疫病退散の知恵
半年間の罪や穢れを払い除く大祓は全国各地で、また宮中においても古くから行われてきました。大祓が毎年6月の晦日と、12月の大晦日に行われるのは春秋二倍年暦の名残なのでしょうか。大祓といえば茅の輪くぐりが思い浮かびますがそこから話は飛んで、蘇民将来の話ってそもそもは「疫病が流行ったときにはしめ縄をめぐらして家に閉じこもりましょう」という教訓話だったのではないかと思う今日この頃です。疫病にはステイホームが効果的だという教訓を伝えていくための話なのだと思います。また「家送り」というのも疫病封じだったのではないかと妄想しています。アイヌではチセウフイカあるいはカソマンデ(カッオマンデ)と呼ばれた家送りの儀式がありました。老人、特に老女が死んだ折に墓地に土葬した後、個人の持ち物を家ごと焚き上げる儀式です。家送りは焼失竪穴建...疫病退散の知恵
2020/12/28 18:28