Vol.379 お墓の歴史:洗骨による改葬
まことに不思議な風習なのですが、ご先祖さまが住んだ沖永良部島には風葬の後に洗骨による改葬というものがありました。もちろん現在ではもう行われていない風習ですが、昭和の初めころまではこの洗骨は行われていたといいます。その洗骨ですが、これはどういうことかというと、この島では琉球文化の中で人が亡くなるとそのご遺体は喪屋もしくは洞窟で風葬にしていたということは前回書きましたが、亡くなった方を弔う儀式はまだ続きがあったのです。叔父や叔母の話では、明治以降は風葬ではなく土葬ですが、土葬をして3年ほどすると(おそらく3年忌あたり)に、その土葬したご遺体を掘りおこすのです。家によっては7年後だったりしたそうです。当家のチュラドゥールのお墓の場合は、大和式の墓石のすぐ後ろの地面に土葬をしていたそうです。ご遺体を入れておいた棺...Vol.379お墓の歴史:洗骨による改葬
2023/10/30 02:10