象の旅
『象の旅: 長崎から江戸へ』読了。 野鳥の会神奈川の会報で紹介されていた本でおすすめポイントに『江戸時代中期に74日間で1400キロを踏破した象の記録』とあり、創作なのかなと思ったらノンフィクションだったので驚いた。 享保13年(1728年)6月、8代将軍徳川吉宗に献上するためにベトナムから牡牝2頭の仔象が長崎にやってくる。そこから江戸への旅が始まるわけだが、吉宗は象を日本の気候に慣らし、出発は来春頃が良かろうと指図したので象の旅は翌年3月に出発することとなる。 長崎滞在中の9月に牝象が病気で死んでしまったので8歳の牡象のみの旅立ちとなった。 なんといっても江戸時代、海峡や大河には橋もなく、小…
2025/01/30 07:46