玉砕の実情
満州とアッツの将軍 樋口季一郎 指揮官の決断 (文春新書) 作者:早坂 隆 文藝春秋 Amazon 1943年(昭和18年)5月30日午後5時、大本営はアッツ島守備隊が「全員玉砕せるものと認む」と発表した。アッツ島守備隊は最後の突撃を行う前に電信装置を破壊したため、司令部は米海軍の平文による通信を傍受することによって戦況の把握に努め、米海軍省が30日に「アッツ島日本軍の残存部隊は全滅した」と公表したのを踏まえて上記の発表となった。 同年7月、キスカ等の守備隊5千名の撤退作戦が実行され、軍艦の数と航空戦力で勝る米軍の隙を突いて全員の撤退をやり遂げた。この時のある逸話が今日にいたるまで語り継がれて…
2022/10/19 11:40