バロック・リュートでは大多数の人がサム・アウトサイドで演奏します。サム・アウトサイドというのは右手の構え方のひとつで、親指を他の4本の指より外側に出して弾く弾き方です。それに対して親指を他の4本の指の内側に入れて弾く奏法をサム・インサイド(奏法)といいます。ルネサンス初期~中期はこの奏法が多かったようですが、後期ではサム・アウトサイドに移行していったようです。ロバート・ダウランド著の「VARIETIEOFLUTE-lessons(邦訳:とりどりのリュート曲撰)」でこのことに言及している部分があります。まず小指をリュートの表面板に乗せて下さい。位置はロゼッタの方ではなく少しブリッジ寄りです。そして親指をできる限りまっすぐ伸ばして、親指が短い人の場合特にしっかりと、他の指が握りこぶしのようになるようにします。...サム・アウトサイドかインサイドか