大治朋子,2023,人を動かすナラティブ──なぜ、あの「語り」に惑わされるのか,毎日新聞出版.(5.12.24)人を動かすナラティブなぜ、あの「語り」に惑わされるのか 大治朋子毎日新聞出版20年ほど前、ナラティブアプローチによる臨床社会学の試みが注目された時期があって、わたしも、某学会でシンポジウムを主宰したことがある。細々としてではあるが、社会学だけでなく、精神医学や看護学、社会福祉学の分野でも、ナラティブアプローチは現場で実践されており、トラウマケアや、精神障がい者の地域生活支援、高齢者の生活史の聴き取り、フィンランドではじまったオープンダイアローグ等、ナラティブアプローチによる実践は大きな効果をあげてきた。ナラティブとは、「さまざまな経験や事象を過去や現在、未来といった時間軸で並べ、意味づけをしたり...人を動かすナラティブ──なぜ、あの「語り」に惑わされるのか