の上に倒れた。「キムさん、どうしました」仙太郎はキムヨンジャを抱きかかえた、胸から大量の血が流れ落ちている。「しっかり

  • 小説―新天地を求めて-61

    キムヨンジャの最後のキス「あの女は大分容姿が変わったが、キムヨンジャだろう」「そうだと思います、確定したら、早いとこ殺ろう」「今は人通りが多いから、もう少し待って夕暮れ時がいいだろう。二人はそんな事が計画されているとは知らず、桜と鎮海の歴史を感

  • 小説―新天地を求めて-60

    北社の工作員仙太郎は韓国へ来る前に、キムヨンジャと韓国で会う約束をしており、早速釜山市から近くの桜の名所で知られる鎮海(チネ)で会う事にした。 昔日本海軍が軍港として開いた港があり、今は韓国海軍基地となっている。桜の並木を二人で歩いていると、恋

  • 小説―新天地を求めて-59

    市場奪取・商談成功韓国訪問予定の前日午後、会社へキムヨンジャから電話が入った。「三国さん、お久しぶりです」「キムヨンジャさんもお元気そうで安心しました」「キムさん、来週にも韓国へ行く事になりましたよ」「又三国さんへ会えるのですね」「僕も会える

  • 小説―新天地を求めて-58

    仙太郎の市場攻略策仙太郎は考えていた。中国攻略の鍵はなんだろうと。今の中国には日本で製作した完成品は売れない、逆の発想で中国で部分的に安く作り、日本で完成品にして中国市場へ逆戻りさせる事。競合相手はヨーロッパメーカであり、車を観ても日本車はヨーロッ

  • 小説―新天地を求めて-57

    中国市場攻略それとは別に中国市場の今後について、一旦帰国してから中国市場開拓は練り直しが必要だと考えていた。来月はマリンテックチャイナが開催され.仙太郎は社長に同行して訪中する事に決まっていた。マリンテックチャイナとは、世界中の船舶関係者が一同にあつ

  • 小説―新天地を求めて-56

    新天地とはどこ?仙太郎は、救急車で運ばれる途中に出血多量で気を失った。仙太郎はベットの上で夢を見ていた。日本へ帰ってお土産を家族に渡して、いろんな中国での出来事を話しているシーンを。うっすらと目を開けるとそこには点滴の管が目の前に、誰かが点滴の袋に針をさ

  • 小説―新天地を求めて-55

    仙太郎の命「三国さん、実は私は中国人ではなく北社の中国支部工作員です」「私は貴方には何の恨みもないが、当局からの指令に逆らいません」「ここで貴方を殺します」「覚悟してください」と言って李女子は、胸から拳銃をだして仙太郎に向けた。「何をするんで

  • 小説―新天地を求めて-54

    李女子の変貌韓国のキムヨンジャの韓国亡命手続きも無事終了し、晴れて韓国人に登録されて北社とは無関係となった。しかし依然として、北社の中では始末するべき人物としてリストアップされており、いつ殺れてもおかしくは無かった。「先生、晴れて韓国人になりました

  • 小説―新天地を求めて-53

    日本企業・中国工場視察上海からスタート、出来立ての高速道路を揚子江沿いに北西方向へ3時間余り突っ走る事になる。中国は広い、3時間走っても山一つない、周りは畑と田んぼが広がり、並木道がずっと続いている。タクシーとは名ばかりのライトバンで、高速道路を時速150km

  • 小説―新天地を求めて-52

    李女子の不穏な動き前日、中国高級料理店で代理店の何さんにご馳走してもらい、今までの苦労が吹き飛んだ様で、皆活気に溢れた顔をしていた。今日は常熟にある日本企業の中国工場を訪問して、現状設備の視察と改良後の製品案内を行う予定だ。さかのぼる事1年余り、仙

  • 小説―新天地を求めて-51

    本場中国料理を味わう商談は成功したが、この企業が世界のシェアの何%の市場を持っているかが問題で、簡単には喜べなかった。張家港市には日本の企業(長崎県佐世保市のT産業)も進出しており、日本には馴染みのある町で日本人も沢山きている様だ。今日は李さんがいる

  • 小説―新天地を求めて-50

    李女子は何者?キャプテンがSOSを発信して、太湖 COAST UARDが掛けつけてきて、仙太郎達を救助してくれた。その後事故の顛末の報告となり、又遅くまで取り調べられる事になった。その検査官の中の一人の女性が近づいて来て「私は李と言います」「これから先貴方達

  • 小説―新天地を求めて-49

    迫りくる危機「日本人の方ですか?どうですモーターボートで太湖を一周しませんか?」「今日は観光客も少なく暇なので、半額にしますよ」「三国さん、僕モーターボートに乗りたいです」皆の意見を聞き、太湖を一周する事になった。ただ太湖一周は400kmもあり、日本

  • 小説―新天地を求めて-48

    キムヨンジャの恋二人が公園のベンチに腰掛けて話をしていると、近くの植木の茂みから二人を見ている二人連れの男がいた。「やっと見つけたぞ、あの女はキムヨンジャだろう」「どうします、今やりますか?」「今はまずい、潜伏場所が分かったから時期を待って始末し

  • 小説―新天地を求めて-47

    キムヨンジャに魔の手が翌日は土曜日で休日となり観光をする事になった。河口にそびえる上海タワー(東方明珠電視塔)に登る事にした。料金は1,000円位だ、351mのいざ展望台へ、上に上がって景色を、、、、?スモッグで何も見えない、山に登って濃霧になった時と同じ状

  • 小説―新天地を求めて-46

    中国観光「三国さん、ここの所長の何(カア)です」「貴方達を一旦釈放します」「但し、中国滞在中は必ず居場所を連絡して行動してください」「帰りの空港検閲で又引っかかるかもしれませんが、宜しく」所長はこう言い残して、去っていった。「三国さん、我々は

  • 小説―新天地を求めて-45

    キムヨンジャの亡命その頃キムヨンジャは、韓国でパク医師と一緒に亡命の為の手続きに来ていた。最終亡命先は日本だけど、まずは韓国人となり生活が安定してから日本へと考えていた。「先生ありがとうございます、何から何までお世話になりまして」「いいんですよ、

  • 小説―新天地を求めて-44

    中国の進歩会社の仲間二人で行ってみると、人人人でレストランは満員状態で、個室に案内されたがここにも人人人。来客があるとただ酒が飲めるので、関係ない会社員迄来ている様だった。ここで40度のきつい酒を飲まされ、べろんべろんになりホテルへ引き上げ、やっと長

  • 小説―新天地を求めて-43

    地獄のプレゼンロード日本のカップと違い、超薄いプラスチックに熱いお茶を入れている為、ぶよぶよになったものを握った為お茶があふれたのだ。日本では考えられない事が起きて、改めて日本製品の優秀さを感じた日であった。中国では中、大企業では国営となる為、い

  • 小説―新天地を求めて-42

    プレゼン・ロードの始まり翌日、陸上市場関係会社への製品プレゼンテーションが始まり、国営企業のプラントメーカを訪問した。会社の建物が古い、日本の昭和初期の会社風景の感じであり、気づいたのが女性の姿が非常に多い、大きな会議室に通されたが30人中15人位が女性

  • 小説―新天地を求めて-41

    中国初上陸での驚きその頃、北社の工作員リー指導員は、仙太郎達との人質交換で北社に戻っていたが、再度の韓国潜入を考えていた。韓国での尋問の際に、キムヨンジャの事を言っていたのを思い出して「一体死体はどこへ消えたんだろう」「誰かがあの場所から連れてゆき

  • 小説―新天地を求めて-40

    キムヨンジャの生存韓国から帰国後約1ケ月が経とうとしていたある日の午後、会社のデスクの電話が鳴った。「韓国のキムさんから電話です」仙太郎は韓国代理店のキムさんと思い電話を取った。「もしもし 私しです、キムヨンジャです」******「三国さんお久

  • 小説―新天地を求めて-39

    新たなる海外市場・新天地開拓へ日本の造船界は一度造船大不況を体験しており、ある程度市場が絞られた状態であり、利益を出すための会社経営体制に変化していた。要するに利益が出るプロジェクトのみ受注すると言う、標準船作りがベースとなっていた。この時代いろん

  • 小説―新天地を求めて-38

    海外市場・新天地拡大へ仙太郎が翌日出社すると、仙太郎の顔を見た社員からは「お帰りなさい」と声を掛けられた。しかし仙太郎にはそんな感傷に浸る暇は無かった。今回の騒動で10日間余りロスした為、市場新天地開拓へ向けての作業を加速させる必要があった。韓国

  • 小説―新天地を求めて-37

    帰国「私は亡命するなら、三国さんのいる日本へ行きたいです」「分りました、貴女が亡命できる様に私の友人に頼んでみます」「先生宜しくお願いします」北社の機関銃一斉射撃から逃れた一行は、安全な韓国領に入り車は停止した。「皆さん大丈夫ですか?」運転

  • 小説―新天地を求めて-36

    同胞「キムさん貴女は北社の人ではありませんか?」「先生なぜそれを?」「何となくわかりました、私の今までの経験で」「先生の経験ってなんですか?」「実はキムさん、私もキムさんと同じ北社の人間なんですよ」「えー」キムヨンジャは驚いた顔でパク医師を見つめた。「韓

  • 小説―新天地を求めて-35

    キムヨンジャの願い「目が覚めたのね」「ここは何処ですか?」「私は何故ここに寝ているのですか?」 「貴女が河川敷で拳銃で撃たれて倒れていたのを見つけて、ここに連れてきたのよ」「そうですか、もう一人男の人はいませんでしたか?」「いやー貴女だけで

  • 小説―新天地を求めて-34

    キム・ヨンジャの目覚め三国達が乗った車が30分程南に走ってトンネルを抜けたところで、両サイドの山側から何か金属の光の様な物が見えた。韓国当局の担当員が「あれは機関銃だ、窓に防弾扉を下ろします」「この車は防弾装備の護送車ですから安心です」この直後「バ

  • 小説―新天地を求めて-33

    38度線からの脱出「会社としては、迎えに行くべきと考えますが、どうですか?」「しかしなー、そんな事をすれば社員に事情が分かってしまい、大騒ぎになるぞー」「その辺は何とかなるでしょう、それよりも三国君達の命が大切です」「分った、君がリーダーになって二人

  • 小説―新天地を求めて-32

    38度線の仙太郎日本の首相官邸の電話が鳴った。「ルルルルールルルルールルルルー」「総理、韓国の大統領からの直電です」韓国大統領の電話を受けて、日本側としては日本人の人命を重視、交渉に応じる事になった。但し、一般公開はせず内密に処理する事で韓国側

  • 小説―新天地を求めて-31

    人質交換交渉 韓国、青瓦台の大統領執務室の電話がなった。「ルルルー、ルルルー」秘書官が電話をとると。「大統領、北社のリーダを名乗る男からお電話です」「韓国と日本にとって重要な話らしいです」「分った繋いでくれ」「もしもし代わりました、大統領です」

  • 小説―新天地を求めて-30

    パク医師の秘密仙太郎達は、男たちの車に乗せられ近くのICから高速道路に乗り38度線の近くの山小屋風隠れ家に到着した。3人は目隠しをされていたので、ここが何処ら辺かは全く想像が出来なかった。「おい3人組、車から降りろてこっちへ来い」部屋に通されて初めて目隠

  • 小説―新天地を求めて-29

    意外な展開へ一方韓国当局に逮捕された工作員達も、別の場所で取り調べを受けていた。「もう一人の女がいただろう、何処へ逃げた」「日本人と親しくなったので、秘密が漏れると思い殺しました」「死体は何処に捨てたのだ、市民からそう言う通報は受けてないぞ」「

  • 小説―新天地を求めて-28

    仙太郎三人組逮捕される監察官が「貴方たち三人は、工作員と旅をしていましたね」「詳しく聞きたいことがあるので、釜山の検察庁支部迄戻ってください」三人組は当局の車に乗せられ、釜山の中心部にある検察庁支部の取り調べ室へ。「三国さん、これから我々はどうなる

  • 小説―新天地を求めて-27

    危機再び「これは、ピストルで撃たれたあとだ、弾が胸を貫通しているが、心臓を避けたため助かったんだ」キム・ヨンジャは一命は取りとめたが、意識は回復しなかった。「出血が酷かったので当分この状態は当分続くだろう、意識の回復を待とう」韓国企業訪問最終日

  • 小説―新天地を求めて-26

    生死をさまようキムヨンジャ事務所に入り、日本からの機械メーカだと伝えると、受付嬢が丁重に会議室に案内してくれて、幹部達が皆顔をそろえて。「我が社へようこそ、お待ちしておりました」「私達のこれからの計画に、なくてはならないのが日本の技術力です」「是

  • 小説―新天地を求めて-25

    韓国企業の歓迎ムード仙太郎は逃げる途中でタクシーを拾い、ULSANのホテルにたどり着いた。「これで良かったのかも、もともと関係ない人達だったんだ」「しかしキム・ヨンジャさんは良い人だった、好きになった人」仙太郎は自問自答していた。キムヨンジャの

  • 小説―新天地を求めて-24

    キム・ヨンジャの死「もうお前たちは逃げられない、観念しろ余りにも秘密を知りすぎたので殺す」「やめてください、殺すなら私を、三国さんは何もしていない、私たちの協力者です」「もうこの男の役目は終わったんだ、悪いが死んでもらう」男が仙太郎に向けて、ピスト

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