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2020/08/11

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  • 凶悪犯とは 強盗犯篇 なぜ強盗をするのか?

    強盗とは、「強制的もしくは暴力的により、かつ、または、被害者を恐怖に陥れて、一個人もしくは複数の個人の庇護、管理、統制下から価値のあるものを窃取すること、もしくはその未遂である。」と定義される。アメリカの強盗は、約30%以上が知人によるものである。 強盗は、他の犯罪と比べると格段に自己露呈的な行為で、発覚しやすく捕まりやすいものといえる。金銭を奪う犯罪としては、あまりに短絡的で、非効率的である。実際、集団にせよ、単独にせよ、強盗犯の多くは無鉄砲な形で短絡的に行われるものが多い。一般的な財産犯と比べると、凶悪犯である強盗は、外向的・発散的であり、短絡的・自棄的な色合いが強い一方、その背景には自信…

  • 凶悪犯とは 殺人犯篇 なぜ人が人を殺すのか?

    凶悪犯とは、殺人、強盗などの罪を犯した者である。凶悪犯の中に強姦(強制性交等罪)や放火を含む分類方法もあるが、心理機制が全く異なるため、ここでは強姦(強制性交等罪)は性犯に分類し、放火はその他(放火犯)に分類している。 凶悪犯・殺人犯にはいくつかの種類がある。 1. 激情殺人 けんか、口論など、その場の状況によって怒りの感情が制御できなくなり、殺人に及ぶ感情爆発からの殺人に及ぶ。被害者は見ず知らずの人で、たまたま居合わせた場合が多く見られる。 2. 葛藤殺人 邪魔者を排除するための殺人であり、程度の差はあるものの、葛藤や不満を抱え、それがある時点で限界点を超えて殺人に至る。愛憎の葛藤による殺人…

  • 性犯とは 人はなぜ性犯罪に及ぶのか?

    人はなぜ性犯罪に及ぶのか? 性犯罪とは、強姦(レイプ)や強制わいせつ(レイプまではいかないわいせつ行為)などの性的な刺激を求めた犯罪のことである。子どものときに性的虐待と身体的虐待又は精神的虐待を受けたことが多いとされる。 古典的な精神分析では、性犯罪は性的な満足感にとどまらず、去勢されている現実を否認し、外に向かって働きかけることによって歪んだ自己実現を得る側面を持ち、家庭環境や社会状況、パーソナリティと強く結びついているとされた。すでに去勢されているがゆえに、去勢されていない現実を確認するしかないといえよう。 性犯罪というと、一見、短絡的に性的欲求を満足させようとしていると考えられがちだが…

  • 粗暴犯とは 人はなぜ暴力を振るうのか?

    人はなぜ暴力を振るうのか? 粗暴犯とは、直接的な暴力によって他人に損害を与えた犯罪者のことである。主に暴行、傷害、脅迫、恐喝、凶器準備集合の罪を犯した者を指す。 フロイトは「トーテムとタブー」の中で、ある原始部族の成り立ちの神話について次のように述べている。 その部族では、強大な力を持つ年長の男性(原父)が存在し、その男性が部族内のすべての女性を所有し、部族全体を支配していた。そのため、部族内の年少の男性たちは原父のように女性を所有したいと願っても、所有することはできなかった。そこである日、年少の男性たちは共謀して原父を殺害することにした。年少の男性たちは勝利を勝ち得たかに見えたが、この父殺し…

  • 色々な交通犯 暴走族

    暴走族とは 1980~90年代、高度成長期真っ只中の社会は、子どもに勉強ができる「良い子」や受験の勝利者、社会の要求に応えて結果を出す若者を一方的に要求した。それだけに、それに応じられない子どもにとって、社会は極めて冷酷で不寛容、そして否定的かつ抑うつ的なものと映り、そのむしゃくしゃした気持ちの発散を求めて「暴走」という犯行を繰り返した。しかし、2000年代になると、バブルが崩壊して若者像が多様化する中、社会は子どもに無関心になり、「暴走」する意味そのものが失われることになった。反抗相手がいなくなった「暴走」という反抗形態は衰退の一途をたどり、今では過去の非行・犯罪の一つと見られるようになって…

  • 色々な薬物犯 シンナー(有機溶剤)吸引

    シンナー吸引 シンナーとは、各種染料を薄めるための「薄め液」のことで有機溶剤の総称である。世界中でシンナー遊びが社会問題化したのは日本が最初で、1960年代後半からヒッピーブームメントが始まり、ドラッグフリークが大量に出現した。その中でシンナー吸引が原因の酸欠による死亡事故が相次ぐと、世論に後押しされる形で「毒物及び劇物取締法違反」が一部改正され、1972年にはシンナーの使用・販売が規制の対象となった。 シンナーに含まれる有機溶剤には、中枢神経麻痺の作用がある。特にトルエンにはこの作用が強く、気化した蒸気を吸引すると即座に酩酊状態になる。シンナーはこの酩酊作用と幻覚作用の両方を併せ持つのが特徴…

  • 色々な財産犯 引ったくり・仮睡盗・知人盗・下着盗

    1. 引ったくり 通常、万引きなどの窃盗は、秘密裏に行われる。従業員や店員の動きを見ながら、監視カメラの位置を確認し、バックや服の中にさっと入れて見つからないように「上手」に店を出る。しかし、引ったくりは被害者の持っているものを直接的、ときに暴力的に奪い取る。粗暴犯的な要素が入り込んでいることを踏まえると、他の財産犯と同様に、親などの養育者に対して不平不満を抱いているものの、その感情を直接向けることができない程に未熟で、八つ当たり的・復讐的に被害者に向けていると考えられる。また、女性や高齢者など身体的に劣る人が選ばれがちで、そういう意味では、学校や会社でうまくいかず、不適応感をふつふつとさせて…

  • 色々な財産犯 家出・万引き・侵入盗

    財産犯にはいくつかの種類があります。 1. 家出(財産犯の準備段階) 家出には、不快な状況から逃げ出したいという気持ちの他に、隠れん坊をして「本当」の自分を見つけてほしいという面がある。愛や自分の存在を確認するという意味が大きく、逆に言えば、「確認」してくれるだけの相手がいて、見つけてくれるはずという思いが根底にあるからこそできるものといえる。家のない家出は単なる「移動」でしかない。 2. 万引き 初発型犯罪・高齢者犯罪の典型とされ、非行性・犯罪性の進んでいない人による機械的なもの、又は体力的な衰えのある高齢者の常習的なものが多いとされる。程度は軽く、動機や意味に関して、精神的又は物的な欠乏・…

  • 財産犯とは なぜ人は盗みをするのか?

    人はなぜ盗みをするのか? 財産犯とは、他人の金銭などを盗んだり(窃盗罪)、だまし盗ったり(詐欺罪)する犯罪一群のことである。その際、他人を殴って奪ったり(強盗罪)、脅し取ったり(脅迫罪)しない。その目的が「財産」のみに焦点づけられていることから、財産犯と呼ばれている。 聖アウグスティヌスは、告白録の中で何度も万引きしたことを告白し、「それは、貧困に迫られらからではなく、正義の欠乏と反感、不義による。」ものであったと述べている。また、土居健一郎は、「非行(万引き)は、非常にしばしば秘密を持とうとする最初の試みであり、多くの少年にとって内面性獲得のための最初の冒険である。」と指摘している。この種の…

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