マイナーより優先順位の低いメジャー
佐藤仁美が大手芸能プロダクションのオーディションでグランプリを受賞したのは一九九五年で、デビューしたばかりのまだ素人っぽさを残す水着姿に、僕はぜひ彼女を自慰用素材に用いたいと思ったが、結局その機会は一度もないまま今日に至っている。性的興奮を高められる存在でありながらも、それを汚そうとしなかったのは、当時の経済的事情とほかの素材に比べて優先順位が低かったからだ。佐藤の写真集「BlessYou…!」(近代映画社)が発売されたのは九六年八月で、その頃の僕は就職活動で忙しく、性欲に対して抑制的だった。二千円以上もする写真集どころか、お菓子系雑誌「クリーム」の八百円のムックすら買う金銭的余裕がなかった。しかも、当時は山田まりやがデビューしたばかりで、一作目の写真集を発表するという知らせにも触れたので、買うなら佐藤よ...マイナーより優先順位の低いメジャー
2023/02/17 00:25