・2023/6/17、18 梅雨の晴れ間、短い夜のほうき星。
梅雨前線が大きく南に退いた17日は午前0時過ぎに海岸に到着した。夏至は一年で一番夜が短く昼が長いが、実は夜の終わり、薄明開始は夏至よりも数日前の今ごろが一年で一番早くなる。観測地の九十九里海岸では「草木も眠る丑三つ時」の午前2時半過ぎには早くも空が白み始める。薄明開始まで2時間あまりしかない。忙しく機材を海岸近くの砂丘に設置してまず237Pリニア彗星に望遠鏡を向ける。梅雨時の快晴夜にしては透明度がいい。天頂から南西の水平線にかけて天の川が滔々と流れ落ちている。いま未明の空には明るいほうき星はないが、口径15㎝反射望遠鏡に装着した20秒露出のデジカメEOS6Dは光度11等から13等の微かな光芒を捉えていた(画像上)。翌18日も梅雨の晴れ間が続いたが、昨夜と比べて明らかに透明度が落ちていた。濃い霧はないのに西...・2023/6/17、18梅雨の晴れ間、短い夜のほうき星。
2023/06/29 01:01