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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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小平市
出身
旭川市
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2020/09/05

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  • 1187 一枚の写真 _263 背負カゴ

    さきに日本の“カルイ”という背負籠を紹介しましたが。こちらはかってのラオスと中国・雲南省の旅で見かけたカルイとよく似た編みの背負籠。側面のジグザグに見える六ッ目くずしの編みのパターンはそれなりに似てはいるけれど、いずれの背負籠の底面も地べたにしっかり置けるように四辺形をしており、カルイのように一文字の底面ではない点が大きくちがっている。またそれぞれの民族による背負かたの好みなのだろうか。肩紐でもって...

  • 1186 カルイ

    前回は日向地方独特の扁平な背負籠“カルイ”の拡大部分を紹介しましたが。カルイのつくり方が載っていましたので今回はその紹介まで。 白黒写真の廣島一夫による製作工程の図版はかたりべ文庫 職人の手仕事『竹細工 廣島一夫』2009年 より。 廣島一夫は宮崎県日之影町の名人といわれた竹細工職人。これまで近江八幡、白山の展示で2度にわたり、廣島一夫が手がけた端正な竹細工の数々を見る機会を得ました。こちらはそのときのもよう...

  • 1185 民具のデザイン図鑑・カルイ

    ● 背負籠(カルイ) 512×326×高さ413ミリ 真竹、稲藁 宮崎県西臼杵郡日之影町 一度目にしたらわすれられないとても扁平で綾なすジグザグな編み目が美しい、カルイとよばれる背負籠。九州のこの地域にみられる、日本でも独特のかたちをしたカゴである。「独特のくびれがユニークな背負い籠。側面と底部は大きめの竹で内と外から補強されている。農家が収穫物を入れて運んだほか、農作業時の弁当入れ、買物籠とし...

  • 1184 民具のデザイン図鑑・水嚢

    『民具のデザイン図鑑』展出品の水嚢(すいのう)は本書には一切記載がない資料で、再度見学した際に、その部分に注視してみた。先にも一度紹介してみたけれど、 ↓http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-1170.htmlあらためて部分を拡大してみたらこんなかんじです。 ● スクイ 長野県上水内郡戸隠村 木、竹 480×200×50ミリ1本の木の枝をU字型に折り合わせた柄をもつ水嚢。竹ヒゴは皮竹面を外側に編む。網面...

  • 1183 民具のデザイン図鑑・トリノス

    ● トリノス(背負籠) 木、稲藁、蔓 W632×D510×H695ミリ 広島県山県郡戸河内村 (現・安芸太田町)『民具のデザイン図鑑』展に出品されていた、このU字型の木の枝を枠に組んで仕上げた一風変わった背負籠にはこんな解説がつく。「中国山地中部では、稲藁やつるを木の枝に巻き付けた背負い籠が使われている。当資料は『トリノス』(鳥の巣)の名の通り、すき間をあけた編み目が魅力で、藁の背中当てとの組み合わせは竹籠にない...

  • 1182 民具のデザイン図鑑・熊手

    「民具のデザイン図鑑」展 本日で前半展示期間終了 昨日観に行ってみたらこんなチラシを発見すでに定員オーバーで参加できずで残念無念とほほ・・・・・・・ ● ワークショップのちらし ● ちらしのデザインは、 この熊手に触発されたのだろうなぁ ● 酉の市もそろそろ終い ● 最後の〆で開運にっこにこ!...

  • 1181 ダニ

    図書館の新着本にあった食品本。ただのチーズ本と思いきや、ええっ、よく見たらなんと“ダニ”チーズである。ダニのイメージは、アレルギー性のハウスダストなどを引き起こす要因となる不快なもので、さらにもぞもぞと蟲がわいて蠢くその様にうず痒さをおぼえるような嫌なものばかり・・・・・・・・。ところがダニを活用し、美味しくしあげるチーズが、ドイツとフランスにあるらしい。動物分類学・ダニ学・昆虫を含む節足動物学の広範囲な...

  • 1180 蓑

    このところ写真に撮られた蓑・背中当をみています。今回は『宮本常一と写真』コロナ・ブックス 2014年より宮本常一による「東北各地へのオシラサマ調査旅行」昭和15年(1940)の戦中の貴重なスクラップブックよりピックアップしてみました。小さな一枚ですがよくみると、時代的にも現代のような新素材の着衣が浸透する以前のワラ細工の民具が労働着として活躍しています。 ● スクラップブック 宮本常一『宮本常一と写真』コロナ・ブ...

  • 1179 雪蓑

    さきに写真家・濱谷浩が1956年に撮った新潟・十日町の雪蓑<ミノボシ>を紹介しましたが。 ↓http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-1174.htmlその後いろいろな本をみていくと、おなじ時期に岡本太郎が撮った秋田の写真のなかに、よく似たものがありました。芸術家としての堅固なイメージの太郎ですが、戦前はフランスで民族学(文化人類学)を学んでいます。そして1957年よりの、芸術新潮「芸術風土記」の連載では...

  • 1178 モノがたり _332 ストーブ

    ● 灯油ストーブ 径265×高さ520ミリ 「VALOR №207」小さなストーブに、本年も薬罐をのせてスタンバイ! ↓http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-595.html ● 灯油ストーブ「VALOR №207」 小さな1インチ芯は、 この季節ならではのすぐれもの。 青いブルーフレイムの炎です ● 灯油ストーブ「VALOR №207」 内部タンクは着脱式 ● 灯油ストーブ「VALOR №207」 このカラーリングと小ささが気に入ってます。...

  • 1177 民具のデザイン図鑑・福箕/熊手

    酉の市の季節です。残すところは二酉:11月16日(水)三酉:11月28日(月)コロナ以来人混みを避けて、とんとご無沙汰だったけど。活気とご利益にあやかりにいさしぶりに出かけてみようかな! ● 『民具のデザイン図鑑』より 現実との交わり 福箕・熊手 解説 「日常生活で用いる道具の中には、ものをすくったり、集めたりするものがたくさんあります。そうした道具は現実の液体や穀物などを入れるだけではありません。目に見えない...

  • 1176 民具のデザイン図鑑・エジコ

    ● 木地玩具・嬰児籠 『民具のデザイン図鑑』より日本語の“かわいい” が、世界のことばとなって歩みだした現在。今回の図鑑の解説にも、その造形のもつ“かわいさ”について若干触れている。そんな表現が記された項目が、木地玩具と嬰児籠である。木材をロクロ成形でもって仕上げた玩具“木地玩具(きじがんぐ)”には、独楽や車、単純なからくりでもって素朴に遊ぶもの、幼児などちいさな子どもの姿を写したものがおおい。そして図...

  • 1175 モノがたり _331 背笠

    前回述べた新潟県十日町の雪蓑<ミノボシ、クラノカブリモノ>は、フードを被るという点では、笠と蓑を兼ね合わせた被りものといえる。被り物のなかには頭に被る以外にも、背中をすっぽりと覆うように被るものもみられる。ネパールや台湾のこれらの民具は、労働の際に背に着ける雨除けも兼ねた日よけ蓑の類ながら、カゴのようにかちりと編んでいるから、むしろ“背笠”とよべるものだろうか。柔軟な草編みの蓑よりは、このように笠状...

  • 1174 雪蓑

    ● おなじかたちの雪蓑が!久しぶりに昭和の子供を撮った写真集をみていたら ↓★162 『写真家が捉えた 昭和のこども』先日観た『民具のデザイン図鑑』展にあった、№002 新潟・十日町の蓑蓑帽子<クラノカブリモノ=蔵の被り物>とまるでおなじかたちの雪蓑が写っていた。濱谷浩 撮影 新潟県・十日町猿蔵 昭和31年(1956) 「小正月の旧暦1月14日の夜、新しいミノボシと雪沓で、いそいそとホンヤラ洞(かまくら)に向かう」図鑑で...

  • 1173 モノがたり _330 カバノキ

    白樺の並木が身近にあった子どもの頃。祖父の家の五右衛門風呂の焚き付けには白樺の皮が混じってみられ、紙のように薄く皮を剥いでは遊んでいた。 ● 『カバノキの文化誌』より薄く剥がした樹皮を、古くより紙代わりに使用した。『カバノキの文化誌』 アンナ・ルウィントン著 原書房 2022年 を読んでいて薄く剥いだカバノキの樹皮を、古来より紙がわりに用いたことが知れた。 ● 『カバノキの文化誌』よりアイスマン「エッツ...

  • 1172 民具のデザイン図鑑・蓑

    『民具のデザイン図鑑』と、その展示をみていて、やはり蓑などの着衣の民具は、実際に使われている写真が一枚添えられてさえいれば身に着けた様子もすんなりわかるのに・・・と思ってしまった。ということでいつもの合わせ癖今回展示されていた4点の蓑・背中当て(図版)とそれに該当する使用例の写真(モノクロ)を、『忘れえぬ戦後の日本』薗部澄写真 神崎宣武解説 ぎょうせい 1988年より探してみました。ひさしぶりに開いた写真集昭...

  • 1171 民具のデザイン図鑑・箕

    ● 箕6種 本日11月3日は、語呂合わせの響きよく「いい箕の日」。5年前には東京文化財研究所にて、「箕サミット」なるシンポジウムが開催され、箕研究会が発足した。毎月3日は“箕の日”にしようというYさんの提唱のもと、これまで簡易ながらもいくどか箕にふれてきた。『民具のデザイン図鑑』を開くと、こんな6種類の箕が紹介されていた。皮箕、藤箕、竹箕、ほかにも木質のイタヤカエデ、マタタビを主素材とする箕がならんでいる...

  • 1170 民具のデザイン図鑑・水嚢

    先日観た美大の『民具のデザイン図鑑』展の2会場の導入口にはこんな水嚢(すいのう)が並んでいた。「水嚢とは:柄のついた笊(ザル)。手付き笊、水切り笊、麺揚げ笊、揚げ水嚢などと呼ばれ、竹や木を曲げた枠と柄に、竹籠や金網装着して製作します。」の一文はあるものの図録もキャプションも、資料データーや写真の記載が一切ないので、これはどこのものかとしかたなく民俗資料のデーターベースにあたってみた。水嚢は、笊に柄が...

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