多摩全生園 国満静志さん(5)
山茶花雑木林のむこうで陽が落ちかかるとそこらで空気が急に冷たくなる返らない一日があと僅かで終ろうとしていたときそれでも支えきれなかったように山茶花の花がこぼれる青い生垣に沿って風がさわさわと吹いてくる遠い日の記憶を今日よみがえらしてそれはふと瞳の深かった色に触れていたようなのだったがそのときひとの声が静まった家の白い壁に夕日が薄っすらと消えていた枯れてゆく草の匂いやちらちら炎を上げ始めていた野火の...
2024/06/13 19:56
2024年6月 (101件〜200件)
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