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タリホーです。 https://tariho10281.hatenablog.com/

本格ミステリや、「ゲゲゲの鬼太郎」など、主に私の趣味や興味あることの感想をつづるブログです。また、2016年から俳優の間宮祥太朗さんをファンとして応援しています。

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2020/03/27

  • 吉岡版「犬神家の一族」(前編)、現時点での感想

    どうも、タリホーです。遂に吉岡版「犬神家の一族」が放送されました。 犬神家は過去に映画・ドラマ・舞台と何度も映像化されてきた作品であることは言わずもがなで、クリスティの『オリエント急行の殺人』並みに犯人が多くの人々に知られていると思いますが、吉岡版が初見の人も当然いるはずなので、今回は前編だけに絞った感想とし、後編に原作も込みでじっくり感想・考察を書く予定です。 (以下、ドラマと一部原作・過去作のネタバレあり。ただし事件の真相に触れるネタバレは無しでお送りする) 注:過去作については以下のように表記する。 市川崑監督・石坂浩二主演の1976年の映画→石坂版 古谷一行主演の1977年のドラマ→古…

  • ドラマ「ラストマン ―全盲の捜査官―」初回で描かれたことについて

    ドラマ「ラストマン ~全盲の捜査官~」初回を見た。 内容としては面白かったけど、当初私が期待していた要素であるミステリ的な部分はあまり濃くなかったので、ブログに感想をレビューしようかどうか迷った。けど、ちょっと今回は劇中で描かれたことで言いたいことが出来たので、それだけ語って文を終える。だから今回は作品批評と言うよりはある種の告発?というか自分語りをさせていただきたい。 (以下、ドラマのネタバレあり) いきなりネタバレ全開で申し訳ないが、初回で主人公の皆実広見とバディーの護道心太朗が扱ったのは無差別連続爆破事件で、ドラマの開始30分ほどで爆破事件の主犯格である男が明らかとなるが、その男は中学時…

  • ドラマ備忘録:「貴族探偵」 ~これは「沼を掘る」作品!~

    1月以降全然ミステリの話をしてこなかったので、流石にうちのブログの本意から外れているような気がしてきたから気を引き締めるというか、本来の自分に立ち返るような気持ちで今回は2017年にフジテレビで放送された「貴族探偵」について語ろうと思う。 今から6年前、私が大学4回生の頃に放送された作品だけど、この年は新本格ミステリ※1の30周年という節目の年で、京都の大垣書店でそれを記念するイベントが開催されたくらいミステリマニアにとっては特別な年だったんだよね。そんな特別な年に麻耶雄嵩の「貴族探偵」がドラマ化、しかも主演があの相葉雅紀さんという奇跡の重ね合わせみたいな事態になったのだから、今振り返っても2…

  • 相沢沙呼氏のツイートから考える、映像作品と原作との間に横たわる深き「溝」

    昨年日テレで放送され、当ブログでも感想記事をアップした「霊媒探偵・城塚翡翠」「invert 城塚翡翠 倒叙集」の原作者であり脚本協力をした相沢沙呼氏が自身のTwitterアカウントでドラマ制作においてのトラブルや、そのことを一部週刊誌で悪者と誤解されるような書き方をされたこと、にも関わらず当のテレビ局や出版社は擁護もなく無視するという態度をとっていることに対して、憤慨を通り越して悲しみで打ちひしがれている旨のツイートを連投している。 twitter.com 僕が無理矢理ドラマ化を進めていたとかならまだ納得できるけれど僕は最初からドラマ化には否定的で、あれは絶対難しいからドラマ化はしないでほしい…

  • 「劇場版 美しい彼 ~eternal~」ネタバレ感想(物語に執着すること、原作との比較等々…)

    映画観てきました~! culture-pub.jp これから美しい彼の映画を見に行くが、親戚の結婚式に行くような妙なドキドキ感がある。— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2023年4月10日 観てきましたよ。帰宅してからすぐに原作読んで、改変の巧さと映像化としてポイントを押さえた映画だったんたなと再評価。#劇場版美しい彼エターナル#美しい彼 pic.twitter.com/1UCf3EouLU— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2023年4月10日 まだ公開されて日が浅いからネタバレなしの感想にしようかと思ったけど、そうすると観た時の新鮮な感想を忘れ…

  • 【検証】我が推し(間宮祥太朗)は平和 or 物騒?

    先日 YouTube で俳優の本郷奏多さんが面白い企画をしているのを見た。 www.youtube.com それは自身が過去に出演した作品を平和 or 物騒の二つにジャンル分けし、俳優としてのイメージを分析するというものだ。 これを見た時「そういやうちの間宮さん、最近は平和な世界観の作品に出ているけど、過去作では物騒な作品にも出てたな」ということを何となく思い出し、本郷さんがやったように平和 or 物騒で分けたらどのくらいの比率になるのか気になった。 ということで、勝手ながら私タリホー、間宮さんの過去の出演作を独断と偏見で分けてみようと思う。 ※過去の出演作については Wikipedia を参…

  • これは心の輪郭を縁取る物語(映画「殺さない彼と死なない彼女」を改めてレビュー)

    2019年の年末に私が映画「殺さない彼と死なない彼女」を観たことは既に当ブログで語ったが、 tariho10281.hatenablog.com あれから3年が経ち、適応障害が原因で仕事を辞め心がグチャグチャだった2019年からだいぶ持ち直した今改めて本作を視聴すると、映画を観た当時よりも具体的な感想が出て来たので改めてレビューしようと思う。当時の感想は映画公開中だったのでネタバレなしの感想だったが、今回はネタバレありでレビューしていきたい。 「心の輪郭」というアイデア 本作の登場人物の行動や思想にはそれなりの背景がある。小坂の気だるげで無気力な態度は怪我が原因でサッカーの夢を諦めざるを得なか…

  • ホンミス島これまでの歩み【あつまれどうぶつの森】

    Twitter のモーメント機能が廃止になり、そこに保存していたホンミス島の記録まとめが全てパーになったので、改めてこちらに残しておこうかと。ただ全部を載せると膨大になるので、ある程度かいつまんだり省略はします。 《2020年》 6月16日:無人島来島、島名をホンミス島とし、島民代表としてタリホーが任命される。初期島民はピンとシェリー。 17日:自宅を新築する。 19日~21日:タツオ・セントアロー・ジャスミンが移住。ホンミス博物館設立。 23日:案内所設立。博物館に美術品エリアを増築。式典を行う(案内所設立式典にピンは病欠) 27日:ホンミス島で初のイベント(虫捕り大会)が開催される。 ~2…

  • 【旧作レビュー】映画「ホーンテッドマンション」はガチ勢のこだわりが凄かった

    今朝、映画「ホーンテッドマンション」が今年の9月に公開されると聞いた。 9/1(金)日本公開決定❕『#ホーンテッドマンション』 ◤◤ 映 像 解 禁 ◢◢あの人気アトラクションが実写映画化🎬🌟ようこそ、呪われた館へ🌟⑨❾⑨人のゴーストたちがみなさまをお待ちしています👻ˊ˗҉1҉0҉0҉0҉人҉目҉は҉、҉あ҉な҉た҉ pic.twitter.com/zk8F1AOOdo — ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) 2023年3月7日 実はホーンテッドマンションは過去に一度映画化されている。それはちょうど20年ほど前に公開されており、主演はエディ・マーフィー、監督は「ライオン・…

  • ドラマ備忘録:「地獄先生ぬ~べ~」 ~ 許せない地獄の実写化 ~

    基本的にうちのブログは酷評を前提にした記事は書かないスタンスでやっているけど、たまにはケチョンケチョンに悪口を書きたくなるというもので、今回は2014年10月に日テレで放送されたドラマ「地獄先生ぬ~べ~」について語ろうと思う。 今回このドラマを語る切っ掛けとなったのは、Twitterで「#許せない映画」というタグがトレンド入りしており、それを見たことでこのドラマを思い出した。私は映画オタクではないので、今まで許せないレベルの映画には出会ってこなかったが、このドラマ「地獄先生ぬ~べ~」に関しては9年ほど経った今でも許せないくらい酷い作品だった。 あらゆる点で節操がない さて、このドラマは色々と酷…

  • ドラマ「美しい彼」シーズン2感想(可愛さ大加速、すれ違うエターナル)

    シーズン1の感想というか解説をUPして一週間も経たないうちにシーズン2が始まったけど、てっきり1と同様全6話だとばかり思ってたので4話で終わりだと知ってちょっとガッカリ。でも4月から上映される映画のことを思うと分量的にはこれで丁度良かったのかもしれないと思ったが、それはひとまず置いておくとして。 シーズン2の感想に移る前に今一度シーズン1のことでちょっと語りたいことがあるので先にそれを済ましておきたい。 原作を読んだ上でのシーズン1の再評価 tariho10281.hatenablog.com シーズン1の感想は原作未読で書いたが、ドラマが面白かったので視聴後原作1巻を購入して読んでみた。原作…

  • ドラマ備忘録:「いじわるばあさん」 ~ 年寄りのステータスを考える ~

    いきなり余談から始めるが、去る2月23日に母方の祖父が亡くなった。私が前の職場を辞めた頃から寝たきりに近い状態で、一時は私も母と一緒におむつ交換やらトイレの付き添いやら介護の手伝いをしたこともあった。その当時は正直しんどかったが今となっては小学生の時に大変世話になった祖父の介護が出来たことを少しながら誇りに思っている。最後に会ったのが去年の秋ごろで、もうその頃は長時間記憶がもたず私の顔を度々見て「この人は誰や?」と言うくらいにはぼけていた。 そんな祖父の葬式を終えて一息ついた訳だが、私にとって初めての葬式であり死体を見たのも初めてだったから、(不謹慎なことを言うが)悲しさよりも興味・関心の方が…

  • ドラマ備忘録:「信長のシェフ」 ~原作との違いや発見などを語る~

    10年前は過去に放送されていたドラマの配信など一部有料サイトを除いてほとんどなく、改めてドラマを再見して振り返るという機会はほとんどなかったが、ここ数年でネット上での無料の見逃し配信や再配信の普及によって、昔見ていた懐かしのドラマを振り返ることが気軽に出来るようになった。ということで、今回は私が高校生の頃放送していたドラマ「信長のシェフ」について語りたい。 このドラマを取り上げようとした理由は、このドラマのおかげで高校の日本史の期末テストで高得点をとれたからであり、そういう思い出も込みで私の記憶に強く残っていたからだ。 一応言っておくと私は歴史モノは比較的興味がない人間であり(にも関わらず大学…

  • 所詮は小さな船

    アカウント凍結されて思ったこと。所詮私のアカウントは小さな船で転覆したら誰にも発見されないし気づかれない。親以外に連絡をとれる人間がほとんどいないという現実を突きつけられた。 — タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2023年2月3日 Twitterのアカウントが復活しとりあえず一安心したものの、今回の一件で私のネット上での存在は一艘の小さな船だったんだなと思わされた。たった一つのアカウントでこれまで8年以上も続けて、その間に横溝正史・間宮祥太朗・伊野尾慧・嵐の相葉雅紀、他にも妖怪、ミステリといった様々な趣味を持った方や他界隈の推しの方とつながりを持てた。 でも結局それはアカ…

  • Twitterのアカウントが凍結→復活しました

    タイトルの通り、私のTwitterアカウント(@sshorii10281)が昨夜1時過ぎ頃にいきなり凍結、しかもただの凍結ではなく別のアカウントも新たに作れない永久凍結になったようで、現在Twitterにはログインはしているものの、TLはフォローしているアカウントが反映されないので実質利用不可な状況で、かろうじて検索して他のアカウントのツイートを見れるという程度です。 いきなりの凍結、しかも永久凍結なので困惑しているのですが、原因はどうも連携していたマシュマロという質問箱による自動ツイートみたいで、それがプラットフォームの悪用とスパムを禁止するルールに違反したと判断された様子。調べたらTwit…

  • ドラマ「美しい彼」の良さとは

    先日、録画しておいたドラマ「美しい彼」を6話まとめて視聴した。 「ミステリとかホラー専門のタリホーが、BLドラマのレビューを書くなんてどうしたんだ」と疑問に思った方がいただろうが、切っ掛けというか取っ掛かりは往々にしてしょうもないものだ。 昨年私は「探偵が早すぎる」と「新・信長公記」を視聴していたことは当ブログでも言及している。その二つの作品に本作で平良一成を演じた萩原利久さんが出演しており、萩原さんが気になって彼の出演作を調べたらこの「美しい彼」がえらい評判だそうで、国内だけでなく海外からも評価されているらしいし、映画化に加えてもうすぐドラマのシーズン2が放送されるとのこと。そんなに評判なら…

  • 批判は「好き」の否定ではない ~不毛な争いを避けるために~

    これはTwitterでの出来事。 私がフォローしているアカウントで映画やアニメの批評を行っている方がつい先日最終回を迎えたプリキュアのアニメの感想で批判的なツイートをしたところ、そのツイートに対して攻撃的な反論・リプライが届き、結果ほぼ喧嘩に近い口論が繰り広げられるという、何とも不毛な景色を目撃した。 プリキュアのアニメは私は全く見ていないので、これに関しては蚊帳の外の人間として見守るしかないと思い見ていた。問題のツイートというか口論の模様については見ても気持ちの良いものではないのでここには紹介しないが、どうも突っかかって来た相手の方が未熟なせいで、結果的に議論が低レベルなものになっているとい…

  • 【ゆるゲゲ】出て欲しかったキャラとか語る【サービス終了】

    サービス終了しましたね。 もう公式からの情報で知っている人もいると思うが、サービスは終了したもののゲームのプレイはオフラインでも出来るようアプデしてくれるみたいなのでこれに関してはグッジョブ! とはいえ現在オフラインプレイが可能ではないので、その日が来るのを待つことにして、個人的にゆるゲゲで登場して欲しかったな~と思う妖怪とかとりとめなく感想・意見を語っていきたい。 味方キャラに「影化」「毒」能力持ちいても良かった 敵キャラで黒坊主にかまいたち、デスメタルタンタンが持っていた「影化」の能力を味方キャラにも付けて欲しかったという意見は多分私以外のプレイヤーも少なからず思っただろう。拠点前に現れて…

  • 名探偵ポワロ「狩人荘の怪事件」視聴

    あけましておめでとうございます、新年一発目の感想記事です。 正月三が日は仕事でゆっくり出来ず、8日からの三連休で録画しておいた映画「天河伝説殺人事件」と「ボーン・コレクター」を視聴し、ようやく正月休みらしい休日を過ごせた。どっちも映画としては良作だけど内容にはツッコミ所が多く手放しで評価出来ない所があったので、(凄く良かったらブログに布教がてら)感想を書こうと思ってたけどやめとくね。 (感想はざっくりとTwitterの方でツイートしてます) 「狩人荘の怪事件」 シーズン3の最後を飾る今回のエピソードは原作『ポアロ登場』所収の「狩人荘の怪事件」。インフルエンザでダウン中のポワロの元にロジャー・ヘ…

  • 間宮さんって崖顔やったんやね…(舞台「ツダマンの世界」ネタバレ感想)

    「ツダマンの世界」観てきましたよ~。既に東京公演を観て来た方々の感想が気になっていたけどネタバレ喰らったらいけないと思い我慢しました。 久しぶりに京都方面に足をのばしたら年の瀬ということもあってか賑わっていて、大学時代の頃をちょっと思い出したりもしたけどそれは今回の感想と関係ないのでやめておきます。 「生の間宮さんを約3年ぶりに見れる!」※と思い座席をS席で抽選エントリーしたら当選、1万円超えの値段だから良い席だろうとは思っていたけど、最前列から数えて2列目の席だったのには驚いたよ。え、近すぎません?そんな間近で間宮さん見ちゃったら私の心臓がもたないのでは?と心配になったものの、杞憂に終わりま…

  • 変態シスコン野郎の直感大ハズレにつきマイナス50ポイント(invert 城塚翡翠 倒叙集 #4)

    変態シスコン野郎って語呂が良いから使いたくなりません?? (以下、ドラマのネタバレあり) 「信用ならない目撃者」 前後編として放送された最終エピソードは「信用ならない目撃者」。これまでの犯人たちは多かれ少なかれ同情の余地があったのに対し、本作の犯人・雲野泰典は調査会社の社長という立場を利用して多くの人の弱みを握り、自身の悪事を告発しようとした部下を拳銃自殺に見せかけて射殺するというなかなかのクズっぷり。 そんな訳で本作は明確に「探偵 VS 犯人」という構図がハッキリ描かれており、雲野が元刑事ということもあって(一見すると)犯行にスキが見当たらないのが前編を見た段階での印象だった。 また、事件当…

  • 名探偵ポワロ「戦勝舞踏会事件」視聴

    コココのコートニー。 (言ってみたかっただけで特に意味はない) 「戦勝舞踏会事件」(「戦勝記念舞踏会事件」) 今回のエピソードは『教会で死んだ男』所収の「戦勝記念舞踏会事件」。第一次世界大戦での戦勝を記念した舞踏会で起こった殺人事件を扱った本作は、1923年に発表された短編であり、ポワロシリーズ初の短編でもある。1923年といえばポワロシリーズの長編第二作目である『ゴルフ場殺人事件』が刊行された年であり、本作は『ゴルフ場』より前に発表されものだ。 シリーズ初の短編ということもあり、物語はポワロの助手・ヘイスティングスの語りで始まり、スタイルズ荘での事件以降ポワロが解決してみせた事件群から選んだ…

  • 名探偵ポワロ「盗まれたロイヤル・ルビー」視聴

    え~と、前回の感想記事から約2年経ちました(唖然)。この間色々と優先すべきアレコレがあってどうも手につかなくて…。 そんな言い訳はともかく、先日「盗まれたロイヤル・ルビー」が放送されたので、止まっていた名探偵ポワロの感想を再開します。 出来れば放送された分のエピソードは全て書きたいのだけど、長編は原作も含めての感想となると大変なので、一応短編作品は絶対やるとして、長編エピソードは追々時間を見つけて書いていこうかと。 「盗まれたロイヤル・ルビー」(「クリスマス・プディングの冒険」) 今回のエピソードは原作「クリスマス・プディングの冒険」。クリスティ自身が子供の頃のクリスマスの楽しい思い出を元に執…

  • 「古畑のアレ」と思った時点で騙されている(invert 城塚翡翠 倒叙集 #3)

    ここの別荘って「ミステリと言う勿れ」のアイビーハウスと同じだ。#城塚翡翠— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年12月11日 録画を消しちゃったから比較出来なかったけど多分そうだと思うよ。 (以下、ドラマのネタバレあり) 「生者の言伝」 今回のエピソードは『invert Ⅱ 覗き窓の死角』に収録されている「生者の言伝」。 とある計画を実行に移すために友人の別荘へと侵入した夏木蒼汰は、友人の母親と出くわしてしまい不法侵入を咎められてしまう。もみ合いの末、夏木少年が気が付いた時には彼女はこと切れており、自身の右手にはナイフが。逃亡しようと思ったものの、折悪しく外は嵐で激…

  • 実は決め手になってなかった!?(invert 城塚翡翠 倒叙集 #2)

    そういや食べられるシャボン玉ってありませんでしたっけ?確か子供の時に売っていて祖父の家の庭でそれを使って遊んでいたような…。 (以下、ドラマのネタバレあり) 「泡沫の審判」 今回のお話は倒叙集の第二作目「泡沫の審判」。小学校教諭の末崎絵里が元校務員の田草明夫を殴打。転落による事故死に見せかけ、自身は校内の防犯システムを利用してアリバイ工作を謀るが、スクールカウンセラーとして潜入してきた城塚翡翠によって追い詰められていく…というのが本作のあらすじだ。 学校の先生が犯人というのは、古畑任三郎で沢口靖子さんが犯人役を演じた「笑わない女」を思い出すが、本作の末崎は「笑わない女」の宇佐美先生とは違い、子…

  • 倒叙ミステリの面白さと難しさ(invert 城塚翡翠 倒叙集 #1)

    前回、ではなく先週の最終話の感想記事で言ったけど、今回からは原作未読の状態で感想を書いていこうと思います。 (以下、ドラマのネタバレあり) 「雲上の晴れ間」 原作は昨年の7月に刊行された同名小説で3話収録されているが、今回映像化されたのは「雲上の晴れ間」という一編。 ITエンジニアの狛木繁人が、自分のプロジェクトの手柄を横取りしようとした同会社社長の吉田直政を風呂場での転倒事故に見せかけて殺害。自身は会社で仕事をしていたと偽のアリバイをでっち上げ容疑を免れようとする…。これが本作のあらすじだ。 冒頭の狛木の犯行の一部始終はAmazonのサイトで試し読みが可能なので一応そこは読んだ上で今回ドラマ…

  • ここまで原作通りにやるとは…!(霊媒探偵・城塚翡翠 #4)

    えー、言うまでもないけど今回は原作『medium』を含めてドラマのネタバレをするのでドラマ未視聴及び原作未読の方はブラウザバックでお願いします。 (以下、原作を含むドラマのネタバレあり) 「VS エリミネーター」(後編) 今回は原作の第四話「VS エリミネーター」の大詰め、翡翠とエリミネーターとの対決場面となる。ドラマを既に視聴した方はご存じの通り、この最終話で(大きく分けると)二つのサプライズが用意されていた。ここからはこの二つのサプライズについて詳しく語っていきたい。 〇 一つ目のサプライズ、エリミネーターの正体について ドラマでは「透明な悪魔」と称されていたエリミネーターの正体が小説家の…

  • ほどよく視聴者を惑わすドラマオリジナル脚本(霊媒探偵・城塚翡翠 #3)

    先週の3話の感想だけど、ほぼ原作通りで特に言及することはなかったのでカットします。強いて感想を言うなら、あの回は全国の写真部が色々と誤解されそう。 (以下、ドラマのネタバレあり) 「VS エリミネーター」(前編) 前回の3話は原作の第三話「女子高生連続絞殺事件」を映像化したもので、今回は原作の第四話「VS エリミネーター」の映像化となった。第三話と第四話はいずれもシリアルキラーとの対決を描いた物語ではあるが、三話が前哨戦的なものだとすると、四話は本戦であり、これまでの事件に仕掛けられたアレコレを回収しながら解決するという内容だと言っておこう。あまり言うとネタバレになるからね。 ただ、ドラマの4…

  • 髪形というか毛量が気になって(霊媒探偵・城塚翡翠 #2)

    先週の初回放送時のツイートが珍しく50以上もの反応(いいね)をいただいた。 原作未読の方からしたら初回の謎解きの薄さに「え、これが5冠をとったミステリ?」と思うでしょうが、ここからなんですよね。あまり詳しくは言えないけど今後は録画しておいた方が良いかも。#城塚翡翠 — タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年10月16日 原作未読の方からしたらやはり気になる所ですもんね。ミステリとして視聴継続するべきかどうかの参考になりますし。 (以下、ドラマのネタバレあり) 「水鏡荘の殺人」 2話は原作の第二話に相当する「水鏡荘の殺人」が映像化された。内容はほぼ原作と同じなので改めて…

  • うかつに感想を書けないんですよ…(霊媒探偵・城塚翡翠 #1)

    今期放送されるミステリ系のドラマで最も注目していた「霊媒探偵・城塚翡翠」をリアタイ視聴した。 原作は2019年に刊行された作品で、その当時のミステリランキングを5冠も獲得して話題になった。ただ私はその当時本作を読んでおらず、ドラマ化の報を聞いてようやく読んだクチである。 率直に原作を読んだ感想を言うと、確かにミステリランキングに入るだけの仕掛けは施されているし、ミステリ小説のビギナーならば間違いなく驚くだろうと思うが、正直あまりハマれなかったかな。細かい所でも引っかかるポイントはあるし、正直玄人向けのミステリとしておススメはしにくい。 あと本作の厄介なポイントとして、作品の魅力を伝えづらいとい…

  • 【ショック】まだプレイして2ヶ月経ってないのに「ゆるゲゲ」まさかのサービス終了

    もう既に公式から発表があったけど、「ゆる~いゲゲゲの鬼太郎 ドタバタ大戦争」が来年の1月16日にサービス終了することが決定した。 え~、大変ショックです。普通に落ち込んでます。 というのも、記事タイトルにもあるように、ゆるゲゲを始めたのがつい50日ほど前のことで、まだ世界編の一章をプレイしている段階なんですよ。これどう考えてもサービス終了までにゲゲゲ史や外伝まで完全攻略するの無理でしょ? つい先日新キャラの妖武者鬼太郎とか実装されたばかりだったから、流石に1年以上はまだサービスが続くとタカをくくっていたから余計にショックだ。 で、何で配信が始まった2018年ではなく今頃になって「ゆるゲゲ」を始…

  • 期待以上の出来となった「魔法のリノベ」とカオスな改悪で期待外れに終わった「新・信長公記」

    4月期は興味のあるドラマが多くて豊作だったのに対し、7月期のドラマは食指をそそるものがなく、結局間宮さんが出演した「魔法のリノベ」と、原作漫画が意外に面白かった「新・信長公記」の2つに搾って今期は視聴していた。 で、タイトルにも書いているように当初はイマイチだった「魔法のリノベ」が回が進むごとに私の中でハマってきた一方、「新・信長公記」は反対に回が進むにつれておや?と思う描写が多くなって最終的に何じゃコレ!という終わり方をした。 この2つのドラマについて、良くも悪くも言いたいことがあるので一応詳しく批評しようと思う。言うまでもなくドラマのネタバレをしながらの批評になるのであしからず。 トラウマ…

  • 映画「屍人荘の殺人」を今更レビュー(ネタバレあり)

    自宅テレビの録画機器がブルーレイ対応だと今更知ったので、映画屍人荘を見ている。— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年9月12日 そういう訳で約2年以上もお蔵入り状態だった映画「屍人荘の殺人」をようやく見た。私が前の職場を辞めた2019年に発表された作品だったのだな~と振り返りつつ特典のメイキング映像やらビジュアルコメンタリーやらもちゃんと視聴したよ。 tariho10281.hatenablog.com 以前映画館で見た時の感想もあるけど、今回はネタバレありの感想ということで。 (以下、原作を含む映画のネタバレあり) 早速批評に入ろうと思うが、まずは登場人物につい…

  • 夏休み期間中の今推したい名作ドラマ「のんのんばあとオレ」

    今年は水木先生の生誕100周年、ということで何かそれに関することを当ブログで言及したいと思ったので、今回はかつてNHKで放送されていたドラマ「のんのんばあとオレ」を紹介しよう。 「のんのんばあとオレ」は1977年に筑摩書房から発刊された水木氏による自伝的エッセイで、漫画版は講談社から刊行されている。ドラマは1991年に放送され、翌年に続編となる「続・のんのんばあとオレ」が放送された。 ドラマは漫画が原作となっており、内容はほぼ原作準拠。劇中では「小豆はかり」や「べとべとさん」といった様々な妖怪が登場するのだが、実写ドラマにアニメの妖怪が合成されるという今ではちょっと珍しい手法がとられており、そ…

  • 【金田一少年の事件簿】シリーズ最新作「八咫烏村殺人事件」を徹底批評!

    予告していた通り、金田一少年シリーズ30周年最新作の批評をやっていきますよー! (以下、事件のネタバレあり。今回は根本尚『怪奇探偵・写楽炎』シリーズの「蛇人間」についても言及するので未読の方は該当の項目を読み飛ばすことをお勧めします) 「八咫烏村殺人事件」 シリーズ30周年記念として新たに発表された「八咫烏村殺人事件」は今年の1月から7月末にかけて全14回の構成で連載された長編作。長編としては48作目(小説版も含めると56作目)にあたる今回の事件は熊野古道で有名な和歌山県、それも近い内にダムの底に沈む村(もちろん架空の村)を舞台としている。 ダムの底に沈む村というと泡坂妻夫『湖底のまつり』を思…

  • 今後の予定について

    6月も終わり2022年も下半期に突入したが、7月以降の当ブログの予定について書いておく。 今年は1月から「ミステリと言う勿れ」に始まり、4月以降は五代目「金田一少年の事件簿」や「探偵が早すぎる」とミステリドラマの豊作期間であり、おかげさまでブログのネタに困ることはなかったが、7月は特に食指をそそるようなミステリ系のドラマはなく、ミステリ以外のジャンルで視聴するドラマが2本あるものの、今の所ブログに書くほどのドラマではなさそうなので、停滞していた名探偵ポワロの感想記事を再開する。 当ブログでは「スペイン櫃の秘密」までの感想を現在公開しているので、「盗まれたロイヤル・ルビー」以降のエピソードについ…

  • 最終回「オペラ座館 ファントムの殺人」感想&総評(五代目「金田一少年の事件簿」#10)

    なんか、あっという間だったな…。 春季は良いドラマが豊富だった分、夏季は興味のあるドラマが少ないから、そういう点でも終わるのが寂しいです。 (以下、原作ほかアニメ版を含めた事件のネタバレあり) ※一部、加筆・修正しました。(2022.07.04) File.7「オペラ座館 ファントムの殺人」(後編) 最終回は前回からの続きで城殺しから解決編までを描いている。 (速報)剣持ようやくはじめのジッチャンを知る。#金田一少年の事件簿 — タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年7月3日 もう既にドラマ本編をご覧になった方はわかると思うが、実は五代目の剣持は最終回の今回に至るまで…

  • 犯人大健闘の「オペラ座館・第三の殺人」が映像化!(五代目「金田一少年の事件簿」#9)

    オペラ座の怪人といえばこのテーマソングですよね。 www.youtube.com (以下、ドラマと原作のネタバレあり。ただし今回は前編のため真犯人やトリックについての言及はしないのでご安心を) File.7「オペラ座館 ファントムの殺人」(前編) 五代目金田一の最終エピソードは2005年の9月から12月にかけて連載された「オペラ座館・第三の殺人」。「金田一少年の決死行」の事件を解決後、とある事情で全国行脚の旅に出ていたはじめが、美雪・剣持と数年ぶりに再会した頃に起こった事件であり、シリーズ第一作目となる「オペラ座館殺人事件」と同じ、歌島のオペラ座館を舞台にした三度目の連続殺人が描かれている。 …

  • ナンバMG5ざっくり感想 #10(情熱は伝播していく)

    ※次回の後日談回でドラマは完結しますが、当ブログでの感想は今回でシメようと思います。 10話(最終回)感想 最終回となる10話は、白百合高校で起こった襲撃事件後の難破一家と藤田らクラスメイトの剛退学に対する抗議活動が描かれる。前に原作のお試し版を読んだ記憶が確かならば、両親と剛の和解にはもう少し時間がかかったように思うが、ドラマでは割とすんなり和解したようで、これは前回父親の勝が仕事で「義理人情で社会が動いている訳ではない」という取引先の人の一言が影響を及ぼし、すんなり剛のことを許せたと視聴者に理解出来るよう描写されていたので特に違和感はなかったと思う。 兄の猛は両親と違い剛のことが許せずにい…

  • シリーズ初期の名作「飛騨からくり屋敷殺人事件」がリメイク!(五代目「金田一少年の事件簿」#8)

    佐木は和風の事件だとハブられる運命。#金田一少年の事件簿— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年6月19日 (以下、原作ほか初代ドラマ版も含めた事件のネタバレあり) File.6「首狩り武者殺人事件」 記事タイトルにもあるように、今回リメイクされたのは1994年の8月から10月にかけて連載された「飛騨からくり屋敷殺人事件」。原作の時系列としては「金田一少年の殺人」の前に起こった事件になる。 剣持警部の幼馴染・巽紫乃からの手紙で剣持とはじめ・美雪は岐阜県の奥飛騨に位置するくちなし村の巽家を訪れるが、ちょうど巽家は先代当主の逝去による家督争いでもめており、先代当主が先妻…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #10(蛙の親は蛙)

    葉子、疑ってすまなかった。 (以下、ドラマのネタバレあり) 10話感想(真の黒幕は…) 遂に最終回、一華と宗介の婚約が決定し物語はハッピーエンドに向かうかと思われたが、結婚式からしばらく経ったある日の夜、一華の頭上に鉄パイプが落ちてきてあわや衝突という所を橋田が救う。 ということで、真の黒幕の計画も大詰め。披露宴で一華を仕留めるために計画したのは一酸化炭素ガスによる中毒死。勿論、ただ一酸化炭素ガスを流したのでは事故にならないので、コーヒーの原液を抽出する作業で排出される一酸化炭素による中毒死に見せかけるためコーヒー焙煎の職人を雇っている。 この計画はターゲットの一華だけでなく列席者も巻き込んで…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #9(消化出来ない怒りに彼らは向き合えるのか?)

    前回の予告でもありましたが、今回は色々と試練です。それだけに心苦しさも過去一だけど、言いたいことは一杯あるので感想をば。 9話感想 さて、今回は遂に剛の二重生活が兄・猛や両親に発覚し勘当されてしまう。そんな最悪のタイミングで猛がボコボコにしたグレ・グラの不良コンビが逆恨みで剛のいる白百合高校に襲撃してきて警察沙汰に発展…という具合に今回は実家と学校という剛にとって大事な居場所が同時期に壊れてしまったため、正に泣きっ面に蜂というか踏んだり蹴ったりなことこの上ない。 二重生活に関しては、今までのツケが回ったということである意味自業自得な話ではあるが、そういった次元の感想を今回は話していきたい訳では…

  • リメイク版「金田一少年の殺人」は寂しい解決を迎える(五代目「金田一少年の事件簿」#7)

    後編に入る前に前編を見直してたけど、マジで神奈川県警ノーフューチャー。#金田一少年の事件簿 — タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年6月12日 (以下、原作ほか初代ドラマ版も含めた事件のネタバレあり) ※犯人の動機について加筆しました。(2022.06.13) File.5「金田一少年の殺人」(後編) 今回は前回からの続き。事件解決のために橘の暗号を追ってはじめは野中の元へ向かうことになる。 tariho10281.hatenablog.com 前回の感想記事でも言及したように、後編となる今回の注目ポイントは ①原作の明智警視がとった「ある行動」をどうするか ②前編…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #9(変人との縁)

    一華の周りには変人しか集まらないの。そういう定めなのよ。 (以下、ドラマのネタバレあり) 9話感想(黒幕登場…と思いきや?) 前回宗介が刺客が仕掛けた鉛成分入りのワインを飲んで中毒症状を起こし病院送りになったことで、一華と千曲川の関係に亀裂が入り、一華は千曲川との契約を解消する。こうして守りを失った一華はまた新たな刺客によって殺されそうになる…というのが今回のあらすじ。 刺客が暗殺に選んだ場所はお寺ということで、シーズン1で使われなかったトリックがここで消化されるのかな?とも思ったが、今回もオリジナルのトリックだった。 刺客が仕掛けたトリックの一つ目は看板落下トリック。寺の門にかかった200キ…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #8(「最強の男」のもろさ)

    広島と言えばヤクザ映画でお馴染みだけど、今の若い人はそんな印象ないよね? 8話感想 今回のエピソードは剛ら3年生が広島へ修学旅行に行く話だが、当然平穏無事に修学旅行を楽しめる訳もなく、大丸が同級生の水野友美を助けるべく広島のヤクザの息子・安藤剛平に関わったことで、またしても友人の窮地を救うべく奔走することになる。 相変わらず本作のキャラは他人の人生をしょい込んで、いらぬ苦労をしているなと毎度ながら思うが、そうでないと物語にならないから仕方がないと言えば仕方ない。 それはさておき、今回私が特に注目したのは広島ヤクザの息子・安藤だ。広島のみならず西日本で最強と恐れられ名の知れた男ではあるが、その最…

  • 大穴候補「金田一少年の殺人」がまさかのリメイク!(五代目「金田一少年の事件簿」#6)

    公式さん、それなら前編だと教えてほしかったです。#金田一少年の事件簿— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年6月5日 いつもブログを書く時は1話完結の場合、前以て原作の事件解説を下書きしておくのだが、今回も1話完結だとばかり思っていたので先に下書きしておいたのですよ。だから正直修正とかめんどいので公式は予告の段階で今回が「前編」だと言っておいて欲しかったな…。 (以下、ドラマと原作のネタバレあり。ただし今回は前編のため真犯人やトリックについての言及はしないのでご安心を) ※記事内容に誤りがあったので訂正しました。(2022.06.07) File.5「金田一少年の殺…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #8(革靴みたいなチキン)

    あのチキンどこで買ったのだろう。スーパーとかだと普通切り身で売るだろうし。 (以下、ドラマのネタバレあり) 8話感想(刺客、続々) 今回は引き続き黒幕編の物語となるが、前回の小火騒ぎと2話で順三郎が仕掛けたトリックが原因で一華は会社の所長からあらぬ疑いをかけられ、自主休職という形で一旦会社を去る羽目になる。正直何故会社は今まであの千曲川をスルーしてきて今頃になって問題視したのかとツッコミたいのだが、これも後で言及する刺客の仕業っぽいので一応説明がつくようにはなっているみたいだ。 葉子が襲われたことによって、失踪中の父・宗太の黒幕疑惑が浮上。海外企業から賄賂を受け取り、新事業を立ち上げようとして…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #7(戦いは新たなフェーズへ)

    生徒会長選挙というと間宮さんが「帝一の國」で氷室ローランドを演じていたことを思い出すが、あの時のローランドのポスターと今回の剛のポスターを比べると、ローランドがめっちゃアホの子に見えてきておかしかったよ。 7話感想 今回からは「ナンバMG5」の続編「ナンバデッドエンド」に移る。「MG5」まではまだギャグ漫画的なおかしさというか、シリアスな展開もあるけど安心して見ていられる部分が多かったのだが、「デッドエンド」は剛の二重生活にとうとう破綻が訪れるということもあって、割かしシリアスめな展開が多くなってくる。 今回はその第一段階として、妹の吟子が白百合に入学したことで、彼女に二重生活がバレてしまった…

  • ドラマシリーズ初の短編「トイレの花子さん殺人事件」(五代目「金田一少年の事件簿」#5)

    マジな話、ジッチャンが得意なのはスキーです。(『犬神家の一族』を参照)#金田一少年の事件簿— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年5月29日 私も中学の時は卓球部に所属していたけど、しんどい記憶が強かったから高校は文芸部にしたな。 (以下、ドラマと原作のネタバレあり) File.4「トイレの花子さん殺人事件」 今回の原作は1999年の8月から9月にかけて連載された「亡霊学校殺人事件」。これまでドラマ金田一少年シリーズは一貫して長編作を映像化してきたが、今回は初の短編作品の映像化となる。確かに五代目金田一は日本的ホラーを取り入れたエピソードを映像化すると言ってはいたも…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #7(化学に明るいチンピラ)

    カブトムシの呼吸が出来るのなら、一華は虫柱なのかしら。 (以下、ドラマのネタバレあり) 7話感想(黒幕編、スタート) 美津山四兄妹との戦いも終わり、ようやく一華にも平穏な日々が舞い戻ったかと思いきや、会社の研究施設で小火騒ぎがあり、一華が消火しようと持って来た消火器に毒ガス「ホスゲン」が仕込まれていたことが判明。ダークウェブ上では彼女の暗殺に一千万円の賞金がかけられており、またしても一華は命を狙われることになる。 という訳で、今回から黒幕編がスタートしたが、これまでと違い敵が表立って姿を現していないのが不気味であり、黒幕探しというフーダニットの要素も入ってくるので、原作にはないサスペンス性のあ…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #6(執着する男・執着を断つ女たち)

    今回のロケ地、間宮さんの地元だそうですね。しかも1月期のドラマ「ファイトソング」でムササビを披露した場所みたいですから、黒ムササビが赤特服となって舞い戻る、何ともカオスな話になったようです。 6話感想 今回は原作未読で感想を語っていくが、調べた所によると15巻から描かれる横浜魔苦須編を映像化したようで、ドラマは1話で解決したものの、原作はなかなか苦戦する展開になっているようだ(剛がビルから落とされるとか書いてあったし)。敵役の加納光一もドラマでは「101匹わんちゃん」のクルエラみたいな男だったのに対し、原作の加納は上の画像のような拳闘士ばりの筋骨隆々の男だ。そりゃ苦戦するのも無理はないな。 あ…

  • モヤモヤポイント満載の「白蛇蔵殺人事件」はどう料理されたか?(五代目「金田一少年の事件簿」#4)

    白蛇村はイモトアヤコが絶対に行きたくない村、第一位だと思う。 (以下、ドラマと原作のネタバレあり) File.3「白蛇蔵殺人事件」 今回のエピソードは2016年の6月から9月にかけて連載された「白蛇蔵殺人事件」。原作では「聖恋島」の前に起こった事件として描かれており、老舗酒造会社の「白神屋白蛇酒造」を舞台に連続殺人が勃発する。 頭巾で顔を隠した男や酒造タンクで発見される死体など、随所に横溝正史のテイスト(『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』etc.)があり、そういった点から同著者の「飛騨からくり屋敷殺人事件」を思い出した方もいたのではないかと思う。今回も「飛騨からくり屋敷」と同様、仮面の男の正体に…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #6(トリックは金をかけたもん勝ち)

    「トリックって金がかかる・・・・!!」 ©船津紳平「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」 より (以下、ドラマのネタバレあり) 6話感想(美津山四兄妹との決着) 前回まさかの復活を遂げた美津山四兄妹。そして突然の急死を遂げた秋菜未亡人。これによって一華らは秋菜の葬儀が行われる葬儀場で美津山四兄妹と直接対決することになる…というのが今回のあらすじ。 もう後に引けなくなった四兄妹が今回用いたトリックは3つ。一つ目は順三郎考案のコンバラトキシンを用いた毒殺トリック。劇中でも説明があったように、スズランに含有されている毒で、スズランを生けた水を飲んでも中毒症状で死亡するというから結構危険な毒だ。…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #5(不良界のトリックスター)

    ナンバMG5も(恐らく)残り5話。前に原作のお試し無料版を読んでからだいぶ日が経ってきたので、もう次回以降はほぼほぼ初見と同じ状態です。既読の楽しみもあるが、当然未読・初見が一番面白いことは間違いないので、引き続き楽しみに視聴していこうかと。 5話感想 今回は原作10巻所収の陣内のエピソードと吟子のエピソード(こっちは読んだことないから13巻以降のエピソードかな?)。これまでは剛と伍代といった友情の物語がメインで描かれていたが、今回は難破一家という家族の物語として、前回の感動とはまた違うハートフルな、ある種の懐かしささえ感じるホームドラマ回だったなというのが率直な感想だ。 吟子のエピソードは後…

  • ドラマ版「聖恋島殺人事件」はミステリとしてブラッシュアップされた秀作!(五代目「金田一少年の事件簿」#3)

    いきなりですが、ここでトリビアを一つ。 余さんは過去に(セイレーンじゃないけど)妖怪・濡れ女を演じたことがあります。#金田一少年の事件簿— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年5月8日 「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛(エロイムエッサイム)」という約1時間ほどの実写映画なんだけど、多分YouTube で「ゲゲゲの鬼太郎 エロイムエッサイム」で検索したら出て来ると思う。鬼太郎と悪魔くんがコラボした珍しい作品なのでファンとしては一見の価値があると思い紹介することにした。 セイレーンや今回の事件とは直接関係はないけど、水辺に出没する妖怪という点では濡れ女も同類なので、余さ…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #5(生命力がドロンボー並みなんよ)

    今回は別の意味でビックリしましたよ。 (以下、ドラマのネタバレあり) 5話感想(お前ら、人間じゃねぇ) 物語の中盤に差し掛かり、今回は美津山四兄妹の最後の一人、長女の成美が毒殺トリックを仕掛けるが、事態は私も予想していなかった展開へと進む。 成美の計画はサッカーの日本試合の時節を利用し、フェイスペインティング用の塗料に大量の酸化カドミウムを調合、大谷経由で一華の肌に塗られた塗料が乾燥することで、彼女がその粉末を吸引、カドミウム中毒になるという流れだ。 一応カドミウムについて説明しておくと、劇中で述べられたように急性中毒を引き起こした場合間質性肺炎や肺気腫によって死亡することもあるが、慢性的な中…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #4(残酷なシャバい世界で輝く友情)

    まさか間宮さんが「ごくせん」のヤンクミみたいなことをやる日が来るとはな。感激!#ナンバMG5 — タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年5月11日 「ごくせん」は第一から第三シーズンまでキッチリ見ていた人間なので、今回は特に胸熱な展開でしたね。 4話感想 今回は原作の8巻と9巻のエピソード。市松と千鳥商の上級生の策謀によって伍代と大丸が喧嘩をして結果的に剛も入れて三人が友達になる展開や、剛の二重生活を後押ししてくれた恩人・関口との熱い友情が描かれる。どちらのエピソードでも、権謀術策をめぐらす性根の腐った悪党が登場し、それに打ち克つ友情や絆の強さを描いた回として感動的な…

  • 新作「聖恋島殺人事件」開幕!(五代目「金田一少年の事件簿」#2)

    はじめちゃんの「やる気スイッチ」は死体とか殺人じゃないの? (以下、ドラマと原作のネタバレあり。ただし今回は前編のため真犯人やトリックについての言及はしないのでご安心を) File.2「聖恋島殺人事件」(前編) 今回のエピソードは、2016年の12月から翌年の4月にかけて連載された「聖恋島殺人事件」。はじめと美雪が剣持警部と共に磯釣り大会に参加し、決勝戦の会場となる聖恋島へ向かうが、その島は「セイレーンの泣き声」※と呼ばれる不可解な怪奇現象が起こる曰く付きの土地であり、「墓標の島」という不吉な名でも呼ばれている。本作は聖恋島を舞台に大会参加者が次々と殺される物語で、事件の背後に隠された「セイレ…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #4(入浴剤がデカすぎる)

    ざっと一週間分くらいはあるデカさでした。 (以下、ドラマのネタバレあり) 4話感想(二郎のトリック&黒幕予想) 今回は一華の恋愛模様を絡めながら例によって美津山四兄妹の暗殺計画が描かれる。リベンジとばかりに今回は二郎がトリックを考え実行する。 二郎が考案したのはバスボム(入浴剤)に大量の硫黄を配合させ、中心に硫黄と化合すると硫化水素が発生する薬品をカプセル入りにして仕込む。こうしてターゲットの一華が入浴時にそれを利用し硫化水素のガスで中毒死する…という流れだ。 浴室の外にある換気口を塞いで確実に死ぬよう念入りしているが、これだけで事故にみせかけるには不十分。一華だけがバスボムで死亡したら明らか…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #3(親からの「祝い」が子にとっての「呪い」)

    間宮さん主演のドラマに「真宮」というキャラが登場しました。これは正に、 www.youtube.com 3話感想 今回は原作6~8巻までのエピソード。夏休み終わりから秋にかけて、剛は伍代と伍代の旧友・真宮との諍いに干渉したり、千鳥商の大丸大助と関わることになる。 ドラマでは描かれていないが、実は原作で難破一家は商店街のくじ引きで当たったハワイ旅行に行っており、ハワイで極悪非道の限りを尽くすブラッドリー兄弟をやっつけるというエピソードがあった。このエピソードでは、剛だけでなく兄の猛も活躍するので、興味ある方は是非原作を読んでいただきたい。 ドラマの内容に関しては大体原作通りだが、作中で起こった出…

  • 【金田一少年の事件簿】「悪魔組曲殺人事件」を徹底比較

    今週は五代目金田一の新作エピソード「聖恋島殺人事件」の感想を書く予定だったが、ご存じの通り北海道の海難事故の影響を受け一週間の延期となった。そしてその穴埋めとして初代・堂本版のシーズン2の初回「悪魔組曲殺人事件」の再放送が5月1日に放送された。※ tariho10281.hatenablog.com 初代ドラマ版の「悪魔組曲」は上の記事で簡単ながら感想を書いていたので、本来ならば今週の感想記事はお休みするつもりだったが、YouTube の東映アニメーションミュージアムチャンネルの方でも何とアニメ版の「悪魔組曲」が期間限定で配信されることになり、奇しくも同日にドラマ版とアニメ版を見比べられる機会…

  • 「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #3(二重のトリック返し in キャンプ場)

    猫も杓子もドラマの人間はキャンプに行きたがる。#探偵が早すぎる— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年4月28日 特にここ数年の連続ドラマ内におけるキャンプ場の登場率は格段に高まってますよね。 (以下、ドラマのネタバレあり) 3話感想(「屋根裏の散歩者」風毒殺) 今回はキャンプ回ということで、一華の会社の同僚に加えて宗介・葉子兄妹、更には橋田に千曲川まで参加し、ちょっぴりカオスなキャンプ体験となったが、当然美津山四兄妹の暗殺計画も進行し、今回は次女の明日香が仕掛けることに。 明日香の仕掛けたトリックは、毒キノコを煮詰めた毒液を一華らがいない間にテントの内側に塗布、夜…

  • ナンバMG5ざっくり感想 #2(誰のために火中の栗を拾うか)

    毎日イルミネーション輝かせてるけど電気代大丈夫なのかこの家。#ナンバMG5— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2022年4月27日 父親はトラックの運ちゃんで、母親はパチンコで稼ぐ専業主婦、しかも子供は三人(長男は無職)いて食費もバカにならないし、その上ペットまで飼っているのだから、一体難破家はどうやって家計のやりくりをしているのだろう。 2話感想 今回放送された2話は原作の2巻~4巻中盤までのエピソード。内容としては市松高校2年の頭である最上の特服探しがメインで、そこに伍代の漢気溢れる行動や藤田のゲスい動機による特服探しが加わることで物語は盛り上がっていく。 本来ヒロイ…

  • 五代目「金田一少年の事件簿」、今後放送されるエピソードを予想してみた

    Twitter や YouTube といった各方面で既に行われているが、私もこの五代目で放送されるであろうエピソードを予想してみようと思う。 旧作(リメイク)予想 予想するにあたって手がかりとなるのは、公式HPのイントロダクション。そこで記されている情報によると、 ①新旧の傑作エピソードが集結する(金田一少年の決定版) ②日本ならではの呪いや怪談を題材にしたミステリーをシリーズ史上最大のスケールで贈る この二点をふまえて、それに合致するエピソードを挙げるとすると、まず既に映像化された旧作品は以下の通り。(学園七不思議は当然除く) 異人館村・悲恋湖・オペラ座館・秘宝島・首吊り学園・首なし村(飛騨…

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