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  • 詩 変えて見えろ

    変えて見せろ 精神病院の様な世界を 政治の力で 経済の力で 宗教の力で 詩の力で 変えて見せろ 死を越えて見せろ 生の彩りを見せろ 世界の多様性を見せろ 豊かな自然を見せろ 変えて見せろ 精神病院の檻を壊せ 官僚制の冷たさを壊せ 無責任の利益を壊せ 経済の膨張を壊せ 変えて見せろ 革命を、改革を デモを、テロを クーデターを、軍隊を 経済恐慌を、パンデミックを 変えて見せろ 太陽を、星々を 氷河を、大洋を 惑星を、衛星を 宇宙の果てを、ブラックホールを 宇宙の法則を、創造の神を 変えて見えろ

  • 詩 うぐいすが鳴く

    うぐいすが鳴く わたしの心に 吹雪の中で 幻日のように うぐいすが鳴く 春よ来い 地吹雪を越えて 春よ来い シベリアおろしを越えて うぐいすが鳴く ふきのとうはまだか 福寿草はまだか うぐいすのように 烏が鳴く うぐいすが鳴く 真冬日 窓に結露が 氷の花を咲かせる 木の軋む音 うぐいすが鳴く 流氷 砕く音と 軋む音と 脳天がしばれる声と うぐいすが鳴く 氷柱が嘶く 氷瀑が嘶く 石炭ストーブの温かさ スルメが爆ぜる音と うぐいすが鳴く うぐいすが鳴く うぐいすが鳴く 春はもうすぐだ 桜が準備している 春よ来い

  • 詩 駅から駅へ

    駅から駅へ 電車が走り出す 今日の悲しみを乗せて 明日の憂鬱を乗せて 昨日の怒りを乗せて 電車は走り出す 無機質な車体に ねっとりとした人間を乗せて どろどろしていて、臭くて、なまけもので 法則通りに行かない人間を乗せて 電車はどこにも行かない 始点から駅から駅へ 終点を目指すだけだ 無機質な車輌と 甲高いブレーキ音 銀色をした車体と オイルにまみれた台車 錆びた線路に 妙に明るい信号機 プラットフォームから絶望した人間が飛び込む 無機質と有機質がぶつかり 車体と線路の間に人間を巻き込みながら 「それは悲しくて邪悪なもの 自分が巻き込まれませんように」 でも、車体の中にいるものと 車体の下にい…

  • 詩 叫びは届く

    叫びは届く 深い谷の底で 水が埋まった谷の底で 叫びが届かない谷の底で 叫びは届く 精神科病院のベッドの中で もう助かる見込みがない療養病床で 消毒液と糞尿の匂いがする病棟の廊下で 叫びが届く確証はない 眼に見えるところは戦場のようで まるで焼け野原のようで 疑いの台風の日 叫びを信じる事が出来る 叫びは届く 届かない宇宙の外へ

  • 詩 ありがとうございます

    ありがとうございます 働かないで食わせてくれて ありがとうございます 毎日寝ながら音楽聴けて ありがとうございます テレビで野球見れて ありがとうございます テレビであの娘の笑顔見れて ありがとうございます 感謝で感謝でいっぱいです 自分の意思とは関係なく生きて 感謝で感謝でいっぱいです 海や星を眺めて 感謝で感謝でいっぱいです 安っぽい感謝だけど 感謝で感謝でいっぱいです キミが笑ってくれるなら 何度でも何度でも感謝です ありがとうございます ボクの詩を読んでくれて ありがとうございます ボクのツイートに返信くれて ありがとうございます ボクが詩を書けて ありがとうございます ボクが生きてい…

  • 詩 私は呼吸する

    私は呼吸する 薄暗い青い森か 薄暗いアパートの万年床か それとも、薄暗い大聖堂の中なのか 私は呼吸する 呼吸して言葉を吐き出す 言葉を吐き出して、誰かを喜ばせ、誰かを傷つける そして後悔する 「あぁ言葉なんかなくなればいいのに 言葉で自分は裸になってしまった」 そして呼吸する 「自分は元から裸だったんだ」 そしてまた言葉を吐き出す 私の言葉が人を生かすものになっているのだろうか 私の言葉は本物か 文法はどうか、気の効いたフレーズはどうか 私の思考は海へ流れ出す 私の言葉は海ヘ流れ出す そして私は呼吸する 言葉はいのち 呼吸はいのち いのちが取り去られるまで 私は呼吸し 私は言葉を吐き出す

  • 詩 主よ

    主よ 世界をお救い下さい 恥辱と恐怖にまみれたこの世界を 誰も彼も「私は主の側に立っている」と言います 誰もが正しくて、誰もが間違っています 自分の内心を隠して 外側だけを拘っています だから恥辱と恐怖にまみれています 標準機がないのです 標準機は私達が壊してしまいました 主よ、あぁ主よ、このような人間をどうかお赦し下さい バベルの塔の混乱は、現実になりました 昔あった混乱が、今でも収まりません 私達はいつから言葉を信じなくなったのですか? 私達の連帯はいつ破綻してしまったのですか? その結果がこのざまです 世界をお救い下さい!

  • 詩 土にまみれて

    土にまみれて 植物を植える 実のなる植物を 期待を込めて植える 明日が世の終わりでも 実りの秋は来るだろう 鶏糞の匂い 雪から溶けた土の匂い こんな春を待っていたんだ 地球の自転が春を刻むのを 土にまみれて 米を、麦を、芋を、野菜を 実のなる植物を植える時が来た さぁ働こう 秋の収穫のために 春分は過ぎた 日の光は長いぞ 秋に刈り取るまで働こう 土の匂いをかげ 鶏糞の匂いをかげ 夏に向かって 植物が、動物が、人間が、 成長する 成長する 成長する 春の神々が それを祝福する 桜は祝福の証 ひばりは神々の使者 もう寒くないから 身体がこわばる事はないから 雪は溶けて、日の光は長くなったから さあ…

  • 詩 壁

    壁 「壁は良心が作った」と言ってはならない 壁は恐怖と怠惰が作ったもの 気持ちはわかる 壁をこさえたくなる気持ちは 「壁は何をするかわからない蛮族から自分たちを守るため」 気持ちはわかる でも、どちらが蛮族でどちらが良民かは 誰にもわからない 「自分たちのいのちを守るため」 ならそんないのちは捨ててしまえ! 蛮族に殺されるくらいのいのちなら ハナからそれはなかったのだ 壁はどこにでもあるのだ 海の壁 山の壁 砂漠の壁 テレビの壁 心理の壁、などなど 数え上げたらキリがない 言葉の壁なら勉強すれば取り除けるけど 湿度の壁はどうにも取り除けない 壁を超えるのは熱情だけ 世界を見ようとする熱情だけ …

  • 詩 苦しみの中から

    苦しみの中から、歌が生まれる 苦しみがなければ 歌を歌う意味がないだろう 苦しみがなければ 哲学することもないだろう 苦しみがなければ 文章を書くこともないだろう 苦しみがなければ 感動することもないだろう 夢は過ぎ 朝がきて また労働の苦しみがやってくる みんな嬉しそうに働いているけど 僕には拷問に等しい そして僕は 身体を壊し 心を壊した だから詩を書いている でも苦しみは過ぎ去らない 苦しみがなければ 考えることはないだろう 苦しみがなければ 旅する意味はないだろう 苦しみがなければ 本を読むこともないだろう 苦しみがなければ 喜びはないであろう もう50歳になっちゃったよ そのうち歌を…

  • 詩 疫病と災害と

    疫病と災害と 腐敗と苦しみで この国はできている 誰がこの国に忠誠を誓うんだ? 本当に忠誠を誓う人がいた そんな奴らを横目に見て 僕はこの国で生きてゆかなくてはならない だってご飯の代わりにワインを飲まないから この国がそうなればいいと思いつつ そのためいろいろ考えているけど 僕はご飯を食べ続ける ご飯しか食べるものがないから 豊かさと貧しさは同居する お腹いっぱい食べても 魂は痩せてばっかりだ この国では生き抜くのは、とても難しい事で 死んだように眠っていると、とても楽だ 魂は何処にある? それはスマホの銀行アプリにある 死ぬほど働いて 電子データを増やす まるで封建時代のお侍さんのように …

  • 詩 エネルギーは大事だ

    エネルギーは大事だ 力は物事を動かす しかし、エネルギーが失われたらどうする? 太陽が冷えたらどうする? エネルギーが無くなる前に 力に依存する生活をやめろ 太陽より強いエネルギーが 力の法則から外れた力が もうすぐやってくる 永遠から永遠に 青がどこまでも青く 黒がいつまでも黒い時代は もうすぐ終わる あなたの苦しみも わたしの悲しみも あの人の歓びも もうすぐ終わる 太陽が冷えたらどうする? 別の太陽はあるのだろうか? 別の太陽はあるって信じることだ ブラックホールから、太陽はやってくる もうすぐやってくる 永遠が永遠に栄光を身に纏うときが 信じるか信じないかはあなた次第 わたしはついさっ…

  • 詩 青

    青 太陽の光が氾濫する青 海の色 空を反射する青 雪 雪の底にある青 緑 脳髄が誤解する青 青い海からやってくるお船を見ましょうね どんな人がお船に乗っているのでしょう どんな荷物が運ばれてくるのでしょう 青い旗、赤い旗、黄色い旗 どこの国の旗でしょう 港に入ってくるお船を見ましょうね 青い空と白いお山がきれいですね あぁ灰色の空よ 雪を降らすな なにものも反射しない灰色の空よ 青くなれ はりつめた冬の空気に僕は身を縮める 鼻の先が寒い、耳たぶが冷たい、指の先が痛い 冬はいつまで続くのだろうか? 季節は暖かくなっても、僕の冬は終わらない 僕は確かに呪わている 呪いはいつ解けるのだろうか? 手足…

  • 詩 聞く

    聞く 声を聞く 脳髄の声を ラジオの声を 書物の声を 詩の声を 聞く 聞く為には諦めなければならない 語る事を 動く事を 考える事を 書く事を 聞く 聞いて聞け 心臓の鼓動を 天から降ってくる音楽を 礼拝堂から聞こえる詩篇を 霊園の死者の嘆きを 聞け 聞いて語れ 聞いて動け 聞いて考えろ 聞いて書け 自然を、法則を、宇宙を、神を、神々を 手のひらから漏れる光を聞け そして光を歩け、闇を歩け お前の納得するまで聞け、そして歩け 西へ行け、西へ行け、北へ行け、北へ行け そしてお前の納得出来るものを見ろ 北風の吹く丘で、お前の死と生命を見ろ 北風の吹く丘で、お前は宇宙の音楽を歌え

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スズキヤスフミの脳が腐敗するまで
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