「対馬の海に沈む」(窪田 新之助)
本好きで色々なジャンルの本を読むが、最近では時代小説やミステリー小説を読むことが多い。ところが、毎週読んでいる新聞の書評に、ちょっと気になるタイトルのノンフィクション作品が掲載されていた。「事実は小説よりも奇なり」という言葉がある通り、ノンフィクション作品には「事実」を描いた生々しさがあって感じ入ることも多い。一方で、事実なだけに、内容によっては不条理さを感じたりやるせない気持ちになったりすることもあるので、個人的にはノンフィクション作品には能動的に手を出さないことが多い。しかし、書評を読むうちに、世間を騒がせた事件の不可解な部分に焦点を当てているところに引き寄せられて、久しぶりにノンフィクシ…
2025/07/03 00:00