教室をやめて行くからといって、音楽をやめるわけではない。

教室をやめて行くからといって、音楽をやめるわけではない。

生徒さんがピアノ教室をやめると、悲しくて、しばらく落ち込んでいたけれど、最近は少し違う考え方ができるようになってきた。 寂しいのは変わらないけれど。 ピアノとの関わり方はたくさんあって、教室に通うというのは一つの手段に過ぎない。 これまでは、ピアノをやめてしまうということは、ピアノを、音楽を、好きになってもらうことが私の仕事なのに、そうできなかった、という責任感というか敗北感というか、申し訳ない不甲斐ない気持ちでいっぱいだった。 私が教室という場所で教えられる音楽というのは、音楽のあり方のごく一部であり、私がピアノの道を閉ざしてしまったなどと勘違いも甚だしい。 数ある音楽との関わりの中で、ピア…