星と風と海流の民#54/扶南王国#04
2時間ほどアンコール・ボレイ博物館を見学した後、僕らはもう一度博物館の周辺を歩いた。飾られている石像は模造品でホンモノはプノンペンの博物館に有るそうだ。 「アンコール・ボレイは扶南王国の時代が終わると、真臘チェンラを経て『水真臘Chenla of Water』の中に取り込まれたんだろ?」 「はい、そうです」Suanくんが言った。 「そしてクメール王国に取り込まれていくわけだ」 「はい」 「王が替わっても町は有った」 「はい」 「クメール王国の時代にもこの町は有った」 「はい」 「クメール王国って小乗仏教(上座部仏教)の国だろ?しかしこうやって全体を見まわすと・・此処の博物館には、それを
2024/11/30 03:34