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2020/08/11

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  • 心理学用語集 負因とは

    負因 ある個人や家系について、精神障害にかかりやすい遺伝的素質があること。血のつながった親族に、精神障害者や知的障害者、犯罪者、変わり者がいる場合、本人もそうなりやすいのは遺伝的要因が強く関与していること、子孫にもその素質を伝える可能性が大きいことをいうが、明確な概念ではない。 B.A.モレルは、1840年代に変質理論を提唱し、1代目は神経質、2代目は神経症傾向、3代目は精神病、4代目は重度の知的障害となって途絶えるとした。今日は、仮に遺伝子を持っていたとしても、障害という形に現れるまでは様々な環境的・後天的な要因が作用されるとされる。

  • 抗精神病薬の種類 定型抗精神病薬

    定型抗精神病薬の種類 定型抗精神病薬は、ドーパミン受容体遮断作用がメイン。副作用は、めまい、過鎮静、眼球上転、眠気、口の渇き、遅発性ジスキネジア、脱力感、低血圧(立ちくらみ)、便秘、振戦、月経障害、性機能障害、排尿困難、ふらつき、アカシジア、体重増加などである。常用すれば副作用が顕著に現れる。錐体外路症状とセットなのが定型抗精神病薬で、錐体外路症状とセットではないのが非定型抗精神病薬といった感じである。 1.フェノチアジン系 最も古典的な抗精神病薬。幻覚・妄想などの、いわゆる陽性症状に対してのみ効果を発揮する。1950年代初期、それまでは獣医が動物の寄生虫に治療していた塩酸クロルプロマジンが、…

  • 向精神薬 抗精神病薬の特徴

    抗精神病薬とは 抗精神病薬とは、その名の通り精神病に効くという薬の意味であり、統合失調症、非定形精神病、躁病、中毒性精神病といった障害に伴う幻覚や妄想、興奮を抑制する薬のことである。メジャートランキライザーとも呼ばれ、大きく定形抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けられる。 定形抗精神病薬とは、従来から使用されてきた古典的な薬のことである。その一方、非定型抗精神病薬とは、定型抗精神病薬に比べると副作用が少なく、統合失調症の陰性症状にも効果がある薬のことである。現在では、「第三世代」と呼ばれる全く新しいタイプの非定型抗精神病薬が登場しており、従来の非定型抗精神病薬をセロトニン・ドーパミン拮抗薬(SD…

  • 睡眠薬の種類 非ベンゾジアゼピン系

    非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳内のベンゾジアゼピン受容体へ作用し、主にGABAの神経伝達を亢進することで催眠・鎮静作用を表すものである。ベンゾジアゼピン系に似ていないか、全く別の化学構造であるにもかかわらず、薬理学的にベンゾジアゼピン系に類似し、よく似た有効性と副作用がある。 なお、ベンゾジアゼピン受容体には、ω1、ω2、ω3というタイプがあり、ω1受容体は主に催眠・鎮静作用に関わり、ω2受容体は主に抗不安作用や筋弛緩作用に関わるとされる。非ベンゾジアゼピン系に含まれるゾルピデムなどは、ω1受容体へ作用しやすいとされ、一般的に筋弛緩作用が弱く、睡眠薬で懸念される…

  • 睡眠薬の種類 バルビツール酸系

    バルビツール酸系の睡眠薬 ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤が存在する現在にあって、致死量の低い古典的なバルビツール酸系をあえて処方する理由はほとんどない。とはいえ、非常に良く効く。 通常、安全性の高いベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方され、利かないと抗精神病薬が追加され、それでも改善されない場合にフェノバールなどのバルビツール酸系の催眠鎮静薬が処方される。バルビツール酸系は、脳の大脳皮質や脳幹に作用して、脳の覚醒を抑えることによって眠気や鎮静作用を生じさせる。その作用の強さは、まさにマンガに出てくるような「睡眠薬」のイメージそのもの。非常に効く。芥川龍之介の自殺や太宰治の自殺未遂はコレといわれてい…

  • 睡眠薬の種類 ベンゾジアゼピン系

    ベンゾジアゼピン系の睡眠薬 ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤は、過去に使用されてきたバルビツール系の薬物に比べると非常に安全性の高い薬物といわれている。これはベンゾジアゼピン系の薬物が脳内のGABA神経のみに作用するという特徴をもっているためで、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬が脳内の他の神経に影響を与えることは非常に少ない。 脳内の神経伝達物質の中でGABA(gamma-aminobutyric acid:γ-アミノ酪酸)は、抑制性の神経伝達物質として働き、このGABAの神経伝達が亢進すると催眠・鎮静作用などが出現する。脳内の神経伝達に関わるベンゾジアゼピン受容体は、このGABAの受容体と…

  • 向精神薬 睡眠薬の特徴

    睡眠薬とは 特徴 睡眠薬は、睡眠導入剤とも呼ばれ、睡眠障害(不眠症など)や睡眠が必要なときに基いられる薬の総称である。睡眠薬には、バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系、チエノジアゼピン系、シクロピロロン系、抗ヒスタミン薬などがあり、それぞれの薬が作用時間によって、超短期作用時間型、短時間作用型、中時間作用型、長時間作用型に分類される。 古典的な睡眠薬としては、バルビツール酸系が有名であるが、依存や耐性などが生じやすいことから、社会でより安全性の高いベンゾジアゼピン系がファーストチョイス(第一選択薬)として処方されている。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は抗不安薬としても使用されることがあり、また逆に…

  • 向精神薬 抗うつ薬の各論

    各論 (1)第一世代 三環系抗うつ薬(1950年代〜)。古典的な薬。自殺の手段に使える。 総称名イミドール、一般名イミプラミン塩酸塩。世界初三環系抗うつ薬。少し前まで抗うつ薬の市場を独占していた。 総称名アナフラニール、一般名クロミプラミン塩酸塩。ファーストチョイスで使用されることが多い薬。一番人気。 総称名トリプタノール、一般名アミトリプチリン塩酸塩。最強の効き目の抗うつ薬。不安・焦燥感を鎮めるタイプ。利かない場合は、うつ病ではないのか、あるいは他の精神障害か。 通常、第一世代の三環系抗うつ薬は、ノルアドレナリンの再取込み阻害作用によるものが多い。つまり、一度放出されたセロトニンやノルアドレ…

  • 向精神薬 抗うつ薬の特徴

    抗うつ薬とは 精神医療で薬物療法を占める割合が大きく、基本的に薬物療法は必ず行われる。 現在の精神科治療は、1952年クロルプロマジンの抗精神病作用の発見に始まるとされる。その数年前からクロルプロマジンは、交感・副交感神経の両方を遮断できる画期的な自律神経遮断薬として人工冬眠に用いられてきた。1957年には抗うつ薬のイミプラミンが、1961年には抗不安薬のクロルジアゼポキシドが発見されることになった。 その後、次々と開発される新しい薬のほとんどは、上記3つの薬物の構造を少し変えたものである。 特徴 神経伝達物質の中でセロトニン(気分、認知、衝動、食欲)やノルアドレナリン(意欲、気力、活動、睡眠…

  • 放火犯とは どうして人は放火するのか?

    どうして人は放火するのか? 火は人間に興奮を呼び覚ますものであり、火を見て興奮するのは万人に共通する感覚である。「家事と喧嘩は江戸の華」という言葉もある。柳田国男の「火の昔」には、過去の日本人にとって火がいかに喜ばしく、美しいものであったかについて考察されている。 火の昔 柳田国男コレクション (角川ソフィア文庫)作者:柳田 国男発売日: 2013/08/15メディア: Kindle版 従来、農村型犯罪とされてきた近隣縁者に対する恨みの放火は、不満の表出という都市型犯罪へと変更し、農村部での放火犯の形態も、都市型放火の特徴を併せ持った複合型に変化していると。 1. 放火犯の種類 放火犯にはいく…

  • 薬物使用の生理的機序と古典的分類

    1 薬物使用の生理的機序 薬物依存の発症要因は、薬物乱用による脳内神経系の異常であり、乱用する薬物によって受容体は異なるものの、脳内報酬系と呼ばれる中枢の腹側被蓋野から辺縁系、特に側坐核に至るA10神経系に共通して異常が生じる。このA10神経が刺激されると、神経伝達物質であるドーパミンが分泌され、快情動が生じる。覚醒剤やコカインなどの興奮を引き起こす薬物(中枢神経興奮系)は、それ自体がドーパミンと同じ働きをするだけでなく、神経末端にあるドーパミントランスポーターに作用し、ドーパミンの再取り込みを阻害することによってドーパミン量を増大させ、神経伝達を亢進させて快情動を生じさせる。 しかし、長期に…

  • はじめに

    大学院を終了後、スーパーヴィジョンを受けながら心理療法を行い、やがてスーパーヴィジョンをする側になりました。そんな中で、そろそろ自分が学んできた心理学について、自由に書いてみたいという「欲」が出てきました。このサイトは、それを形にしたものになります(3回目)。自分の気持ちとしては「完全にあっている。」と思いますが、実際はそうではないかもしれません。そんな自分の「臨床」と「犯罪」の心理学のサイトになります。 学問としての心理学を扱うサイトのため、小難しいところもあると思いますが、気に入っていただけたらとても嬉しいです。 TVゲームと株式投資が好き。もちろん心理学(主に精神分析)も。のんびり更新し…

  • 依存性薬物の種類 アヘン型

    アヘン型 代表的なものは、アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コデインなど。 中枢作用:抑制 精神依存:+++ 身体依存:+++ 耐性:+++ 極めて抑うつ的で、無常の喜びへと引きこもろうとする。無価値感、罪悪感、超自我、恥の感情にもがいている。 アヘンは、ケシの未熟な果実の乳液を自然に乾燥させて作った固まりで、主成分としてモルヒネ、コデインその他のアヘンアルカロイドを含有し、アヘン剤の原料となる。鎮痛剤や鎮静剤としては紀元前後から医療用に使用されていたが、18世紀から19世紀にかけて中国に大量に輸入され、キセルによる吸飲が流行してアヘン戦争を引き起こすこととなった。摂取により鎮静作用の他に陶酔、多幸…

  • 依存性薬物の種類 幻覚剤型

    幻覚剤型 代表的なものは、LSD、メスカリンなど。 中枢作用:興奮 精神依存:± 身体依存:- 耐性:+ LSDは現在知られている向精神物質の中で最も強力なものの1つで、極めて微量でもその効果を発揮する。体内での吸収率は100%と非常に高い。 LSDことリゼルグ酸ジエチルアミドは、1938年にアルバート・ホフマン博士によって開発された半合成の幻覚剤である。当時ライ麦に寄生する麦角の研究に携わっており、その麦角に含まれるリゼルグ酸から誘導体であるリゼルグ酸ジエチルアミドを合成した。LSDは、経口で服用すれば10分後には体内濃度が最高潮に達する。作用の発現には1~2時間程度かかり、7~8時間継続す…

  • 依存性薬物の種類 コカイン型

    コカイン型 代表的なものは、コカイン。 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐性:- 精神障害者との合併率が最も高い。 日本での流通が始まったのは1980年代頃。コロンビアのコカイン組織が取締りの厳しいアメリカから日本に市場を求めてきたことで、安価で購入可能となった。コカインは覚醒剤と並ぶアッパー系の薬物であり、人体に及ぼす作用や影響は覚醒剤とほとんど見分けがつかない。日本でコカインの人気がないのは、密売されるコカインには混ぜものが多いからとされている。 コカインと覚醒剤は非常に似た作用を持つが、2つ異なる。1つ目は作用時間である。覚醒剤が平均3~4時間持続するのに対し、コカインは…

  • 依存性薬物の種類 有機溶剤型

    有機溶剤型 代表的なものは、トルエンやアセトンなど。 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:+ 耐性:± シンナーに含まれる有機溶剤には、中枢神経麻痺作用がある。特にトルエンはこの作用が強く、気化した蒸気を吸引すると即座に酩酊状態となり、その作用は吸引を止めた後も15~30分程度持続する。 シンナーは、抑制型(ダウン系ドラック)としての作用と、幻覚剤としての作用の両方を併せ持っている。気化したシンナーを吸引するともうろう状態になり、身体が脱力し、あたまもダウナー系ドラッグを使用したかのような酩酊状態に陥る。また、大量に吸引すると鮮明な幻覚や白昼夢を体験する。 シンナーに含まれる有機溶剤は、ア…

  • 依存性薬物の種類 大麻型

    大麻型 代表的なものは、大麻など。 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:- 耐性:- 合理化が働きやすい。大麻が違法な国と違法でない国がある。 マリファナとは、乾燥した大麻草のことである。マリファナは、CBCやCBNなどといったカンナビノイドと呼ばれる合計61種類の向精神性有機物質を有しているが、実際にその中で作用するのはTHCことテトラヒドロカンナビノール1種類である。THCは脳内のカンナビノイド受容体に働きかけることでマリファナ特有の作用をもたらすことがわかっている。 マリファナの作用は、アッパー(興奮)、ダウン(鎮静)、サイケデリックス(幻覚)の3つのカテゴリーに類別することができ、…

  • 依存性薬物の分類 覚醒剤型

    覚醒剤型 代表的なものは、アンフェタミン、メタンフェタミンなど。 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐性:+++ 覚醒亢進と食欲減退をもたらすのが特徴である。こうした作用は12時間以上も続き、多量に摂取すると暴力的行為、不安、不眠、さらには幻覚、妄想、情緒不安定といったパラノイドの兆候を引き起こす。 アメリカ人薬理学者チェンは、古代中国の処方から、砂漠のシナマオウが喘息に有効であることを知り、系統的な研究の末、この植物から純粋なアルカロイドを分離することに成功した。しかし、この植物から薬を抽出する作業は効率が悪かったため、化学合成を試みた結果、エフェドリンの代わりに合成されたのが…

  • 薬物犯とは どうして人は覚醒剤を使うのか?

    どうして人は覚醒剤を使うのか? 覚醒剤などの薬物を乱用する人は、アルコール依存症とは異なり、不安定な子ども時代を送った過去を持ち、精神症状に対して「自己処方(self-medication)」として薬物を用いようとする。また、両親との関係に障害があることと抑うつとが、薬物乱用の引き金になる(Vaillant,1988)とされる。 現在の精神分析は、薬物等の嗜癖行動を自己破壊衝動ではなく、セルフケアの欠損を反映するものと理解している。この欠損は、幼少期初期の愛着障害の結果であり、ある意味、薬物らを乱用することによって自尊心を満たし、対人関係における「欠損」を埋め合わせようとする必死の試みと考えら…

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