養子縁組の申請をしてから3年が経ち、まだか、まだか。。 と待っていた2016年8月8日、突然養子縁組事務所から電話があり、その日にイザキと出会った。 そして、出会ってから10日後の8月19日。 養子縁組事務所から、 ”裁判所での手続きが揃いました。今すぐ手続きをしてきてください。手続きが済んだら児童施設へ。” と。 そして、児童施設へ行くと、 ”はい、今日から彼は正式にあなた方の息子です。 今日からご一緒に生活をされてくださいね。” 夫婦で、口があんぐりと開き、目が点に。。。我に返り、出た言葉は、 ”え？今日からですか？？？？” 何セットかの洋服が入った小さなバッグと、お気に入りのスパイダーマ…
日本には、この奇妙なお母さんとお父さんと一緒になって、二度目だ。 覚えているのは、日本に大好きな伯母Tiaクミコと従兄弟のかいちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんがいる事だけさ。 あー、とっても楽しかったょ。 おばあちゃんと二人でバス待ち。 今回はいっぱい言葉を覚えた。美味しい。とっても美味しい。大好きです。いいえ、結構です。可愛いです。綺麗です。凄い！格好良い！待って！ 大好きなカイトお兄ちゃんと、おばあちゃんが作ってくれたお揃いのじんべえさんで、初めての金魚すくい！ T TT TT TT~!歌って踊れるょ。 いっぱいお兄ちゃんからも習った。それがどうした！ 伯母Tiaクミコとかいちゃんお兄ち…
令和1年、来月末、3年ぶりに日本へ里帰りに行きます。 特別養子縁組の息子イザキ君はブラジル人。 どこの国から来ようと、養子であろうと、私の息子です。 きっと外国の子供達と養子縁組になった方々、そう思っているはずです。 伯国では正式に親権がもらえます。ちゃんと永住権もあります。一回申請すれば更新も簡単。 旦那の国、英国（現在はまだヨーロッパ圏）では、ヨーロッパ圏のドアを潜って入国出来ます。だって家族ですもの。 ですが、日本では、旦那も、そして5歳児の息子も蚊帳の外。 私の戸籍には小さく申し訳なさそうに載っているだけ。 入国審査では外国人枠に彼らは行かされます。 日本入国で家族はバラバラになります…
ポルトガルはこの時期3月末から春休みが始まり感謝祭が終わる頃(4月中旬頃)から3学期が始まる。 母子はまだビザが下りてもいなかったので、公立学校を諦め、近所の私立学校へ。 金持ちの子でも無いのに私立学校に途中入学・・・ガーーン凹。 高いぜ・・・汗） 来年辺りには公立に是非と願っていたあの頃・・・・・。 ここでポルトガルの学校の仕組み。 pre escola 5歳以下 1.º ciclo（小学校1年生） 5歳以上～7歳 2.º ciclo（2年生） 3.º ciclo （3年生）..... と小学校、中学校中編と続くらしい。 面白いのが、小学校最初の1年生の年齢！ 5歳で行った。と言う人もあれば…
毎日、毎日来てくれる新しい僕の大きなお友達。ずっと来てくれるといいな。 今日は女の人が来た。 二人で、おお～～きなところに行ったょ（大型スーパーCarefour)。おもちゃがいっぱいあるんだ！じっと見てていいんだって。凄いなぁ～～！！！ずっといたいなぁ～ここに。。。 公園に行った。シャボン玉を初めてもらったよ。なかなか僕は上手らしいょ！ ブランコ大好き！もっと高く上げて！！ 滑り台大好き！うぉ～～！！！ 毎日、一緒にご飯（昼、夜ご飯）だって！あんまり僕の好きなのはないけど、3人で食べるのって楽しい。 でも結構、ここの白ご飯（日本米）美味しいじゃない？ でもまぁ、相変わらず訳わからん食べ物が出て…
また来た！！待ってました！ 今日は何して遊ぶの？？？ おおお！！海だ！！！海だ！僕は水がとにかく大好きなんだ！ 今日は大きな魚のから揚げだ！こんな大きなの見た事ないぞ！！ イザキ 2016 08 15 praia de Tabatinga/Natal/RN 旨い！！僕が大好きになったトマトだ！わ～美味しい！美味しいよ～～！ あ～眠くなっちゃった・・・・（車内）。 おっと、あっと言う間に、あの大きな家に到着！ お～～これはメロンとブドウって言うんだって。美味しいな。僕の好物に入れよう。 お！今日は暗くなっても遊んでくれるぞ！ ご飯だ！トマトのパスタ～～？！鶏肉だって。何だこのオレンジの？人参。。…
今日は、目の吊り上った女の人と、背の高いグリーンの目の男の人が一緒にやってきた。 あ、大きな車に乗ってる！（僕は車大好きなんだぁ～。） 僕専用のシートらしい。どこへ行くのか？ あ、公園だ！大きな公園だ！わ～～い！！！（走り回る、駆け回る） お腹が空いた！と言ったら、バナナが出てきたょ（ちえっ。いつもだったらみんな飴やビスケットをくれるのに。。僕は甘いお菓子が食べたいのに。。）。 あ、でも。。。うまい！ もう公園出るのか。。次はどこだ？ お、知らない大きな家に着いたぞ。犬がいる。怖いなぁ・・・。 今まで食べた事ない変なご飯（お昼ご飯）が出てきた・・・汗 レタス？やめてくれ～！キャベツ見た事もない…
また、あの日の同じ女の人が来た。公園に一緒に来たので、遊んであげた。 今日の僕は忙しい。背の高～い白い肌でグリーンの目をした男の人が来た。 いっぱい遊んだ。無茶苦茶楽しかった。
今日は、陽に焼けた肌の目がちょっと吊り上った女の人がやってきた。 何故か僕の名前を呼んで笑っている。誰だろう？
僕は、どうやら伯人のお父さんとお母さんから産まれたんだそうです。 彼等はとても若く小さな僕を育てるには無理があり、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんのところに行ったけど、無茶苦茶年寄りだったんだって。やんちゃな僕を育てるのはかなり大変だっただろうね。 ある日、僕は知らない人達に抱っこされ、家を出た。 僕は何がなんだか訳が分からずいっぱい喚いて泣いたんだ。いっぱい泣いた。何で大好きなお祖母ちゃんとお祖父ちゃんから離すんだー!!って。 そして着いた先は州が管理する児童養護施設だった。。。僕がまだ2歳と2ヶ月くらいだったらしい。
僕、ISAKIは伯国の東北の地方で産まれた。 お母さんは、ちょっと怖い日本人。 お父さんは、とっても優しいイギリス人。 2016年8月、僕がまだ2歳10ヶ月の時に、突然に家族になりました。 **将来、この事を忘れずに彼に伝えられる様に、2年半経った今(今?笑)から最初の頃を思い出しながら書き出す事にしました。 彼の目線からの成長日記です。
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