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鑑三翁に学ぶ[死への準備教育] https://blog.goo.ne.jp/tsuguchan4497

内村鑑三翁の妻や娘の喪失体験に基づく「生と死の思想」の深化を「死への準備教育」の一環として探究してみたい。

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2020/12/12

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  • [Ⅵ290] 安楽死/考 (13) / すぐ手の届く所にある死の選択肢

    宗教思想家で音楽家の竹下節子さん(フランス在住)のブログを私はいつも読んでいる。ある日の投稿が目に止まった(230623)。ベルギーでの安楽死の事例だ。その一部を紹介させていただく。『「自殺幇助の先進国」のベルギーの例で、3人の子供を持つ49歳の男性が、事故で手足の機能をすべて失ったことを知った後、48時間後には「自殺」幇助を受けたというのがあるそうだ。はやい。素人目にもはやすぎる。もちろん今まで健康だった人が意識不明状態から目覚めて突然、両手両足を失くしたのと同じ状態を知って、これでは生きている意味もないし家族のためにもならないなどと考えることは、想像はできる。でも、同じ状態でもいろいろな過程を経て、新しい生き方や命の意味を自分も見つけて、周りの人にも伝えていく人の例も事欠かない。試練や希望について、体...[Ⅵ290]安楽死/考(13)/すぐ手の届く所にある死の選択肢

  • [Ⅵ289] 安楽死/考 (12) / 尊厳ある死を‥

    手許に新聞記事の切り抜きがある。音楽家の坂本龍一さんが2023年3月28日に亡くなったが、彼が亡くなる日までの日録等を編集して刊行される書籍の紹介記事だ(東京新聞230619)。坂本さんのある日の病床日記が紹介されている。《かつては、人が生まれると周りの人は笑い、人が死ぬと周りの人は泣いたものだ。未来にはますます命と存在が軽んじられるだろう。命はますます操作の対象となろう。そんな世界を見ずに死ぬのは幸せなことだ》(二〇二一年五月十二日)そして亡くなる数日前(二十五日)には自ら緩和ケアに移ることを決めた。そして医師には握手をして礼を述べ、《もうここまでにしていただきたいので、お願いします》と語ったと記されている。この記事で坂本さんが記し話した事柄は示唆的だ。日記では坂本さんは人間の生死の未来をこのように考え...[Ⅵ289]安楽死/考(12)/尊厳ある死を‥

  • [Ⅵ288] 安楽死/考 (11) / メルケルさんは法制化に慎重

    今まで「安楽死」については、森鴎外の『高瀬舟』論、鑑三翁の「安楽死」論、鑑三翁のターミナルステージの有り様について記し、そして「安楽死」法の論点整理をしてみた。私は何も法律の専門家でもないし、ここで大層な論文を執筆する意図などもない。ドイツの首相(在任2005-21)として活躍したアンゲラ・メルケル氏注)は熱心なキリスト者(ルター派プロテスタント)として知られている。国内政治/国際政治の場で、長きにわたりそのキリスト教的信念を保持しながら、妥協と力関係の支配する政治世界で活躍したことは我々も記憶に新しい。ここではメルケル氏の連邦議会での「安楽死」に関する発言を取り上げてみた。政治世界は言論格闘技の場でもあることもよくわかる。注):AngelaDorotheaMerkel、1954年ハンブルグ生まれ、生後間...[Ⅵ288]安楽死/考(11)/メルケルさんは法制化に慎重

  • [Ⅵ287] 安楽死/考 (10) / 法の論点整理  

    以上鑑三翁の論稿等を引き合いにして「安楽死」論を述べてきた。ここで私は法的な側面からの論点を整理する必要を痛感している。欧米諸国では近年急速に「安楽死」関連の法制化が行われるようになってきた。法律の名称や内容は、その国の宗教的/文化的な背景を踏まえていて様々のようだ。だが法制化した国々では、法律制定に至るまでには、専門家のみならず一般市民が参画して公開された議論が尽され、法制化後も慎重な運用が行われているのが一般的である。法制化へのプロセスでは浅薄な感情論や愚劣な政治的企図は排除されてきた印象も強い。ここで先述の『いのちの法と倫理[新版]』(葛生ら、法律文化社、2023)から論点を整理してみた。1.「任意的安楽死」とは法的に患者らを保護するためには患者らの同意がまず必要になる。本人の意思表示を前提として「...[Ⅵ287]安楽死/考(10)/法の論点整理 

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