20歳の時に購入し久しく読んでいなかった「ベロニカは死ぬことにした」を本棚から引っ張り出し読みました。満たされている主人公が自殺するところから始まるこの物語は今の私にとても必要なものでした。 精神病棟に収容された様々な人間について、ベロニカが入院したことで起こる変化について、精神病について、人生について、生きることについて。 私は自分のことを不器用な人間であると自覚しています。自覚しているのに、自分に求めるもののハードルが高い。その差にいつもいつも愕然とし、病むというのが毎回の仕様です。この本は、少なくとも私には、どう生きるか、立ち止まっても許される、死にたくなったときに考える余地をもらえる、…
久し振りに読み返しました。 この本は子共から大人になった時の境界線についてかかれています。大人になったのはあの時だったのかもしれない、とその瞬間について。 みんなが必ず持っている子供時代。大人になった瞬間はいつかってそんなことは覚えていません。この本にはそうだったかもしれない「区切り」が描かれています。 …つまり、きみのことは、きみがきめなければならないのだった。きみのほかぶは。きみなんて人間はどこきみなんて人間はどこにもいない。きみは何が好きで、何がきらいか。きみは何をしないで、何をするのか。どんな人間になってゆくのか。そういうきみについてのことが、何もかも、本当は何一つ決められてもいなかっ…
だいぶまえに買った本をようやく読み終えた。 若松英輔「悲しみの秘儀」 若松英輔はいつか読もう読もうと思って読んでいなかった わたしはほんとうにそういう本や映画が多い ”悲しみ”について描かれているエッセイ いろんな物語の引用だったり、彼自身の実体験だったり、いろんな悲しみが詰まっている この本を読みながら 「私は本当の”悲しみ”をまだしらないんだろうな」 と思う 本当の悲しみ? 悲しみに本当も嘘もあるものか 自分が感じたことだけが本当なのではないか その感情すら嘘だというのなら何が”本当”なのか と自問したところで本は終わる もしも本当の悲しみというものがあるのなら それを実感したときに もう…
世間がたいへんなときに私はしごとにおわれ 仕事のことしか考えられなくなり いやなきぶん 無関心ではいられないことなはずなのに 自分の問題だけしか考えられないという事実が 世界はいつも自分次第であると わかっているはずなのに 余裕がなくなったとたん何も考えられなくなる。 これまで旅や読書や映画、歴史の勉強で学んできたことは なんだったのか こういうときに多角的にみることで 何をすべきか把握するためじゃないのか 誰が困っていて 困っている人間に対してなにか救いが ささいなことでも 考えることが重要なのではないかなど 追いつめられると 自分の世界が狭くなる というのはこれまでの経験上わかっていたはず…
おもったことかんがえたこと、学んだことを書いていきたいと思う。 映画の記録だったり旅の記録だったり、仕事の記録、本の記録など。 わたしのやりたいことやこれからのことについて。 ただの記録の置き場所としたい。
eiga.com 音楽は全くなくひたすら物語が進んで行く様子は痛々しいほどリアル。 1人の青年と1人の青年が出会い、農場で行うことはセックスしかないけど、牛や羊の交尾とは異なり非生産的なもの。変わりたいけど変われない、生活や環境、自分に嫌気がさしてる主人公は、青年と出会うことで変わる努力をするようになる。愛を知って成長するロマンス物語、たぶん。主人公はもがいてもがいた先に手にするのは自律と父親からの脱却、未来への明るさなのかな~。 最後の父親との対話は、台詞は多くないのにもかかわらず、訴えかけるものがあったな。音楽が一切なく淡々と進む映画は、単調に見えて複雑な心理がうまく描かれちゃう監督はフラ…
eiga.com フランス映画というかんじでとてもよかった。フランス映画なんですけど。 なにもかもが中途半端な世界。中途半端にはじまり、中途半端に終わり、中途半端にセックスし、中途半端に恋愛する。 監督はレオノール・セライユ、主演はレティシア・ドッシュ。 わたしにとって初めての監督と初めての女優。なかなか良い演技で引き込まれるようなそんな感じ。レティシアは「パパは奮闘中」にも出演してたな、 監督はこれからどう芽吹くか楽しみ 映画の内容として、音楽はそんなに印象深くなかったんだけど、呼吸というか吐息のつよい映画。おわったあとじぶんの吐息もおおきく聴こえるくらい。主人公くらいパワフルに生きられるエ…
eiga.com 体は男の子だけど心は女の子の物語。 葛藤、苦しさ、決意、夢、焦燥、あきらめ、絶望。が淡々と描かれている映画。 ベルギー映画は「告白小説、その結末」「エンジェル 見えない恋人」「RAW 少女のめざめ」最近きてる、ベルギー映画。フランス映画と似ていてオチがない。それが人生の縮図という感じでとてもすき。オチもなければ報われもしない。ここで終わるの?っていう感じで終わっちゃうのすごい素敵。 こんかいはオチあったけれど、、 わたしはトランスジェンダーじゃないから完全に理解して共感するのは難しい。そんなに焦らなくてもいいじゃないと思ったり、落ち着いて、人に当たらないでと思ったりしてしまう…
eiga.com ヨルゴス・ランティモス監督の最新作 面白かったな! 独特な音楽の使い方、カメラワークはあぁこの監督!ヨルゴス!とおもわせるものであったし、音の出し方や音響?バックミュージックがリアルで丁寧な映画は終わった後にも引きずる。そしてなにより演技がすごいなと。女優陣がえげつないほど素晴らしい演技を見せてくれたなと感じた。 アビゲイルに関しては、何を考えているのかはじめは分からない。本当に優しい人間なのかずる賢い人間なのか。もちろん後者だったのだけど、分からせない演技はうまなあ。一瞬でも本当は心優しい人間なのかもしれないとおもってしまった。サラを追い出して、女王のお気に入りになった後の…
eiga.com 監督はダンサーインザダークのラースフォントリアー。ダンサーインザダーク見直そう 主演はマット・ディロン。 これまでみてきた映画いくつかに出演していた。「クラッシュ」「マイライフメモリー」など。 とにかく長い。三時間弱ある映画で、この監督のほかの作品でもあるように、たんたんと物語が進んでいく。この映画のすごいところは、単調にもかかわらず間延びしないところ。大体単調な映画って飽きてきたりするものなのだけど、あまり感じられない、いくつものシーンを何回も使っているのに飽きない、これってとても重要。 例えばお洋服だったり英語のイントネーションだったり音楽だったり、もちろんそういうところ…
eiga.com ひさしぶりにプラダを着た悪魔を見た。この映画は私の中では、やる気を出したい時に見るべき映画。 痩せる必要のある時、新しいことを始める時、女を磨くことを忘れかけてた時など本当に役に立つんだな、ハイヒールやブランドもの、素敵なお洋服はやっぱり「絶対的」髪型やメイク、アクセサリーの必要性、有名過ぎちゃうけど、なんだかんだファッションが好きな人にはドスドス刺さるものがある。 せっかく興味があるんだから磨けるものは磨きたいし、精一杯出来るとはしないとなあ いろいろ頑張る必要なものを発見できる 完全に形から入るのも必要なのだと感じさせる映画。 「the decision is yours…
eiga.com 新海さんの新作映画「天気の子」 結論から言うと好き圧倒的な画力と描写、なつかしさとさみしさ、綺麗さと不完全さが、みごとに調和しているような映画。子供から大人になるまでのちょうど境目を描くのがうまいんだなあ。この人は。不安定で未完全でだからこそ美しい。そんな人間を書き出すのがうまいなあって。大人になってしまった私たちには、手の届かない、そんな彼らの世界は半径五メートル以内で起こることがすべて。世界のことや大人の事情なんて知ったこっちゃない。将来のことも考えない。それが私の目には美しくうつってしまう。責任や自己、家族や環境、そんなしがらみ全部ほおりだして生きている彼らはきれいだな…
eiga.com 犯罪、七つの大罪をテーマにした映画。 なかなかおもしろかった。ぐろくて雨で、薄暗くて、報われなくて。 監督は、デビット・フィンチャー。「ドラゴンタトゥーの女」など。そういう薄暗さを描くのが得意かなと。ブラピはよい役者だと思うけれど、やっぱり暴走する聞き分けのない役を演じるのがうまいなあ。最後のシーンなんてクリミナルマインドの映画版という感じ。単調でストーリー展開がありきたりでどんでん返しもないけど、面白いんじゃないかな。 ダンテとか七つの大罪に関するものがたくさん出てくるし多分リアル。わからないけど。 もう少し自分に知識があったらもっと面白いのではないかな自分の学力不足が顕著…
eiga.com ネットフリックスのオリジナル映画。 マッツミケルセンが好きなので配信されてからすぐに観ました。これはマッツの顔を眺めるだけの映画でした。 物語も微妙だしなんだかとっても急いでいる感じ。ありきたりのシナリオからそこまでハラハラする展開もなくただただマッツの顔がよい。 濡れ場もいたい場面もなまなましくてとてもいいなあと思いましたけどそれだけ。
eiga.com 権力とはなんだろうとおもわせるような映画。 脱走兵が制服をみつけ、権力をにぎり、その権力を拡大していく物語。 制服が全ての世界。 戦争は敵国の人間だけでなく身内の人間をも残虐していたという事実をついうっかり忘れてしまうな。 ひとの命が紙切れのように軽い時代。人生は一度きりだと何度も歌う様子は的を得ていたけど、やるせないきもちになってしまう、戦火中に正義なぞなくて、脱走兵からの略奪や強姦、暴行などが横行していた時代、権力と制服が全てで秩序が曲がりくねって存在していた時代。 人間の本質は簡単にはかわらないので不安定になるとこうなりますっていう例としては完璧。 作中の息づかいと所々…
eiga.com 久しぶりに見放題のなかから選んで観た映画。 尚香役のビッキー・チャオが綺麗すぎて何回観てもびっくりしちゃう。トニーレオンもチャンチェンも金城武も顔面偏差値高すぎちゃって困ってしまう、 歴史映画は総じて好きなんだけど、これは群を抜いてすき。 漫画のように漫画映画でみていて疲れない。し、はらはらするところもそんなにないし、血しぶきばかりで痛そうではないし。 小学生のとき観て、ガラケーの着メロこれにしちゃった。着メロだって懐かしすぎてしまう。
eiga.com この映画み終わった後なんとも言えないような高揚感に包まれどうやって乗ったかわからないけど気づいたら電車に乗っていたです。 このタイプの映画は初めてで、呼吸、息遣い、音、目線。どこを切り取っても芸術になりそうなカメラワーク。 構成、テンポ、音楽。これまでに見たことがないような映画。私には評価とかそういうのはできないし、どう思ったかなんてその人個人のものだろうけど、見てる時より見た後の方が影響を受けるそんな作品。 視覚、聴覚から確実に侵食浸透してくるもの。じわじわとそして確実に入り込んでくる映画。カメラワークと構成、音の暴力。特徴的な音楽は何もないけどその代わり息遣いが仕掛けてく…
eiga.com 1にくらべややマンネリという感じもしたけど、おもしろいなぁ。好き。今回は「イコライザーvsイコライザー」という物語なのね。 それはそうとデンゼルさん老けちゃった。素敵なおじさまになっていた。はじめの列車のシーン本人だとわからなかったや。ああいう格好似合うねワシントンさん
eiga.com ベルリンがソ連軍の手に落ちる、降伏するほんの手前の物語。 臨場感溢れるシナリオとカメラワーク、構成はのめりこみ必須なんだけど、これは事実、臨場感あふれるシナリオも何もかも事実、、 ヒトラーやユダヤ、第二次世界大戦といった物語は主観が入りやすいなかで、ただ淡々とストーリーが進んでいくのがとてもよい。
eiga.com 日露戦争の映画。あまりにも有名なので見よう見ようと思って早三年。やっと見ることができた。三時間にも及ぶ長さが気にならないほど、引き込まれ集中してしまった。 どれほどの戦いが起こり、死者を出し、困難な戦いであったかは知識としてもっていたけど、実際映画で映像として目にすると、ぞっとする何かがある。
eiga.com タランティーノの新作映画を控え、どっぷりと世界観にはまりたくって、この土日はひたすらタランティーノ映画上映会を開催した。くそ疲れた。 タランティーノの映画って精巧で隙がない感じだからとっても疲れるのよね、、 なんていうかどのシーンもすべて意味のあるシーンというかぎゅっと押し込めてるそんな感じ。 人物像もスクリーンも。長いのに中だるみしない、起承転結がひたすら繰り返される感じ、物語の内容的にも、構成も、撮り方もタランティーノっぽいなあって感じ。
eiga.com ただのミステリーだと思ってみたら予想以上にハイクオリティでびっくりしちゃった。これは映画館でみなくてよかったな。リアルな感情を当てられた映画はひさしぶりだ、緊張感、焦燥感、やるせなさ感、これは事実を元につくられてるということに驚き。 監督は、テイラーシェリダン。ボーダーライン、ホースソルジャーの人。この人は、未開の地というか法律が機能しないところで”正義”とは何かを描くことがとても上手いなあと思う。
eiga.com この映画の感じとても好きなのですが、やっぱりなんといってもこの主演の、ジムキャリーがほんとに好き。イエスマンで知った、とてもいい役者だと思う。心の底から。
eiga.com 最後の10分嗚咽しか出ない。つらい。切ない。でも綺麗。恐ろしく不器用で運命的な二人の美しい物語。
eiga.com ポンジュノ監督の最新作。「半地下の物語」 貧しいものと、裕福なもの地下と地上上と下 ところどころに比較対象がちりばめられている見ていて飽きないそういう映画。
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