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タクシーで社会復帰できた元高齢ニートのブログ https://from-neet-to-taxi.hatenablog.com/

なんの努力もせずに自殺寸前からタクシー運転手として社会復帰できた。 そして、なんの努力もせずにノンストレスでこの仕事を続けられている。

キク
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2019/12/09

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  • 退職した元同僚が日本一楽に簡単に稼げる夢のような仕事に就いていた

    数か月前、同僚ドライバーが会社を去っていった。 人間関係がドライなこの職場にあって、周りから慕われ、顔も広いという奇特な人だった。 そういうタイプの人は労働組合の役員に推されるなどして、古参への道を歩んでいくのがパターンだったので、僕はこの退職に衝撃を受けた。 一般企業へ転職するのだろうか。 彼は僕より8つほど年上だが、それでもまだ30代。 選り好みさえしなければ、タクシー運転手からカタギに戻るチャンスがないわけではない。 実際、人手不足に悩む経営者が若いドライバーに名刺を渡して引き抜きにかかるのはよくある話だ。 僕自身、半年に一度はお客さんからそうやって転職を打診される。 だが、彼が次の仕事…

  • 無礼で下品で一次的なタクシー運転手特有のコミュニケーション

    「昼勤の方ですか?」隣には精悍な面構えの男性。 早朝でまだ頭がぼんやりしていたので、話しかけられるまでその存在に気が付かなかった。 知らない顔だ。 歳は僕より一回りは上だろう。「随分お若いですよねえ。あ~、やっぱりそうですかあ。いいなあ、お客様に喜ばれるでしょう」ギョロっとした目が僕を捉えて離さない。 一見友好的な態度とは裏腹に、相手を値踏みするような張り付いた笑みを浮かべ続けている。「一日どのくらい売りあげるんですか? えっ、凄いじゃないですか‼ 若いのに立派だなあ」私なんかじゃ敵いっこないや、そうため息をついて頭を振ってみせる。僕は強烈な違和感を覚えた。 人工的な笑顔、軽薄なヨイショ、大袈…

  • タクシー運転手という仕事でストレスを溜めるのは難しい

    その夜、僕は意気揚々と営業所へ帰還した。 総営収56,000円(税込)。 タクシーメーターには"東京タワー → 日光"の片道運賃と同じくらいの売上が記録されている。 我ながら驚異的だと思った。 営業したのはタクシー需要が少ない午前8時~午後6時にかけての10時間。 しかも、超長距離客に一度も遭遇せずにこの数字を叩き出した。 これがどれほど稀有で困難か……野球で例えるなら4打数4本塁打くらいの離れ業だろう。 僕が有頂天になるのも無理はない。お前は途轍もないことをやってのけたぞ。 入社3カ月のド新人がやってのけたんだぞ。頭の中ではもう一人の自分がそんなふうにはしゃいでいた。 僕は車を降りるなり喫煙…

  • Googleマップはタクシー運転手の専門スキルを過去のものにした

    第一志望大学の入試前日、僕は遭難した。 歩けども歩けども目的地にたどり着けない。 EZナビウォークがお寺の壁をよじ登らせるデタラメなルートを新たに示したとき、歩き始めてからすでに3時間が経過していた。 生まれついての方向音痴は自覚していた。 だからこそ、僕は実家から電車を乗り継ぎ、わざわざ試験会場の下見に出向いたのだ。 それなのにこのざまである。 悪戦苦闘の末、名も知らぬ地下鉄駅の入口が目の前に現れたところで僕はギブアップ。 そのまま帰宅することにした。「大学どころか幼稚園からやり直したほうがいいかもしれない」二月の寒空の下、僕は汗びっしょりでうなだれた。 結局、入試当日は駅から他の受験生たち…

  • 引きこもり支援業者の横暴が放置されてる世の中って異常じゃね?

    僕はニートや引きこもりに対して怒りや敵意を抱いたことがない。 社会のレールに乗っていた時期から今に至るまで一貫してそうだ。 軽蔑すらしなかった。 もちろん、同属をわざわざ攻撃したくないという心理も働いている。 自分がニートや引きこもり側の人間であることは学生時代から察していた。 だが、なによりも彼らに割を食わされている実感が全く抱けなかったことが根っこにある。「本人の自由なんだからいいじゃん」それが嘘偽らざる本音だった。 ある意味、寛大とも言える僕のこの態度は地獄のサラリーマン生活においても揺るがなかった。 考えてみれば当然だ。 ニートや引きこもりが労働の土俵から降りていることと、僕が会社でス…

  • 人生ハードモード。就活は「死ぬか地獄を見るか」の二択のミッション

    新卒時、僕は就職活動に成功した。 いや、成功なんて表現は大仰か。 とりあえず、就職留年せずにどうにか内定を確保できた。 就職氷河期の真っ只中だったことを考えれば、我ながらよくやったと思う。 大学4年の秋になってもリクスーを脱げずにいるクラスメートは多くいた。 ただ、その道のりはスマートとは程遠かった。 僕は内定を獲得するまでに一次面接17連敗を経ていたからだ。 当時、就活生のあいだではこんな噂がまことしやかにささやかれていた。「一次面接ではほとんど落とされない。『ヤバい奴』の足切りでしかない」この噂は多分正しい。 実際、僕は1年足らずでサラリーマン社会から脱落したし、その後のブランクも長期に及…

  • 『出会って4分で内々定』あの長いニート生活はなんだったのか

    これまでの人生において僕が一番頭を使っていた時期。 それは受験生時代でも、サラリーマン時代でもなく、間違いなくあのニート時代だった。 脳ミソをオーバーヒート寸前まで回転させ、有り余る時間を使い尽くしていた。 家からほぼ一歩も出ずにだ。 一発逆転を目論み資格試験の勉強に打ち込んでいたとかいうわけではない。 自分の社会復帰がいかに困難であるかを頭のなかで徹底的に確認し続けていたのだ。 年齢、空白期間、市場価値、メンタル、人間関係構築能力、挙動……あらゆる要素から自己分析を行う。 そうしてあらわになった自己像を、就活で連戦連敗したり、職場で力不足を感じたり、孤立したりした過去の経験にぶつける。 最後…

  • コミュ障の僕でも問題なく務まる世にも奇妙なタクシー業界

    ニートからタクシー運転手へと舵を切るにあたって不安がないわけではなかった。 というか、不安しかなかった。 なにせ、この仕事に関するネガティブ情報が世の中に溢れすぎていた。 タクシー運転手への暴行事件が年に一度はワイドショーで取り上げられ話題になる。 死に物狂いで働いて初めて生きていけるだけの給料がもらえる、なんていう現役ドライバーによる告発記事をネットで見たことも。 要するに「甘くないぞ」というわけだ。 実際、僕はタクシー業界に飛び込んだが最後、地獄のように辛い毎日を送るハメになるのではとある程度覚悟していた。 特に懸念したのは自分自身のコミュニケーション能力について。思い返すのも未だに苦しい…

  • 約10年もニートをしていたけど社会復帰はあまりに簡単だった

    「あの地獄のようなニート時代は悪い夢だったんじゃないか」 そんなふうに思うことがよくある。 のべ10年弱もニート生活を続けてしまった僕が、ある日突然、生活自助できるようになり、今日まで楽しい日々を過ごせている。 なんの努力もせずにタクシー運転手として社会復帰できた。 そして、なんの努力もせずにノンストレスでこの仕事を続けてこられた。 ニート時代の末期ではいよいよ自殺寸前まで追い込まれていたのにもかかわらずである。 さながら、異世界転生を果たしたかのよう。 非科学的で馬鹿げていることは承知だが、僕は割と本気でそう信じている。 それもある意味当然と言えよう。 僕自身の能力や精神性はニート時代と比較…

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