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  • 私はフォトン星人vol.14

    それは先ほどまでの穏やかな表情ではなく、研ぎ澄まされた刃のような鋭い眼光を放つ戦士のものになっていた。——もちろんある。だが、その前にまず一つだけ聞かせてくれ。なぜ、私の元を離れた?——それは……。——お前は私を

  • 私はフォトン星人vol.13

    ダニエルと健一はそれから昼夜、化物退治に向けて猛烈なまでの鍛錬を繰り返した。二人の力は日を追うごとに増していき、ついに健一の実力はダニエルを完全に上回った。そんなある日——ダニエルが健一に語りかける。——健一くん。少し話があるんだが聞いても

  • 私はフォトン星人vol.13

    それから、数日後——「健一くん、今日から私が君の師匠になるから、しっかりついてくるように」「はい、分かりました」健一はダニエルの指導の下、修行を開始した。「まず最初に、君に覚えてもらうことは二つある。一つは戦闘における心構えだ。もう一つは己

  • 私はフォトン星人vol.12

    「まあいいや。それより、あんたには聞きたいことが山ほどあるんだ」「分かっている。とりあえず、落ち着けるところへ移動するとしよう」「そうか。じゃあ、俺は美樹と一緒に留守番をしてるから、話は二人で済ませてくれ」健一はそれだけ言うと、奥の部屋へと

  • 私はフォトン星人vol.11

    「そうか……。まあ、別にいいけどな」「いいのか?」「だって、俺には何も出来ないからな。どうしようもないさ」「ふむ、それもそうだな」ダニエルもあっさりと引き下がる。「しかし、これからどうしたものか…&

  • 私はフォトン星人vol.10

    それがある時を境に、超能力に目覚めたのだという。きっかけはある実験への参加であった。男はある薬品の実験台となったのだが、その薬のせいで超能力を得ることになったようだ。ちなみに、その時の薬品というのがどういうものかというと、服用すると一時的に

  • 私はフォトン星人vol.9

    「そうか……」ダニエルはそれ以上追及しなかった。やがて、一行はある場所に辿り着いた。「ここは一体?」健一は辺りを見回した。そこはどこかの広場のような場所である。「見ての通り、開けた場所ですが何か?」「そんなことを

  • 私はフォトン星人vol.8

    健一は何とも言えない表情を浮かべる。「それに?」「俺が知る限り、この世で一番優れた超能力の持ち主だったのは、間違いなく彼の方だったからさ。だが、どうしてそんな人があんな真似をしたんだ?」「それが分からないからこそ、君はこうしてここにいるので

  • 私はフォトン星人vol.7

    健一は嬉しそうに言った。「では、また会おう」そう言うと、ダニエルの姿は消えてしまった。「あれ、あいつどこに行ったんだ?」健一は不思議そうな顔になった。しかし、すぐに思い直す。「まあいいか……。それより腹が減ってき

  • 私はフォトン星人vol.6

    健一は周りを見渡してみたが、他に人影らしきものは見当たらない。「目が覚めたかね?」すぐ近くで声が聞こえた。ダニエルの声だ。「ああ、何とかな」「ここは地球と呼ばれている惑星だ。君にとっては初めての場所になるはずだが、何か感じることでもあるかな

  • 私はフォトン星人vol.5

    「そうか。まあいい。それより、そろそろ時間切れのようだ。君も自分の体を見てみるがいい」「俺の体だって?」健一は自分の体を眺め回したが、特に変わった様子はない。「まさか!おい、これはいったい……」健一は慌ててズボン

  • 私はフォトン星人vol.4

    健一は怒りをあらわにした。「まあ、落ち着いてくれ。話は最後まで聞くものだ。確かに君たちには迷惑をかけたと思っている。だが、それももう終わりだ。間もなく新しい時代が訪れる。それこそが本当の意味での再生であり、本来のあるべき姿なのだ。だから安心

  • 私はフォトン星人vol.3

    それができれば簡単なのだが、あいにくとその手段がない。そこで君たちの祖先は考えた。自分たちの手で作れないのならば、他の星から持ってこればいいではないかと。ところが、そこまではまだよかったのだ。問題はその後に起こったのだよ。さっき言ったように

  • 私はフォトン星人vol.2

    十年後か二十年先かあるいはもっと先のことかもしれん。しかしいずれにせよ、近い将来必ずそうなることだけは間違いない。君たち人類が宇宙へ進出したことで、それまで保たれていたバランスが崩れ始めているのだ。本来ならこの世界には二つの種族しか存在しな

  • 私はフォトン星人vol.1

    「何だって!」「驚くことはない。私のような者は他にもたくさんいる。私の生まれた星は『地球』という。君の住むこの星とは姉妹関係にあるといっていいだろう」「えーっ! そんなことって……..あるのか?」「ああ、あるとも

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