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こるね酒 https://corne-sake.hatenablog.com/

日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

こるね
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2020/07/26

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  • 十四代 vs. 髙龗 ブラインドでガチ飲み比べ[ジブリ酒]

    今日はいつもと趣向を変えて、飲み比べ企画です。1本は、十四代様。チャンピオン枠ですね。超コスパのアル添定番品・本丸です。対する挑戦者は、髙龗(こうりゅう)さんの藍(あお)。高千代酒造さんが十四代本丸を目指して造ったと言われる、新潟からの刺客。これをブラインド(どちらの銘柄かわからないようにした状態)で飲み比べします。果たして区別することはできるのか!? ちなみにこれ、いつものお店の企画したイベントです。何人ものお客さんが挑戦しているそう。やめてよこういうの。外したら恥ずかしいやん。でも、勝負師の血が燃えてきます。 なお、この2つ、両方ともちょうど1年くらい前に飲んでいて、レビューも残っています…

  • くどき上手 >コキリさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【くどき上手 Jr.のヒ蜜 純米大吟醸 The nectar 花の蜜】 やわらかい 蜜フルーティーな 甘ほわん ついこないだ「Jr.のジューシー辛口」を飲んだばかりのくどきさん。僕はあんまり同じ銘柄ばかりは飲まないんですが、酒屋さんの入荷情報を見てたらこの子を見つけました。くどきの四段仕込み!? 四段仕込みというのは酒造りの手法のひとつ。通常のお酒は、酒母を造った後、3回に分けてお米と水を足していきます。それが三段仕込み。それをもう1回追加するのが四段仕込みで、糖分が残って甘口になりやすいんです。 ただでさえ甘いくどきJr.が四段になったらどうなるの? これは買って確かめなきゃ!という訳で買っ…

  • 寒北斗 >猫の兵隊さん(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【寒北斗(かんほくと) にごり酒 shi-bi-en(シビエン)】 辛口で めっちゃやわらか にごり酒 はじめましてのお酒、福岡県嘉麻(かま)市・寒北斗酒造の寒北斗さんです。ひとつ前の山城屋さんがアテとの相性良かったから、2杯目もにごりで合わせてみます。ん? 福岡なのに北斗??? 新潟なのに山城というよりも謎です。その名前の由来は、筑前の国の一の宮(地域の中で最も社格の高いとされる神社)・北斗宮(ほくとぐう)。地図で見ると、北斗宮は寒北斗酒造さんのすぐ近所。敷地同士だと100mくらいしか離れていません。そりゃその名にあやかりたくなりますね。ちなみに北斗宮は天智天皇9年(671年)に北斗大明神(…

  • 山城屋 >ユキちゃん(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【山城屋(やましろや) 濁 -daku-】 控えめで 淡くすっきり 未完成 はじめましてのお酒、新潟県長岡市・越銘醸(株)さんの山城屋です。新潟なのに山城? どうやらこの山城は、京都にあった山城国とは関係ないようです。創業当時、近くの山に城があったことから、山城屋という屋号を称していたのだとか。 ちなみにその城とは、栃尾城。長尾景虎(後の上杉謙信)が幼少期を過ごし、初陣を飾った城として有名です。 越銘醸さんのメイン銘柄は「越の鶴」。山城屋は創業当時の屋号を冠して2014年に誕生した、新潟県外向けの限定流通銘柄です。公式サイトによると、山城屋は『清楚で質素不足の先の充足未完成という完成系。という…

  • 菊正宗 >アシタカ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【菊正宗(きくまさむね) キクマサ ネオカップ】 淡麗な おだやかやさしい 辛口酒 しばらくぶりの菊正宗さん。好きなんですよね、菊正宗さん。前に特集記事も書いていますし、去年1年間で最もたくさん飲んでたのが菊正宗さんでした。まあ去年は、初心者向け熱燗特集で使ったり、リニューアルしたギンリッチや新製品のキクマサギン生、ギンパックのリニューアル前後飲み比べなんかをしていたからちょっと特別ですけどね。 だから、スーパーでこのお酒を見つけたとき、ちょっとびっくりしたんです。なにこれこんなの見たことない!調べてみたら、3月11日発売の新製品のようですね。また、この製品の発売に合わせて、ネオカップ全体のブ…

  • 萩の鶴 >シータ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【萩の鶴(はぎのつる) 純米吟醸 さくら猫】 フローラル やわらかやさしい うすにごり お久しぶりの萩の鶴さん。前回飲んだのは2021年だけど、同じお蔵さんの「メガネ専用」は2022年に飲んでます。美味しかったなあ。あの頃は僕もメガネかけてなかったんですが、最近は仕事のときはメガネかけるようになってしまいました。これで心置きなくメガネ専用を飲める!! 今回のお酒は、さくら猫。萩の鶴さんは、四季それぞれ、さくら猫・夕涼み猫・ハロウィン猫・こたつ猫を出されていて、このゆるいイラストが良いんです。夕涼み猫は2回飲んでるけど、さくら猫は初めて。うすにごりなんですね。楽しみ。さっそく飲んでいきましょう。…

  • 龍の尾 >澤村雄一郎さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【龍の尾(たつのお) 純米吟醸】 シロップ甘 米旨アル苦 ぽわっうまっ! はじめましてのお酒、山口県周南市・男自慢酒造さんの龍の尾です。知らないお酒だったんですが、佇まいが素敵ですね。 男自慢というガチムチしてそうな名前は、大正末期に銀座にあった料理屋「男じまん」に由来するそう。このお店には多くの画家達が集まりその中には「麗子像」で知られる岸田劉生もいて、清酒「男自慢」をこよなく愛していたんだとか。男自慢のラベルの文字は岸田劉生の自筆の書です。 今回のお酒・龍の尾の名前の由来は、目指すテイストイメージ。龍が静かに尾をたなびかせながら天空の雲間に消えてゆくイメージで龍の尾としたんだそうです。カッ…

  • 日の丸 >ユンカースのドイツ人(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【日の丸(ひのまる) HYPER DRY 特別純米】 酸アルの HYPER DRY 超辛口 はじめましてのお酒、日の丸さん。秋田県横手市・日の丸醸造さんのお酒です。日の丸醸造さんと言えば、通常銘柄は「まんさくの花」。これまで「日の丸」という銘柄があったわけでもなさそうです。でもなぜ新しい銘柄名で発売したのかと言えば、このお酒が試験醸造で、他のお酒とは全く違う味わいだから。それが証拠に公式サイトにも、注意マーク「⚠」とともに目立つように『このお酒は試験醸造酒のため「まんさくの花」とは味もコンセプトも異なることをご理解下さい』と書いてあります。 ちなみに僕もいま知ったんですが、⚠は「きけん」で変換…

  • ソガ・ペール・エ・フィス > 加代さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【Sogga(ソガ) père(ペール) et(エ) fils(フィス) LE(ル) SAKÉ(サケ) ÉROTIQUE(エロティック) NUMERO( ヌメロ) UN( アン)】 フルーティー 白ワインっぽさと 米ふわり こないだTROIS(トロワ・3)を飲んだソガペさん。今回ははじめてのUN(アン・1)です。TROISもその前のDEUX(ドゥー・2)も、その前の「Liz à Saké Naturel」も賞味期限から半年過ぎててめっちゃ美味しかったんですよね。今回は久しぶりの新酒です。 UNというのはフランス語の「1」。ソガペさんは協会1~6号酵母しか使わないというこだわりのお蔵さんで、この…

  • 白鷹 >じいじ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【白鷹(はくたか) 伊勢神宮御料酒】 酸旨苦 どクラシックな辛口酒 はじめましてのお酒、日本三大酒処のひとつ、灘・西宮郷にある白鷹(株)の白鷹さんです。スーパーで買ってきたお酒なんですが、特A地区吉川産の山田錦を使っているというのが凄い! 白鷹さんは、1862年(文久2年)に、初代辰馬悦蔵さんが創業。幕末ですね。ん?辰馬? 辰馬と言えば、白鹿の辰馬本家酒造さんですね。関係あるのかな?と思って公式サイトを見てみたら、ちゃんと載ってました。辰馬悦蔵さんは、白鹿の辰馬家からの分家だそうです。なるほど白鷹さんは白鹿さんと親戚だったんですね。ちなみに5代目までは辰馬家の方が社長でしたが、現在の6代目社長…

  • 結ゆい >先輩魔女さん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【結ゆい(むすびゆい) 特別純米 きたしずく 生原酒】 くっきりと ぽわ酸ほの甘 フルーティー はじめましてのお酒、茨城県結城市・結城酒造の結ゆいさんです。はじめましてと言っても、同じお蔵さんの富久福と、みちこざくらはだいぶ前に飲んでます。結ゆいさんもずっと飲みたかったんですが、ようやく会えました。 覚えている方も多いと思いますが、2022年5月11日、国の登録有形文化財でもあった結城酒造さんの酒蔵二棟が、火事で焼失してしまいました。その後、北海道の三千櫻酒造さんの力添えで、蔵元杜氏の浦里美智子さんが北海道に渡り、三千櫻酒造さんで酒造りをされています。今回のお酒も三千櫻酒造で造ったもの。しかも…

  • 巖 >ニシンのパイを作るおばあちゃん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【巖(いわお) 十一代 旨味純米酒】 おだやかな やさしい蜜に 包まれて はじめましてのお酒、巖さん。群馬県藤岡市・高井(株)さんのお酒です。「巖」は「巌」の旧字体。意味としては、岩とか、ゴツゴツした大きな石とかです。巌窟王とか、君が代の歌詞に出てくる「いわお」くらいでしか見たことのない字。漢検1級 / 準1級レベルの漢字です。 銘柄名の由来は、西郷隆盛の甥であり、日清日露戦争の英雄にして「陸の大山、海の東郷」と云われた大山巖 元師陸軍大将の名前だそう。なるほど、漢字のイメージに違わずいかついですね。 高井(株)さんは享保14年(1729年)に初代・高井作右衛門さんが創業。最盛期は3000石(…

  • [特集]鬼ころし

    鬼ころしというお酒をご存じの方は多いでしょう。コンビニやスーパーで普通に売ってますしね。僕は、鬼ころしはパックで売ってる安いお酒で、年配の方が飲むものという印象を持っていました。同じような印象を持っている人は多いんじゃないかな?でも、実際にはどうなんでしょう? 僕も鬼ころしを飲んだことはないですし。というわけで、コンビニで売ってるメジャーな鬼ころし3種類を買ってきました。これを飲み比べするとともに、鬼ころしについて深掘りしたいと思います。 鬼ころし、飲んだことある? と、その前に、みなさん鬼ころしって飲んだことあるのか?美味しかったのかのアンケートを取りたいと思います。以下にXのリンクを貼って…

  • 妙高山 > お絹さんをおんぶする男の人(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【妙高山(みょうこうさん) 純米吟醸 ピンククローバー】 酸旨の 爽やか辛口 クラシック はじめましてのお酒、 新潟県上越市・ 妙高酒造さんの妙高山です。妙高酒造さん、面白いのは、全種類のお酒に2つの酵母を使ってるんだそう。「二段酵母仕込」と呼ぶんだとか。これは、どのくらいの配分にするかなども含めて、より技術とノウハウが必要そうですね。 今回のお酒は、春の限定酒。秋のリッチハートから始まり、冬のフレッシュスペード、春のピンククローバー、夏のクールダイヤモンドと続くそうです。ラベルデザインは、クリスタルアート作家の堀田真澄さん。クリスタルアートというのは、ガラスのパーツやスワロフスキーのクリスタ…

  • 武蔵之国一之宮 > ミト(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    鬼ころし飲み比べ③【武蔵之国一之宮(むさしのくにいちのみや) ゴールド鬼ころし】 辛口で 苦味もあるけど 真面目な酒 鬼ころし飲み比べ企画の第3弾は、こちらもコンビニで買ってきた武蔵之国一之宮さん。清洲城信長・日本盛ほどではありませんが、広く流通している鬼ころしです。造っているのは、小山本家酒造さん。埼玉県さいたま市のお蔵さんで、だいぶ前に「天狗のどぶろく」を飲んだことがあります。2016年の日本酒売上ランキングでは6位に入っている超大手メーカーですね。でも、小山本家酒造さんを語るなら、触れなければいけないのが世界鷹小山家グループ。 世界鷹小山家グループは、(株)小山本家酒造を中核とし、(株)…

  • 日本盛 > 猩々(もののけ姫)[ジブリ酒]

    鬼ころし飲み比べ②【日本盛(にほんさかり) 鬼ころし】 乳酸と 穀物旨渋 アルコール 鬼ころし飲み比べ企画の第2弾は、日本盛さん。これもコンビニでよく見るやつですね。実は、今回の企画の鬼門がこちら。日本盛さん、前に缶入りの生原酒シリーズ飲み比べをやって、正直好みじゃなかったんですよね。その時は「ガチ対決!日本盛 生原酒シリーズ vs. 月桂冠 THE SHOTシリーズ 飲み比べまとめ」という企画で、生原酒シリーズ4本とTHE SHOT 4本を比較したんですが、僕の好みとしてはTHE SHOTの圧勝でした。キツい企画だった、、、 それ以来、日本盛さんはちょっと避けてたんですが、鬼ころしで日本盛さ…

  • 清洲城信長 > 兄役(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    鬼ころし飲み比べ①【清洲城信長(きよすじょうのぶなが) 純米吟醸 江戸酒王子】 飲みやすい するぽわ酸味と 米旨味 はじめましてのお酒、清洲城信長 鬼ころしです。まあ飲むのははじめてなんですが、コンビニなんかで普通にみかけますね。 鬼ころし、一応興味はあったんです。ただ、飲みたいお酒がたくさんある中で、あえて買うところまではいかなかった。でも、日本酒普及系VTuberの如月ささらさんが鬼ころしを飲むということで、これを機にと思い、メジャーな鬼ころしを3つ買ってきました。 鬼ころしについての解説は、別途特集記事を書くつもりなので、そこに回すとして、今回のお酒。まず飲むのは、鬼ころしの中でもよく見…

  • 金婚 > 千尋のお母さん(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【金婚(きんこん) 純米吟醸 江戸酒王子】 甘くない 梅酒みたいな 酸味酒 はじめましてのお酒、金婚さん。東京都千代田区・豊島屋本店さんのお酒です。と言っても、造っているのは東京都東村山市の豊島屋酒造さん。屋守(おくのかみ)が有名なお蔵さんですね。 豊島屋さんはちょっとややこしくて、豊島屋酒造が屋守を、神田豊島屋が利他(りた)という銘柄を、そして豊島屋本店が金婚を販売されています。造っているのは全部、豊島屋酒造さん。屋守はメジャーですが、利他と金婚はあんまり見ませんね。 でも金婚は、豊島屋さん最古の銘柄。明治時代後期、豊島屋さんが酒造りを始められた頃に、明治天皇御夫妻が銀婚式を迎えられました。…

  • 三芳菊 > 猫王(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【三芳菊(みよしぎく) ネコと和解せよ 無濾過原酒】 酸渋と よくわからない 謎のクセ こないだ「冬の白ぶどう」を飲んだ三芳菊さん。これまた特徴的なラベルですね。 知ってる方も多いと思うけど念のために説明すると、「ネコと和解せよ」の元ネタはキリスト看板。街中でときどき見かける、聖書の言葉が書かれたシンプルな看板です。その看板の一種「神と和解せよ」の「神」の文字の一部を消すと「ネコ」になるんですね。一時期ネットで流行ったやつです。パワポで雑に作った画像を3枚目に載せておきます。 ちなみにこちらは、岩手の喜久盛酒造さんとのコラボ商品。タクシードライバーが有名なお蔵さん。喜久盛さんの方は「死後さばき…

  • 3月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事です。「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」と言いますが、早いですねえ。3月は気温の低い日が続いたかと思ったら、地域によってはいきなり春を通り越して夏日。皆様も体調崩さないようにご注意ください。今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。今月はまさかのお酒がいちばん美味しかった! 自分でもちょっとびっくりしました。 さてそれでは、内容部門からいきいましょう。 まずは、奥能登の白菊さん。名前から想像がつくように、1月の地震で被災されたお蔵さんのお酒です。その被災後の物語がとても熱かったんです。地震からもう3ヶ月になろうとし…

  • るみ子の酒 > ゴンザ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【るみ子の酒 9号酵母超辛口 特別純米 無濾過生原酒】 ど辛口 食事と合わせて まろやかに はじめましてのお酒、三重県伊賀市・森喜酒造場さんの「るみ子の酒」です。飲むのははじめてなんですが、見かけたことは何度もあります。このラベル、一度見たら忘れられないですしね。 この「るみ子」というのは、蔵元杜氏の森喜るみ子さんのこと。イラストは、日本酒漫画の名作「夏子の酒」の作者・尾瀬あきらさんです。森喜るみ子さんが「夏子の酒」に感銘を受けて尾瀬あきらさんに手紙を書いたことをきっかけに生まれたという銘柄です。濾過も加水もしていない無濾過原酒では「すっぴんるみ子の酒」になるんだとか。 森喜酒造場さん、元々は…

  • 小左衛門 > ウルスラ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【小左衛門(こざえもん) 早春しぼり 純米吟醸 うすにごり 生酒】 爽やかな 甘酸にごり 華やかに かなり久しぶりの小左衛門さん。岐阜県瑞浪市・中島醸造さんのお酒です。飲むのは3年半ぶり。さすがにどんなお酒だったか忘れていましたが、前のレビュー見たらかなり美味しかったっぽいですね。それよりも、当時の記事の短さにびっくりしました。 まあ、そんなことは気にせず続けましょう。 中島醸造さんは1702年(元祿15年)創業。創業者の名前が、初代・中島小左衛門用信さん。1953年に株式会社化したときには第12代・中島小左衛門さんが当主だったようですが、現在の社長は中野孝彦さんです。お蔵さんのある瑞浪市は岐…

  • 北光正宗 > 航洋丸の船員さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【北光正宗(ほっこうまさむね) 純米吟醸 雪明かり】 酸味ほわっ 旨苦じわわ 食中酒 はじめましてのお酒、長野県飯山市・角口酒造店さんの北光正宗です。角口酒造店があるのは、長野の中でもかなり北の方。新潟県との県境の豪雪地帯です。明治2年(1869年)創業で、金紋錦・美山錦・しらかば錦・ひとごこち等、長野の酒米を中心に使っているそう。北光正宗の北光は北斗七星のこと。なるほど、ラベルのロゴの上のところに北斗七星がありますね。 どんなお酒か全く知らないんですが、だからこそ一期一会なのでこの日の最初に注文しました。それでは、いただきます。 香りはほのかにアル旨酸。おっ!きれいですね。 口当たり、するっ…

  • W > 航洋丸の船員さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【W(ダブリュー) 純米 赤磐雄町 無ろ過生原酒】 赤ブドウ →しっかり強い 旨苦味 お久しぶりのWさん。岐阜県飛騨市古川町・渡辺酒造店さんのお酒です。Wはこれまでに12種類飲んでて、特集記事も書いています。でも最近は出会えてなくて、ちょうど1年ぶりくらい。 Wは、渡辺酒造店さんの、販路を限定した上位ブランド。基本は純米大吟醸スペックのアルコール17度。お米違いでたくさんの種類があります。Wの由来は、渡辺酒造店(Watanabe)・世界(World)・そして笑い(Warai)。日本で一番笑顔あふれる蔵を目指している渡辺酒造店らしいネーミングです。 今回の赤磐雄町も2年前にいただいていますが、い…

  • 一ノ蔵 > タタラ場の女衆(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【一ノ蔵(いちのくら) 酒+(サケプラス)】 濃厚な オレンジレモン 酸甘苦 お久しぶりの一ノ蔵さん。宮城県大崎市・(株)一ノ蔵さんのお酒です。宮城県を代表する大手酒蔵というイメージがありますね。僕がこれまで飲んだのは、すず音・ひめぜんUME・ひめぜん、、、あれ? 普通の日本酒がないぞ? すず音は低アルスパークリングでひめぜんUMEはリキュール。ひめぜんは一応ちゃんと日本酒なんですが、瓶の説明書きのいちばん上に「本品はお米でつくられた日本酒です」って書いてなきゃわからないくらい梅酒っぽい変態酒でした。 で、今回のお酒も、あんまり普通っぽくはないですね。酒+ってなんだろ? まあ、一旦味わってみて…

  • 亀泉 > 「耳をすませば」のラストシーン[ジブリ酒]

    【亀泉(かめいずみ) CEL-24 純米吟醸原酒 生酒】 酸甘ぽん パインジュースが じゅわじゅわん 僕が日本酒ビギナーさんに進めるならまずこのお酒! 約1年ぶりの亀泉 CEL-24です。超メジャーな人気銘柄。僕はいろんなお酒を飲みたいタイプなんですが、亀泉 CEL-24はなんだかんだ年に1杯は飲んでますね。 CEL-24は、高知県工業技術センターで開発された酵母の名前。この酵母を使うと香り高く甘口になります。全国一の辛口県の高知でなんでこんな酵母が生まれたんでしょうね? でも全国的には、亀泉さんと言えばこのCEL-24の方が圧倒的によく見ます。 このCEL-24酵母は亀泉さん以外も使っていて…

  • 喜多屋 > 天文部員(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【喜多屋(きたや) 純米吟醸 吟のさと】 穀物と フルーティーさが すっきりと あ、いつもの画角の写真撮り忘れてた! はじめましてのお酒、 福岡県八女市・(株)喜多屋さんの喜多屋です。同じお蔵さんの富誉咲というお酒はだいぶ前に飲んだことがあるんですが、そちらは全然情報が出てこない謎のお酒でした。 喜多屋さんは1818年頃に創業した老舗。社名の由来は「酒を通して多くの喜びを伝えたい」という志なんだそうです。同じ銘柄名で焼酎も造られており、1973年に現在主流となっている減圧蒸留法を国内で初めて開発されてます。凄い! また2013年には、「大吟醸 極醸 喜多屋」で、国際的なお酒のコンペティション・…

  • 天美 > 別れのハク(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【天美(てんび) 特別純米】 甘酸が するっと入って 旨じわわん 昨年、杜氏の藤岡さんが退職され、新体制の白天と桃天を飲んできた天美さん。実は、まだ藤岡さんが最後に手掛けた12月生産分の黒天を売っているお店をチェックしていて、無くなる前に買っていました。藤岡さんの天美を飲めるのは、おそらくこれが最後になると思います。今回は前置きはこれくらいにして、心を込めて味わっていきたいとおもいます。 それでは、いただきます。 香りほんのりリンゴがふわり。奥にラムネの爽やか苦さ。 口当たり、ほのピリ甘酸フルーティー。リンゴとブドウの果実感。それがぽわっと広がって、奥からじわっと旨苦味。はああ、美味しい。 含…

  • 大那 > ハイタカ(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【大那(だいな) 純米吟醸 無加圧搾り 無濾過生原酒】 旨しっかり 甘味もくっきり クラシック だいぶお久しぶりの大那さん。栃木県大田原市・菊の里酒造さんのお酒です。3年半ぶりですね。こちらを選んだ決め手は「無加圧搾り」。搾るときに圧力をかけず、そのまま出てきたお酒を集めた部分だそう。袋搾りや雫取りとは違うっぽいけど、雑味の少ないきれいなお酒を期待します。 大那さんの銘柄名の由来は「大いなる那須の大地」。那須高原の麓・黒田原を中心に、有機循環型農法を取り入れた契約農家のお米を使い、「究極の食中酒」を目指しているのだとか。瓶には農家さんの名前まで載っていますね。 今回の農家さんは、五月女昌巳さん…

  • 不動 > トキさん(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【不動(ふどう) 純米吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒】 うすにごりの 乳酸甘苦 くっきりと こないだ吊るし純米大吟醸を飲んだ不動さん。美味しかったなあ。千葉県成田市・鍋店(株)さんのお酒です。 今回のお酒は、おりがらみ。不動さんの辛口にごりは去年飲んでますが、おりがらみは初めてですね。実はこのお酒、お店のお姉さんがめちゃくちゃ美味しいって言ってたから、この日の最初の1杯に選びました。しかもいつもより大きいサイズで。楽しみ!さっそく飲んでいきましょう。 色は少し透明感のある、きれいな白。澱がふわふわ浮いてます。 口に含むとしゅわしゅわん。しっかり炭酸ほの酸苦。その酸苦を中心に、味わい全体ほわっと…

  • 西條鶴 > おソノさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【西條鶴(さいじょうつる) 春のるるる 純米吟醸 生酒】 白麹? まろやか濃厚 酸甘味 はじめましてのお酒、広島県東広島市西条・西條鶴醸造さんの西條鶴です。西条は、灘・伏見と並ぶ、日本三大酒処の一角ですね。條は条の旧字体。 このお酒は、見ての通りの春酒。コンセプト・ワーカーズ・セレクションのお酒です。コンセプト・ワーカーズ・セレクションとは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業ブランド。酒販店主導とは言え卸事業なので、いろんな酒屋さんで売ってます。お酒を自らの「感性」でもって楽しむことに主眼を置いているそう。そのために、農・造・美の3要素を大事にし、異業種のデザイナーや芸術家とコラボして…

  • 真澄 > 黒川夫人(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【真澄(ますみ) 銀撰】 心地良い やさしい極上 日常酒 こないだKEGを飲んだばかりの真澄さん。今度は打って変わってパック酒です。 真澄さんは、長野を代表する銘柄。協会7号酵母の発祥蔵としても有名ですね。創業は江戸初期の1662年。昔から美味しかったという逸話は伝わっているのですが、一躍脚光を浴びたのは1943年の全国清酒鑑評会。ここで一位に輝いたことで、一気に注目を集めます。そして7号酵母の発見が1946年。この酵母はすぐに全国で使われるようになり、それは今でも続いています。 と、お蔵さんの公式サイトにはさらっと書いてあるだけなんですが、1943年と1946年ですよ。戦時中と戦後すぐ。お米…

  • 十四代 > ヒミ(君たちはどう生きるか)[ジブリ酒]

    【十四代(じゅうよんだい) 中取り純米 無濾過】 はっきりと 甘酸ぽわん フルーティー しばらくぶりの十四代様。好きな銘柄はいろいろあるけど、日本一の銘柄は何かと問われたらやっぱり十四代を挙げます。どれを飲んでも本当に素晴らしい。でも、ここのところ、以前より飲めなくなってるんですよね。コロナの間は毎月のように飲めてたのに、街に人が戻ってきたらやっぱりなかなか出会えなくなったんです。まあ、それも良いことなんですけどね。 ちなみに、その気になれば普通の値段で十四代を飲めるお店というのは結構たくさんあります。飲んでみたい方は、数万円する転売品には手を出さず、僕に聞いてください。大阪のお店ならご紹介で…

  • 天美 > 海ちゃん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【天美(てんび) 純米吟醸 うすにごり生原酒】 とろシュワで 乳酸桃甘 ぽわわんと 天美の中でも特に人気の高かった桃天さん。去年の桃天さんは文句なしの感動酒でした。昨年、杜氏の藤岡さんが退職されて、新体制になって初めて飲んだ白天さんは思った以上に白天でした。とは言え、やっぱりちょっと不安です。大好きなお酒だからこその不安があるんですよね。まあ、もう四の五の言ってもしかたありません。飲んでいきましょう。 ちなみに四の五のというのは、博打でサイコロの目の予想を四(丁)か五(半)か決めかねてぐだぐだ言ってることからきた慣用句です。そんな雑学なんか挟まずに、さっさと飲めってことですよね。 まずは開栓。…

  • 寒菊 > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【寒菊(かんきく) 39 Special Thanks 2023】 幸せな 甘味がじゅわっと 芳醇に 大人気銘柄の寒菊さん。僕も大好きで、去年もたくさんいただきました。寒菊さんには定番通年商品がなく、全てが限定品なんですよね。その中でこの39は、1年の最後に発売されるお酒。1年の終わりに、感謝の気持ち(サンキュー)を込めて、39%精米で仕込まれる純米大吟醸無濾過生原酒です。 実は僕が最初に飲んだ寒菊さんが、この39だったんです。それが2020版だったから、飲めるのは3年ぶりですね。嬉しい!さっそくいただきます。 上立ち香は、奥にかすかな蜜甘さを感じるけど、ごくおだやか。 口に含むとピリシュワで…

  • SHARI DIAMOND > テルー(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【SHARI DIAMOND (シャリ ダイヤモンド) 純米大吟醸】 酸中心 酢酸レモンと 苦渋味 お久しぶりの白木久さん。と言ってもこのお酒、どこにも白木久と書いてないんですよね。こちらは京都府京丹後市の白杉酒造さんのお酒。お!?ひとつ前に飲んだ玉川の木下酒造さんも京丹後市です。玉川さんはたまたまこの日、僕が持ち込んだお酒だから、ほんと凄い偶然。ただ、地図を見てみたら、木下酒造さんから白杉酒造さんまでは山道で、車で30分ほどかかるそうです。 白杉酒造さんは酒造好適米を使わず、食用の飯米で作るという謎のこだわりを持ったお蔵さんです。これまでに、コシヒカリを使った「暁の蝙蝠」やササニシキを使った…

  • 玉川 > ムーン(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【たまがわ じゅんまいぎんじょう みゃー】 貫禄の やわらかしっかり クラシック お久しぶりの玉川さん。京都府京丹後市・木下酒造さんのお酒です。玉川さんと言えば、いちばんよく見るのはロックが似合う夏酒・アイスブレイカーですね。燗にしても美味しかった。他には、江戸時代の製法で造った熟成酒・タイムマシーンや普通の純米吟醸も飲んでますが、どれも濃厚な旨味がたっぷりでした。 木下酒造さんは、1842年(天保13年)創業の老舗。杜氏は、史上初にして唯一の海外出身の杜氏、フィリップ・ハーパーさんです。イギリス出身で、なんとオックスフォード大学卒。日本の外国語青年招致事業で英語教師として来日し、その契約期間…

  • SABA de SHU > 月島靖也さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【SABA de SHU(サバ デ シュ)】 鯖専用 酸旨やわらか 辛口酒 はじめましてのお酒、鯖専用日本酒・SABA de SHU です。あ、3月8日は鯖の日か!ちょっと出すの遅かった!これ、存在は知ってて、気になっていました。それがたまたま寄ったスーパーに売ってたから、これは買うしかない。 こちらのお酒を造っているのは、吉久保酒造さん。茨城県水戸市のお蔵さんです。メイン銘柄は「一品」。 そもそも、なんで吉久保酒造さんが鯖専用日本酒を造ろうと思ったのか。きっかけは、2017年に開催された「鯖サミット」です。 鯖サミットは、2014年から毎年開催されていた、日本各地の鯖が味わえる食のイベント。…

  • 福海 > アナウンサー(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【福海(ふくうみ) 山田錦 生酒】 酸苦味 するっと爽やか 旨じゅわん はじめましてのお酒、福海さん。こちらは、長崎県平戸市・福田酒造さんの代表銘柄・福田がリブランディングした新銘柄です。あれ? 福田さん、飲んだことあると思ってたんですが、記録が残ってないですね。飲んだと思ってたのは原田さんかな? 福田酒造さんがあるのは、平戸島南部・志々伎湾(しじきわん)の目の前。敷地を出て20mも歩けば海に出ます。この福海と言うブランドは、その志々伎湾の美しさをお酒で表現しようと立ち上げたんだそうです。そして今回の山田錦は、「春にたなびく霞のような幻想的なイメージで仕込まれたしぼりたて新酒生酒」とのこと。ス…

  • 奥能登の白菊 > エボシ御前(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【奥能登の白菊(おくのとのしらぎく) 本醸造 活性にごり酒】 酸米旨 しっかり強い にごり酒 はじめましてのお酒、石川県輪島市・白藤(はくとう)酒造店さんの奥能登の白菊です。奥能登というところでわかる通り、白藤酒造さんも、1月1日の地震で被災されました。店舗兼住宅は全壊し、酒蔵の設備も壊れて酒造りができない状況になってしまったそう。お見舞い申し上げます。 でも、1/4には東京農業大学で蔵元の1年先輩だった鈴木酒造店社長・鈴木大介さんが、支援物資を持って駆けつけてくれたんだそう。熱い! だって、鈴木酒造店さんですよ! 鈴木酒造店と言えば、磐城壽を造るお蔵さん。東日本大震災の津波でお蔵さんが流され…

  • 早瀬浦 > 黒川夫人(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【早瀬浦(はやせうら) 本醸造】 心地よい きれいな旨苦 クラシック はじめましてのお酒、福井県三方郡美浜町・三宅彦右衛門酒造さんの早瀬浦です。早瀬浦さん、美味しいという噂は聞くのですが飲むのははじめて。これまでに数回出会ったことはあるんですが、他に飲みたいお酒がたくさんあって手が出なかったんです。やっと飲める。 早瀬浦という銘柄の由来は、お蔵さんのある福井県三方郡美浜町早瀬という地名です。その名の通り、地図で見てみたら海のすぐ側。でもぱっと見で海だと思ったのは、久々子湖(くぐしこ)という湖でした。ただこの湖は、100mほどしかない早瀬水道で海につながっていて、塩分濃度もめっちゃ濃いらしいです…

  • 飛鸞 > サン(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【飛鸞(ひらん) BLACK JACK 極辛口 うすにごり生酒】 爽やかな グレープフルーツ 超辛口 お久しぶりの飛鸞さん。長崎県平戸市・ 森酒造場さんのお酒です。甘酸っぱくてモダンフルーティーな印象の飛鸞さんですが、今回はちょっと違います。このブラックジャックは、「カラクチの向こう側。その先へ」をテーマに造られた、飛鸞ブランド唯一の超辛口。どんな味わいなのか全く想像できません。 そんな時には飲むしかない。Don't think! Drink!さっそくいただきます。 色はほんのり、うすにごり。香りはほぼないのに、なぜか爽やかさを感じます。不思議! 口当たり、シュワ酸ほの苦フルーティー。甘味は全…

  • 長陽福娘 > 杏奈(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【長陽福娘(ちょうようふくむすめ) 西都の雫 純米酒 無ろ過生原酒 限定直汲み】 酸苦が じゅわんと広がる 食中酒 昨日のわかむすめさんに続いて娘さん、おひさしぶりの長陽福娘さんです。山口県萩市・岩崎酒造さんのお酒。長陽というのは、萩地域の昔の呼び名です。9月9日のおめでたい重陽の節句にも掛けているそう。長は、長州または長門でしょうか? 萩市は長州藩の城下町でしたし。陽は山陽道の陽でしょうか?山陽道からは離れてるけど。福娘というのは、1901年(明治34年)の創業当時、蔵元・岩崎家に女の子が次々と誕生したことから、その娘らの福を願って福娘と名付けたんだとか。微笑ましいネーミングですね。 今回、…

  • わかむすめ > 響子さん(めぞん一刻)

    【わかむすめ 薄花桜 純米吟醸 無濾過生原酒】 フルーティー 甘味がじゅわわ ミネラル感 しばらくぶりの、わかむすめさん。山口県山口市・新谷酒造さんのお酒です。大好きな銘柄。薄花桜は去年も飲みました。 わかむすめさんと言えば平安装束のかさねの色目。商品名にその色目の名前を使ってるんです。今回で言えば薄花桜がその色目。他にも、これまでに飲んだ燕子花・瑠璃唐草・牡丹・花橘・月草も、かさねの色目です。さすがにトロピカルブンブンは平安じゃないですけどね。 薄花桜は、表は白・裏は薄紅(#f0908d)というかさね。白から透けた薄紅が桜色になります。風情がありますね。写真の後ろの方にカラーチップを貼ってお…

  • 亀甲花菱 > おキヨ(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【亀甲花菱(きっこうはなびし) 純米 生原酒 無濾過中取り】 力強い 芳醇甘旨 クラシック はじめましてのお酒、埼玉県加須(かぞ)(かぞ)市・清水酒造さんの亀甲花菱です。小さなお蔵さんで生産量も少なく、埼玉で最も入手困難な銘柄のひとつなんだそう。 亀甲花菱とは、伝統的な和文様のひとつ。亀甲(六角形)の中に花菱(4枚花弁の花で表した菱型)をあしらった文様です。 フリー素材サイトIllustACからお借りした亀甲花菱紋を載せておきます。亀甲は、長寿に通じるおめでたい形。日本酒では信州亀齢さんを思い出しますね。亀甲花菱は亀甲紋の中でも代表的なもので、着物の柄としても一般的です。家紋としても使われ、戦…

  • 積善 > ヤエ子姉ちゃん(おもひでぽろぽろ)[ジブリ酒]

    【積善(せきぜん) 純米酒 生酒 牡丹の花酵母】 花酵母 酸旨ドライなフルーティー はじめましてのお酒、長野県長野市・西飯田酒造店さんの積善です。こないだ飲んだばかりの本老の松さんが東飯田酒造店だったから、ご近所さんなのかな? と思って調べてみたら、それどころじゃなかった! 西飯田酒造店さんと東飯田酒造店さんは、なんとお隣さん。どちらも蔵元は飯田さんです。創業も同じ江戸末期。でも、特に親戚というわけじゃないみたい。なんで??? 西飯田酒造店さんは、花酵母にこだわっていて、公式オンラインショップを見てみた感じは、全てのお酒で花酵母を使ってるっぽいです。今回の積善さんは、牡丹の花酵母のお酒。他にも…

  • 蔵人のかくし酒 > 源さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【蔵人のかくし酒 純米酒 山田錦 米だけの酒】 米旨味 ぐぐっと広がり 奥に甘 はじめましてのお酒、千葉県松戸市・福徳長酒類さんの「蔵人のかくし酒」です。なんか聞いたことのある銘柄名ですが、前に飲んだのは蓬莱さんの「蔵元の隠し酒」でした。こちらは、見ての通りのパック酒。実は、料理用に買ってきたお酒です。スーパーに並んでたパック酒の中で、一番飲んでみたいと思ったのがこちら。だって、500mlで395円ですよ。四合瓶換算で569円!? なのに山田錦100%で純米!?!? まじで!? 福徳長酒造さんは、本社は松戸ですが、工場は、 山梨県韮崎市と福岡県久留米市。今回のお酒は韮崎の方です。メイン銘柄は福…

  • 亀齢 > 国王(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【亀齢(きれい) 萬事酒盃中(ばんじさけさかずきのなか) 純米 おりがらみ生】 力強い 旨味がぐわん 苦ふわん お久しぶりの「萬事酒盃中」。広島県東広島市・亀齢酒造の亀齢さんのサブブランドです。「万事酒盃中」とは、世の中の全ての事柄は酒の入った盃の中で起こる出来事のようなものという意味。よくわからないけど深そうな言葉。3年前、2021年にもいただいていますが、今回は冬限定のおりがらみ。さっそく飲んでいきましょう。 上立ち香、ふわんと乳酸、にごりの苦さ。ほんわりアルコールも気持ちいいですね。 口に含むとシロップ甘と乳酸酸味とにごり苦。それがぽわんとふくらんで、遅れてしっかり旨味がぐわん。それから…

  • くどき上手 > チャゲさん(OnYourMark)[ジブリ酒]

    【くどき上手 Jr.のジューシー辛口 改。 純米大吟醸 生詰】 フルーティー しっかり甘じゅわ 辛口酒 1ヶ月ちょっとぶりの、くどき上手さん。大好きな銘柄だから、見つけたら飲んじゃいますね。「くどき上手」という銘柄名は、豊臣秀吉のような出世する武将は説得力がある=口説き上手であることから、成功する・出世するという意味を込めて命名されたんだそうです。女性を口説くのにぴったりという意味じゃなかった!! まあ実際は甘じゅわ美味しくて、口説くのにぴったりなんですけどね。 さて今回のくどきさんは、え???Jr.の辛口?? くどき上手の辛口というのは飲んだことあるんです。前回の「不愛想」も硬質な辛さがあり…

  • 鳳凰美田 > ソフィー(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【鳳凰美田(ほうおうびでん) 赤判 純米大吟醸 かすみ無濾過本生】 上品な ミックスフルーツ 苦じゅわん しばらくぶりの鳳凰美田さん。栃木県小山市・小林酒造さんの超人気銘柄です。僕も大好きな銘柄で、碧判の方が2023年と2021年に年間Best10に入っています。赤判をいただくのは2年ぶりですね。でも前回は活性にごりだったので、今回のかすみとはちょっと違います。楽しみ♪ それではさっそく、いただきます。 色はきれいなかすみ白。透明感あるほの白さ。上立ち香、お米の旨さと、ほの甘さ。にごりの苦酸加わって、ぽわんと豊かに立ち上がる。 口に含むと、酸甘ぽわん。程よいにごりの乳酸感と、梨とパインとスイカ…

  • 天美 > 菜穂子さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【天美(てんび) 純米吟醸 生】 新体制 思った以上に 白天さん 去年もたくさん飲んで、どれもめちゃくちゃ美味しかった、僕の最推し蔵だった長州酒造の天美さん。去年は僕が飲んだ372杯の中の美味しかったお酒第1位でした。昨年、杜氏の藤岡さんが退職され、新体制になってから初めて飲む天美さんです。初回の12月生産分は買えませんでした。今回飲むのは、1月生産分。だから生産は2回目以降ですね。 正直不安はあります。でも長州酒造さんによると、このお酒をリリースするまでには、たくさんのお蔵さんの指導やアドバイスを受けたのだそう。そのお蔵さんとは、相原酒造(雨後の月)、赤名酒造(絹乃峰)、奥出雲酒造(奥出雲)…

  • 2月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事です。え?もう今年2ヶ月終わったの!? 今年は年初からいろいろあったり、今月は気温が乱高下したり、目まぐるしすぎて、あっという間の2ヶ月でした。今回も、記事の内容部門3本と、美味しかった部門3本、そしてベストサムネを3枚お送りします。今月は美味しいお酒もたくさん飲めましたが、それより、初めて飲む銘柄が多い月でした。今月アップした記事の中で13杯がはじめましてのお酒。僕はそこそこいろいろ飲んでる方だと思いますが、月の半分近くが初めてのお酒ってびっくりです。 さてそれでは、内容部門からいきいましょう。 まずは、ぽち酒の特集記事。ぽち酒というのは、1合パウチパック入りの日本酒…

  • 金花水 > カカシのカブ(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【金花水(きんかすい) 特別純米酒】 モダンでも クラシックでもなく ただ美味い はじめましてのお酒、岐阜県加茂郡八百津町・蔵元やまださんの金花水です。蔵元やまださんは、1868年(明治元年)創業。メイン銘柄は「玉柏」。この金花水は、情報が少ないと思ったら、創業当初の銘柄を特別に復活させたもののようです。だからこんなにクラシックなラベルなんですね。岐阜の酒販店・酒の浪漫亭さんの協力を得て復活とのことなので、PB(プライベートブランド)なのかもしれません。 味わいもクラシックなんでしょうか? それでは、いただきます。 上立ち香、米旨ほわん、クラシック。口当たり、するっと入って甘旨ぽわん。後半にな…

  • 本老の松 > キキのお父さん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【本老の松(もとおいのまつ) 純米吟醸 ひやおろし 純】 おだやかな やさしい甘味と 渋旨味 はじめましてのお酒、長野県長野市・東飯田酒造店さんの本老の松です。お、長野市2連続。こちらは、少し遅れていただいた ひやおろし。秋酒です。不勉強ながら知らない銘柄。まずはお酒をいただきましょう。 上立ち香、お米シロップ旨甘ふわり。 口当たり、するりと淡く水のよう。そこからやさしい甘味がほわん。甘味がふわっと広がりつつ、最後に旨渋すとんと落ちる。含み香ほわんと木質感。後味じわんと渋味が残り、いろんな肴に合いそうです。おだやか美味しい。好き! ごく淡く入ってきて、甘味から渋旨に変化していくのが楽しいです。…

  • 19 > フクオさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【19(じゅうく In bocca al lupo!(イン ボッカ アッ ルーポ】 旨ドライ 意外にやわらか オオカミさん おひさしぶり。瓶がかわいいことに定評のある19さんです。長野県長野市・尾澤酒造場さんのお酒。そして、ひとつ前の肉食系に続いて2連続オオカミです。19というのは、一人前の20歳には足りないからというのが銘柄の由来だそう。 「In bocca al lupo!」というのはイタリア語で、直訳すると「狼の口の中へ!」。元々は狩りに行く人の励ましの合言葉で、現在では、何かに挑戦する人へ向けての「がんばれ!」というような意味だそうです。え?もしかしてこのオオカミさんは狩られる方だった…

  • 萩乃露 肉食系純米酒 > モロの息子(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【萩乃露(はぎのつゆ) 肉食系純米酒 オオカミ 渡船 直汲み生】 フレッシュな 野生の強さが 爽やかに 約半年ぶりの肉食系純米酒。滋賀県高島市・福井弥平商店さんのお酒で、銘柄名は萩乃露です。広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業「コンセプト ワーカーズ セレクション」のお酒。 この肉食系シリーズは、なんと言ってもラベルデザインが素敵。イラストレーター/グラフィックデザイナーの瀧川裕恵さんのデザインです。これまでにライオンとワシを飲みましたが、他にもクマとトラがあるみたい。今回のオオカミさんもカッコよくて美しい。瀧川裕恵さんのサイトでは、それ以外にもいろいろなイラストを見ることができます。ど…

  • 大盃 マッチョ > おかみさん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【大盃(おおさかずき) Macho(マッチョ) 純米 愛山80 生】 低精白? 濃いのにきれいな フルーティー お久しぶりのマッチョさん。めっちゃ好きなのに、なかなか会えなかった! マッチョさんは、群馬県高崎市・牧野酒造さんのお酒。銘柄名は大盃です。精米歩合80%の低精白→お米にタンパク質が残る→タンパク質と言えばマッチョ!という理屈。これまで、男マッチョ、女マッチョ、ゴリマッチョ、覆面マッチョ、マッチョキングと飲んできたけど、どれも美味しかった! 女マッチョさんははじめて飲んだマッチョで、ほぼ3年ぶりです。前は火入れだったけど今回は生酒。生マッチョはさらに美味しいイメージあるから楽しみです。…

  • 北洋 > 先輩魔女さん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【北洋(ほくよう) 純米吟醸 能登半島地震復興支援ボトル】 フレッシュな 酸苦中心 フルーティー はじめましてのお酒、富山県魚津市・魚津酒造さんの北洋。こないだ飲んだ紫宙の紫波酒造店さんと同じく、酒蔵再建の専門企業・(株)日本酒キャピタルさんの手で再建されたお蔵さんです。アメフトで日本一になった選手が社長をされている会社ですね。詳しくは、こないだの紫宙さんの記事で解説しています。 魚津酒造さんは1925年創業。地元魚津港が鮭や鱒の北洋漁業の船団基地であったことこら、 銘柄を「北洋」と命名したんだそうです。公式サイトによると、社長はコアラのマーチが好き。なにその情報w でも、蔵人みんなの情報が書…

  • 謙信 > クシャナ(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【謙信(けんしん) 特別純米 無濾過生原酒】 爽やかな 鮮烈辛口 フルーティー はじめましてのお酒、新潟県糸魚川市・池田屋酒造の謙信さんです。当然由来は戦国武将・上杉謙信公ですね。池田屋酒造さんは、水質ランキングで何度も1位を取った清流・姫川の伏流水を仕込み水に使っているそう。翡翠の産地としても有名な川ですね。ただ、糸魚川と言えばフォッサマグナ。本州をふたつに分ける、大地溝帯です。古い地層がむき出しになったその地形の影響で、姫川の水はたっぷりミネラルを含んだ硬水なんだそうです。それが求める水質とは違うので、浄水システムを導入して調整してから使っているのだそう。こだわりがある! 今回のお酒は、年…

  • 猫の酒

    今日2月22日は猫の日!ということで、猫のお酒を特集します。にゃんこラベルのお酒って多いんですよね。わんこラベルよりもはるかにたくさんあります。なんででしょうね?まあ深くは考えずに、お酒を見ていきましょう。 まずは、いちばん有名かもしれない猫。新政さんの亜麻猫と、その派生の亜麻仔猫です。白麹を使った甘酸っぱいお酒で大人気。実はこれ、このブログの最初の記事なんです。つまり、それ以来飲めてない。 お次は萩の鶴さん。こちらも猫ラベル界では有名な銘柄。四季折々に猫ラベルが発売されています。でもなぜか僕が会えたのは夏の夕涼み猫だけ。 銘柄名に猫が入っている、サビ猫ロックさん。赤サビと銀サビの飲み比べです…

  • 儀助 > ジリオラさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【儀助(ぎすけ) 純米吟醸 愛山 無濾過生原酒】 わかりやすい 1801 甘メロン はじめましてのお酒、奈良豊澤酒造の儀助さんです。同じお蔵さんのメイン銘柄・豊祝や朱雀門は飲んでるんですけどね。そう言えば豊祝さん、しばらく飲んでないなあ。奈良ではどこでも見かけるメジャー銘柄です。 こちらの儀助さんは、「旨くて透明感のある究極の食中酒を造りたい」という思いから、2015年に生まれた銘柄。しぼってすぐに瓶詰めし、-5℃で低温貯蔵されています。それは楽しみ。さっそくいただきます。 香りは華やか甘メロン。わかりやすくフルーティー。裏ラベルを見たら、協会1801酵母って書いてます。うんうん、いかにも18…

  • 山法師 > 銭形警部(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【山法師(やまほうし) 純米爆雷辛口 原酒生酒】 旨味ぐぐっ 意外におだやか 超辛口 ふたつ前に投稿した山法師さん。同じ銘柄の「爆雷」が気になるって書いてたけど、いきなり見つけました。何年も見つからなかったのに、こんなことある!? こないだも書いたように、爆雷は日本酒度が+28という異次元の高さ。これまでに飲んだ中で日本酒度が最も高かったのは、會津龍が沢 超辛口の+20。そもそも+20を超えるお酒なんてほとんど聞かないんですよね。+28なんてどうやって造ってるんだろ?飲んでみたかったものの、正直言って怖いです。果たして飲み切れるのか? ちなみに、飲んだ中で日本酒度マイナス側の最高値は、舞美人M…

  • シン・タカチヨ > ラウラちゃん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【シン・タカチヨ 扁平精米 無ろ過生原酒 0-type 零】 オレンジの 酸甘ジューシー 酸キリリ はじめましてのシン・タカチヨさん。もちろん、たかちよや高千代や59Takachiyoや髙龗は飲んでるけど、カタカナタカチヨは飲んでなかったんです。あ、新しく出た巻機もまだ飲んでないですね。 高千代酒造さんの銘柄にはちゃんと区分けがあって、漢字高千代は辛口で、ひらがなたかちよは甘口。59Takachiyoはスペックを扁平精米59%・協会1801号酵母・純米吟醸無調整生原酒に固定してお米の違いを楽しむシリーズです。 カタカナはどんなコンセプトになるのかと思ったら、まさかの昼呑み特化型。しかもどこかの…

  • 山法師 > 五ェ門(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【山法師(やまほうし) 純米超辛口原酒】 酸味ぽん 旨味もずどん 超辛口 はじめましてのお酒、(株)六歌仙の山法師さんです。検索したら「やまほうし」と書いてあるサイトと「やまぼうし」と書いてあるサイトが両方あってややこしいですが、「やまほうし」が正解。瓶にちゃんと「YAMAHOUSHI」って書いてますからね。困ったことに、大手日本酒レビュー・ランキングサイトのさけのわさんまで「やまぼうし」と書いてあって迷いました。 ちなみに銘柄名の由来は、山=八方を山に囲まれた恵まれた環境、法師=自然と共に生きていく賢人。そこから、『自然の包容力と人間の知恵と技の融合した酒を造りたい』という思いを込めたんだそ…

  • 四季桜 > 風間明雄さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【四季桜(しきさくら) はなのえん 特別純米酒 生】 見たまんま 酸旨ほの甘クラシック はじめましてのお酒、栃木県宇都宮市・宇都宮酒造さんの四季桜です。日本酒の〇〇桜という銘柄名は、「さくら」なのか「ざくら」なのかという濁点問題が付きまといますが、こちらは濁らない「しきさくら」さん。ちなみに僕が飲んだ中では、濁らないのが四季桜、華姫桜・かたの桜・初桜。濁るのは、出羽桜・越後桜・龍泉八重桜・阿櫻。互角ですね。最初に桜が来る櫻正宗さんは当然濁りません。 日本語で言葉が連結したときに濁点が付く現象を「連濁」と言います。連濁しない場合も、ライマンの法則とか枝分かれ制約とかいろいろルールがあります。でも…

  • 高砂 > クロトワ(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【高砂(たかさご) 番外ふくひびき生詰原酒】 さらっ~さーっすっ? しっかり旨アルクラシック お久しぶりの高砂さん。高砂という銘柄には2種類あって、而今を醸す三重県名張市・木屋正酒造の高砂さんと、こちらの静岡県富士宮市・富士高砂酒造の高砂さん。静岡の高砂さんは、飲むのは1年半ぶりです。 ふくひびきというお米ははじめてかな? 調べてみたら、1993年に東北農業試験場が開発したお米で、食べるだけじゃなくてお酒にもお菓子にも、飼料にまで使えちゃう多用途で収穫量の多いお米だそうです。 「さらっ~ さーっ すっ」って書いてあるのも面白いですね。味わいがイメージしやすい。ん?「さらっ~」てどう発音するんだ…

  • あぶくま > ユパ様(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【あぶくま 本醸造生原酒】 キレがあり ほわっとやさしい クラシック はじめましてのお酒、福島県田村市・玄葉本店さんの「あぶくま」です。あぶくまと言うのは、漢字で書くと阿武隈。福島県から茨城県北部にかけての太平洋岸地域を指す地名です。阿武隈川が有名ですね。栃木県との県境に近い甲子旭岳に源を発し、福島県をまるまる縦断北上して宮城県岩沼市で太平洋に注ぐ一級河川。 実は僕は高校時代を福島市で過ごしていて、毎日阿武隈川の河原道を自転車で走って高校に通っていました。冬になると近くに白鳥が飛来していましたし、9月頃にはカゲロウが大発生して道がひどいことになっていました。だから阿武隈川には思い入れがあるんで…

  • 三連星 > 信子(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【三連星(さんれんせい) 純米大吟醸 渡船六号 無濾過生原酒】 おだやかな やわらか酸旨 ほの辛口 この日は、いつものお店(2か所)でよく合う常連さんに教えてもらったお店に、はじめて伺いました。その1杯目にいただいたのが、こちら美冨久酒造の三連星さん。こちらのお店のイチオシ銘柄で、3本あったものの中から、純米大吟醸をいただきます。 三連星さんは久しぶりですね。約2年ぶり。前回はジオンっぽいマークの付いたデザインでしたが、今回は丸っこくてガンダムっぽさはありません。まあ、裏ラベルには「宇宙世紀二〇二二年」とか「スペー酒ノイド」とか書いてるんですけどね。 美冨久酒造さんの元々の銘柄は美冨久。前にわ…

  • 山丹正宗 > トエトさん(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【山丹正宗(やまたんまさむね) 大吟醸 山田錦】 米甘味 ぽわんと開いて やわらかく ぽち酒の山丹正宗さん3本目、アル添大吟醸です。ぽち酒については、3つ前の投稿で解説しているので、よかったらご覧ください。 アル添大吟醸って好きなんですよね。こちらも楽しみです。色は前の2本よりも薄い感じ。熟成感も控えめなのかな? さっそく飲んでいきましょう。 香りはやさしい米甘と、わずかにおだやかアルコール。熟成感はあるけど、やっぱり前の2つよりも少ない感じです。 口当たり、やわらかするり、なめらかに。そこから味わい全体が、甘味中心ぽわんと開く。甘味はお米とシロップ糖。米旨熟苦乳酸感。含み香控えめ甘アルふわり…

  • 山丹正宗 > ペジテの青年(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【山丹正宗(やまたんまさむね) 吟醸酒 松山三井】 淡麗な ほの熟やさしい 旨味ふわ しずく媛に引き続き、ぽち酒の山丹正宗さんです。ぽち酒については、こちら↓をご覧ください。 2本目はアル添吟醸酒。お米は、愛媛と言ったらこちら・松山三井です。1本目のしずく媛の元になったお米ですね。色はちょっと黄色。しずく媛よりはちょっとだけ薄いけど、やっぱり熟成してるのでしょうか?それでは、飲んでみましょう。 香りはおだやか、米旨ほの熟蜜。やっぱりほんのり熟成感があります。でも、きれいでまるくて良い感じ。 口当たり、するっと入ってきて淡麗。そして、一歩後からやさしい甘旨酸がふわん。ちょい熟お米の甘旨味。乳酸感…

  • 山丹正宗 > ラステルさん(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【山丹正宗(やまたんまさむね) しずく媛 純米吟醸】 やわらかい 蜜甘ちょい熟 マスカット 昨日投稿した、ぽち酒。実際飲んでみた感想です。3本いただいた中でまず飲むのは、しずく媛。偶然にもちょうど、12月ロットの新酒を飲んだとこです。記憶がはっきりしているうちに比べられるのが楽しいですね。ちなみに12月ロットは、アタックはやわらかいのに、硬めの酸旨アルがカツンと刺さるドライでフルーティーなお酒でした。それでは、ぽち酒の方をいただきましょう。 色は、ちょっと黄色いですね。 香りは、、、ん? 蜜甘??12月ロットとは明らかに違いますね。熟成が入ってます。蜜甘ちょい熟マスカット。 口に含むと、酸苦甘…

  • 1合パウチパック日本酒「ポチ酒」特集

    今日はちょっと特別編。「ぽち酒」について特集します。ぽち酒というのは、株式会社ミチさんが販売されている、180mlパウチパック入りの日本酒。2022年12月にサービスを開始し、現在は193種類の日本酒を販売されています。今回は、偶然にもちょうど飲んだばかりだった山丹正宗さんの飲み比べ3本セットをご提供いただので紹介します。ブログにも #PR ってつけた方が良いのかな? 小容量パック、良いですよね。僕のようにいろんなお酒を飲みたい人にとっては、四合瓶よりも手軽に買えるので助かります。1合サイズではこれまでにも、三菱食品さんの「蔵べる」シリーズは22種類飲んでますし、月桂冠 THE SHOT シリ…

  • 山丹正宗 > アスベル(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【山丹正宗(やまたんまさむね) しずく媛 純米吟醸】 フルーティー やわらかいのに 硬い酒 はじめましてのお酒、愛媛県今治市・(株)八木酒造部さんの山丹正宗です。八木酒造部さんは1831年(天保二年)創業。かつて今治に存在した越智杜氏という杜氏集団の酒造りを継承した酒造りをしているそうです。創業当初は屋号を「丹波屋」と言い、銘柄名・「山丹正宗」は、屋号の「丹波屋」と「銘刀正宗のようにキレの良い酒」という掛け合わせから付けたんだそうです。 と公式サイトに書いてあるところにツッコむのは無粋ですが、正宗の部分はたぶん当時一世を風靡していた、現・櫻正宗さんの正宗にあやかって付けたんでしょうね。そのあた…

  • 三十六人衆 > 小5タエ子(おもひでぽろぽろ)[ジブリ酒]

    【三十六人衆(さんじゅうろくにんしゅう) 蒼天 純米酒】 おとなしく 引っ込み思案な 淡口酒 はじめましてのお酒、山形県酒田市・菊勇(株)さんの三十六人衆です。きくいさみ? きくゆう?こちらはの読み方は「きくいさみ」さんです。神奈川の吉川醸造に菊勇(きくゆう)という銘柄もあって、ややこしいんです。吉川醸造と言えば、雨降の商標問題はどうなったんでしょうね? まあ、三十六人衆に戻りましょう。三十六人衆は、英語で書くと「36 Guardians」。お、なんかカッコいいぞ。この銘柄名の由来は、公式サイト(https://36guardians.com/) によると、『中世、東の国を追われた一人の姫を守…

  • みむろ杉 > 月島雫(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【みむろ杉(みむろすぎ) 純米吟醸 山田錦】 果実感 するりきれいに 上質に 約半年ぶりの みむろ杉さん。奈良県桜井市・今西酒造さんのお酒です。奈良を代表する有名銘柄ですね。ちなみに、春鹿の今西清兵衛商店さんと、奈良漬けが有名な今西本店さんは親戚同士なんですが、今西酒造さんとは特に関係はないそうです。 今回の純米吟醸は、みむろ杉さんの ど定番酒。実はブログを始める前にも飲んだことあるんですが、かなり久しぶり。こちらのお店は、ふらっと立ち寄った初めて入る焼き鳥屋さんで、その1杯目にいただきます。 香りはほんのりフルーティー。ひかえめきれいな青リンゴ。良いですねえ。もう間違いない。 口当たり、する…

  • 秩父錦 > サリマン先生(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【秩父錦(ちちぶにしき) 甕口酒】 上品な アル甘ハーブの 変態酒 お久しぶりの秩父錦さん。1年ほど前にも、こちらのお店でいただきました。実はこれ、今回はスルーしようと思ってたんです。去年飲んで苦手なタイプだったから。ちなみに去年は、好き度★3で、僕の中ではかなり低め。ジブリに例えたのは、湯婆婆でした。でも、お店のお姉さんがしきりに勧めてくるんです。美味しいからって。うーん、そこまで言われたら、騙されたつもりで飲んでみましょう。さて、どんなかな? 香りはおだやかアル旨ハーブ。お?去年と同じでハーブ感があるけど、だいぶおだやか!? 口当たり、とろんと甘酸ハーブ感。飴の甘味とハーブ苦。ほんのり酸味…

  • 金鼓 > サン(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【金鼓(きんこ) うすにごり】 シュワシュワで 爽やかドライな うすにごり しばらくぶりの金鼓さん。どれを飲んでも変態で、全部美味しい大倉さんの別ブランドです。こないだ飲んだ純米吟醸も変態で美味しかったなあ。 今回は、うすにごり。金鼓さんのにごりは、前にその名も「濁酒」という米粒たっぷりどぼどぼ水酛変態酒を飲んで美味しかったんですが、今回はそれよりだいぶ爽やかっぽいですね。どんなお酒か、さっそく飲んでいきましょう。ちなみに口開け後30分くらいだそうです。 色はしっかりうすにごり。澱が点々浮いていて、泡もたっぷり壁面に。 香りはレモンと乳酸米旨。爽やかやん! でも奥に力強さも見えるのが大倉本家さ…

  • 冩樂 > テナー(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【冩樂(しゃらく) 純米酒 無濾過生】 やさしくて 芯がしっかり 奥深く こないだ剣愛山を飲んだ冩樂さん。福島県会津若松市・宮泉銘醸さんのお酒です。別に表記は写楽でも冩楽でも写樂でもいいんだけど、ここでは正式に冩樂と表記します。ウ冠の方の寫楽や寫樂はNGかな。ややこしいですね。 今回は有名銘柄の、ど定番。この純米酒は過去に日本酒コンテスト「SAKE COMPETITION」純米酒部門で1位に輝いています。2年前にも飲んでいますが、その時は火入れ。今回は無濾過生酒です。楽しみ♪さっそく飲んでいきましょう。 香りは米旨ほのかにバナナ。おだやかだけど芯がある。良いですねえ。これは美味しいやつ。 口当…

  • 天平 > ハラ・モトロ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【天平(てんぺい) 上撰 本醸造五年古酒】 旨苦渋 ズドンと響く 熟成酒 はじめましてのお酒、石川県七尾市・布施酒造店さんの天平です。これ、「てんぴょう」じゃなくて「てんぺい」なんですね。なんでも、かつて近くにあったお寺・天平寺に由来するそうです。天平寺は、かつては末社80余社、坊院360余、僧坊3000人を従える一大山岳霊場でした。でも、戦国時代の2度の全山焼き討ちと、明治の廃仏毀釈によって衰亡したんだとか。 布施酒造店さんは、明治9年(1876年)創業。近年は長期貯蔵専門として、3年・5年・10年古酒を販売されています。ラベルの絵は、東京芸大出身の長男さんのものだそう。 お蔵さんがある七尾…

  • 天上夢幻 > トトロ(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【天上夢幻(てんじょうむげん) 吟醸原酒 めでたい冬酒】 旨味ズン 玄米ドングリ まろやかに はじめましてのお酒、宮城県加美郡加美町・中勇(なかゆう)酒造店さんの天上夢幻です。中勇酒造店さんは、約500石(約90kl・一升瓶換算で5万本)を生産されていますが、県内出荷が90%だそうです。でも実は、ちょうど先週、酒屋さんでこの「めでたい冬酒」を見て気になってたんです。なんせ、ラベルが目立ちますからね。目立つの大事。 「天上夢幻」という銘柄は1975年ころに誕生したんだそう。公式サイトによると『趣味の登山仲間の登はん祝いにと試作品の「鳴瀬川原酒」を山頂に持参し、雲海の望みながら飲んだところ、同行し…

  • 真澄 > 千尋(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【真澄(ますみ) KEG(ケグ) DRAFT(ドラフト) 純米吟醸 12】 軽いけど 味わいしっかり フレッシュ酒 かなりお久しぶりの真澄さん。3年ぶりですね。名酒ぞろいの長野の中でも特に有名ですし、なにより協会7号酵母の発祥蔵です。 今回いただくのはKEG。例によっていつもの解説です。 KEGは、正式には「KEG DRAFT SAKE」。しぼりたての風味やフレッシュ感を長期間そのまま維持できるという10Lタンクの日本酒サーバーです。KEGの特徴や、電源なしでお酒を注げる仕組みは、前に特集記事を書いたので、良かったらご覧ください。 あ、KEGの公式サイト見てみたら、300mlのパウチパックが通…

  • 1月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事です。今年はお正月から、大変なことがたくさん起きて、あんまり新年のお祝いをする雰囲気でもありませんでした。でもあれから1ヶ月。まだまだ大変な思いをされている方も多いですが、再び立ち上がり着実に前を向いている方々もいて、僕の方が勇気付けられています。今回も、記事の内容部門3本と、美味しかった部門3本、そしてベストサムネを3枚お送りします。今月も、美味しいお酒が大渋滞でした。上位3本は全て★5。月間平均を取ったら過去最高だったんじゃないかな? そんな中の厳選記事です。それでは内容部門からいきいましょう。 まずは、宗玄さん。今回の地震で大きな被害を受けたお蔵さんです。飲んで応…

  • 不動 > 澤村雄一郎さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【不動ふどう) 吊るししぼり無濾過 純米大吟醸 生原酒】 甘旨アル 男が惚れる カッコよさ 半年ぶりの不動さん。千葉県成田市・鍋店(株)さんのお酒です。ちなみに鍋店さんの別銘柄・仁勇さんも去年、うなぎ用のお酒を飲んでます。 不動さんの中でも、この吊るし純大は特別。実はこのお酒は、2020年に僕が飲んだ466杯のお酒の中で、第1位に挙げたお酒なんです。 吊るししぼりというのは、袋にしぼる前のお酒(醪・もろみ)を入れ、自重でぽたぽた落ちる雫を集める方法。雑味のないきれいなお酒になるんですが、大変な手間がかかるそうです。だから、高級酒向けの造り方ですね。雫取り・斗瓶取り・袋吊りなどとも呼ばれます。僕…

  • 本洲一 > お巡りさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【本洲一ほんしゅういち) 純米吟醸 大辛口 Doors -dry-】 +9? やわらか旨酸 辛口酒 約半年ぶりのお酒、広島県広島市・梅田酒造場さんの本洲一です。実はこの銘柄、さっきまで本州一だと思ってました。改めてよく見たらサンズイがある! 失礼しました。ブログの前回飲んだ時の記事も修正しました。 今回のお酒は、「本洲一の新たな味わいへの扉を開いて頂きたい」という想いから生まれた「Doors」シリーズ。蔵元次男の檜山篤志さんが酒質設計・仕込み・ラベルまで製造全般に一貫して取り組んだんだそうです。 ちなみに「デザイン協力:梅田美里」と書かれているので、調べてみました。はっきりとはわからなかったん…

  • 雁木 > ソフィー(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【雁木がんぎ) 純米 無濾過生原酒 直汲み】 とろりんと 甘酸くっきり 旨じわん お久しぶりのお酒、山口県岩国市・八百新酒造さんの雁木です。ほぼ2年ぶりですね。こちらは、広島の酒販店・酒商山田さんのオリジナル。タンク1本まるまる買ったPB(プライベートブランド)です。酒商山田さんの販売力と、雁木さんへの信頼があってこその企画ですね。 前々回の雁木さんも、デザインは違うけど同じ酒商山田PBの雁木さんでした。スペック見たらほとんど同じ。リニューアルかな? 前も美味しかったから楽しみです。 それでは飲んでいきましょう。 上立ち香、とろ甘乳酸、ほの米旨。 口当たり、とろりん甘味と酸味がほわん。それがぽ…

  • 大雪渓 > 彩香(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【大雪渓だいせっけい) 活性にごり酒 どぶろっくん】 米粒が たっぷりピリシュワ とろんとろん はじめましてのお酒、長野県北安曇郡池田町・大雪渓酒造の大雪渓さんです。大雪渓という銘柄名は、日本三大雪渓のひとつ、白馬岳の絶景にちなんでつけられたのだそう。 また出た!日本三大〇〇。ふたつ前の芳水さんや若波さんで日本三大暴れ川が出たばかり。僕のレビューではこれまで他に、日本三大酒処、日本三大奇祭/日本三大裸祭り、日本三大鍾乳洞、それと僕が勝手に作った日本三大アル添酒が出てきています。ちなみに日本三大雪渓は、全て北アルプスで、白馬岳近くの白馬大雪渓・針ノ木岳近くの針ノ木大雪渓・剱岳近くの剱沢雪渓だそう…

  • 奥丹波 > アリエッティのお母さん(借りぐらしのアリエッティ)[ジブリ酒]

    【奥丹波おくたんば) 純米吟醸 S.yedo】 辛口で 酸味中心 酢酸感? はじめましてのお酒、兵庫県丹波市・山名酒造さんの奥丹波です。丹波市というと、丹波山地と言われるように、けっこうな山間部。地図で見たら、山名酒造さんは丹波市の中心部からさらに離れた山あいの町にありました。自然が豊かそう。 今回のお酒は、S.yedoという限定酒。S.yedoとは「サッカロマイセス・エド」という清酒酵母のことで、最古級の清酒酵母です。1909年(明治42年)に東京帝国大学農学部の中沢亮治博士が、ドイツのベルリン工科大学に留学中に、日本の清酒の醪から分離したんだそう。yedoは江戸。江戸酵母とも呼ばれています…

  • 芳水 > 北さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【芳水ほうすい) 無為淡霞むいたんか) 純米吟醸無濾過 生成り】 やわらかい 酸と旨味が じわじわり はじめましてのお酒、徳島県三好市・芳水酒造の芳水さんです。芳水の由来は、お蔵さんの傍を流れている吉野川。お蔵さんから歩いて行ける距離に、多くの奇岩がある景勝地・美濃田の淵があり、ここは「芳乃川(よしのがわ)」・「芳水(よしのみず)」と詠まれていたんだそうです。吉野川と言えば、利根川・筑後川と並び、日本三大暴れ川のひとつ。ちょうどついこないだ、筑後川の波を由来とする若波さんを飲んだばかりなので、これも奇縁ですね。こうなったら、群馬県・山川酒造さんの「利根川育ち」も飲んでおきたいところ。どこかに置…

  • ソガ・ペール・エ・フィス > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【Sogga(ソガ) père(ペール) et(エ) fils(フィス) LE(ル) SAKÉ(サケ) ÉROTIQUE(エロティック) TROIS(トロワ)】 期限から 半年経って 爆上がり こないだDEUX(フランス語の2)を飲んだソガペさん。今回はフランス語の3・TROIS(トロワ)です。DEUXは旧協会2号酵母を使って醸されたお酒だったのに対して、TROISはその名の通り旧協会3号酵母。この酵母、現在は頒布してないから「旧」です。3号酵母は、広島の醉心さんから分離された酵母。醉心さんは去年飲んだけど、3号酵母ははじめて! こちらは、長野県上高井郡小布施町・小布施ワイナリーさんのお酒。お…

  • 燦爛 > フェラーリン(紅の豚)[ジブリ酒]

    【燦爛さんらん) 純米吟醸】 一言で 表すならば 良いお酒 はじめましてのお酒、栃木県芳賀郡益子町・外池酒造店さんの燦爛です。ん?はじめてだよな。同じお蔵さんの「望」は飲んでるんですが。と思って望のレビューをみたらわかりました。飲んでたのは「燦然(さんぜん)」と「爛漫(らんまん)」。いつもどれがどれだかわからなくなります。 今回のお酒は、純米吟醸としか書いてないから、レギュラー品っぽいですね。で、調べてみようと思って公式サイトを見てみたら、これ、凄いお酒だった! いろんな賞をもらっています。2023年だけでも、・全米日本酒歓評会 吟醸部門 第1位[グランプリ]・ワイングラスでおいしい日本酒アワ…

  • 福和蔵 > キリコ(君たちはどう生きるか)[ジブリ酒]

    【福和蔵山ふくわぐら) 純米酒】 力強い くっきり旨アル 木質感 はじめましてのお酒、三重県多気郡・井村屋(株)さんの福和蔵です。ん?井村屋?そう、井村屋さんは、あの世界一硬いアイスとも言われている「あずきバー」の井村屋さんです。井村屋さんは2021年、1900年創業の(株)福井酒造場を合併する形で日本酒業界に参入しました。地域の水と米を用いたテロワールにこだわり、2023年には国際的なお酒のコンペティション・IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2023の純米大吟醸酒部門でゴールドを獲得しています。話題になっていたお酒をやっと飲める! ちなみに、福和蔵さん、住所も面白いです。三重県多気…

  • 名倉山 > レティ(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【名倉山なぐらやま) 純米吟醸 Code-N 新 -NEW- しぼりたて無濾過生原酒】 めちゃ香る メロンとお米と 青リンゴ はじめましてのお酒、福島県会津若松市・名倉山酒造の名倉山さんです。この銘柄ははじめましてなんですが、別銘柄の竹正宗さんはまえに飲んでいます。 Code-Nの「N」は、「名倉山(Nagurayama)」のNであり、「美酒(Nectar)」のNであり、「新(New)」のN。「N」の右側が鯨になってますね。肩ラベルにも鯨がいます。内陸の会津なのに鯨? これは、名倉山から猪苗代湖を見渡した時に見える「翁島」という島が鯨の形に見えるからなんだそうです。なるほど。 それでは飲んでい…

  • 宗玄 > おかみさん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【宗玄そうげん) 純米雄町 無濾過生原酒】 たくましく やさしい甘旨 ぐぐぐっと こないだ生酛純米を飲んだばかりの宗玄さん。1月1日の地震を受け、飲んで応援のつもりで、酒屋さんの初売りの日に買ってきました。前にお店で飲んで美味しかった子ですね。 宗玄酒造さんは、地震で特に被害の大きかった石川県珠洲市にあります。幸い人的被害はなかったものの、被害はとても大きく、1月5日の時点では本年度の醸造は中止せざるを得ない状況とのことでした。ところが、1月15日のポストで、応援の声を受けて酒造りを再開されるという発表が。継続して飲んで応援+募金で応援しますので、ぜひ無理をせずご安全に再開してください。復活の…

  • ヨー子 > シータ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【ヨー子】 かわいらしい とろりん甘酸 ヨーグルト ヨー子さん、こないだ飲んだ「無我 プラチナ」がめちゃくちゃ美味しかった楯の川酒造さんのヨーグルトリキュールです。シンプルでどこかレトロなボトルデザイン、おしゃれですね。こちらは、『新鮮なヨーグルトが出来た週末だけ開店する、鳥海山麓の山小屋で営まれる「BAR ヨー子」。店主「ヨー子」が厳選した素材で作るお酒』という、めっちゃ作りこまれたコンセプトのお酒。BARヨー子のインスタアカウント @bar_yoko も凄くて、イラストも文章もストーリー性があって、うまく新製品に絡んでる。 さて、楯の川さんのヨーグルトと言えば、ちょっと前に「子宝 鳥海山麓…

  • 真上 > 不二子ちゃん(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【真上(しんじょう) 純米酒 Casual-Modern 直汲生原酒】 アル甘が くっきり立って 気持ちいい はじめましてのお酒、茨城県桜川市真壁町・村井醸造の真上さんです。「まうえ」じゃなくて「しんじょう」。 村井醸造さんは、江戸時代・延宝年間(1673~1680年)から続く老舗。筑波山の伏流水を仕込み水に使い、代表銘柄は地元の名を冠した「真壁」と「公明」。公明は、政党とは関係なさそう。元々は「公明正宗」という銘柄だったのが、戦後、公明(コーメー)は米(コメ)に通じるとして名付けられたんだそうです。まさかのダジャレ!! その村井醸造さんが2020酒造年度から立ち上げた新ブランドが「真上」。こ…

  • くどき上手 > クシャナ(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【くどき上手 純米大吟醸 不愛想】 アル旨ズバッ! 研ぎ澄まされた 高級酒 お久しぶりの、くどきさん。好きな銘柄なんですが、なぜか会う機会が多くないんですよね。ただ、そんなくどきさんの中でも、これはさらに見ないやつ。だって、精米歩合22%の超高精白な高級酒です。なんでこんなのが置いてあるの!? 不愛想の名前の由来は、今井俊治社長の姿勢によるもののようです。曰く『辛酸をなめ、還暦も他人事のように通り過ぎ、残りの人生20年余。いまさら巧言令色など似合わない。(中略)媚びを売ってまでも生業としたくはない。』おおお!カッコいい!! こんなお酒、勧められたらそりゃ飲んでおきたい。値段を聞かずに注文したか…

  • 雨後の月 > リサ(崖の上のポニョ)[ジブリ酒]

    【雨後の月(うごのつき) 特別純米 十三夜 おりがらみ生酒】 十三度 なのにしっかり 心地良く こないだ酒商山田さんの限定酒を飲んだ雨後の月さん。今回は、美味しいという噂をよく聞く「十三夜」です。 十三夜というのは十五夜・満月の2日前。裏ラベルの文章を引用してみます。『日本には完全なものよりも少し足りないものを良しとする「不足の美」「未完成の美」という美学があり、満月よりも少し欠けている十三夜の月のほうが美しいとされていたようです。(中略) そんな日本人の美学に敬意を表しつつ、常に完璧な日本酒の姿を追い続ける相原酒造の気概を形にしました』 おおお、なるほど!!これはコンセプトが美しいし、気概が…

  • 天狗舞 > おろく婆さん(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【天狗舞(てんぐまい) 山廃仕込 純米酒】 しっかりと 熟成旨酸 コクとクセ お久しぶりの天狗舞さん。石川県白山市・車多(しゃた)酒造さんのお酒です。こちらは1月3日、近所のスーパーの初売りの時に買ってきました。能登のお酒ではないけど、せめて応援の足しになればと思って。車多酒造さんは幸い多少の被害で済み、蔵人さんもその家族もみんな無事だったそうです。本当に良かった。とは言え蔵人さんには能登に住む方も多く、家が津波で流された方もいるようです。お見舞い申し上げます。 本当に大変な災害ですが、せめてお酒は心をこめて味わいたいと思います。いただきます。まずは常温から。と言ってもこの季節。温度計で測って…

  • 若波 > ウルスラ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【若波(わかなみ) 純米酒 生酒】 甘夏が やさしく爽やか 心地よく お久しぶりの若波さん。名前の由来は、蔵の傍を流れる筑後川のように「若い波を起こせ」という意味なんだそうです。おおっ!なんかカッコいい!若波さんの波は、海の波じゃなくて、川の波だったんですね。でも、川の波だからと言ってナメちゃいけません。筑後川は、利根川・吉野川とともに、日本三大暴れ川と呼ばれています。室町時代には一夜川と呼ばれていて、その意味は「洪水によって一夜にして荒地になってしまう」からだとか。先人の治水の努力によって、さすがに近年はそこまでの災害はなくなっているようですが、1953年(昭和28年)の洪水では流出全半壊が…

  • 来福 > パズー(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【来福(らいふく) KEG(ケグ) DRAFT(ドラフト) 純米吟醸】 フレッシュで ちょっとドライな 酸旨酒 お久しぶりの来福さん。1年以上ぶりです。前回は、SAKEdatabankさんのキャンペーンでいただいた、精米歩合8%の高級酒でした。美味しかったなあ。2022年に飲んだ422杯の中で第5位に入りました。今回いただくのはKEGです。 例によって、いつもの説明。KEGは、正式には「KEG DRAFT SAKE」。しぼりたての風味やフレッシュ感を長期間そのまま維持できるという10Lタンクの日本酒サーバーです。これが19種目のKEGですね。ちなみにこちらのお店で導入後1092杯目。めっちゃ出…

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