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あめんぼ通信(農家の夕飯) https://terayama2021.blog.fc2.com/

料理・ハンセン病文学・護憲・・・等。還暦のころから自然と料理を作るようになりました。

あめんぼ
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2021/02/05

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  • 邑久光明園 権 裕成さん

     若い人その夜、私はYへあてた手紙を書いた。と言うのは、Yの迫られている問題の解決に、その事が何か手助けになればと思ったからである。その日の夕方、私は招かれて、ある若い人の結婚式へ出席した。独身軽症寮の15畳の式場はすでに多くの人たちが集まっていて、非常に賑やかであった。やがて型どおりに式は始まったが、私は丁度斜視の方向に当たる若い2人に視線をやった。27才の新郎と3つ違いの新婦は、うつむいた頬...

  • 気に入った10曲 (その2)

    (4)Genesis - Way Of The World (Official Audio) 2030年 農業の旅→ ...

  • くろねこの短語

     大阪万博の工事現場でガス爆発・・・メタンガスの危険性が指摘されていたのに、言わんこっちゃない!!2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 飯川春乃さん(1)

    鳥の声ひとつ無き道静かにて昼とも夜ともつかぬわが視野刻ながく迷ひし思ひ暮れ落ちし道引き返すわが杖の音白妙の泰山木の花惜しむ夕べとなりて梅雨しとど降る衰へを見せず咲きつぐシクラメン巡回に来る看護婦褒むる盲ひとなりささいなことのひとつにもわがなしたれば心足る日よ療園に付き添ひて来し父も亡く出でし故郷に再び帰らず夫見舞ふ病棟廊下閑かにて杖ひく我の鈴の音響く眼を借りる夫の居らねば介護婦にひとつ頼みてひとつ...

  • 多摩全生園 片山桃里さん(2)

    悪童の駆け抜け行けり鰯雲芍薬を思ひきり剪り雨の朝紫陽花の露地人声の抜けゆけり母の忌に走りの蜜柑選びけりパンジーの鉢手に妻の独り言泣かぬふりして泣く妻や外は雪爪を剪る縁に紅梅香りいてちちろの夜妻の寡黙のつづきけり(注)ちちろとはコオロギの異名2030年 農業の旅→ ...

  • 新タマネギの茎葉の酢味噌和え

       新タマネギ5個の茎葉はざく切りする。そのうち1個の玉はスライスする。3分ほど茹で、最後にざく切りした山ウドを入れ、水にとり、水気を軽くしぼりながらボール(酢・味噌・砂糖・レモン果汁)に入れて混ぜ、焼いたアゲを入れ、混ぜて出来上がり。新タマネギの「手作り753ポン酢」和え   スライスしたタマネギをボールに入れ、7(醤油)・5(酢)・みりん(3)を入れて混ぜ、レモン果汁...

  • 長島愛生園 卞 春子さん

    23才23才という人生の過程で、私はむしばまれた青春を持て余しています。これから先どうなるのか、私にはあしたの私がどうなるかが解りません。この3月、私は23才になりました。23歳といえば、早い人ではもう結婚している年頃ですが、人間形成の上で最も大切な少女期から、思春期へかけての8年間を療養所で過ごした私には、私が本当の意味で23才なのだろうかと言う疑いを、どうする事もできません。15才の秋にこの島...

  • 気に入った10曲 (その2)

    (3)Man on the Corner (2007 Remaster) 2030年 農業の旅→ ...

  • 四丁目でCan蛙

     「小林製薬の紅麹.死者5人と安倍元首相の『健康食品の機能性表示の解禁』と森下竜一氏と万博」「都議会の議事録削除」などアレコレ2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 片山桃里さん(1)

    あるだけの竿に物干す菊日和日曜の静けさに居て菊匂ふ吾れ叱る母今ほしや葱の花供華かかえ墓に近づく霜踏みつ海匂ふ暮春の父母の墓に佇つ梔子くちなしを挿して手酌の膳飾る妻黙し居てからたちの匂ふ夜蝉時雨大き胡坐の石仏2030年 農業の旅→ ...

  • 多摩全生園 宮田正夫さん

    八十路なる盲ひのわれをいたはりて君の給ひし別れの頬ずり頬ずりを給ひし君は病ひゆえ会ふことのなき姪の年ごろわが名札つける山茶花の花枝を君は折り来て頬にふれしむいつかまた読みてもらはむ君よりの手紙束ねて箱に仕納ひぬ祭り伴天の園長が焼きしタコ焼きを浴衣のナースが食べさせくるる同姓の若きナースの手を借りて西瓜割りする楽しき偶然納涼祭のボランティアに来し主婦はわが療園の近き街人文化祭のわれらの短歌を色紙に書...

  • 肉ジャガ

       熱した無水鍋に油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、さっと湯通しした豚肉100g、新タマネギの順に炒め、タマネギが少ししんなりしたらジャガイモとニンジンを入れ、全体に油がまわったら極弱火にして、半カップほどの水と醤油、砂糖、酒、みりんとオイスターソースを入れ(水を入れて以降混ぜない)、強火にして2~3分で再度よく煮立ったら極弱火にして20分ほど煮て火を消し、10分ほど放置して蓋を...

  • 邑久光明園 張 徳順さん

    正子の死(前日の続きです)それからは1週間に1度は衛生課の係員がみえて、1日も早く療養所へ行くことをすすめらました。新しい医療薬も出来ていて、2、3年もすれば必ず帰って来られるということでした。けれども、療養所がどんなに住み良い所だと聞かされても、一旦ライにかかってそれで完治するという事は、私には考えられませんでしたし、その上に療養所は瀬戸内海の小さな島に在るという事を聞かされては衛生課の係員さん...

  • 気に入った10曲 (その2)

    (2)Genesis - Tonight, Tonight, Tonight (Official Audio)2030年 農業の旅→ ...

  • 長周新聞

     「海底に眠る183人の遺骨返還を」宇部市で長生炭鉱水没事故82周年追悼集会 犠牲者の大半が強制連行された朝鮮人たち2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 小林熊吉さん(3)

    枕辺に兄を呼べども舌もつれ言葉とならず涙溢るる故里をともに出で来しわが兄ぞ七十九歳に遂に逝きたり骨堂へ兄納めぬと骨壺を胸に抱へて手を引かれゆく肉親に逝かれ一人となりしわれ何するとなく寝転びてをり華厳の滝聴きに行かむと学生がためらひもなくわれの腕組むその昔使ひ覚えし鍬ありて思はず探る唇よせて入選の一首一首批評さる選者の言葉しみじみ親しめぐり来し短歌の時間卓上のラジオひき寄せ座り直しぬ小林熊吉さんの略...

  • 多摩全生園 汲田冬峯さん(3)

    点字の上に舌先あてて合図待つはやる思ひの点字競技会秒刻む音にせかるる競技会点字の粒粒語りかけ来ず第二位となりし点字競技会の舌読の紙濡れて居たりき日の入りの迫りてくれば波の寄る如くにどっと虫の音湧き立つ赤蜻蛉背中に一つ止まりしをそっと教へて追越してゆく一握りの落花生食べし痲痺の指に二粒ばかりはさまりて居し身内より癩者なくなる安らぎか遺族の妻子淡淡と振舞ふ死にゆきし老いの故郷の子供どち相集ふれど父とは...

  • 春キャベツと豚肉炒め

     熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、さっと湯通しした豚肉100g、春キャベツの順に炒め、醤油とオイスターソースで味付けして出来上がり。山ウドの酢味噌和え ボールに酢、味噌、砂糖を入れて混ぜる。山ウドはざく切りして30秒ほど茹でて水にとり、水気を軽くしぼってボールに入れ、少し残した茹で汁を入れ、混ぜて出来上がり。ブロッコリー茹でて湯切りし、マヨネーズで。   ...

  • 邑久光明園 張 徳順さん

     正子の死張 徳順生年月日 ・1914年3月7日 出生地・慶尚南道 晋州市入国年月日・1926年5月13日入園年月日・1940年12月18日不自由舎寮在籍歳月の経つのは早いものです。正子が19才の若い生命を自らの手で断ってから、5度目の春を迎えようとしています。その日の昼過ぎ、それは4月5日の事です。私は3年ぶりに正子が訪ねて来てくれると言うので、親しい職員さんに頼んで手に入れた、ささやかな品...

  • 気に入った10曲 (その2)

     (1)Land Of Confusion (Remastered 2007)2030年 農業の旅→  ...

  • RITERA

    小林製薬「紅麹」で問題視される「 機能性表示食品制度」は安倍案件! 維新と一体の大阪万博パビリオン総合Pも旗振り役2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 小林熊吉さん(2)

    痲痺の手にのせてくれたる鳩の豆撒くより先にこぼれて終ふ葉のつきし林檎を唇にふれたしと兄の所望に持ちて帰りぬ色づきし麦の匂ひに包まれてしばし故郷の思ひに浸るいち早くわれを見つけて妹はここだここだとはや涙声盲ひわが手をとり兄を頼むよといくばくもなく逝きし妹手に受けし稲穂おのづとよみがへる五十年前拾ひし落穂妹より先に逝かぬが口惜しいと言葉少なに兄は呟く友人の野辺の送りを頼むよと兄に言はれて白杖を取る故里...

  • 多摩全生園 汲田冬峯さん(2)

    今日からは偽名でなくてもいいからと夫を亡くしし伯母よりの手紙さくさくと刃物が林檎を走る音伯母の傍へにありて聞きゐる一族の誰にも知らさず一人病む業の深きを伯母はつぶやく六人の食事始まる食卓に匙とり落す音のかなしき雪解けの火屋への道を自転車松葉杖わが白杖もゆづり合ひゆく職員看護の不自由者棟に移りゆくリヤカーに積む行李と点字書互ひに知らぬ四つの声の寄り合ひて盲ひばかりの生活始まる法師蝉重なり鳴ける大樹よ...

  • 新タマネギの煮物

       醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、アゲ、豆腐、もらったアミ(さっと湯通しして水にとった)を入れ、生姜1片をすりおろし、煮立ったらざく切りした新タマネギを入れ、強火にして再度よく煮立ったら極弱火にして7分煮て火を消し、20分ほど放置し、混ぜて出来上がり。キャベツのトウガラシ・酢・醤油炒め熱したフライパンに油を入れ、トウガラシ1個の小口切り、ざく切りした春キャベツの順に炒め、春キ...

  • 気に入った10曲

     (10)Genesis - Firth Of Fifth (Official Audio) 2030年 農業の旅→...

  • 四丁目でCan蛙

    「サグラダ・ファミリアあと2年で完成 」「国連安保理の即時停戦決議可決」「辺野古の護岸部の沈下量」「政権交代の世論」「ばかやろう」「万博」など2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 小林熊吉さん(1)

    子ら三人病みて一度に家出づる見送る母の蒼ざめし顔「やけ起こし馬鹿な真似などするでない」母の言葉今も忘れず墓石に縋りて泣きし妹よわれも声なく立ちて居たりしこの稲穂実るを待たず出でゆくはただに口惜し去り難きこの田圃見納めなればわが植ゑし稲穂四五本抜きて帰りぬふたたびは墓参叶はぬやも知れず髪少しづつ切りて埋めたり杖をつき見舞いに行けばベッドより音聞きつけて兄の呼ぶ声ベッドの傍へもっと寄れよと兄さんは手探...

  • 多摩全生園 汲田冬峰さん(1)

    匂ひたつ木犀の枝霧雨のしたたりゐて顔に当たりぬ盲導鈴盲導索と頼りゆくその足許の落葉けりつつ清すがしき紙の匂ひの点字書を舌読しゆき今日のはじまる言づけに来たりし友の吐く息に朝より降れる雪の匂ひす足萎えになりにし友が盲導鈴聞こゆる角まで伴ひくるる綿の上歩くがごとき思ひして雪積む道を杖つき帰る傍らの雪の中より飛び立てる小鳥の羽音杖をかすめる切り落とされし桜の枝を手折り来て花瓶に挿ししが今日開きたり癩癒え...

  • 厚揚げと子持ち高菜炒め

    熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、厚揚げ、子持ち高菜の薄切りの順に炒め、醤油とオイスターソースで味付けして出来上がり。安納芋の蒸し煮  醤油、砂糖、酒、みりんと大さじ5の水を無水鍋に入れ、煮立ったら、もらった安納芋を乱切りして入れ、3分ほどで再度よく煮立ったら極弱火にして15分、火を消して余熱5分で出来上がり。色もきれいでおいしい。ホウレンソウチャーハン 熱したフ...

  • 邑久光明園 林 乙龍さん

    不自由寮(前日からの続きです)不自由寮の人たちは、それぞれに苦しい過去を通って来たのですが、永い歳月のうちに表面上は悟り切ったように見えます。又、それを卒業しなければ、何時も張りつめでは身体が持たない事も事実のようです。不自由寮から軽症寮を通って坂道を下った処に小さな黒い瓦ぶきの家屋が一つポツンと建っています。一般的に静養室と名付けられていますが、そこは精神異常者の住む寮で、静かに人にさまたげれら...

  • 気に入った10曲

    (9)Genesis - The Cinema Show (Official Audio) 2030年 農業の旅→ ...

  • クロネコの短語

     50億円の政策活動費は使途不明のままで、「バカヤロウ!」(二階俊博)と悪態ついてトンズラする傲慢政治屋!それに抗議もしないヘタレな記者クラブ!!2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 鈴木和夫さん(3)

    少年療の頃より四十年はや過ぎつ病みて残るは盲ひの四人納骨の式の短く終りたり銀杏の実ひとつ音立てて落つ柿の木に登りて広き空を見しわが故里に病みて帰らず待ち待ちてゐたらむ母に抱かれゆく葉桜のかげ友の骨箱治療棟まで道はやうやく覚えしと白杖拭きて友のつぶやく昭和八年八月一日六人の患者逃走すわれのみ残る逃走の長き一夜を過ごしたる松の根方の忘れえなくに盲ひたるより膝たたき身をゆする己が仕草は喜べるときわが怒り...

  • 多摩全生園 赤石秋夫(島田秋夫)さん(4)

    臨終の戦友を呼ぶ吾の声消すごとく雨降り止まざりきシッタンの渡河に組たる竹筏の兵なく流るる夢に目覚めぬ病室の長き廊下を試歩路にして手にも足にも補装具着けて歩むビルマ終戦へ帰還して四十年病に耐へし青春を思う傷痍の吾ワープロ学び苦痛に耐へ一世の終はりに希望を抱きぬ七十路に旧約聖書の完読を目指して今日は祈りを終へぬ生きてゆく今日に挑戦する如くワープロのキーボードの音立ててゐる我等中国の歴史に罪負ふを知りし...

  • クリームシチュー

     牛乳の賞味期限が来ていたことと、クリームシチューの最後のルー2個が残っていて、この冬のクリームシチューの最後にしようと、作る予定のメニューからこれに変えた。熱した無水鍋に油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、さっと湯通しした豚肉100g、タマネギ(旧タマネギ=去年の5月のタマネギ)の順に炒め、タマネギがしんなりしたら残りの野菜(秋ジャガイモとニンジン)を入れ、全体に油がまわったら2カップほどの...

  • 邑久光明園 林 乙龍さん

    不自由寮不自由寮の生活は、一部屋に一人の付添がいて一切の面倒をみてくれますが、その部屋の空気は何かが湿っている感じです。それは絶えず動く病状の不安が、十五畳一ぱい充満しているからでしょうか。何処の部屋でも五人の雑居者のうちの一人か二人は病室に入室しているか、そうでなければ誰れかが何時も臥しています。入居者の五人が全部揃って元気に顔を合せることはほとんどありません。私はいま小康状態を保っていますが、...

  • 気に入った10曲

      (8)Genesis - Just A Job To Do (Official Audio) 2030年 農業の旅→ ...

  • 四丁目でCan蛙

     「高額武器の分割払いを『当たり前に』「大河原化工機事件の公安取り調べは『不当』」「自衛隊靖国参拝・空洞化が進む20条と9条」などアレコレ2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 鈴木和夫さん(2)

    点字より指離さずにものを言ふ山岡響のひたすらの顔無花果の蜜吸ふ蜂ら風立てば風にさからふ羽音たくまし夕暮の俄に冷ゆる家あひを動物試験の山羊曳かれゆく豚の顔見てゐてこころふとさびし豚には眉も睫毛もありぬ死んだ魚の目玉の方が美しいと或る日洗眼しつつ言はれき足を断ち腕も断ちたる亡き友の骨拾ふとき磯鵯の鳴く抜き捨てし菜の花よりも立場なきわが身と思へ寂しかれども父母のいづれの性か時折に身をもてあまし声叫びたし...

  • 多摩全生園 赤石秋夫(島田秋夫)さん(3)

    野辺の草食み足りし牛がバスの前を横切りてゆく故里の路恩給年金に今も使へりビルマ戦に肌身離さず着けし印環またひとり敵をつくりしか悔みつつ会議のメモの整理終へぬ耐へることのみしひられて老いしいま耐へること吾が弾丸の古傷病室に点滴を射つ看護婦のうなじに春の陽の柔らかし夕茜映ゆる稲田に落穂を拾ふ老いし農ひとり亡き母に似し熊と言ふあだなで呼ばれし戦友も病む床に涙ぐむまでに老いたり還らざる戦友が時折夢に顕つ赤...

  • ブリあらを使った2品

      醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、生姜1片をすりおろし、煮立ったら乱切りしたダイコンを入れ、さっと湯通ししたブリアラを置き、落し蓋をして、再度よく煮立ったら極弱火にして25分ほど煮て火を消し、そのまま15分ほど放置して出来上がり。ブリのあら汁     ダイコンとニンジンの薄切りを鍋に入れ、水と出汁の素を入れ、煮立ったら弱火にして、上で使った残りのブリアラを入れ、...

  • 邑久光明園 具 何順さん

    私は塩酸を呑んでいためた胃腸が回復して、女子独身寮へ帰ったのですが、ようやく落着いてみますと、私の周囲には多くの韓国人患者が見受けられました。そしてその事が私を一番驚かせました。私はこの療養所に百人近い韓国人患者が居るなどとは夢にも思っていませんでしたし、何か力強いものを感じますと共に、異郷の地で大きな病を養っている人の姿に、自分の事を忘れて涙が流れて来ました。私たちはお互いの不幸を慰め合うために...

  • 気に入った10曲

     (7)Second Home By The Sea2030年 農業の旅→ ...

  • 四丁目でCan蛙

     「公営ギャンブル大国の日本」「山谷えり子氏『こども』に『家庭』が入って良かった」「大阪は『カジノ依存症』?」など2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 鈴木和夫さん(1)

    隠れ病む身にもろもろの音きこゆ風は南に変りゆくらし二十九年淡淡と過ぎしにはあらず柩の父の重かりしこと健やけき日のわが姿大切に会ひに行かぬとたらちねの母妹二人嫁ぎて便り絶えしことも宿命として我は病みをり病む命重荷の如く負ふ我にやさしかりけり兄の便りはわが鼻を診て手を洗ふ若き医師きれいな仕事ではないとつぶやく煤けたる栃木の地図を壁に貼り友は常臥す故里なれば文机の前に座るが何処よりも落ちつくと言へり鈴木...

  • 多摩全生園 赤石秋夫(島田秋夫)さん(2)

    命ありてともかく還り来し港海に赤赤と夕日沈みぬ出征兵士朝に見送り夕べには遺骨を迎へし吾の二十の春戦ひに死にたる友が夢にたち補聴器着けよ杖もてといふ多摩研究所の壁を塗りゆく人夫らを羨みて病む吾は左官屋亡父が塗り吾の塗り来て五十年塗り鏝こての柄に指の跡あり傷痍の父傷痍の吾と三代目の左官屋絶えて車椅子漕ぐ雨降れば部屋に籠りて居るらしく代筆の無き今日の一日庭木木に寒蝉の声しげき昼ひとり事務室に点字タイプ打...

  • ポテトサラダ

       大さじ5の水を無水鍋に入れ、少量の醤油、砂糖、酒、みりんを入れ、煮立ったら薄切りしたジャガイモを入れ、2分ほどで再度よく煮立ったら極弱火にして20分煮て火を消し、余熱5分で蓋を開け、塩・胡椒をして混ぜる。その間に、熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、ベーコン2枚の細切り、細かく切ったホウレンソウのおひたしの順に炒め、溶き卵1個を入れ、卵が半熟になったら混ぜ、醤...

  • ブログの表紙の変更について

    ブログの表紙を今日、変更しました。ちょっと、戸惑われるかも知れません。ぼく自身も、少し戸惑っています。これまでの表紙は、53才の時、ブログを始めた時に選んだ表紙で、ながい間「慣れ親しんできた表紙」でしたが・・・2021年3月から始めた今のブログは、ブログ検索をすると、目次ではなく「内容が表示」され、ハンセン病文学のコピー&ペーストで必要なものを探す時に、スクロールが何度も何度も必要になり、時間がか...

  • 邑久光明園 具 何順さん

    一人の女この三月で、私は八回目の結婚記念日を迎えました。光陰矢の如しとか言いますが、ほんとうに月日の経つのは早いもので、ついこの間の事と思っていたのに、もう八年も経ったのかと今更のように驚いています。私たちは子供を生む事を許されていませんので、八年経ったいまでも、結婚当時とそれ程の違いはありません。何かの変化をしいて求めるのでしたら、その年のわりにえらく落着いて、この島の療養所に根を生やしてしまっ...

  • 気に入った10曲

      (6)Mama (Remastered 2007) 2030年 農業の旅→ ...

  • 四丁目でCan蛙

     「能登半島、民家の水道復旧ならず」「自衛隊の靖国参拝と『戦争準備』の流れ」「政治家の『汚職』」「木を切る維新」など2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 赤石秋夫(島田秋夫)さん (1)

    傷痍軍人恩給貰ふを療養貴族と若き共産党員等のいふ仰臥のまま吾が喰い終へし朝の食器讃美歌を唄ひつつ妻は洗へり手を借りてギブスの床に起ちし今朝澄む秋空が意外に低し病む命ここに終るかと思ふ朝床に見て居り熟れし無花果灯の下に汗の病衣を替ふる時背骨曲りて壁のわが影艶艶しき印度林檎が枕頭台に配られてゆく今日クリスマス西の窓に落葉舞ひ来るこの部屋に病み臥す父のはやくも七年真夜中の電車の音の聞えけり癒えて乗るべき...

  • 多摩全生園 光岡芳枝さん(3)

    日光の直射に堪へぬ身となりて帰り来りぬ臥床待つ家いたく老いたる父と過しし五日間己れの老いは忘れてありしながらへて今ひとたびを来たきものと呟く如く父は言ひしか四十余年の生涯に初めてあがなひし香水は我の小さきおごりか春はやく歌集の上梓をみむと言ふ夫よこの年は幸多くあれ己れ貧しく術なき時に良き友等のちからは成りて出づる歌集「深冬」療園にひそみて我が三十年今日旅に出づるとそぞろなる心老いし父に会ふべく今日...

  • サトイモの煮物

     昨日のタマネギと豆腐の煮物と同じようになったが、今日はサトイモで。昨日、サトイモの種芋を伏せたので、その残った芋で。醤油、砂糖、酒、みりんと水を入れ、ちくわとアゲと出汁の素を入れ、煮立ったら乱切りしたサトイモを入れ、生姜1片をすりおろし、2分ほどで再度よく煮立ったら極弱火にして25分ほど煮て火を消し、そのまま20分ほど放置して出来上がり。ブロッコリー茹で 茹でて湯切りし、マヨネーズで。ホ...

  • 多摩全生園 伊藤 武さん

    足跡私は途方にくれてしまった。 私の仕事場の先輩は一人も病院にはいなくなってしまったのである。仕事に出ても仕方がなかったが、遊んでいれば小遣銭に困った。そうした時、新しく選ばれた舎長総代から話があって、私が先にたって部員を集め、果樹園の開墾を進めるということになったのである。定員10名、果樹部は新しく出発して、21銭(歳)の主任が出来上がったのである。しかし私には決して楽しい日々ではなかった。だが一...

  • 気に入った10曲

    (5)Genesis - Illegal Alien (Official Audio) 2030年 農業の旅→  ...

  • 多摩全生園 光岡芳枝さん(2)

    人を恨まず我と嘆かず過ぎまほしまたかへり来ぬ今日といふ日をその命自ら絶ちて寂けくも潔よしとも我が胸ふるふ辻に立ちてここより帰れと言ひ出でし母はも既に涙ぐみつつ血色なき面にてあれど若き誇り病み重りつつ保つかなしさ我が幸をひた希ひくれし妹よ報ゆる間なく逝きにけるはやこでまりを好みし道子こでまりの花は咲けども汝は世に亡くよりゆきつまた別れしつ幾年か離れて住みし夫と我と一匹の仔猫より得る慰めのおろそかなら...

  • 多摩全生園 大津哲緒さん(3)

    死にてゆくものの哀れはさながらに吾に迫れり眼死にゆくみづからが光と燃えて生きざれば生きる道なし癩に盲ひて辛うじてラジオのダイヤル廻す手を羨望されをり盲ひの吾はなりゆきに従ひ従ひ生きて来ておのづからなる道となりたり残り咲くリラに射す日よ病む父母に会ひに来たりし女童の声十五年住み来し一つ屋根の下夜半に覚むれば木谷花夫亡し眼球とりし目の底痛みうち伏すに涼しき風が背を渡りゆくをかされずのこれる機能なにあら...

  • 新タマネギと豆腐の煮物

      醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、ちくわとアゲと出汁の素を入れ、煮立ったら弱火にしてざく切りした玉ネギ(玉と茎葉も)を入れ、豆腐を入れ、生姜1片をすりおろし、強火にし再度よく煮立ったら極弱火にして10分煮て火を消し、15分ほど放置して出来上がり。山菜等の酢味噌和え   山ウド、フキノトウ、シュンギクの葉、ロケットの葉の4種類を1分茹でて水にとり、水気をしぼらずにざく切り...

  • 多摩全生園 伊藤 武さん

     足跡(前日からの続きです)私が若さを運動にまぎらしていた頃、病院内では不穏な空気が次第に高まっていた。それは病者の在り方についての二つの違った考え方が次第にはっきりした敵対意識として盛り上がっていっていたのである。いつまで続くからわからない療養生活の中で、病院を死場所と考えて、病者の本来の在り方を真剣に考える人々がいた。食わせて着せて住まわせてやるだけでも有難いと思えという大きな力に反抗する...

  • 気に入った10曲

       (4)Dodo / Lurker (Remaster 2007)2030年 農業の旅→  ...

  • くろねこの短語

     茂木自民党幹事長、資金移動で濡れ手で粟の4億円・・・裏金掴んでおいて「まったく新しい自民党をつくっていく」ってよく言うわ!!2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 光岡芳枝さん(1)

    楽しかりし日の思ひ出よ今はただ吾を泣かしむるその想ひ出よまこと吾れは幸人なりし羨しらに人らが言ひしきのふの日まで病む足をしみじみ撫でつつ泣かるるを言には出さず日日を耐えをり発熱のなき日もあれば足を断たむおもひにぶりて日向に遊ぶ両足を断ちて生くべくつひにかも心定めて医師の前にあり両足断ちて八十余日漸くに歩み初めたりかくやすやすと幾度か父は来ませどつひにつひに言はず別れし足断ちしこと母父の来まさば告げ...

  • 多摩全生園 大津哲緒さん(2)

    視力戻る日の長引きてまた暗む不安盲ひてよりをさまりぬ鈴木楽光を憶ふ目の癒えて日日晴やかに振舞ひし時の短く癌に逝きたりあてつけの憎まれ口も憎まれずむしろ親しまれし君なりき無菌者の外出ゆるやかになりしかど既に視力のわれになかりし妻の目を頼みてわれの日日はあり一人が病めば二人病むごとし癩園に昼も夜も来る焼芋屋みちのく訛の売り声流す梅雨湿る畳に白きDDT厚く撒かれて立ち居に惑ふ五十本三千円のプロミン薬自費...

  • ハクサイの煮物

     あまりに寒かったので、ハクサイの煮物を食べようと思った。醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、練り製品、アゲ、もらった佃煮を入れ、煮立ったら弱火にして5分ほど煮てざく切りしたハクサイを入れ、ハクサイがしんなりしたら混ぜて水加減を確認し、極弱火にして10分煮て火を消し、20分ほど放置して出来上がり。キャベツのトウガラシ、酢・醤油炒め今日は魚ソーセージも加えた。熱したフライパンに油を入れ、ニンニ...

  • 多摩全生園 伊藤 武さん

    足跡(前日からの続きです)売店は互恵会が経営していて、利益金は、収入の途のない不自由な人や病人の救済金にあてるのだということであった。私が売店へ勤めるようになってからしばらくして、 朝、仕事にゆくと、事務所から大勢の白衣の人が売店の前に集まっていて、一人の患者に何かいっていた。一人の職員が大声で𠮟咤すると、患者は売店の掃き出し口に手を掛けて器用にその戸をはずした。私は張り倒すという言葉を聞いたこと...

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      (3)Abacab (2007 Digital Remaster)2030年 農業の旅→   ...

  • おーい、とらちゃん出番だよ!

    日銀・植田総裁が会見 マイナス金利を解除。(岸田と一緒に貧困層を増やす気か!!)2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 大津哲緒さん(1)

    いささかの酒がまはりて眼球のなき目ほてれりあはれ現身有りて無き命と今は卑しまず遠く思ひし還暦に会ふわが病ひわれより多く苦しみしうからなき今日しみて思へり(うからとは親族のこと)この海に育ちて病みて離りたる町にし残る一人の戸籍不自由度進みて療舎うつり住む一つ窪みに落葉よるごと交はりの遠くなりつつ絶えゆくや目を失へば人も失ふ望郷台汗して築きくれし人ら早くし逝きてよき世を知らず今日は今日の光を恣ほしいま...

  • 多摩全生園 鈴木楽光さん(7)

    唇の結べずなりて結ばずにありのまにまに老いてゆくべし菌出でずなりぬと言はれほのぼのと身に蘇るあたたかきもの背をまるめ老いたるわれに従へる短き影を父と想ひぬ癒ゆることただに信じて疑はぬ少年達の澄めるまなざしはらからの行処も知らぬ古里を恋ひつつ病みて命老いゆく(註)はらからとは兄弟姉妹人も木も亡びほろびて形なく土にかへるを安らひとせり癩病みてこの身に受けし屈辱の癒さるるなく亡びゆくべし目を開きまた目を...

  • 塩サバ

     子持高菜と厚揚げ炒め熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、厚揚げ、子持ち高菜の順に炒め、醤油とオイスターソースで味付けして出来上がり。ブロッコリー   茹でてマヨネーズで。2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 伊藤 武さん

     足跡昭和6年といえば25年前になる。その年の6月10日が私の入院記念日である。その日私は師範学校の制服制帽で警官に付き添われて、客車一車をかい切って、遠くから来た同病の人と4名で送られて来たのだった。収容病室という、入院患者だけが入る病室はなくて、入院患者がある時には普通の病室を都合して入れたので、私の入った病室は病室全体が重症病者だった。手、足、顔、体中ホータイにくるまれてホータイの中から...

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    (2)Genesis - In Too Deep (Official Audio) 2030年 農業の旅→ ...

  • 江草乗の言いたい放題

     共同親権は統一教会の方針だ2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 久保田明聖さん

    病室の窓ゆ吹きこむ若葉風病よき日は起きて吹かるる膝の上に身の一部なる義足抱き穴かがりたる靴下穿かす身動きのならぬ苦しき夢の醒め夜蝉の狂ひ鳴く声を聞く目の見ゆるうちに死するが幸せと口に云ひつつ生きたかりけり悟り得し如くふるまひゐし心病めばたちまちくずれて迷ふ向日葵の大輪すでに実となりて自ら負はねばならぬ重圧枕辺に季節の花を次次と取替へられて病むこと久し枕辺の鉢に水やるらしき音眠るにあらず覚むるにあら...

  • 多摩全生園 鈴木楽光さん(6)

    吾がうちに住める餓鬼ども出でて来む壁に映りて若葉が踊るわが意志の通はずなりしぶらぶらの右手を抱けば胸に冷たし監房跡の茂る青芝ふみゆけばわれのみ知る暗き過去あり萎えし手にひたすら吾の工夫して鉛筆が持てし今日の喜び萎えし手に鎌を結びて少しずつ苗木植えたる畑の草刈る庭くれてさだかに見えぬ人ひとりおぼろに動くその影を追ふ胸熱くなる感動もわれになく壁を背にして過ぎぬ一日医局まで踏みゆく二百八十歩覚えておかむ...

  • クリームシチュー

    熱した無水鍋に油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、さっと湯通しした豚肉100g、タマネギの順に炒め、タマネギがしんなりしたら残りの野菜(ジャガイモ、ニンジン、カブ)を入れ、全体に油がまわったら2カップの水を入れ、煮立ったら極弱火にして20分ほど煮て、ルーを2個入れ、ルーが溶けたら3カップの牛乳を入れ、5分ほど煮て出来上がり。カブは入れない方がよかった。「ス入り」が進んでいた。フキノトウの酢味噌...

  • 栗生楽泉園 水田 広さん

     奉仕作業(前日からの続きです)「お早う、水田君行くべえ」炭背負い作業というと決まって誰かが、それも朝早くから迎えにきてくれた。私はいつも寝ぼけ眼をこすりこすり出かけるのだった。私のフラフラしていた体にも、早朝には少しの精気があった。私は1俵の炭を背負うためにありったけの精気を、ふりしぼらねばならなかった。舎へ帰ると何時も9時を過ぎていた。朝食をとると動くのが嫌になってしまうのだったが、他の作...

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    (1)Genesis - Dreaming While You Sleep (Official Audio)2030年 農業の旅→ ...

  • 多摩全生園 鈴木楽光さん(5)

    妻と吾と二人の中の環境に猫も家族のごとく住みをり視力日日衰へゆけばただ白き光の中に身はありにけり手足萎えて命生きゆくわれにまた残る一つの眼も冒されぬ汗の出ぬ身を苦しみて水にひたる友の現実われに近づくただ飯の食へる君らは君らはとさげすまれつつ命生き居り電灯をともして昼を臥しをれば眠らぬ夜の続きの如し眼を冒し手足を冒し咽喉冒し吾より笑ふ表情を奪ふ砂ほこり巻きて空気の乾く夜はほとほと寂し閉ぢぬ唇やすらぎ...

  • 多摩全生園 木谷花夫さん(7)

    父と母の睦み給ひし年月の短くて子に癩つづきたり癩園に離りゆかむと義父の前手をつきし少年のわれの日よ母も老い義父も老いまして癒ゆるなきわれを交交いたはり給へり名刹を誇りたりしが相続く癩に廃れしよわが生れし寺末の子の生れしばかりの家を出で行きしが父の帰り来たらず忽ちに手足の萎えてしまひたる変化も社会の隅の出来事木谷花夫(田所靖二、田中真砂穂、田中正雄)さんの略歴1919年1月19日山梨県に生まれる。1...

  • 初物 新タマネギ

      初物の新タマネギ(極早生種)は玉も茎葉もざく切りして煮物にした。醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、煮立ったら練り製品ともらったチリメンの佃煮を入れ、2分ほど煮てタマネギを入れ、タマネギがしんなりしたら混ぜて弱火にし7分ほど煮て火を消し、15分ほど放置して出来上がり。サラダ 左からレタス(チマサンチュ)、山ウド、ロケット(ルッコラ)、シュンギクで、レタスは葉をちぎり、山ウド、ロケ...

  • 栗生楽泉園 水田 広さん

     奉仕作業(前日の続きです)「オイ、そろそろ行くべか」文ちゃんに言われて我に返った。見ると大人は私たちを追い越してどんどん登ってゆく。私も気を取り直して歩き出した。だがまたもや30分も歩かない間に耐えきれなくなってしまった。みんなは動けなくなった私を見て「苦しかったらまた後から来ることにして、そこらへ置いていったらいい」といってくれた。私はみんなにおくれを取るような気がして口惜しかった。しかし...

  • 気に入った10曲 (その2)

     (10)No Son of Mine (2007 Remaster)2030年 農業の旅→ ...

  • No Nukes 原発ゼロ

     「脱原発」から1年、廃炉が粛々と進むドイツ・・・日本も抱える共通の課題はどうなっている?2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 鈴木楽光さん(4)

     癒ゆる日は遂にあらずとも命まもりわれは親しむこの小詩形少年の日に別れたる弟が子供をつれて今目のまへに冒されし顔をつつみて故郷を出でて来し日の忘らえなくに日のひかり及ぶことなき一隅に置き並べたり臓器の標本外よりのひかり呼ぶがに肥大して瓶に沈める空洞の肺樫の木の落ち葉掃きつつ思ひ居りわが一生もここに終らむ山岡君が移り来て住むこの家に数吉ありし日を思ふなり患者にて運営をなす新しき制度のなかに病養ふ...

  • 多摩全生園 木谷花夫さん(6)

    澄み深き冬天の中白鷺の首伸べて翔ぶただ一羽なり春未だ冴え返る夜夜の月射せり手術迫れる意志弱きわれに宿命は父系を流れ来にしかばうとまれて父の死にゆきにけり燕翔ぶ五月の道に立ちどまるわれのこころの揺れ出でにけり父と兄の葬列に従きてくれし人いまわが園に幾人残りゐむ癩の家系とうとまるる世に堪え来しがわれらこれより小さくは生きられぬわが体に蠢めき止まぬ病細胞すでにいくたび遂げし分裂ぞ柳の芽小さく無数に光りた...

  • 鯛アラとサトイモの煮物

      サトイモの種芋が残りそうだったので、久しぶりにサトイモを使った。醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、乱切りしたサトイモを入れ、さっと湯通しした鯛アラを置き、落し蓋をして、4分ほど煮てよく煮立ったら弱火にして20分煮て火を消し、余熱5分で出来上がり。ホウレンソウのおひたしと卵炒め ダイコンおろし    2030年 農業の旅→...

  • 栗生楽泉園 水田 広さん

    奉仕作業昭和17年の夏、小学校5年生の時、私はらい病がどういう病気なのか全く知らずに、また自分自身が病気であることさえ知らずに、父に東京へ行くのだと聞かされて、この草津のらい療養所に連れられて来たのだった。入園した日、医者は3ヵ月もすれば癒るといってくれたが、私の病気は悪化するばかりで、とうとう13年もたってしまった。一口に療養生活13年といってしまえば、さほど長いという感じもしないが、考えてみる...

  • 気に入った10曲 (その2)

     (9)Genesis - The Battle Of Epping Forest (Official Audio)2030年 農業の旅→ ...

  • ついっちゃが

     【ロスジェネ必見】『山本太郎の国会質問』がトレンド入り【動画】2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 鈴木楽光さん(3)

    暮れ方を必ず軒に来て啼ける雀が親し人のごとくに昼間より敷きつづけある床に入り犬の如くに身をまるめ寝る幾たびか眼ぬぐへど黒き星あしたもの書く紙の上にとぶ相共に住みし友等の幾人かすでに盲ひて不自由舎にあり(松村英一先生 ラヂオのあらねば友の家に行きて放送をきく)とこやみの空を伝ひて来るみ声まさしく師なり心おどりぬつくづくと変りはてたり現身の脛すね毛のあらぬこれがわが足目ををかし咽喉もやがてをかされむ声...

  • 多摩全生園 木谷花夫さん(5)

    この国の政治豊かなるときも貧しきときも低し癩者はひらひらと吾を離れてゆくものあり真夏の夜のその漆黒に秋深む陽差しとどけば寝台にいくたびもわが身を起しみる水のごと光はくだる一年の終るしづけき枯草の上弟妹ら母の辺あたりに集ふときいかに語られてゐるらむ吾のこと内臓出血のその血を喀きて暫しののちカーテンに差す春日の光父の病み兄の病みわれの病みつづく癩を憎めり魂のかぎりに高窓に月光るとき簡潔に神を否定し眠ら...

  • ニンジンの煮物

      醤油、砂糖、酒、みりんと水を鍋に入れ、煮立ったら弱火にして乱切りしたニンジンを入れ、シイタケを入れ、もらったチリメンの佃煮を入れ、生姜1片をすりおろし、強火にして再度煮立ったら極弱火にして20分、火を消して15分ほど放置し、混ぜて出来上がり。魚ソーセージと山ウド炒め熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、魚ソーセージの順に炒め、山ウドを入れ30秒ほど炒め、醤油とオイスタ...

  • 多摩全生園 水川圭子さん

     流れの中より(前日からの続きです)私とB青年とが連絡員に選ばれて中央郵便局で電報を打って帰ってくると、国会前の坂道をのぼりきったところに、白い大きな警察の自動車が停まっていた。私はどきっとした。歩いてくると、私たちのテントをとりまくようにむこうの道にも2台とまっていた。私たちは足早にテントに帰ってきた。自動車の運転台で警官がじろじろ見ていた。テントの中は異様に静かだった。各園の代表で組織された...

  • 気に入った10曲 (その2)

    (8)Genesis - Jesus He Knows Me (Official Audio) 2030年 農業の旅→ ...

  • 澤藤統一郎の憲法日記

     NHK経営委員長・森下俊三とは、安倍政権から送り込まれたNHK支配の尖兵であった。ところが、余りの無能さでオウンゴールをやらかした。おかげで、NHK経営委員会の醜態と悪質さのみならず、政権の邪悪さをも白日の下に晒すことになった。その意味では、森下俊三の貢献度は、決して小さくはない。2030年 農業の旅→...

  • 多摩全生園 鈴木楽光さん(2)

    葉を閉づる合歓ねむの下陰手をとりて汝と行くとき鳥啼きてたつ顔に出でし病のことも悲しまず帽子を脱ぎて会ふ君の前生れたる処も君の名も知らず呼びならされて過ぎしかりの名われよりも幾つか齢若かりし伊藤繁も逝きて年経ぬ帰り来し吾にもの言ふごとく鳴き産み月近き猫が人恋ふ満州にふたたびいゆく弟の上を思ひて一夜眠らず恐ろしき夢より覚めし暗がりにぼんぼん時計鳴り出でにけり楽しげに近所の子等の遊ぶ声かくれて暮らす納屋...

  • 多摩全生園 木谷花夫さん(4)

    ドロップス無暗に荒く噛みくだきわれとわが身にする抗ひよ身に秘むる一つ二つは言ひ出でてわれの終りの死に向ふべし病人らの今日の怒りは医師怠慢昨日は配食のこと明日は何がある癩園にとめおくべしとわが骨こつの始末を言へど安からなくに残照の衰ふるとき枯草の中よりたちて石かがやけりやうやくに放屁果せしやすらぎに泪こぼして日の暮れをあり春浅き光の中に眼を閉づる既に悲しき行為の一つ病む視野にさくらは見えずとどろとど...

  • ホウレンソウのポテトサラダ

       熱した無水鍋に大さじ5の水を入れ、薄切りしたジャガイモを入れ、煮立ったら極弱火にして20分煮て火を消し、余熱5分で蓋を開け、塩・胡椒をしてつぶす。熱したフライパンに油を入れ、ニンニク1片の粗みじん切り、ベーコン2枚の細切り、細かく切ったホウレンソウのおひたしの順に炒め、溶き卵1個を入れ、卵が半熟になったら混ぜ、醤油とオイスターソースで味付けして火を消し、ジャガイモと混ぜて出来上が...

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