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はてな医療ブログ https://cicadablog.hatenablog.com

医学と理学の若手専門家が日常の健康雑学から医療時事まで幅広く発信しています。モットーは、自分たちが日々気になった時事問題や社会課題から、時に緩いテ〜マについて、インプットしたことを記事にまとめています。

最新の医療や健康に関する国内外の情報を中心に発信しています。 コロナウイルス、バッタ蝗害、アメリカインフルエンザ、遠隔医療など

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2020/03/15

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  • 新型コロナウィルスはアルコール消毒で防ぐことができるのか

    新型コロナウィルスはウィルスはアルコール消毒で防ぐことができるのか 現在も拡大し続け、猛威を振るっているコロナウィルスですが、常に正しい最新情報を取り入れておくことは予防の観点からも非常に重要です。 新型コロナウィルスの最新情報は、厚生労働省のHPや東京都感染情報センターのHPから確認することができます。 www.mhlw.go.jp idsc.tokyo-eiken.go.jp 今日は、コロナウィルスがアルコール手指消毒で防ぐことができるのか、できないのかを説明したいと思います。 アルコール消毒で死滅するウィルスと死滅しないウィルス アルコール消毒で死滅しやすいウィルスは、ズバリ言うとエンベ…

  • 美肌、美髪、免疫力アップ 〜アカモクの効果について〜

    今回は、栄養価の優れた海藻類として近年、再注目されているアカモクの健康効果について解説していきたいと思います。 このアカモクですが、84歳の筆者の祖母が毎日食べていてるため知ったのですが、調べれば調べるほど健康効果が高いため、今では筆者も毎日欠かさず食べるようにしています。 見た目はこんな感じ ↓ かなりネバネバしていて、食感としてはシャキシャキ感があります。 秋田県ではギバサと呼ばれていることや、以前は邪魔な海藻として捨てられてしまっていたこと、ワカメなど他の海藻類と比べても健康効果が高い等の断片的な知識は他のブログでもたくさん紹介されていると思いますので、 本ブログではいつも通り、効能とな…

  • 日本における在宅医療の現場〜その1〜

    皆さん、こんにちは。 緊急自体宣言が再び延長するようで不安な日々が続いておりますが元気よくブログから発信していきたいと思います。 さて、前回までの記事では在宅医療をめぐる日本の情勢についてマクロな観点から説明させていただきました。 今回の記事では具体的に日本の医療保険で行われている在宅医療の実際についてご紹介していきたいと思います。 実際に見たことがないとイメージがつきにくいと思いますので、本記事で説明したいと思います。 在宅療養支援病院や在宅療養支援診療所から医師が、患者さんの自宅や老人福祉施設に実際に訪問して診療行為を行います。 車のハッチバックに必要な医療器具(採血用の針やスピッツ、点滴…

  • 在宅医療をめぐる日本の情勢と現在(地域性)

    みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 前回は、在宅医療をめぐる日本の情勢について書きましたが、今回は日本の都道府県レベルにおける情勢についてご紹介したいと思います。 都道府県レベルの統計の結果で見ると、同じ日本でも地域によって在宅医療の情勢がかなり異なることがうかがえます。 本日は、在宅医療を含めた日本の医療や福祉の地域性について、主に統計情報をもとに幅広く描かれた書籍の内容をもとに記事を書きます。 書籍はこちら →宮澤 仁(2017)『地図でみる日本の健康・医療・福祉』. 明石書店. <iframe style="width:120px;height:240px;" margin…

  • 在宅医療をめぐる日本の情勢

    皆さん、こんにちは。 いつも沢山の方にブログを見ていただいてありがとうございます。 おかげ様で徐々にアクセス数が上がっているようです。 さて前回のブログでは、広義、狭義それぞれの意味での在宅医療について記事で取り上げてきました(詳しくは前回記事をご覧ください)。 そこで本日のブログでは、在宅医療を取り巻く日本の現状についてお話ししていきたいと思います。 結論から申し上げますと、狭義の意味での在宅医療(※通院困難な患者さんに対して自宅または老人福祉施設にいたまま、利用を受けること)の利用者は、高齢者が中心であります。 さらに、入院は必要ないものの、自力あるいはご家族等の付き添いで入院が困難なため…

  • 在宅医療について〜序論

    皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 本日は、本ブログでも力を入れて投稿していこうと思っている在宅医療についての序論記事となります。 ①在宅医療とは、広義の意味では「病院外で行う全ての医療」を指す言葉です。 なので例えば、定期的に外来診療で医師に診察してもらい処方された薬を家で飲むという行為もそれ自体は在宅医療と言えます。 つまり、入院して病院内で受ける医療行為と対極に存在する医療は在宅医療と言えますね。 しかしながら、近年注目されている在宅医療とは狭義の意味であると思います。 狭義の意味での在宅医療とは、通院困難な患者さんに対して自宅または老人福祉施設にいたまま、医療を受けることであ…

  • コンビニで売っているヘパリーゼと薬局で売っているヘパリーゼの違い

    飲んだことある人もない人も、ヘパリーゼって飲み会の前後で飲んでおくとアルコールの分解を助けてくれるイメージがありますよね? ヘパ=肝臓、リーゼ=分解酵素 なのでその理解で大きな間違いはありません。 しかし、 コンビニで販売されているものが飲料水なのに対して、 薬局で販売されているものは第3類医薬品であることを知っていましたか? 本ブログでは、この2つの有効成分の違いに着目してその効果の違いを説明していきます。 では、さっそくですが成分表を見てみましょう。 https://cosmetics-medical.com/healthcare/コンビニで販売されているヘパリーゼwハイパー/ より引用 …

  • 【保存版】メガネにマスクが曇る時の対処法を考えた

    新型コロナウイルス、花粉症とマスクが手放せなくなってきました。この傾向は少なくとも しばらくは続きそうですね。 筆者は、5歳から重度の花粉症であり、例年、春先までマスクをしながらメガネをすると曇ってしまい困っていました。 その解決策として、先日ドラッグストアで購入した「メガネのくもり止め」が思いのほか、 良かったのでご紹介します。 筆者が実際に購入した商品は、こちらです。 メガネのくもり止め 濃密ジェル 耐久タイプ 発売日: 2014/09/01 メディア: ヘルスケア&ケア用品 Amazonでも購入できるようです。 <iframe style="width:120px;height:240p…

  • 自己紹介と所信表明

    筆者の二人目は研修医なかむらです。 私は現在、大学病院にて研修医をしております。 将来は内科専門医とサブスペシャリティを取得して、 臨床医として内科疾患全般を幅広く診つつも、呼吸器疾患や内分泌疾患についての臨床研究や教育にも携わっていくということを一先ずの目標としております。 夢は開業と日本の医療を東南アジア諸国へ発信し、東南アジアと日本の医療機関における橋渡し的存在になることです。 このブログでは、主に以下について更新していく予定であります。 ① 日々生じる様々な事象に対する医療従事者としての考え方 話せる範囲で病院内の実情等も公開できればと考えております。 ②日常にありふれている物事に対す…

  • (4.7公開)ブログを始めるにあたって(抱負や所信表明)

    このたび、研修医と理学博士という異なる経歴をもつ2人で力を合わせてブログを運営することにしました。 わたし達は東京都内のとある高校出身の友人同士です。高校卒業後も日本や海外を旅行する仲でありましたが、医学生と大学院生時代に『医療分野』で社会貢献に繋がる事業や情報発信をすることを志し、本日まで構想を進めてきました。 この『医療分野』とはより具体的には、広義の意味での在宅医療、さらに予防医療、健康増進などを示します。 在宅医療については次回以降の記事で詳しく述べていくつもりですが、当ブログでは2人が今後事業創出や情報発信を通じてどのように少しでも社会に貢献していけるのかをざっくばらんにブログ通じて…

  • 新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進める?〜先行く中国市場の動向から4〜

    新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進める?〜先行く中国市場の動向から4〜 - はてな医療ブログ

  • 新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進める?〜遂にオンライン診療の法的ルール変更に対する前段階か?〜

    当記事では、新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進めるか について連載しています。 22日の記事では、中国のイーコマース企業による、遠隔診断と薬の処方、提供をする事業サービスについてご紹介する旨を予告していましたが、当記事に関連するニュースが昨夜入ってきたので、急遽内容を変更してお伝えします。 cicadablog.hatenablog.com 丁度、最近の3月23日に厚生労働省から、思いもよらず(読者の方や筆者としては日本でもようやくと言う感じでしょうか)、日本の遠隔医療化に向けた、方策?が示されました。 それは新型コロナウイルス感染者で自宅療養する軽症者へのビデオ通話によるオンライン診療…

  • 【エアロゾルとは】新型コロナウイルスは空気感染するのか

    先日、新型コロナウイルスの感染経路についての記事を書いたところ、 「新型コロナウイルスが空気中を3時間も舞ってエアロゾル感染するといった内容をテレビでみたのですが、これは空気感染ではないのですか?」 といった質問をいただいたので、本日はこちらの質問に答えたいと思います。 「新型コロナウイルスが空気感染するかもしれない」と言われるようになった根拠は、 こちらの論文がニューイングランドジャーナルに掲載されたことを受けてだと思います。 テレビだけでなくYahoo!のトップニュースにも挙がっていました。 今日はこの論文について説明していきたいと思います。 論文はこちら↓ https://www.nej…

  • 新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進める?〜中国市場の動向から3〜

    本日は、タイトルからもありますように、コロナウイルスを一つの契機とした日本の遠隔医療化を見据え、中国の遠隔医療業界について具体的なサービスをもとにまとめていきたいと思います。 以下、関連した過去のブログ記事になります。 cicadablog.hatenablog.com cicadablog.hatenablog.com まず、中国の遠隔医療のビジネスモデルは、①予防医療(未病)と②諸症状の病気に対する(診断、治療、予後)に分けられます。 本日はその中で、特に予防医療(未病)について触れて行きたい思います。 予防医療とは、「健康管理」や「相談サービス」といった内容のビジネスがあります。 しかし…

  • 【iPS細胞の巨匠】山中伸弥教授が個人のホームページを開設!

    2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授が、新型コロナウイルスの情報を個人で発信するホームページを開設したようなのでご紹介します。 山中教授は19日、「iPS細胞も大切だが、目の前にある大きな脅威に、医学研究者として貢献したい。iPS細胞の活用には時間がかかるので、今すぐできる正しい情報発信をしたい」などと語ったそうです。 山中教授が13日に公開した自身のホームページです。 https://www.covid19-yamanaka.com 新型コロナウイルスとの闘いを「短距離走ではなく、1年は続く可能性のある長いマラソン」と表現。 「疲れたり油断して止まってしまうと、感染…

  • 新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進める?〜中国市場の動向から2〜

    前回(18日)から、新型コロナウイルスが日本の遠隔医療市場を拡大させていくのか? について、日本の近未来を行く中国の遠隔医療市場の動向や3億人が利用するアプリの紹介とともにブログにまとめました。 cicadablog.hatenablog.com 本日の記事では、中国の遠隔医療市場がなぜ拡大してきたのか?について考えて行きたいと思います。 早速ですが、遠隔医療の現状とその展望について、日中英米の4カ国の事例をもとに、詳細にまとめられあげた報告書があります。 日本、中国、アメリカ、イギリスの比較から 見る医療 ICT 化の将来像 ―遠隔医療を中心に― https://www.ipp.hit-u.…

  • 【L型とS型】2種類の新型コロナウイルスとは

    先日のニュースで、今回の新型コロナウイルスはより重症化しやすいL型のものと、軽症にとどまるS型の、異なる2種が存在する可能性があると聞きましたので調べてみました。 これに関する科学的研究はまだ一箇所のみしか出ていないみたいなので引き続き注視してみたいと思います。 https://academic.oup.com/nsr/advance-article/doi/10.1093/nsr/nwaa036/5775463 論文によれば、 中国で発症した103の新型コロナウイルス感染症例から、 病原性の高いL型と比較的弱いS型の2種類に大別できたそうです。 英語ベースでも探してみたのですが、上記論文以外…

  • 新型コロナウイルスが日本の遠隔医療化を進める?〜中国市場の動向から1〜

    当ブログでは、過去に遠隔医療の法的問題点について記事にしています。 cicadablog.hatenablog.com 本日から複数回に渡って、今回の新型コロナウイルスを契機に、日本の遠隔医療が普及するのかについてまとめていきたいと思います。 昨今、新型コロナウイルス(同ウイルスが疑われる高熱や肺炎や風邪症状を含む)以外の病気や花粉症などの季節性アレルギー症状が出る方にとって、ウイルスを恐る余り可能な限り病院を避ける状況になっていますね。 筆者在住の都内の内科病院も、町にあるクリニックなど場所によっては、新型コロナウイルスを恐れる余り、例年以上に患者数が減っているようです。 例えば、花粉症患者…

  • 【予報】オリンピックが中止となる理由

    日本国内では、東京オリンピック開催に向けて前向きな意見が多いようです。 安倍晋三総理は、日本時間で16日夜に開催されたG7の電話会議後に以下のように発言されていました。 「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として、完全な形で実現することに、G7の支持を得た」と。 https://mainichi.jp/articles/20200317/k00/00m/030/037000c.amp しかながら、筆者の知人の一人にオリンピック選手の育成に関わるコーチをされている人がいるのですが、どうやら今年のオリンピックは中止となる報告に動いているそうです。 本日は2020年の東京オリンピックが中止の方向で…

  • 【最新時事】コロナウイルスを凌ぐバッタ蝗害2020 の猛威(3)

    過去2回に渡ってバッタ(蝗害)について記事を書いていきましたが、今回は日本海を渡って日本に飛来する可能性と、食糧危機の可能性についてまとめていきます。 今回初めて、当記事を見ていただく方は、ぜひ過去2回のブログをご参照ください↓ cicadablog.hatenablog.com cicadablog.hatenablog.com さて、まずは東アフリカ諸国で発生した今回のバッタが日本海を渡って日本に飛来する可能性について 結論から申し上げますと、 日本に渡ってくる可能性がごく少ないと言えます なぜ日本に飛来してくる可能性が少ないのかについてですが、 1)「サバクトビ」バッタだから サバクトビ…

  • 新型コロナウイルスは何故ヨーロッパで拡大しているのか

    本日は、タイトルにあるように新型コロナウイルスがヨーロッパを中心とした欧州で拡大している理由について考察してみました。 結論から申し上げますと、 感染予防対策がきちんとなされていないからと考えられます。 1、欧州ではマスクを着用しない 新型コロナウイルスが拡大し、連日メディアで報道されたり、予防策も認知されてきた今も尚、欧州ではマスクを着用している人がほとんど見かけられません。 フランスなどでは、「マスクを着用することは感染予防にならない」という誤った観念が常識となっているようです。 本ブログでも欧州でのマスク着用に対する価値観の違いについて取り扱ったブログがありますのでご覧いただけたらと思い…

  • 【最新時事】コロナウイルスを凌ぐバッタ蝗害2020 の猛威(2)

    前回、バッタ(蝗害)について記事を書いた所、予想以上にアクセス数が多く、たくさんの方々に読んでいただき嬉しく思います。 前回のブログと内容が続いておりますので、こちら↓ cicadablog.hatenablog.com 今回は、バッタ(蝗害)の現状の対策状況に、情報源の紹介とともにまとめていきます。 現在、東アフリカで大量発生した4000億匹ともいわれるバッタは、中東を飛び越えてイラン、パキスタンなど西アジア諸国にまで達しています。そしてこれらバッタの大群は、 僅か1日で移動先の農地の、数万、数十万人分の食糧を食い荒らしてしまっているのです。 既に、日本語の記事でもいくつかニュースリリースさ…

  • 【息抜き】筆者がお勧めする本当に行きたい焼き鳥屋さん

    前回のライム病に関するブログで、焼き鳥屋さんに行くとお話したところ、 「どこの焼き鳥屋さんに行ったのか」 という質問が多かったため、 今日は筆者がお勧めする焼き鳥屋さんを2件、ご紹介したいと思います。 1、赤坂 鳥幸 焼き鳥 × ワイン を極める、大人が愉しめる空間をコンセプトにしたお店です。 https://akasaka-toriko.com/ こちらのお店、紀尾井町ガーデンテラスに入っているお店なので間違いないのですが、 政治家もお忍びで来店されることが多いみたいです。 鳥については、八ヶ岳鳥幸地鶏を使っており、 生産から販売まで一貫して手掛ける中村農場の、鳥幸のためだけに作られたオリジ…

  • 【最新時事】コロナウイルスを凌ぐ? バッタ蝗害2020 の猛威(1)

    本日は、日本国内でまだ余り広く報道されていない、コロナウイルスに続く、パンデミックな地球規模の脅威についてご紹介します。 それは、ありとあらゆる農作物を食い荒らすバッタの蝗害(「こうがい」と読みます)です。 アフリカ東部で発生したこのバッタは、現在進行中で、中東、パキスタン・インド、そして間も無く、パキスタンの国境を越えて、農業大国・中国に移動しようとしているのです。つまりは、地球規模で農作物被害(食糧不足)が生じる可能性がある脅威なのです。 国連の食糧農業機関(FAO)は、最大で「70年に一度の危機」と表現しています。 よく、「将来、地球全体の人口増加で食料不足や食料の奪い合いが生じる」など…

  • 【ライム病】ジャスティンビーバーが告白したライム病とは

    先日、ジャスティンビーバーが自身がライム病に悩まされていることを告白し、この病気のアクセス件数が上昇したようです。 今日は、このライム病について簡潔に分かりやすく説明したいと思います。 1、スピロヘータに属する ライム病は、特殊細菌の1つであるスピロヘーターというものの1つに分類されます。 スピロヘーターとは、グラム陰性の螺旋状菌です。 スピロヘーター属で有名なものに、Treponema pallidum感染による梅毒が有名です。 2、原因はマダニによる ライム病は、マダニの媒介により、Borrelia burgdorferiに感染することで発症します。 マダニとは、節足動物、ダニ目、マダニ類…

  • 【朗報】 実はうがいは不要。 人間の胃液は新型コロナウイルスの最大脅威である?

    本日は、タイトルの通り、胃液とうがいの必要性についてまとめます。 はじめに、新型コロナウイルス やインフルエンザ対策として、通説的にうがいは誰にでも簡単にできる効果的な予防方法として紹介されています。 過去記事では、うがいではなく、手洗いや正しいマスクの装着方法について勧める記事を作成してきました。 cicadablog.hatenablog.com 当記事では、こうした一連のウイルス対策に対して、こまめな水分摂取の重要性について述べていきます。 結論から申し上げれば、 「咽頭(鼻膣、口膣と食道の間の部位)に付着したウイルスが体内に侵入するのにかかる時間(約10分前)に、少量の水分を摂取すると…

  • 【新型コロナウイルス】軽症と重症を見分ける症状の違い

    先ほど、ニュースを見ていると、中国の研究チームが「新型コロナウイルスには2つのタイプ、L型とS型がある」などといった興味深いニュースを目にしました。 これを裏付ける論文を見つけたら、それも記事にしたいと思います。 今日は、新型コロナウイルスにかかってしまった方、かかってしまったかもとお考えのい方のために、軽症と重症の違いは何か、重症に位置づけられる症状の特徴は何かを説明したいと思います。 有名医学雑誌、New England Journal of Medcineから論文をご紹介します。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2002032 政府…

  • コロナ対策!免疫力アップの南国フルーツ 〜ドラゴンフルーツ〜

    本日は、免疫力対策にを効果的な、次世代スーパーフードのドラゴンフルーツについてご紹介します。 ドラゴンフルーツとは、中南米原産の南国フルーツであり、「アサイー」に代わるスーパーフードとして今、世界中で話題となっているフルーツです。(英語圏ではよく pitaya fruit と呼ばれています) lifewaykefir.com www.foodnetwork.ca なぜ、これだけ注目されているかと申し上げますと、カロリーが低く、とにかく栄養価が高いためです。 まず、カロリーについては、100g あたり 50cal です。 ドラゴンフルーツが1個あたり、260g換算で、 130cal になります。…

  • 【マスクを求めて流血騒ぎ】マスクは実はある

    先日、ニュースを見ていると品薄状態のマスクを求めて、朝一で薬局の前に並ぶ者同士での大喧嘩があったそうです。マスクを求めて流血騒ぎとは誰が予想したことでしょうか。 そこで、今日はマスクの生産が実はストップなんてしていない事実と、購入方法をご紹介します。 その方法は、アリババ BtoBというサイトを使って、個人輸入するという方法です。 最小ロット数やそのロット数での単価、送料、関税などをサプライヤーに直接聞いて、場合によっては交渉して購入することができます。 様々なサプライヤーさんがいますので、よく吟味してから購入をご検討して見てください。 お願いがあります。 マスク、アルコール消毒液、紙製品を買…

  • 新型コロナウイルス 国外感染状況(中国本土)

    一昨日(3月4日)の当ブログ記事で、中国を除く国・地域における新型コロナウィルスの感染状況についてお伝えしました。そこで本日は、中国に関連した新型コロナウィルス(COVID-19)の話題です。 cicadablog.hatenablog.com 中国をめぐる最近の動向について論点を絞っていくつかポイントをまとめました。 ① 世界の感染源の重心は、中国本土から、中国本土外に移っています。 (2020年3月5日現在の新規感染者数) 世界全体 2,210人 中国本土 143人 (うち、湖北省が126人) 中国本土を除く国 2,,067人 -------------------------------…

  • 【保存版】現役医学部生が勧める正しい感染予防対策の方法

    新型コロナウイルス(COVID-19)が拡大を続ける中、まさに今こそ封じ込めができるかどうかの正念場のような気がします。 そこで今日は、筆者の医学部、病院の感染症対策部から勧められている感染予防の方法を共有したいと思います。 以下にご紹介する感染予防策は、毎日病院で働く医療従事者(つまり常に感染のリスクのある者)が実際に意識して行っている方法ですので最後まで読んでいただけたらと思います。 1、はじめに インフルエンザや新型コロナウイルスの感染症対策には、 「手洗い」「アルコールを用いた手指消毒」といった感染予防策や、「マスクの着用を含む咳エチケット」が効果的で重要とされています。 せっかく手洗…

  • 新型コロナウイルス 国外感染状況(中国を除く)

    本日は海外における新型コロナウィルス(COVID-19)の感染状況について、特に中国を除く国々の話題です。 一昨日(3月2日)の当ブログで、国内における新型コロナウィルスの感染状況についてお伝えしました。 cicadablog.hatenablog.com まず、WHOの発表した、最新(3月3日 日本時間)の国外感染者数は89,896人(国内 293人)で、死亡者数は3,100人(国内 6人)です。 WHOは、2月28日、遂に世界的に流行する新型コロナウイルスの危険度を、最高レベルの「非常に高い」に引き上げました。その背景には、世界の1/3にあたる、67の国・地域で感染者が確認される状況にある…

  • 新型コロナウイルスの感染経路と感染予防策

    本日は新型コロナウイルスの感染経路を説明した上で、どのような予防策が有効なのかを説明したいと思います。 まず、一般的に感染症を引き起こす病原体にはどのような感染経路があるのかを説明したいと思います。 一般的な感染経路を考えるときに、空気感染、飛沫感染、接触感染の3つが主な感染経路となります。 それ以外にも蚊などの動物を介した媒介感染、注射や輸血で感染しうる血液感染、食物や糞便で感染しうる経口感染、口移しやキスで感染しうる唾液感染などもありますが、今日知ってほしいのは上で述べた3つの感染経路の違いです。 1、空気感染 病原体が極めて強い感染力を有するため、保菌者がその場を離れたとしても空気中に舞…

  • 【更新】 2020.3.2 新型コロナウィルス国内感染情報

    本日も新型コロナウィルス関連(COVID-19)の話題です。 当ブログ過去記事(2月19日)で、2月18日現在の新型コロナウィルスについてお伝えしました。 cicadablog.hatenablog.com その後、約3週間が経過し、新型コロナウィルス感染の様相が変化していますので、本日は厚生労働省発表の国内の感染状況(3月2日7時時点)を中心に再度記事にまとめます。 3月2日現在の新型コロナウィルス感染者は254人にのぼります。 日別の感染者の内訳をみると、15〜20人程度増加しており、死亡者は6人おります。 (※下のグラフの国内感染者数には、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗船者…

  • 新型コロナウイルスに抗HIV薬が有効である理由

    ここ最近、ニュースを見ると新型コロナウイルス関連で溢れていますね。 感染者数が増えていく中で、いまその治療薬に注目が集まっていると思います。 その中でも抗HIV薬によって症状に改善が見られたり、治癒した患者さんが散見されるようになってきました。 今日は、なぜHIVの薬が新型コロナウイルスに有効なのかを説明していきたいと思います。 結論から申し上げますと、新型コロナウイルスを構成する蛋白質の中に、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)を構成する蛋白質と非常に類似した構造を持つためです。 これを発見したことを発表したインド工科大学の科学者であるPrashant Pradhanらの論文を見つけたのでご紹介し…

  • 【コロナウイルス緊急対策】使い捨てマスクは捨てずに洗って再利用

    本日は、マスクの再利用について検討したいと思います。 結論から申し上げれば、市販のマスクは誰しも実践できる簡単な方法で注意すれば再利用できます。 薬局やコンビニ、インターネットでマスクの入手が非常に困難な状況になって、はや1ヶ月近くが経過しましたね。 台湾ではIQ180と言われる天才プログラマーのIT担当大臣らによって、マスク不足を感染拡大初期の数日間で解消させたということで何とも羨ましい状況です。 新型コロナ“神対応”連発で支持率爆上げの台湾 IQ180の38歳天才大臣の対策に世界が注目〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース しかし、そうは言っても我が国では現実的にマス…

  • 【速報】 COVID-19の検査費用が公的保険適用の対象へ

    先ほどの衆院予算委員会(27日付け)で、加藤勝信厚生労働大臣より、COVID-19に感染しているかどうかを調べる検査について、来週にも公的保険の適用対象にする考えを表明しました。 www.nikkei.com これまで、COVID-19の感染有無を調べる検査は全額を公費負担としていたのですが、検査を希望する多くの患者から、「検査を受けさせてもらえない」との指摘が出ていました。 国会中継でも枝野幸男さん率いる野党側からこの点が強調されて指摘されていたように思います。 今回、保険適用とすることで、民間の医療機関などでも受診できるようにする狙いがあると考えられます。 来週以降、これまで以上に多くの方…

  • シリーズ人間ドック② 〜どうしたら人間ドックの価格を抑えられるのか?〜

    シリーズ人間ドックとして当ブログでは複数回に渡って、人間ドックについてご紹介していきます。 前回のブログ記事はこちら! cicadablog.hatenablog.com 本日の内容は、保険診療・自由診療および健康診断などとの違いから、人間ドックの相場やどうしたら安く人間ドックを受けられるのかについて考えたいと思います。 まず、人間ドックと一般健康診断の違いから確認します。 一言で、両者の違いを申し上げれば、受診の義務があるかどうかです。 厚生労働省によれば、労働安全衛生法第66条に基づき、事業者は労働者に対して、医師による健康診断を実施しなければなりません。また、労働者は、事業者が行う健康診…

  • 新型コロナウィルスはいつ終息するのか〜専門家の目線〜

    ここ最近、コロナウィルス関連での社会的な影響が急速化したように思います。 それは感染者数や死者数という数字だけではなく、各種イベントの延期・中止、海外でのアジア人への差別、コロナショックなどと呼ばれる金融危機といったものです。 すでに誰もが他人事ではなくなってきていると思います。 そこで、今日はこの新型コロナウィルスがいつ終息するのかについて考察したいと思います 1、感染者数は前回のSARSよりも多くなっている 2002年末〜翌年7月までのおよそ8ヶ月のSARS流行中にWHOに報告された発症者数は8098例、死亡数は774例でした。 今回の新型コロナウィルスは全体の致死率は低いものの、感染力は…

  • シリーズ人間ドック① 〜人間dockの起源と由来は?

    当記事では、これから数回に渡って人間ドックについて扱っていきたいと思います。 まず、皆様「人間ドック」の起源をご存じですか。 人間ドッグは、欧米諸国から輸入された医療概念と考えられる方もいるでしょうか、実は日本発祥の健康診断法となります。 正確には、下記の通りと言われています。 1954年(昭和29年)7月12日、国立東京第一病院(現在の国立国際医療研究センター)といわれています。次いで聖路加国際病院など、全国の病院や施設で人間ドックが創設されました。 引用:人間ドック学会HP 特に、予防医療の観点から、企業や国民が自発的に人間ドックを受診するのは日本がかなり先進的であると言えます。なぜならば…

  • 子供の遺伝子能力検査〜DNA解析〜は信頼できるものか

    今日は、よく質問を受ける、DNAを解析することで子供の才能を予想することができるのかについて説明したいと思います。 まず遺伝子の特徴から能力を判定するとは何なのか。 私たちの身体は約37兆個の細胞からできています。その細胞一つ一つの役割は組織や臓器によって異なりますが、元々は一つの幹細胞から分裂と分化したものなので、元祖は同じ由来と言えます。 (例えるなら、同じ義務教育で育った子供が大人に成長すれば、それぞれ社会で違ったお仕事をしているようなイメージです。) 細胞の中にある「核」という物質の中にある「DNA」という物質が細胞分裂に関わるので、この核の中の「DNA」はどの細胞も同じなのです。 分…

  • 現在服用中の医薬品をジェネリックにするといくら安くなるのか?

    一昨日(21日)のブログで、『ジェネリック医薬品はなぜ安いのか? デメリットは?』の記事を書きましたが、本日は現在服用中の医薬品をジェネリックにすると、どのくらい安くなるのかについてご紹介します。 ジェネリック医薬品はなぜ安いのか? デメリットは? - はてな医療ブログ 早速ですが、日本ジェネリック製薬協会から、ジェネリック医薬品の差額計算について大変便利なサイトが出ています。 (是非、当記事を読んでいただいた後に以下のサイトからご自身の使用薬をもとに、実際に計算してみてください) system.jga.gr.jp 本日は、こちらのサイトで実際の医薬品をもとに差額計算方法をご説明しようと思いま…

  • ジェネリック医薬品はなぜ安いのか? デメリットは?

    前回のお薬手帳と同様、認知されてそうで認知されていないトピックとして、 今回は『ジェネリック医薬品(後発医薬品)』をご紹介いたします。 そもそも、ジェネリック医薬品の意味はご存知ですが? 「Generic」とは、「一般的な」や「ブランドに囚われない」という意味を持ちます。 その語源は、欧米諸国の「一般名 Generic name」に由来します。 つまり、新薬(先発医薬品)の特許の期限が切れた後に発売される医薬品なので、 「後発医薬品」といわれるのです。 ジェネリック医薬品は、「類似成分で使われた二流品」や「古いのではないか」などと よく誤解されがちなのですが、通常流通されているような医薬品では…

  • 【保存版】メガネにマスクが曇る時の対処法を考えた

    インフルエンザに、花粉、さらに新型コロナウイルスのために、マスクが手放せなくなってきました。 そもそも、日本ではマスクが全国的に不足していますよね。 日本のマスクの7割程度が中国で生産されていることも関係があるようですが、2月18日に上海近郊の知人に聞いた話では、中国本土でマスクは徐々に生産されるようになってきており、日本にも早くマスクが店頭に並ぶようになると良いのですが。 筆者は、重度の花粉症であり、マスクをしながらメガネをすると曇ってしまし困っていました。 その解決策として、昨日ドラッグストアで購入した「メガネのくもり止め」が思いの他、良かったのでご紹介します。 (予めお断りしますと、当該…

  • 【速報】 2020.02.19 新型コロナウィルス国内感染情報

    国内でも新型コロナウィルスの感染者数が増加してきているので、本日は最新情報(2020.02.19 )についてまとめていきます。 2月18日現在の新型コロナウィルス感染者は66人にのぼります。 日別の感染者の内訳をみると、昨日17日だけで、7人増加しており、今週16日に入ってからは一日5〜10人のペースで増加しているようです。 下のグラフの国内感染者数には、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗船者の感染者数は含まれておりません。本日19日に下船が開始されていることからも、今後感染者数が一気に増加する可能性も考えられます。 次に、都道府県別の感染者数の分布を見ますと、東京都と和歌山県で10…

  • お薬手帳を持つと良いの? 〜割引・電子・緊急対策〜

    本日は、国民の6割が所有しているけれども、その活用は3割にとどまっている 「お薬手帳」について紹介いたします。 そもそも「お薬手帳」とは厚生労働省によれば、 ①患者のもの ②複数の医療機関にかかっていても、自身が使用している薬の内容を提示することにより、医師や薬剤師は重複や相互作用の有無をチェックすることができます。 ③市販のお薬を購入する時にも、同様のことが言えます。 つまり、調剤を受けた薬剤についての 経時的な記録 ができることがメリット なります。 しかし、そうは言ってもどうしても忘れがちになりますよね。また病院に行かない国民にとってはあまりにメリットを感じにくいこともあるかもしれません…

  • ケミカルピーリングに医師の判断が必要な理由

    ピーリングとは ピーリングとは、「peel」=「剥ぎ取る」ということから、表皮の古くなった角質を取り除 くことで肌のターンオーバーを正常にするスキンケアの一つです。・私たちの皮膚は常に新陳代謝を繰り返しており、正常であれば28日周期で古い角質は剥がれ 落ち、新しい角質へと生まれ変わります。(爪が常に新しい爪に生え変わってくるのと同じ原理)しかしながら、様々な要因からこのサイクルが乱れ、古い角質が剥がれ落ちないために古い角 質がずーっと蓄積されてしまったり、本来生まれてくるはずの新しい角質が生まれてこなくなる等、 そんな恐ろしい現象が、老化ととともに生じているのです... このような肌のサイクル…

  • 遠隔医療の法的問題まとめてみた

    近年はアプリを使ってビデオチャットができるのは当たり前になり、アプリでタクシーが呼べたり、好きな食べ物が家まで届いたり、遠隔で自宅のペットを監視したりなんかも当たり前の時代になりました。 ”遠隔医療”という言葉がるように、テクノロジーを使った遠隔システムは医療においても例外ではありませんが、法的問題がついてきていないのが現状です。 今日は遠隔医療の法的問題について自分なりにまとめてみました。 法律について (国内を例にとって) 現時点での法規制及び厚生労働省からの通達を踏まえると、 「医師と患者が直接対面して行われる対面診療と適切に組み合わせた上で医療の質に十分配慮して行われる限りにおいては、…

  • 新型コロナウィルスはアルコール消毒で防ぐことができるのか

    新型コロナウィルスはウィルスはアルコール消毒で防ぐことができるのか 現在も拡大し続け、猛威を振るっているコロナウィルスですが、常に正しい最新情報を取り入れておくことは予防の観点からも非常に重要です。 新型コロナウィルスの最新情報は、厚生労働省のHPや東京都感染情報センターのHPから確認することができます。 www.mhlw.go.jp idsc.tokyo-eiken.go.jp 今日は、コロナウィルスがアルコール手指消毒で防ぐことができるのか、できないのかを説明したいと思います。 アルコール消毒で死滅するウィルスと死滅しないウィルス アルコール消毒で死滅しやすいウィルスは、ズバリ言うとエンベ…

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