武侯北伐 28
蜀軍は西羌の戦車部隊の前に大敗北をきっした。ところで、吉川英治『三国志』の連載開始は1937年8月であるから、日中戦争におもむいている日本兵のおおくは吉川英治『三国志』を読んでいるはずだ。西羌との戦いは1939年5月〜9月のノモンハン事件を彷彿とさせるものである。以下、抜粋。「『かくて西平間に着くや、孔明は、直ちに出迎えた馬岱を案内として、高地にのぼり、羌軍の軍容を一眄した。そしてかねて聞く無敵鉄車隊の連陣をながめると、呵々と一笑し、『量るに、これはただ器械の力。これしきの物を持つ敵を破り得なくてどうしよう。姜維はどう思うか』と、傍らを見てたずねた。」武侯北伐28
2023/12/28 07:03