探求心よ、どこまでも『アメリカから来た友情人形』(今関 信子)
「破壊89名、焼いてしまえ133名、送り返せ44名、海へ捨てろ33名」(本文より、戦時中の毎日新聞に載ったある小学校の聞き取り調査を引用) 題材がとてもいい本として紹介するよ~。 卒業を控えた小学六年生の子どもたちが 学校で大切にする古い人形の来歴に触れ 興味を抱き深く掘り下げていく物語だわ。 知らない話ばかりでメチャ勉強になった。 物語パートより探求パートが良い印象だ。 1927年に米国からやって来た人形が たどった運命には胸を締め付けられたな。 朝礼でやり玉にあげ、竹やりで突き刺し みんなで石を投げたあと火をつけたとか 主導させられた先生たちも辛かったろう。 もしも自分がその時代の子どもだ…
2025/03/29 07:02