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2020/08/11

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  • レイプ(強姦、強制性交など)

    1.性犯罪の意味 過去の研究では、自分自身の男性性について悩み、女性を誘惑するもの、奪うもの、危険なものであると見なす傾向が指摘されてきた。女性をおそるべきものと見るか、弱小のものと見るかの間に葛藤を生じさせ、女性を攻撃することによって倒錯的に情緒的安定を手にする一方、逆説的に劣等感・無力感を確かなものにしていると考えられる。 要するに、女性が怖くてたまらないが、かといってビビっている無力な自分を認めることはできず、手段を問わず、女性を屈服させることでしか安心できないといえよう。レイプに魅せられ、そんな自分に倒錯的な力を感じている。

  • 性犯罪

    1.性犯罪の定義 性犯罪とは、レイプ(強姦や強制性交など)や強制わいせつ(レイプまではいかないわいせつ行為)などの性的な刺激を求めた犯罪のことである。子どものときに性的虐待と身体的虐待又は精神的虐待を受けたことが多いとされる。 2.性犯罪の意味 古典的な精神分析では、性犯罪は性的な満足感にとどまらず、去勢されている現実を否認し、外に向かって働きかけることによって歪んだ自己実現を得る側面を持ち、家庭環境や社会状況、パーソナリティと強く結びついているとされた。すでに去勢されているがゆえに、去勢されていない現実を倒錯した手立てによって確認するしかないといえよう。 性犯罪というと、一見、短絡的に性的欲…

  • 粗暴犯

    1. 暴力の起源と意味 粗暴犯とは、直接的な暴力によって他人に損害を与えた犯罪者のことである。主に暴行、傷害、脅迫、恐喝、凶器準備集合の罪を犯した者を指す。フロイトは「トーテムとタブー」の中で、ある原始部族の成り立ちの神話について次のように述べている。 その部族では、強大な力を持つ年長の男性(原父)が存在し、その男性が部族内のすべての女性を所有し、部族全体を支配していた。そのため、部族内の年少の男性たちは原父のように女性を所有したいと願っても、所有することはできなかった。そこである日、年少の男性たちは共謀して原父を殺害することにした。年少の男性たちは勝利を勝ち得たかに見えたが、この父殺しによっ…

  • アヘン型@依存性薬物

    1. アヘン型薬物の特徴 中枢作用:抑制 精神依存:+++ 身体依存:+++ 耐 性:+++ 代表的なものは、アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コデインなど。極めて抑うつ的で、無常の喜びへと引きこもる。その背景には、無価値感、罪悪感、超自我、恥の感情にもがいている。 2. アヘンの特徴 アヘンは、ケシの未熟な果実の乳液を自然に乾燥させて作った固まりで、主成分としてモルヒネ、コデインその他のアヘンアルカロイドを含有し、アヘン剤の原料となる。鎮痛剤や鎮静剤としては紀元前後から医療用に使用されていたが、18世紀から19世紀にかけて中国に大量に輸入され、キセルによる吸飲が流行してアヘン戦争を引き起こすことと…

  • 幻覚剤型@依存性薬物

    1. 幻覚剤型薬物の特徴 中枢作用:興奮 精神依存:+- 身体依存:- 耐 性:+ 代表的なものは、LSD、メスカリンなど。LSDは現在知られている向精神物質の中で最も強力なものの1つで、極めて微量でもその効果を発揮する。体内での吸収率は100%と非常に高い。 2. LSDの特徴 LSDことリゼルグ酸ジエチルアミドは、1938年にアルバート・ホフマン博士によって開発された半合成の幻覚剤である。当時ライ麦に寄生する麦角の研究に携わっており、その麦角に含まれるリゼルグ酸から誘導体であるリゼルグ酸ジエチルアミドを合成した。LSDは、経口で服用すれば10分後には体内濃度が最高潮に達する。作用の発現には…

  • コカイン型@依存性薬物

    1. コカイン型薬物の特徴 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐 性:- 代表的なものは、コカイン。昔のコカ・コーラ。精神依存があり、最も乱用されている薬物の一つ。最も精神障害者との合併率が最も高い。 2. コカインの特徴 日本での流通が始まったのは1980年代頃。コロンビアのコカイン組織が取締りの厳しいアメリカから日本に市場を求めてきたことで、安価で購入可能となった。コカインは覚醒剤と並ぶアッパー系の薬物であり、人体に及ぼす作用や影響は覚醒剤とほとんど見分けがつかない。日本でコカインの人気がないのは、密売されるコカインには混ぜものが多いからとされている。 コカインと覚醒剤は非常…

  • 大麻型@依存性薬物

    1. 大麻型薬物の特徴 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:- 耐 性:- 代表的なものは、大麻など。合理化(=言い訳)が働きやすいオーガニック系薬物。大麻が違法な国と違法でない国がある。 2. 大麻の歴史と特徴 大麻の向精神作用は古来から多くの民族によって知られ、陶酔をもたらすために利用されてきた。その主要有効成分はTHCを主とするカンナビノール類であり、乾燥した葉と樹皮、花冠をタバコのように吸煙するか、樹脂をなめたものとして経口的に摂取する。代表的な乱用形態は北米、中米を中心として広がるマリファナの吸煙であるが、大麻の製品は世界各地で様々な名称で知られている。 大麻による急生酩酊時には…

  • 有機溶剤(シンナー)型@依存性薬物

    1. 有機溶剤型薬物の特徴 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:+ 耐 性:+- 代表的なものは、トルエンやアセトンなど。シンナーに含まれる有機溶剤には、中枢神経麻痺作用がある。特にトルエンはこの作用が強く、気化した蒸気を吸引すると即座に酩酊状態となり、その作用は吸引を止めた後も15~30分程度持続する。 2. シンナー吸引(有機溶剤乱用)の歴史と特徴 シンナーとは、各種染料を薄めるための「薄め液」のことで有機溶剤の総称である。世界中でシンナー遊びが社会問題化したのは日本が最初で、1960年代後半からヒッピーブームメントが始まり、ドラッグフリークが大量に出現した。その中でシンナー吸引が原因…

  • 覚醒剤型@依存性薬物

    1. 覚醒剤型薬物の特徴 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐 性:+++ 代表的なものは、アンフェタミンやメタンフェタミンなどであり、覚醒亢進と食欲減退をもたらすのが特徴である。薬の効果は12時間以上も続き、多量に摂取すると暴力的行為、不安、不眠、さらには幻覚、妄想、情緒不安定といった精神病症状を引き起こす。 アメリカやイギリスでは主にアンフェタミン系が使用され、日本ではメタンフェタミン系が広く出回っている。中枢神経興奮作用は、メタンフェタミンの方がアンフェタミンよりも2倍近く強いとされる。 2. アンフェタミンの歴史と特徴 アンフェタミンは、1887年にルーマニアの化学者ラザ…

  • 薬物使用の生理的機序

    1. 覚醒剤などの薬物を使うと身体に何が起きるのか 薬物依存の発症要因は、薬物乱用による脳内神経系の異常であり、乱用する薬物によって受容体が多少異なるものの、基本的には脳内報酬系と呼ばれる中枢の腹側被蓋野から辺縁系、特に側坐核に至るA10神経系に共通して異常が生じるとされる。このA10神経が刺激されると神経伝達物質であるドーパミンが分泌され、快情動が生じる。覚醒剤やコカインなどの興奮を引き起こす薬物(中枢神経興奮系)は、それ自体がドーパミンと同じ働きをするだけでなく、神経末端にあるドーパミントランスポーターにも作用し、ドーパミンの再取り込みを阻害することによってさらなる快情動を生じさせる。 し…

  • 侵入盗(事務所荒らし)

    1. 侵入盗・空き巣・事務所荒らしの意味 事務所に盗みに入る窃盗を侵入盗という。運が良ければ大金を得ることができる。とはいえ、身体能力が必要なので、年を取るにともなって万引きに移行することが多い。衝動的に行われることはないが、かといってテレビドラマのように入念に計画されることもない。大抵の場合、なんとなくうまく行きそうな気がする程度の幼稚な理由で行われる。 単なる万引きに比べ、盗みそのものにしがみついている印象を受ける。

  • 万引き

    1. 万引きの意味 万引きは、初発型犯罪・高齢者犯罪の典型とされ、非行性・犯罪性の進んでいない人による機会的なもの、又は体力的な衰えのある高齢者の常習的なものが多いとされる。程度は軽く動機や意味に関して、精神的または物質的な欠乏・欠損が、単独または複数関与している。要するに、どうにもならない空虚感や満たされなさを、手っ取り早くものによって埋め合わせようとする機制である。概ね次の2つに分けられる。 (1)愛情欲求不満型 基本的には、寂しさを抱えているが、誰もかまってくれないことに不満たらたら。 古典的な精神分析では、幼児性欲(口唇欲求)が満たされなかったたため、その満足を非合法的な手段で回復しよ…

  • 家出

    1. 家出の意味 財産犯の準備段階の1つ。家出とは、ひそかに家を抜け出すことである。家出には、不快な状況から逃げ出したい気持ちと、隠れん坊をして「本当」の自分を見つけてほしいという2つの思いを併存させている。自分の存在や愛情を確認する意味が大きく、逆に言えば確認してくれるだけの相手がいて、見つけてくれるはずという思いがあるからこそ成立する。 見つけてくれるはずの相手のいない家出は旅行であり、決して見つかりたくない家出は出奔(しゅっぽん)や逃走といえよう。

  • 財産犯

    1. 財産犯とは 財産犯とは、他の人の金銭や持ちものを盗んだり(窃盗)、だまし盗ったり(詐欺)する犯罪のことである。他人を殴って奪ったりはしない(この場合は、粗暴犯という)。目的「財産」のみに焦点づけられていることから財産犯と呼ばれる。 聖アウグスティヌスは、告白録の中で何度も万引きしたことを告白し、「それは貧困に迫られらからではなく、正義の欠乏と反感、不義による。」ものであったと述べ、同じように土居健一郎も、「非行(万引き)は、非常にしばしば秘密を持とうとする最初の試みであり、多くの少年にとって内面性獲得のための最初の冒険である。」と指摘する。少年らによるこの種の万引きは、「遊び型非行」と呼…

  • はじめに

    大学院を終了後、スーパーヴィジョンを受けながら心理療法を行い、やがてスーパーヴィジョンをするようになりました。そんな中で、そろそろ自分が学んできた心理学について、自由に書いてみたいという「欲」が出てきました。このサイトは、それを形にしたものになります。 気に入っていただけたらとても嬉しいです。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 管理人:サキサキ

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