守護天使の休息
午後まで晴れていたのに それからはずっと 降りやがって いまはもうちがった肉体が 駅を拒みつづけるのはいったい、 どういった理由なんだ、運転手さん おれが待っていた、すべての休息のなかで 頰笑んだはずのものが泣いているのに バスがでないのは天候ばかりが理由じゃないんだ おれは最後に頰笑みたかった だのにやつらはおれを地上に巻き込んだ 時代遅れの拷問器具でおれの躰を否定する 熱く腫れ上がった肛門に毒汁を流し入れたんだ こんなことが罷るところでいったい、なにをいえばいい 気がつくと、 おれが泣いていた 喪ったものは蒼穹だけじゃない 渇いた舌をねじり入れられた思想というまちがい ホテルの裏口へとつづ…
2024/06/28 12:35