「サムライ」(1967年):アラン・ドロンの訃報に触れて
アラン・ドロンの訃報に触れ、彼のファンの同僚から強く勧められ鑑賞。 本作でアラン・ドロンは一匹狼の殺し屋、ジェフを演じている。ほとんど表情を変えず、台詞も極端に少ない。トレンチコートに身を包み、ソフト帽をいつも同じ要領できちんとかぶる。清貧ともいえるアパートの部屋には、一羽の小鳥。実はその鳥の様子で、彼は部屋に何者かが入ったことを察知する。 「サムライ」というタイトルは、そういった殺し屋ジェフの在り様がサムライの生き方と似ているからなのだろうか。 情報屋から得た獲物については、一切詮索しない。報酬があるから殺る。あれ?ならばなぜラストのターゲットに対して、ジェフは銃弾を抜いた拳銃を突き付けたの…
2024/08/31 23:33