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  • 鮎返しの滝 その25

    背後の山道から複数の声が上がった。振り返るとオレンジ色の服を着た男たちが駆け下りてくる。消防隊員たちだ。直ぐに状況を察知すると、彼らは手際よく救出を始めた。屈強な隊員たちが次々にロープを持って滝の脇をはい登っていく。幾重にも張り巡らされたロープに担架が設

  • 鮎返しの滝 その24

    しばらく、遠くの雑木から彼らの注意し合う声が響いた。 バキバキと木を折るような音も何度か聞こえる。  と、雑木の途切れた岩場に先頭のミイラ男の姿が見えた。 続くマネージャーがミイラ男の肩をたたいて近寄る。 今度はマネージャーが入れ替わるように中腰で先頭

  • 鮎返しの滝 その23

    マネージャーが不敵な笑みを浮かべた。「太いロープがあったらあの絶壁は歩けるようにつくられちゃあるんやして」 マネージャーの話では、かつて岩登りでもする者が設置したのか、ロープを結わえる鉄のクサビがいくつも打ち込まれており、幅は狭いが小道のようになってい

  • 鮎返しの滝 その22

    白装束の集団は寄り添いながら、ボクらの様子を無言で見守っているようだ。 先頭のマネージャーと真一が、草をかき分けながら先を急ぐ。 やがて滝の音が聞こえてきた。 紀美代が崖の段差を降りられずに躊躇している。 センプウとナンツレが倒木を担いできて足をかける

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