旅 帝釈峡
54才の時、乳がんが見つかり、抗がん剤、手術、放射線などの治療を受けました。家族に心配かけて、友人にも心配かけて、自分も死を身近に感じて、苦しんだときでした。妹が、なんとか普通に暮らせるようになった秋に(手術は8月の初めでした)、私たち家族と自分の家族で、広島県の北部にある帝釈峡へ行こうと言ってくれました。私の全快祝いをみんなで1泊してしようということでした。帝釈峡は、秋のモミジが美しいところです。休暇村があり、コテージに泊まることができるのでした。私たち家族と妹夫婦と姪、それからローリーとピーターで一緒にコテージの中で、雑魚寝しました。それはなんだかほのぼのとして、暖かい心遣いに満ちていました。こんなに温かい旅はあまりありません。気を使うこともなく、ああ生きていてよかったなあとしみじみ感じた旅でした。絵...旅帝釈峡
2024/06/14 16:08